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第一部 第五章 女神のゆりかご
第十八話 狩人と獲物 二兎と【剛毅】①
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先んじて、神殿の外で【剛毅】と戦う事になったシャノンとシェリルは——テットの猛攻に苦戦を強いられていた。
テットの武器は拳。
戦闘スタイルは純粋な肉弾戦で、魔術による強化や攻撃は一切ない。
けれども、筋骨隆々の両腕にマナ——闘気と呼ばれるオーラを纏わせており、そこから繰り出される打撃は地をも割る威力だ。
言葉通りに。
「オラァア!!」
視覚化した闘気、金色のマナを纏ったテットの、鉄槌の如き拳がシャノン目掛けて振り下ろされた。
受ける選択肢はない、躱すのが最善だ。
一度見誤って剣で受けた時には、負傷こそ免れたものの剣を粉々に砕かれてしまった。
借りたシェリルの剣まで失っては困る。
シャノンは後方へ飛んだ。
テットの拳が石畳へぶつかり「ドゴォン!」と破砕音が響き渡った。
が、一撃では終わらない。
すぐに次の拳が繰り出され、シャノンは先程と同じように回避した。
「どうしたァ!? 腰が引けてんぞ!!
威勢がいいのは最初だけか女ァ!!」
「このッ! いちいち癪に障る物言いね!!」
拳の連打が途切れず降って来る。
速度、力、どちらも兼ね備えた打撃をうっかりもらえば大事故だ。
恐るべき戦闘力。
シャノンは反撃する隙を見つけられず、回避に専念するしかなかった。
(——お姉様、下がってください)
シェリルの声が脳裏に響く。
調律——使用者同士の精神を同調して一体感を与え、視点の共有と精神感応で意思疎通を可能とする魔術——の効果だ。
もう間もなく魔術が来る。
シェリルの意図を悟り、シャノンは大きく飛び退いた。
『我らを阻む愚かなる輩を、氷牢へと戒めましょう!
絶対零度・氷獄檻!』
魔術名が紡がれ、場の空気が一瞬にして冷え込んだ。
雪の混じった風が吹き荒び、テットが立っている大地から氷塊が突き出でる。
鋭利な刃物にも劣らない、無数の氷塊がテットを襲った。
白銀の檻は広範囲に展開していく。
術の効果範囲から逃れるため、シャノンは軽やかな足取りでシェリルが居る場所まで退避した。
(少しでもダメージを受けてくれるといいんだけど)
(ええ。小手先の魔術では闘気に阻まれて、牽制にしかなりませんからね)
(剣も同じよ。攻防兼ね備えてるなんて、反則じゃない? アレ)
(闘気という鎧を突破する術を見つけなくては……ですね)
シャノンはシェリルに頷き、墓標のように連なった氷塊を見つめた。
硝子を割るような響音が聞こえてくる。
氷を砕く音だ。
無傷であるとは考えたくないが、テットが健在なのは確か。
シャノンは前方を見据え、剣を構えた。
「熱くなった体には、丁度いいクールダウンだったぜェ!?」
嬉々とした男の声と風切り音。
シャノンの視界に、超速で飛来する氷塊が映り込んだ。
テットの仕業だ。
投擲する姿は、想像に難くない。
(あんの、筋肉ダルマ……ッ!!)
(お姉様避けて!)
こちらを狙って、幾つもの氷塊が飛んで来ている。
シャノンはシェリルとは反対の方向へ、ステップを踏む要領で足を運び、落ちる氷塊を躱した。
「すばしっこいなァ!
逃げ足は一級品、まるで雌兎だな!?
よくみりゃ毛色もそっくりだ!」
大口を開けて笑う声が聞こえる。
逃げ足が速くて何が悪い。
当たれば致命傷になり兼ねないのだから当然だろう。
——と、思うが、テットの煽りにシャノンの感情が逆撫でられた。
この感情のまま、斬り掛かりたい衝動に駆られる。
(それこそ、相手の思う壺です。
戦いは冷静さを欠いたら負けです)
(わかってるわよ!
でも、頭に来るのはしょうがないじゃない)
邂逅時から、テットの鼻持ちならない態度には苛立ちを覚えた。
テットだけじゃない。
他の女神の使徒、ひいては彼らを束ねる教皇ノエルもそうだ。
彼はお義姉様と慕うイリアの弟。
姉弟というだけあって、二人は容姿の造形がとてもよく似ていた。
気品に溢れて薔薇の様に美しい教皇聖下。
うっかり見惚れてしまったのは、イリアに出会った時と同じだ。
でも、性格は真逆。
傲慢で不遜で、そして独善的な人。
こちらを見下して馬鹿にしているのが透けて見えて——。
シャノンはそんな彼が、彼に盲目と従う女神の使徒達が嫌いだった。
(お姉様、戦闘中に余計な事を考えない!)
(それも、わかってるわよ!)
眼前に氷塊が迫っていた。
シャノンは後ろへ跳びながら剣を水平に、柄と剣身の先に手を添えて、唱える。
『舞え、焔! 胡蝶のように美しく!
