103 / 206
第一部 第四章 隠された世界の真実
第五話 女王陛下との謁見
しおりを挟む
首都ザフィエルへ到着した救援部隊はナビアの宮殿へと足を運び、作業と話が進められて行く中。
ルーカスとイリアはナビアの女王に名指しで呼び出され——。
謁見の間へと赴いた。
護衛の兵士が守る重厚な扉が開かれて中へ入る。
陽光が差し込む様に設計されたのだろう謁見の間は明るく見通しが良く、王の威厳を示し、拝謁するために作られたこの空間は、その場に相応しい趣向が凝らされており、厳かでありながら絢爛だった。
足元に敷かれた青紫色に金の線と刺繍の入った長い絨毯ルーカスはイリアと並んで歩く。
先を目線で追っていくと最奥の段上に玉座が見え——黄金で作られた玉座には、この国の主が悠々と座していた。
その周囲に護衛や他の人影はない。
こちらへの信頼の証、そして女王自身の強さの表れだろう。
(【女帝】の神秘を宿す使徒にしてこの国の女王陛下——カルミア・ローリエ・ナビア)
近付くにつれ、彼女の容姿と装いが鮮明に見えてくる。
女王の髪色は皇太子妃アザレアと同じく、色の抜けた白。
長い前髪は中心部で左右に分かれおり、その部分以外の髪が頭頂部で一つに丸く結いまとめてあった。
前面には蒼玉が飾られた金の王冠を頂いている。
瞳は曹柱石のような若紫色、睫毛は長く、化粧で目尻と頬に赤の色彩が加えられ、唇にも赤紅を差していた。
纏う衣服は、肩周りに白いふんわりとした毛皮のついた黒のマントを羽織っており、首元から袖は赤色のトップスで、肘から袖口に掛けて広がりを見せるデザインで、フリル調に仕上げられている。
胸元から下は瞳に近い色のマーメイドタイプのドレス、すぼんで広がった先の裾はやはり綺麗なフリルの作り。
大人の色香を漂わせた容姿と、王らしい佇まいの成熟した女性——女王陛下は母ユリエルとそう変わらない歳であると、ルーカスは記憶していた。
玉座の手前、女王の下へと辿り着く。
ルーカスとイリアはそれぞれ臣下の礼を取って、暫くした後、姿勢を正すと女王を見上げた。
そうすれば女王は優しく微笑んでルーカスとイリアを順に見つめた後、艶やかな唇を動かし言葉を紡いだ。
「遠路はるばる、よく来てくれました。久方ぶりですね、ルーカス殿。そなたを救援に向かわせてくれた事、レックス国王陛下に深く感謝せねばなりません」
「ご無沙汰しております、女王陛下」
「そして戦姫レーシュ。若いとは思っていましたが、素顔を見るのは初めてですね。そなたにも感謝致します。
——此度の危機に、先の戦乱の折、尽力してくれたそなたらの力を再び借りる事になろうとは、思ってもいませんでした」
「お久しぶりです、カルミア女王。これも女神様のお導きでしょう」
女王の声は張りがあり、高く凛としていた。
カルミア女王が言う、先の戦乱とは三年ほど前ナビアで起こった『プルムブル・トレス・ザハル独立戦争』の事だ。
それ以前よりナビアの友好国として交流のあったエターク王国は、当時革命軍の旗頭となったカルミアに助力を求められて援軍を送り、ルーカスも参戦した。
イリアは長引く戦乱を見かねた教団側が、調停のために遣わした使者として戦場へ降り立ち、戦争終結のために革命軍の手を取った。
——と、そのような経緯があり、ルーカスとイリアはカルミア女王と少なからず面識がある。
「それで、我々は何をすればよろしいですか?」
問いかけると女王は瞼を伏せ、再度開くとルーカスへ視線を向けた。
「街の状況は見てご存知でしょうが……まずは門の排除を最優先にお願い出来ますか? 余力があれば、民の救助にもお力添え頂ければと思います。
こちらの戦力は——ヴェルデは宮殿の結界を維持するため動けず、騎士たちにも余力がありません。
私もザフィエルへと襲来する魔獣を滅し、民を守らねばならぬため、既に現地へ配備した者が精一杯です。
新たに赴く事の可能な戦力がなく、申し訳ないのですが……」
余裕がないのは道中、目にした街の様子から見て取れた。
元より救援のために来たのだから、ナビア側に負担を強いるつもりはない。
「——承知しました。門はどちらに?」
「北です。パール神殿のある湖の方面、イシュケの森に多数出現しております。
大半は門凍結術式で抑え込んでいますが、マナ欠乏症で倒れる術者が多く、瓦解するのも時間の問題でしょう」
門凍結術式——門対策に急ぎ開発されたこの術は、術式の維持の大部分をマナ機関で担ってはいるが、初動の起動と継続のためには定期的な魔術の使用が必須で、人手が必要だった。
