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第一部 第二章 忍び寄る闇と誓い
番外編 レッツクッキング! 戦乙女の奮闘! ≪後編≫
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「胃袋を掴め! 愛と癒しの差し入れ大作戦!」と銘打った昼食会の準備に、戦場へ降り立った戦乙女達だったが——。
銀の戦乙女ことイリアは壊滅的な料理の腕前を披露した。
彼女は項垂れて地面に手を付いており、なんとも不憫だとシャノンは思った。
「まあ……人には向き不向きがあるから、ね?」
「え、ええ。あまり落ち込まないで下さい」
シャノンとシェリルが慰めの言葉をかけるが、気休めにもならないのだろう。
イリアは大きくため息をついて、地面を見ている。
「ルーカスさんに助けてもらったお礼に、私も何かしたかったのに……」
子犬の様に「くぅん」と鳴きそうな表情で落ち込むイリア。
(——うぅっ! その顔は反則よ!)
彼女のいじらしく可愛い姿に、シャノンの庇護欲が掻き立てられた。
シェリルとリシアも同様だ。
みんなで何か良い手がないかと思案する。
するとリシアは何か思い出したのか「あ!」と、両手を叩いて見せた。
「紅茶を淹れるのはどうですか?」
「あ、そうですね。食後のデザートと一緒にお出しするつもりでしたし、良い案かもしれません」
「確かに! お兄様は紅茶が好きだし、悪くないと思う。
……でも、紅茶って簡単な様で意外と繊細で難しいわよね?」
茶葉の葉の大小、温度、蒸らし方、抽出時間。
やる事は少ないけど、美味しい茶を抽出するには技術が必要だ。
「物は試しです。イリアさん、どうですか?」
「やります! やらせて下さい!」
シェリルの問い掛けに「今度こそ!」と銀の戦乙女イリアは意気込んだ。
そうして、茶器と沸騰した湯の入った薬缶、温度計に時計などが準備され、シェリルが淹れ方をレクチャーする事になった。
「それでは手順を見せますね。まずは——」
と、シェリルが説明をしようとしたのだが、何故かイリアは話を聞く前に率先して薬缶を手に取った。
(まずい!)
独断専行は危険、失敗する!
——そう思ったのだが。
イリアは視線を彷徨わせ、透明で中が見えるティーポットと紅茶を注ぐティーカップを見つけると、薬缶から湯を移し温める。
その間に茶葉の入った缶の蓋を開け、中を覗き込んで、何やら考え込んでいた。
と、ポットが温まったところで中の湯を捨て、缶の中からティースプーンを使って人数分の茶葉を入れた。
薬缶のお湯へ温度計を入れて計り、問題ないと確認したのかそのお湯をポットへ勢いよく注ぎ入れ、すぐに蓋をして更に上から布を被せる。
蒸らす工程だ。
イリアは時計を気にしている。
茶葉の大きさで抽出する時間は変わるのだが、それを知っているかの様だった。
意外にも、流れる様な動作で一連の動きをこなして見せたイリアを、三人は間の抜けた表情で見つめていた。
「イリアさん……わかるの?」
「あ、はい。なんだろう、体が勝手に動いて」
何が起きたかわからず呟いたシャノンにイリアが答える。
当の本人もよくわからない様で首を傾げていた。
「手続き記憶ですね」
「てつ……?」
リシアが発した聞き慣れない言葉に、シャノンは疑問符を飛ばした。
隣のシェリルは思い当たる節があるのか「なるほど」と納得している。
「ええと、記憶について厳密に言うとややこくなるので……簡単に言うと、記憶をなくしても染みついた習慣を体が覚えていると言う事です」
「へえ、そんな事があるのね」
リシアの分かりやすい説明にシャノンは頷いた。
(という事は、イリアさんは日常的に紅茶を淹れてたって事?
じゃあ、お兄様が紅茶を好きになったのってもしかして……?)
