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第拾伍話~天然~
しおりを挟む「いや、自分は今仕事もあるんであんまし...」苦笑いされてしまったが
龍造の反応はわかっていた
立場的なのもあるし仕方ないよな
一方歩夢の方に目線を向けると
「俺もいないですよ?」気恥ずかしそうにいう
反応が わけーな 何ていいながらどうしたもんかと言う空気になった
こういう話するようなメンバーじゃないな...
「あ、あの...カフェラテおかわりもらっていいですかね?」
年下に気を使わせてしまったが今はそれが助かる
空いたカップを手にとって向かいの歩夢の分も取り俺は一旦台所に下がった
そのままぼーっとして作ったのは
カフェラテなんだが………
「はぁー……考え事とがボケッとしてるとラテアートとかする癖なんとかなんねぇかな」
可愛らしくできてしまった犬と猫のラテアート
集中力鍛えるのにハマりだしてから気づくとこういうことをしだしてしまう
二人ともおまたせ顔ひきつりながらも
できてしまったのは仕方ないので二人に出した
「え…えぇ!?」まあ、そうなるよな
男二人に出すものにしては可愛らしすぎるもの
やっぱこういうの抵抗あるよな…
「蒼汰さんすごいですね!これ描いたの蒼汰さんですよね!?」
「自分は見るの初めてでびっくりしちゃいました!」
絶賛する歩夢と驚く龍造
なんか、これはこれでよかったのだろうか?
ーーその頃あやのはーー
「ねぇ、さっきそうにぃと何話してたの?」
三人の様子がちょっと変だから話しかけちゃってるけど
大丈夫かな?
それにお兄ちゃんたまに天然垂らし発揮するからなぁ…
この子達相手にそんなことしてたら許せない!
「変なことは話してませんよ!?」明らかに動揺する庵ちゃん
二人も勢い良く頭を上下にゆらして頷く
(またやらかしたんだなこれ…)
「へぇー…で、何話してたの?」ちょっと脅しに近いけど
この子達の為…
そう迫ると少し肩をビクッとさせ白状した
「あ~そう言うことね
そうにぃ垂らしなとこあるから三人とも気をつけて?」
天然垂らしなとこがあることを教えて安心させたあと
私達四人でデザートを一緒に食べた
「ありがとうございましたー」
全員を見送り今日の営業を終えてから
「そうにぃ!」私は大きな声で呼び止めた
そして女の子たちの事を伝える
「え、俺そんな気はなかったんだけど」
そりゃそうだ…天然でやってるんだもん
狙ってやるよりたちが悪い
「以後気をつけるから今日はもう休もうぜ?」
そうして今日一日の騒動は幕を閉じた
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