愛、そして正答

ササラギ

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プロローグ

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「貴方になら殺されてもいい」
そう言える人に出会うことができたなら、人々はそれを愛と呼び、私は貴方を愛していると言えるのだろうか。
私が両親にもらった愛情。それと同じことを愛する人にすればいいものを、それができないのは私に人を愛する能力がないからなのか。
誰かを愛せる人、誰も愛せない人。その差異が生じる原因は、愛された経験の有無。
そう思っていたのに、私という存在はその仮定を立証できない。
私に決定的に欠落している何か。その何かを埋められる人に手を伸ばすことができたのなら、この愛らしき何かに名前を付けて、世間に溢れた感情に正すことができて、澄んだ手で貴方に触れることができるのだろうか。
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