運用が始まったばかりなので、まだまだ改良の余地がある。
魔術師たちのマナ欠乏症については、魔術の酷使だけでなくアイシャが指摘した大気中のマナの枯渇も、影響しているのだろう。
(枯渇の原因はなんだろうな……)
「……パール、神殿……。マナ……」
「イリア?」
ルーカスが思考を巡らせていると、イリアの呟きが聞こえた。
見ればこめかみ部分に手を当てて、端麗な顔を歪めている。
イリアのこの仕草は、呪詛に封じられた記憶へ触れた時によく見せる動作だ。
また何か思い出したのかもしれない。
その推察は間違っておらず、程なくしてイリアが告げる。
「カルミア女王、ルーカス。原因はパール神殿にあるかもしれない」
「門のか?」
「マナ欠乏症。……門じゃなくて、魔獣に関しては間接的に関係があるかも」
「……何か思い出したんだな」
ルーカスの言葉に、イリアは首を縦に振った。
「でも、ハッキリとはわからない。映像として断片的に浮かんだだけで……」
歯切れ悪く語るが、瞳は強い輝きを放っており、確信を得ているようだ。
パール神殿はナビアの地にあるが、アルカディア教団の管轄に置かれており、聖地巡礼の巡礼地の一つでもあるため、信徒の間では聖地と崇められている。
(下手に干渉すれば、国際問題になり兼ねないが……)
ルーカスがカルミア女王へと目線を移動すると、曹柱石の瞳と目が合い——女王は力強く頷いた。
「レーシュは直感に優れていましたね。どのような形であれ、事態が解決に向かう可能性があるのならば、任せましょう」
それは国際問題も辞さないと言う事だろう。
(——ならば、迷う必要はないな。
イシュケの森へ行き、門を排除しながら、パール神殿を目指す。
そして万が一、マナ欠乏症の原因がそこにあると言うのなら……)
教団と事を構える事態に発展する可能性もゼロではない。
だが、女王は国のため確固たる意志を示している。
ルーカスは女王の想いに応え、自らの責務を果たすべく、行動の指針を定めるのだった。
ルーカスとイリアはナビアの女王に名指しで呼び出され——。
謁見の間へと赴いた。
護衛の兵士が守る重厚な扉が開かれて中へ入る。
陽光が差し込む様に設計されたのだろう謁見の間は明るく見通しが良く、王の威厳を示し、拝謁するために作られたこの空間は、その場に相応しい趣向が凝らされており、厳かでありながら絢爛だった。
足元に敷かれた青紫色に金の線と刺繍の入った長い絨毯ルーカスはイリアと並んで歩く。
先を目線で追っていくと最奥の段上に玉座が見え——黄金で作られた玉座には、この国の主が悠々と座していた。
その周囲に護衛や他の人影はない。
こちらへの信頼の証、そして女王自身の強さの表れだろう。
(【女帝】の神秘を宿す使徒にしてこの国の女王陛下——カルミア・ローリエ・ナビア)
近付くにつれ、彼女の容姿と装いが鮮明に見えてくる。
女王の髪色は皇太子妃アザレアと同じく、色の抜けた白。
長い前髪は中心部で左右に分かれおり、その部分以外の髪が頭頂部で一つに丸く結いまとめてあった。
前面には蒼玉が飾られた金の王冠を頂いている。
瞳は曹柱石のような若紫色、睫毛は長く、化粧で目尻と頬に赤の色彩が加えられ、唇にも赤紅を差していた。
纏う衣服は、肩周りに白いふんわりとした毛皮のついた黒のマントを羽織っており、首元から袖は赤色のトップスで、肘から袖口に掛けて広がりを見せるデザインで、フリル調に仕上げられている。
胸元から下は瞳に近い色のマーメイドタイプのドレス、すぼんで広がった先の裾はやはり綺麗なフリルの作り。
大人の色香を漂わせた容姿と、王らしい佇まいの成熟した女性——女王陛下は母ユリエルとそう変わらない歳であると、ルーカスは記憶していた。
玉座の手前、女王の下へと辿り着く。
ルーカスとイリアはそれぞれ臣下の礼を取って、暫くした後、姿勢を正すと女王を見上げた。
そうすれば女王は優しく微笑んでルーカスとイリアを順に見つめた後、艶やかな唇を動かし言葉を紡いだ。
「遠路はるばる、よく来てくれました。久方ぶりですね、ルーカス殿。そなたを救援に向かわせてくれた事、レックス国王陛下に深く感謝せねばなりません」
「ご無沙汰しております、女王陛下」
「そして戦姫レーシュ。若いとは思っていましたが、素顔を見るのは初めてですね。そなたにも感謝致します。
