小説家の日常

くじら

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恋バナ ( °ω°):∵グハッ!!

香織の恋

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「りょうやーーーーっ!!!!」


「………何?」


 高校の卒業式も終わり、受験生として最後の大詰めを迎える俺に…………ある日、香織は泣きながら俺の部屋に来た。




 とりあえず、話を聴いてやろうと勉強を中断させる。




「……何か飲むか?ルイボスティーなら、直ぐ出せるけど?」



「…………だぁ、るいボズデぃーで」


 鼻声の所為せいか、ルイボスティーが変な風に聞こえた。



 彼女のために、グラスを出し、氷を入れ……お茶を注いだ。



 ……泣きすぎて目が腫れてるので保冷剤とタオルも用意した。






「……で?今度は、何があったんだ?」



 毎度、俺の部屋に突撃を仕掛ける彼女に呆れながら質問する。





 まあーー……生まれたときから一緒だったし、双子の妹みたいに思ってるから……仕方ない。








 香織は……こういうヤツだと割り切った。






 長年の経験からか、今回は長引きそうだと思い……溜め息を吐きながら彼女も気にいっている俺のタオルを出してやった。





 後日…………洗って返してもらおう。






「……で?」



 彼女がなかなか、質問に答えないので再度……香織が答えるように促した。






 俺の台詞セリフを聞いた香織は、やっと真っ直ぐに俺を見てーーーー…………








 …………一言だけ、呟いたーー……


















「……まだぁ、フラれぢゃっだよぉーー……」






 いつも、明るく笑顔でいて……泣くのは嬉し泣きのみ!!!!という信条を掲げる君のガチ泣き。







 正直な話ーーーー…………





             苦手だ…………





 何度も、慰めてきたし……愚痴だってたくさん聴いてる。だけど……これだけは、20年近く一緒にいてもなれることがない。







「…………か?」


「…………うん」



 彼女がに惚れていることは、幼馴染の俺には一目瞭然だった。




 彼女の初恋の相手であり、俺の親友。そして……俺達の仲間であり、幼馴染だ。





 まあ、保育園から高校までずっと一緒のヤツってソイツと俺と香織としかいねえもんな。





 もっとも……香織のソイツへの気持ちを知っているのは、幼馴染の中では俺だけだが。




「……今回、何回目なんだ?」



 アイツにフラれるのーー……と心の中で零す。

 傷心中の此奴コイツの傷を抉るのは、趣味ではないので覆い隠した。







「うぐっ……ひっ…く……」





「……ああ、落ち着いたらでいいぞ?」



 優しい言葉で傷を手当てする。




 傷付いている人に塩を塗るようなことーーーー………俺は、大嫌いだ。





 俺の心情を把握しているのか、香織は指を3本立てて見せた。





「……3回目か」



 我ながら、凄いと思う。出会いまで考えれば、香織はに10年以上も片想いをしているのだ。




 毎回…………話を聴いている俺も大概だが。







 いつまでも泣いている彼女を見ていられなくて……俺は心にもないことを言ってしまう。












 うん……知ってたよ。



 お前がそう言うだろうってこと。





 伊達に18年間も幼馴染やってねえし……?




「じゃあ、頑張るしかないだーろが……

 お前はーーーー…………諦めたくねえんだろ?」






「うん……ありがどう」








 今日、初めて香織が俺に笑いかけた。







 やっぱ、お前は……笑ってる方が素敵だよ。






 お前の初恋がいつか報われるといいなーーーー…………















 こうして、青年は……いつものように








「なあ……俺、勉強したいんだけど…………」


「ダメ!!!!今日くらい、私に付き合ってよ!!!!」


「いつも、付き合ってんじゃねーか!?」


たまには息抜きも大事だよ!?」


「お前のは、息抜きって言わねーよ!!!!てめえは、全力で遊び倒すだろーが!?」


「ええへー♪」


「…………少しは、否定しろよな……
……受験生だろ?お前も…(-⊡ω⊡;)」



「かたいこと言わなーい٩(>ω<*)و」








 こんな感じで、俺達の日常は廻って行く。








 いつかーーーー…………最高の瞬間じかんを仲間と過ごせたらいいなぁ…………と俺は願っている。

















From   皐月涼夜
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