炎の竜巻!』
炎の柱が轟々と立ち昇り、氷塊を飲み込んで融解した。
「おー、器用な雌兎だ!」
着地を決めて、声のする場所、氷の飛んで来た方向へ視線を送る。
冷気の垂れこめる白銀の世界から、砕氷を踏みしめる音を響かせて、無事息災のテットが姿を見せた。
ダメージを負った様子はない。
(上級魔術も防ぎますか……)
シェリルから切迫した感情が流れ込んで来る。
自分達の手に余る相手なのでは、という思いが心の片隅に生まれたようだ。
(ちょっと、弱気にならないでよ?
私もシェリルも、まだ戦える。
心が折れない限り、負けじゃないわ!)
(……そうですね。
最期まで諦めずに戦いましょう)
腑に落ちない言い分に、シャノンは眉を吊り上げた。
(最期って……縁起でもないこと言わないでよ)
(それくらいの気概で行きましょうって事です。
……生半可な覚悟で、敵う相手ではありません)
繋がっているからわかるが、シェリルの思考は大分悲観的に傾いている。
一気に状況を変えられる、奥の手と呼べるような手段を自分達が持ち合わせていないのも要因だろう。
だけれども、勝ち目がないという結論に至るのは尚早だ。
先に言ったように、自分達はまだ戦えるのだから。
シャノンは消極的なシェリルの考えを振り切るように、両手で剣の柄を握り込んで、テットを睨みつけた。
獣のように獰猛な、テットの榛色の瞳と視線がぶつかる。
気迫を籠めて一層目を細めると、テットはニッと犬歯を見せて笑った。
「闘志の滾るイイ目だ!
——が、追い回すのも飽きて来たなァ」
テットが順番に両肩を「ゴキリ」と音を立てて大きく回して——。
「そろそろ狩らせてもらうぜ? 雌兎!」
密度を増して燦爛と輝く黄金の拳を、地面に強く打ち付けた。
瞬間、地が割れる。
激しい地鳴りがして、足場が崩れる。
(ちょ、こんなのアリ!?)
シャノンは咄嗟に跳び上がり、安全地帯へ逃れようとした。
(ダメ、お姉様!!)
シェリルの警鐘が響く。
と同時に、シャノンの視界を燃え立つ紅鳶色の髪色が埋め尽くした。
「鬼ごっこは終いだ」
唸るような低い声を耳にした直後。
腹部に衝撃が走った。
打ち据えて砕かれ、ぐしゃりと潰されて、中を混ぜられるような——衝撃。
息が、出来ない。
声を上げようにも音が出ない。
想像を絶する痛みに、シャノンの視界が暗転する。
「お姉様ああぁ!!」
意識が途切れる前、金物を切るような甲高い叫び声が、聞こえた気がした。
テットの武器は拳。
戦闘スタイルは純粋な肉弾戦で、魔術による強化や攻撃は一切ない。
けれども、筋骨隆々の両腕にマナ——闘気と呼ばれるオーラを纏わせており、そこから繰り出される打撃は地をも割る威力だ。
言葉通りに。
「オラァア!!」
視覚化した闘気、金色のマナを纏ったテットの、鉄槌の如き拳がシャノン目掛けて振り下ろされた。
受ける選択肢はない、躱すのが最善だ。
一度見誤って剣で受けた時には、負傷こそ免れたものの剣を粉々に砕かれてしまった。
借りたシェリルの剣まで失っては困る。
シャノンは後方へ飛んだ。
テットの拳が石畳へぶつかり「ドゴォン!」と破砕音が響き渡った。
が、一撃では終わらない。
すぐに次の拳が繰り出され、シャノンは先程と同じように回避した。
「どうしたァ!? 腰が引けてんぞ!!
威勢がいいのは最初だけか女ァ!!」
「このッ! いちいち癪に障る物言いね!!」
拳の連打が途切れず降って来る。
速度、力、どちらも兼ね備えた打撃をうっかりもらえば大事故だ。
恐るべき戦闘力。
シャノンは反撃する隙を見つけられず、回避に専念するしかなかった。
(——お姉様、下がってください)
シェリルの声が脳裏に響く。
調律——使用者同士の精神を同調して一体感を与え、視点の共有と精神感応で意思疎通を可能とする魔術——の効果だ。
もう間もなく魔術が来る。
シェリルの意図を悟り、シャノンは大きく飛び退いた。
『我らを阻む愚かなる輩を、氷牢へと戒めましょう!
絶対零度・氷獄檻!』
魔術名が紡がれ、場の空気が一瞬にして冷え込んだ。
雪の混じった風が吹き荒び、テットが立っている大地から氷塊が突き出でる。
鋭利な刃物にも劣らない、無数の氷塊がテットを襲った。
白銀の檻は広範囲に展開していく。
術の効果範囲から逃れるため、シャノンは軽やかな足取りでシェリルが居る場所まで退避した。
(少しでもダメージを受けてくれるといいんだけど)
(ええ。小手先の魔術では闘気に阻まれて、牽制にしかなりませんからね)
(剣も同じよ。攻防兼ね備えてるなんて、反則じゃない? アレ)
(闘気という鎧を突破する術を見つけなくては……ですね)
シャノンはシェリルに頷き、墓標のように連なった氷塊を見つめた。
硝子を割るような響音が聞こえてくる。
氷を砕く音だ。
無傷であるとは考えたくないが、テットが健在なのは確か。
シャノンは前方を見据え、剣を構えた。
「熱くなった体には、丁度いいクールダウンだったぜェ!?」
嬉々とした男の声と風切り音。
シャノンの視界に、超速で飛来する氷塊が映り込んだ。
テットの仕業だ。
投擲する姿は、想像に難くない。
(あんの、筋肉ダルマ……ッ!!)