そんな事を考えていると、適正時間を迎えたらしく布を取るイリアの姿が見えた。
茶葉が浮かんだ湯は深みのある赤色に染まり、ポットの中で綺麗なジャンピングが起きている。
イリアは慣れた手つきでティーストレーナーを通してカップへ紅茶を注ぎ入れて行く。
程なくして、三人分の紅茶が用意された。
「……えっと、どうぞ」
おずおずと紅茶を勧められる。
見た限り手順に問題はない。
しかし、壊滅的な料理音痴のイリアにきちんと紅茶を淹れられているのか、という疑問が拭えない。
三人は恐る恐る紅茶の入ったカップを持ち上げ——口をつけた。
一口、含んでそれが杞憂だという事に気付く。
「何これ……完璧じゃない」
「凄いです。えぐみが全然ありません。茶葉を一目見ただけで時間まで正確に割り出すだなんて」
「わあ、美味しいですね!」
三人から感嘆が漏れた。
穏やかな香り、コクのある甘い味わい。
茶葉の特徴を上手く引き出せている。
文句の付け所がない。
「これならお兄様も喜ぶと思うわ」
シェリルも大きく首を縦に振り、同意の意を示して見せる。
「ええ、紅茶の給仕はイリアさんに決まりですね」
「よかった! シャノンさん、シェリルさん、それからリシアさん、ありがとう」
料理を失敗し、落ち込んでいた様子から一転して、イリアは笑顔の花を咲かせた
いつ見ても綺麗な笑顔だ。
そしてシャノンは、彼女から〝さん〟付けで呼ばれる事に、違和感があった。
何と言うか、上手く言えないが、距離を感じるような。
歳も近いだろうし「もう少し砕けた感じでいいんじゃない?」と思った。
「ねえ、堅苦しいから〝さん〟はいらないわよ」
「え? でも……」
シェリルとリシアもそれは感じていたようで、無言の頷きで同意した。
暫し、イリアは考える素振りを見せる。
そこまで難しい事でもないと思うのだけど、彼女なりに思うところがあるのだろう。
じっくり数十秒。
熟考した後にイリアの唇が動く。
「じゃあ……シャノちゃん、シェリちゃん、リシアちゃん……?」
シャノちゃん。
なんだか可愛らしい呼び方だ。
呼び捨てでも良かったけど、時折呼ばれる事のある「シャノ」と言う愛称にちゃん付け。
悪くない。
「うん、断然いいわ!」
シャノンは破顔してみせた。
シェリルとリシアも嬉しそうに顔を綻ばせている。
キッチンに、エプロンをした戦乙女たちの笑顔の花が咲いた。
——因みに、彼女も〝さん〟付けはいらないと提案してきたが、それは却下した。
何故かって?
シャノンの場合はなんとなくだ。
彼女を呼び捨てにするのは——しっくりこない。
シェリルとリシアも同じような理由だろう。
それに——。
(呼ぶとしたら……いつかお義姉様って呼んでみたいわね。
そのためにはお兄様に頑張ってもらわないとだけど)
兄のあの様子では時間が掛かりそうだなとシャノンは思った。
ひとまず今は、差し入れ作戦を成功させるのが先だ。
準備もあと少し。
サクッと仕上げてしまおう!
と、シャノンは気持ちを切り替えた。
——桃色の戦乙女・姉! シャノン!
シャノンは武器もといレードルを片手に、煮込みに入ったシチューと向き合う。
「戦乙女の名に懸けて! 美味しく仕上げて見せるわ!」
かくして、キッチンで繰り広げられた大戦争は、紆余曲折ありつつも戦乙女の活躍によって、差し入れの品々が完成。
無事、終結を迎えた。
銀の戦乙女ことイリアは壊滅的な料理の腕前を披露した。
彼女は項垂れて地面に手を付いており、なんとも不憫だとシャノンは思った。
「まあ……人には向き不向きがあるから、ね?」
「え、ええ。あまり落ち込まないで下さい」
シャノンとシェリルが慰めの言葉をかけるが、気休めにもならないのだろう。
イリアは大きくため息をついて、地面を見ている。
「ルーカスさんに助けてもらったお礼に、私も何かしたかったのに……」
子犬の様に「くぅん」と鳴きそうな表情で落ち込むイリア。
(——うぅっ! その顔は反則よ!)
彼女のいじらしく可愛い姿に、シャノンの庇護欲が掻き立てられた。
シェリルとリシアも同様だ。
みんなで何か良い手がないかと思案する。
するとリシアは何か思い出したのか「あ!」と、両手を叩いて見せた。
「紅茶を淹れるのはどうですか?」
「あ、そうですね。食後のデザートと一緒にお出しするつもりでしたし、良い案かもしれません」
「確かに! お兄様は紅茶が好きだし、悪くないと思う。
……でも、紅茶って簡単な様で意外と繊細で難しいわよね?」
茶葉の葉の大小、温度、蒸らし方、抽出時間。
やる事は少ないけど、美味しい茶を抽出するには技術が必要だ。
「物は試しです。イリアさん、どうですか?」
「やります! やらせて下さい!」
シェリルの問い掛けに「今度こそ!」と銀の戦乙女イリアは意気込んだ。
そうして、茶器と沸騰した湯の入った薬缶、温度計に時計などが準備され、シェリルが淹れ方をレクチャーする事になった。
「それでは手順を見せますね。まずは——」
と、シェリルが説明をしようとしたのだが、何故かイリアは話を聞く前に率先して薬缶を手に取った。
(まずい!)
独断専行は危険、失敗する!
