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第1章 はじめまして。
夢の中で"彼"に会いました。
しおりを挟むここは、夢の中なのだろうか……?
突然……出現した、"彼"に疑問を持ちながらもどこかで納得しているーー……"彼"をよく知っている自分がいる。
「……大丈夫ですか?」
「あ………っ……えと」
"彼"が私に話しかけてきた。
そのことについての驚きと、返事をしようとしたため……無意識に立ち上がろうとしたが…………身体がふらついたため断念する。
「ああ……無理をしなくていいですよ。凄い頭痛がするんでしょう?俺も、経験しましたから。どんな状態なのかは……大体分かります。」
……?ーー……この痛みを既に経験している?
じゃあ、彼はーーーー…………
「あ……自己紹介が遅れてしまい、申し訳ありません。会って喋るのは、初めてですね。はじめましてーー……俺の名前は、ジーク。貴女の転生先であり、あなたであるモノです」
"彼"はーー……自己紹介をすると、深くお辞儀をしてーー……最敬礼をしてーー……真剣な瞳でーー……彼の態度のために恐縮している私を見た。
「あ、えっと私はーーーー…………っ!?」
急いで自己紹介をしようとしたが、何故か倒れかけてしまう。
……まだ、体調が悪いようだ。
頭がとても、痛いし……
…………身体がフラフラする。
正直な話、立っているのも……座っているのもツラい。
今すぐに倒れ込みたい欲望を何とか我慢する。
そんな私を見兼ねたのかーー……
"彼"ーーーー…………
ジークは、少し思案したあとに
……私を支えた。
「大丈夫ですか?凄く……顔色が悪いですよ!?」
心配そうに彼は、私を見下ろすが……私はーーーー…………それどころでは、ない。
「……ごめん……ね?」
か細い声しか絞り出すことが出来ない。
本当は、大丈夫だと伝えたかったのだが……
わたしの様子に気付いた彼は、
支えていない方の手を少し動かした。
そして……
…………愉快な音がこの空間に響いた。
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