——此度の危機に、先の戦乱の折、尽力してくれたそなたらの力を再び借りる事になろうとは、思ってもいませんでした」
「お久しぶりです、カルミア女王。これも女神様のお導きでしょう」
女王の声は張りがあり、高く凛としていた。
カルミア女王が言う、先の戦乱とは三年ほど前ナビアで起こった『プルムブル・トレス・ザハル独立戦争』の事だ。
それ以前よりナビアの友好国として交流のあったエターク王国は、当時革命軍の旗頭となったカルミアに助力を求められて援軍を送り、ルーカスも参戦した。
イリアは長引く戦乱を見かねた教団側が、調停のために遣わした使者として戦場へ降り立ち、戦争終結のために革命軍の手を取った。
——と、そのような経緯があり、ルーカスとイリアはカルミア女王と少なからず面識がある。
「それで、我々は何をすればよろしいですか?」
問いかけると女王は瞼を伏せ、再度開くとルーカスへ視線を向けた。
「街の状況は見てご存知でしょうが……まずは門の排除を最優先にお願い出来ますか? 余力があれば、民の救助にもお力添え頂ければと思います。
こちらの戦力は——ヴェルデは宮殿の結界を維持するため動けず、騎士たちにも余力がありません。
私もザフィエルへと襲来する魔獣を滅し、民を守らねばならぬため、既に現地へ配備した者が精一杯です。
新たに赴く事の可能な戦力がなく、申し訳ないのですが……」
余裕がないのは道中、目にした街の様子から見て取れた。
元より救援のために来たのだから、ナビア側に負担を強いるつもりはない。
「——承知しました。門はどちらに?」
「北です。パール神殿のある湖の方面、イシュケの森に多数出現しております。
大半は門凍結術式で抑え込んでいますが、マナ欠乏症で倒れる術者が多く、瓦解するのも時間の問題でしょう」
門凍結術式——門対策に急ぎ開発されたこの術は、術式の維持の大部分をマナ機関で担ってはいるが、初動の起動と継続のためには定期的な魔術の使用が必須で、人手が必要だった。
運用が始まったばかりなので、まだまだ改良の余地がある。
魔術師たちのマナ欠乏症については、魔術の酷使だけでなくアイシャが指摘した大気中のマナの枯渇も、影響しているのだろう。
(枯渇の原因はなんだろうな……)
「……パール、神殿……。マナ……」
「イリア?」
ルーカスが思考を巡らせていると、イリアの呟きが聞こえた。
見ればこめかみ部分に手を当てて、端麗な顔を歪めている。
イリアのこの仕草は、呪詛に封じられた記憶へ触れた時によく見せる動作だ。
また何か思い出したのかもしれない。
その推察は間違っておらず、程なくしてイリアが告げる。
「カルミア女王、ルーカス。原因はパール神殿にあるかもしれない」
「門のか?」
「マナ欠乏症。……門じゃなくて、魔獣に関しては間接的に関係があるかも」
「……何か思い出したんだな」
ルーカスの言葉に、イリアは首を縦に振った。
「でも、ハッキリとはわからない。映像として断片的に浮かんだだけで……」
歯切れ悪く語るが、瞳は強い輝きを放っており、確信を得ているようだ。
パール神殿はナビアの地にあるが、アルカディア教団の管轄に置かれており、聖地巡礼の巡礼地の一つでもあるため、信徒の間では聖地と崇められている。
(下手に干渉すれば、国際問題になり兼ねないが……)
ルーカスがカルミア女王へと目線を移動すると、曹柱石の瞳と目が合い——女王は力強く頷いた。
「レーシュは直感に優れていましたね。どのような形であれ、事態が解決に向かう可能性があるのならば、任せましょう」
それは国際問題も辞さないと言う事だろう。
(——ならば、迷う必要はないな。
イシュケの森へ行き、門を排除しながら、パール神殿を目指す。
そして万が一、マナ欠乏症の原因がそこにあると言うのなら……)
教団と事を構える事態に発展する可能性もゼロではない。
だが、女王は国のため確固たる意志を示している。
ルーカスは女王の想いに応え、自らの責務を果たすべく、行動の指針を定めるのだった。
0
あなたにおすすめの小説
捨てられた前世【大賢者】の少年、魔物を食べて世界最強に、そして日本へ
月城 友麻
ファンタジー
辺境伯の三男坊として転生した大賢者は、無能を装ったがために暗黒の森へと捨てられてしまう。次々と魔物に襲われる大賢者だったが、魔物を食べて生き残る。