——そう思ったのだが。
イリアは視線を彷徨わせ、透明で中が見えるティーポットと紅茶を注ぐティーカップを見つけると、薬缶から湯を移し温める。
その間に茶葉の入った缶の蓋を開け、中を覗き込んで、何やら考え込んでいた。
と、ポットが温まったところで中の湯を捨て、缶の中からティースプーンを使って人数分の茶葉を入れた。
薬缶のお湯へ温度計を入れて計り、問題ないと確認したのかそのお湯をポットへ勢いよく注ぎ入れ、すぐに蓋をして更に上から布を被せる。
蒸らす工程だ。
イリアは時計を気にしている。
茶葉の大きさで抽出する時間は変わるのだが、それを知っているかの様だった。
意外にも、流れる様な動作で一連の動きをこなして見せたイリアを、三人は間の抜けた表情で見つめていた。
「イリアさん……わかるの?」
「あ、はい。なんだろう、体が勝手に動いて」
何が起きたかわからず呟いたシャノンにイリアが答える。
当の本人もよくわからない様で首を傾げていた。
「手続き記憶ですね」
「てつ……?」
リシアが発した聞き慣れない言葉に、シャノンは疑問符を飛ばした。
隣のシェリルは思い当たる節があるのか「なるほど」と納得している。
「ええと、記憶について厳密に言うとややこくなるので……簡単に言うと、記憶をなくしても染みついた習慣を体が覚えていると言う事です」
「へえ、そんな事があるのね」
リシアの分かりやすい説明にシャノンは頷いた。
(という事は、イリアさんは日常的に紅茶を淹れてたって事?
じゃあ、お兄様が紅茶を好きになったのってもしかして……?)
そんな事を考えていると、適正時間を迎えたらしく布を取るイリアの姿が見えた。
茶葉が浮かんだ湯は深みのある赤色に染まり、ポットの中で綺麗なジャンピングが起きている。
イリアは慣れた手つきでティーストレーナーを通してカップへ紅茶を注ぎ入れて行く。
程なくして、三人分の紅茶が用意された。
「……えっと、どうぞ」
おずおずと紅茶を勧められる。
見た限り手順に問題はない。
しかし、壊滅的な料理音痴のイリアにきちんと紅茶を淹れられているのか、という疑問が拭えない。
三人は恐る恐る紅茶の入ったカップを持ち上げ——口をつけた。
一口、含んでそれが杞憂だという事に気付く。
「何これ……完璧じゃない」
「凄いです。えぐみが全然ありません。茶葉を一目見ただけで時間まで正確に割り出すだなんて」
「わあ、美味しいですね!」
三人から感嘆が漏れた。
穏やかな香り、コクのある甘い味わい。
茶葉の特徴を上手く引き出せている。
文句の付け所がない。
「これならお兄様も喜ぶと思うわ」
シェリルも大きく首を縦に振り、同意の意を示して見せる。
「ええ、紅茶の給仕はイリアさんに決まりですね」
「よかった! シャノンさん、シェリルさん、それからリシアさん、ありがとう」
料理を失敗し、落ち込んでいた様子から一転して、イリアは笑顔の花を咲かせた
いつ見ても綺麗な笑顔だ。
そしてシャノンは、彼女から〝さん〟付けで呼ばれる事に、違和感があった。
何と言うか、上手く言えないが、距離を感じるような。
歳も近いだろうし「もう少し砕けた感じでいいんじゃない?」と思った。
「ねえ、堅苦しいから〝さん〟はいらないわよ」
「え? でも……」
シェリルとリシアもそれは感じていたようで、無言の頷きで同意した。
暫し、イリアは考える素振りを見せる。
そこまで難しい事でもないと思うのだけど、彼女なりに思うところがあるのだろう。
じっくり数十秒。
熟考した後にイリアの唇が動く。
「じゃあ……シャノちゃん、シェリちゃん、リシアちゃん……?」
シャノちゃん。
なんだか可愛らしい呼び方だ。
呼び捨てでも良かったけど、時折呼ばれる事のある「シャノ」と言う愛称にちゃん付け。
悪くない。
「うん、断然いいわ!」
シャノンは破顔してみせた。
シェリルとリシアも嬉しそうに顔を綻ばせている。
キッチンに、エプロンをした戦乙女たちの笑顔の花が咲いた。
——因みに、彼女も〝さん〟付けはいらないと提案してきたが、それは却下した。
何故かって?
シャノンの場合はなんとなくだ。
彼女を呼び捨てにするのは——しっくりこない。
シェリルとリシアも同じような理由だろう。
それに——。
(呼ぶとしたら……いつかお義姉様って呼んでみたいわね。
そのためにはお兄様に頑張ってもらわないとだけど)
兄のあの様子では時間が掛かりそうだなとシャノンは思った。
ひとまず今は、差し入れ作戦を成功させるのが先だ。
準備もあと少し。
サクッと仕上げてしまおう!
と、シャノンは気持ちを切り替えた。
——桃色の戦乙女・姉! シャノン!
シャノンは武器もといレードルを片手に、煮込みに入ったシチューと向き合う。
「戦乙女の名に懸けて! 美味しく仕上げて見せるわ!」
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