(お姉様避けて!)
こちらを狙って、幾つもの氷塊が飛んで来ている。
シャノンはシェリルとは反対の方向へ、ステップを踏む要領で足を運び、落ちる氷塊を躱した。
「すばしっこいなァ!
逃げ足は一級品、まるで雌兎だな!?
よくみりゃ毛色もそっくりだ!」
大口を開けて笑う声が聞こえる。
逃げ足が速くて何が悪い。
当たれば致命傷になり兼ねないのだから当然だろう。
——と、思うが、テットの煽りにシャノンの感情が逆撫でられた。
この感情のまま、斬り掛かりたい衝動に駆られる。
(それこそ、相手の思う壺です。
戦いは冷静さを欠いたら負けです)
(わかってるわよ!
でも、頭に来るのはしょうがないじゃない)
邂逅時から、テットの鼻持ちならない態度には苛立ちを覚えた。
テットだけじゃない。
他の女神の使徒、ひいては彼らを束ねる教皇ノエルもそうだ。
彼はお義姉様と慕うイリアの弟。
姉弟というだけあって、二人は容姿の造形がとてもよく似ていた。
気品に溢れて薔薇の様に美しい教皇聖下。
うっかり見惚れてしまったのは、イリアに出会った時と同じだ。
でも、性格は真逆。
傲慢で不遜で、そして独善的な人。
こちらを見下して馬鹿にしているのが透けて見えて——。
シャノンはそんな彼が、彼に盲目と従う女神の使徒達が嫌いだった。
(お姉様、戦闘中に余計な事を考えない!)
(それも、わかってるわよ!)
眼前に氷塊が迫っていた。
シャノンは後ろへ跳びながら剣を水平に、柄と剣身の先に手を添えて、唱える。
『舞え、焔! 胡蝶のように美しく!
炎の竜巻!』
炎の柱が轟々と立ち昇り、氷塊を飲み込んで融解した。
「おー、器用な雌兎だ!」
着地を決めて、声のする場所、氷の飛んで来た方向へ視線を送る。
冷気の垂れこめる白銀の世界から、砕氷を踏みしめる音を響かせて、無事息災のテットが姿を見せた。
ダメージを負った様子はない。
(上級魔術も防ぎますか……)
シェリルから切迫した感情が流れ込んで来る。
自分達の手に余る相手なのでは、という思いが心の片隅に生まれたようだ。
(ちょっと、弱気にならないでよ?
私もシェリルも、まだ戦える。
心が折れない限り、負けじゃないわ!)
(……そうですね。
最期まで諦めずに戦いましょう)
腑に落ちない言い分に、シャノンは眉を吊り上げた。
(最期って……縁起でもないこと言わないでよ)
(それくらいの気概で行きましょうって事です。
……生半可な覚悟で、敵う相手ではありません)
繋がっているからわかるが、シェリルの思考は大分悲観的に傾いている。
一気に状況を変えられる、奥の手と呼べるような手段を自分達が持ち合わせていないのも要因だろう。
だけれども、勝ち目がないという結論に至るのは尚早だ。
先に言ったように、自分達はまだ戦えるのだから。
シャノンは消極的なシェリルの考えを振り切るように、両手で剣の柄を握り込んで、テットを睨みつけた。
獣のように獰猛な、テットの榛色の瞳と視線がぶつかる。
気迫を籠めて一層目を細めると、テットはニッと犬歯を見せて笑った。
「闘志の滾るイイ目だ!
——が、追い回すのも飽きて来たなァ」
テットが順番に両肩を「ゴキリ」と音を立てて大きく回して——。
「そろそろ狩らせてもらうぜ? 雌兎!」
密度を増して燦爛と輝く黄金の拳を、地面に強く打ち付けた。
瞬間、地が割れる。
激しい地鳴りがして、足場が崩れる。
(ちょ、こんなのアリ!?)
シャノンは咄嗟に跳び上がり、安全地帯へ逃れようとした。
(ダメ、お姉様!!)
シェリルの警鐘が響く。
と同時に、シャノンの視界を燃え立つ紅鳶色の髪色が埋め尽くした。
「鬼ごっこは終いだ」
唸るような低い声を耳にした直後。
腹部に衝撃が走った。
打ち据えて砕かれ、ぐしゃりと潰されて、中を混ぜられるような——衝撃。
息が、出来ない。
声を上げようにも音が出ない。
想像を絶する痛みに、シャノンの視界が暗転する。
「お姉様ああぁ!!」
意識が途切れる前、金物を切るような甲高い叫び声が、聞こえた気がした。
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