こうして大賢者は魔物の力を次々と獲得しながら強くなり、最後には暗黒の森の王者、暗黒龍に挑み、手下に従えることに成功した。しかし、この暗黒龍、人化すると人懐っこい銀髪の少女になる。そして、ポーチから出したのはなんとiPhone。明かされる世界の真実に大賢者もビックリ。
そして、ある日、生まれ故郷がスタンピードに襲われる。大賢者は自分を捨てた父に引導を渡し、街の英雄として凱旋を果たすが、それは物語の始まりに過ぎなかった。
太陽系最果ての地で壮絶な戦闘を超え、愛する人を救うために目指したのはなんと日本。
テンプレを超えた壮大なファンタジーが今、始まる。
少し冷めた村人少年の冒険記 2
mizuno sei
ファンタジー
地球からの転生者である主人公トーマは、「はずれギフト」と言われた「ナビゲーションシステム」を持って新しい人生を歩み始めた。
不幸だった前世の記憶から、少し冷めた目で世の中を見つめ、誰にも邪魔されない力を身に着けて第二の人生を楽しもうと考えている。
旅の中でいろいろな人と出会い、成長していく少年の物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
底辺から始まった俺の異世界冒険物語!
ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。
しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。
おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。
漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。
この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――
〈完結〉βの兎獣人はαの王子に食べられる
ごろごろみかん。
恋愛
α、Ω、βの第二性別が存在する獣人の国、フワロー。
「運命の番が現れたから」
その一言で二年付き合ったαの恋人に手酷く振られたβの兎獣人、ティナディア。
傷心から酒を飲み、酔っ払ったティナはその夜、美しいαの狐獣人の青年と一夜の関係を持ってしまう。
夜の記憶は一切ないが、とにかくαの男性はもうこりごり!と彼女は文字どおり脱兎のごとく、彼から逃げ出した。
しかし、彼はそんなティナに向かってにっこり笑って言ったのだ。
「可愛い兎の娘さんが、ヤリ捨てなんて、しないよね?」
*狡猾な狐(α)と大切な記憶を失っている兎(β)の、過去の約束を巡るお話
*オメガバース設定ですが、独自の解釈があります
不倫されて離婚した社畜OLが幼女転生して聖女になりましたが、王国が揉めてて大事にしてもらえないので好きに生きます
天田れおぽん
ファンタジー
ブラック企業に勤める社畜OL沙羅(サラ)は、結婚したものの不倫されて離婚した。スッキリした気分で明るい未来に期待を馳せるも、公園から飛び出てきた子どもを助けたことで、弱っていた心臓が止まってしまい死亡。同情した女神が、黒髪黒目中肉中背バツイチの沙羅を、銀髪碧眼3歳児の聖女として異世界へと転生させてくれた。
ところが王国内で聖女の処遇で揉めていて、転生先は草原だった。
サラは女神がくれた山盛りてんこ盛りのスキルを使い、異世界で知り合ったモフモフたちと暮らし始める――――
※第16話 あつまれ聖獣の森 6 が抜けていましたので2025/07/30に追加しました。
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
誰からも食べられずに捨てられたおからクッキーは異世界転生して肥満令嬢を幸福へ導く!
ariya
ファンタジー
誰にも食べられずゴミ箱に捨てられた「おからクッキー」は、異世界で150kgの絶望令嬢・ロザリンドと出会う。
転生チートを武器に、88kgの減量を導く!
婚約破棄され「豚令嬢」と罵られたロザリンドは、
クッキーの叱咤と分裂で空腹を乗り越え、
薔薇のように美しく咲き変わる。
舞踏会での王太子へのスカッとする一撃、
父との涙の再会、
そして最後の別れ――
「僕を食べてくれて、ありがとう」
捨てられた一枚が紡いだ、奇跡のダイエット革命!
※カクヨム・小説家になろうでも同時掲載中
※表紙イラストはAIに作成していただきました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる