ある奴隷商人の話

くじら

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第1章 はじめまして。

女神様に出会いました。

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 ………りか……理華




 

 ……誰かが私の名前を読んでる……?



 そろそろ、起きないといけない時間なのかも……



 ん?


 今の私は1人暮しのはずじゃ!?


 そう思い、急いで目を覚ました。



 そしてーー……


 呆然とした。



「ここ……どこ?」

 起き上がって、まず目に入ったのは眩しいほどに真っ白な世界。



 自分が寝ていたはずの寝室も、ダイアナもいない。



 あるのは、自分が1人暮しを始めるときに買ったベッドと布団ーーさっきまで私が寝ていたところーーだけだ。


 私にとっては馴染みの深いものだったが……この空間での異質感がすごい。


「どうなってんだ?……っていうか!ダイアナは!?」

 何度か彼女の名前を呼ぶ。しかし、彼女の鳴き声が聞こえることは無かった。

 いつも、近くにいれば直ぐに答えてくれていた…

 彼女の鳴き声が聞こえないということは、ダイアナはここにいないということか……


「私は……死んだのか…?」

 それなら…この真っ白な空間のことも、ダイアナがいないことも頷ける。ベッドだけが残っているのに些か疑問が残るが…恐らく眠っている間に心筋梗塞か脳卒中にでもなったのだろう。


「まあ、激しい痛みが襲った記憶もないし…彼女は無事のようだし、別にいいか」

 そう思ったので呟き、


            安堵したーー……







 そのとき、





『よくないわよ!!何でそんなに諦めがいいのよ!?もっと、他に言うことがあるでしょ!?』



「なっ…」

 急に美しい女の人が現れ、私に向かってそう叫んだ。彼女は私の方を見てつらそうな表情をしていた。

 ……今にも泣き出してしまいそうだ。



「あの……あなたは…?」


 この人も死んでしまったのだろうか?



「違うわ!私は死んでない………ま、まあ…正確に言えば、一度は死んだことがあるんだけど……少なくとも、あなたと同じ存在ではないわ」


 私……声に出していないと思うんだが…無意識に零してしまっていたのか?


「違うわ。私はあなたの心を読むことができるの」



 そう言うと彼女が不思議な雰囲気を纏った。凡人の私にはそれが人間には纏うことのできないだと直感的に理解した。



「あなたは……神様ですか?」




 おそらく、彼女は人智を超えた存在。私が死んだと仮定したときに、ここにいる可能性のある存在といえばーー……私には神様しか思い浮かべることができなかった。


「…理解が早くて助かるわ。そうね…私はあなた達から女神と言われる存在よ」


 私の推測は間違っていなかったらしい。

「……あなたが私をここへ連れてきたのですか?」

 彼女が女神だと聞いて真っ先に思い浮かんだ疑問を私は、質問した。


「………そうとも言えるし、そうじゃないとも言えるわ」


 どういう意味だろうか…?


「あなたがここに来るようにしたのは私だけれど、…あなたをここへ連れてきたのは他の者よ」




 彼女はそう言うと、私には理解することの出来ない力ーー魔法のようなモノーーを使った。すると、彼女の背後には美少女が現れた。



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