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15.本当の姿
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――大地を浄化し終えた翌朝。
私はこれまで経験したことのないほどの爽快な気分で目を覚ました。小屋の扉を開けると、そこには昨日までの荒涼とした風景とは全く違う、生命力に満ち溢れた世界が広がっていた。
「……すごい」
澄み切った空気の中を、祝福するように光の精霊たちがキラキラと舞っている。思わず裸足で外へ駆け出し、柔らかな緑の絨毯を踏みしめた。
足元では小さなテントウムシが葉の上をよちよちと歩き、頭上では澄んだ空に鳥たちの喜びの歌声が響き渡っていた。一夜にしてこんなにも多くの命がこの地に戻ってきてくれた。
「おはよう、フィーナ。昨日はよく眠れたか?」
背後から聞こえてきたのは少しだけ眠そうなロイエルの声だった。
彼もまた目の前に広がる光景に感慨深げな表情を浮かべている。
「ええ、とても。ねえ、ロイエル。ここは本当にグランフェルドなのよね?」
「ああ、そうだな。俺がずっと見てきたあの灰色の大地が一晩でこんな……。やっぱり君はとんでもないな」
「あなたが信じてくれたから。それにあなたのお父様の研究があったからこそ。これは私たち三人の奇跡だわ」
「いやいや、ほとんど君のおかげだ。グランフェルドの女神様」
茶化すような口調だったが、その声には抑えきれない喜びがあった。
私たちはしばらく言葉もなく、生まれ変わった大地を散策した。
こんなにも穏やかに流れる時間は生まれて初めてだった。
少し間を置いてから、ロイエルは決意を込めて口を開いた。
「なあ、フィーナ」
「なあに?」
「ちゃんとした礼がしたい。だから……その、なんだ。俺の家に招待したいんだがいいか? 話さなきゃいけないこともあるし」
唐突な申し出に驚いて彼を見た。
グリゼルダ皇国に住んでいるとは聞いていたが、まさかそんな風に誘われるとは思ってもみなかった。
「ええ、もちろん喜んで。あなたのことをもっと知りたいもの」
「……そうか。なら決まりだな。大したもてなしはできねえかもしれないが歓迎はするぜ」
私の返事を聞いて、彼はなぜかホッとしたような顔で立ち上がった。
◇◇◇
グランフェルドを出て半日。馬車はグリゼルダ皇国の領地へと入った。活気のある街並み、手入れの行き届いた農園、そして何よりすれ違う人々の表情が明るい。
「すごいわ……。豊かで平和な国なのね」
窓の外を眺めながら感嘆の声を漏らす私にロイエルは少しだけ誇らしげに、でもどこか複雑な表情で応えた。
「……そう見えるか?」
「ええ。人々の顔を見ればわかるもの」
「そうか……。ならいいんだが」
彼はそれきり黙り込んで、真剣な顔で前を見つめている。
(話さなきゃいけないことって一体なんだろう……)
やがて馬車は小高い丘を登り始めた。
その先にあったのは想像をはるかに超える光景だった。
…………………城!?
「ロ、ロイエル……。ここは……?」
「俺の家だ」
彼は短くそう答えた。
冗談を言っているようにはとても見えない。
馬車が城門に近づくと、重厚な鎧に身を包んだ二人の門番がロイエルを見るなり直立不動の姿勢で深々と敬礼した。
「ロイエル様、お帰りなさいませ!」
その声に私の心臓がどきりと跳ねた。「様」……?
ロイエルは馬車の窓から軽く手を上げてそれに答えると、そのまま城の中へと進んでいく。
城の敷地内でも木々の手入れをする庭師や巡回中の衛兵らが私たちの馬車に気づくと、皆一様に動きを止め、敬意を込めてお辞儀をする。
もう何が何だかわからなくなっていた。
農作業をしていた土埃まみれの青年。
瘴気の中でたった一人、無謀な挑戦を続けていたひたむきな人。
私が見てきたロイエルと目の前で人々から敬礼されるこの人物がどうしても結びつかない。
馬車が止まり、玄関ホールに足を踏み入れると、執事らしき老紳士が待っていたかのように私たちを迎えた。
「お帰りなさいませ、ロイエル様。長旅でお疲れでしょう。すぐにお部屋と食事の準備を」
「ああ、頼む。それと彼女は俺の客人だ。失礼のないようにもてなしてくれ」
「かしこまりました」
長い廊下を歩き、息を呑むほど豪華な応接室に通された。
部屋の中央に置かれたテーブルに着席するよう促され、腰を下ろしたが、柔らかなソファの感触も頭に入ってこない。
「悪い、フィーナ。少し着替えてくる。この格好のままだとうるさい奴がいるんでな。すぐに戻るから、ここで待っててくれ」
そう言ってロイエルは部屋を出て行った。
一人残された私はただただ呆然と部屋を見回す。
壁には見事な絵画が飾られ、窓には上質な生地のカーテンがかかっている。
こんな場所が「家」だなんて……。
(ロイエル、あなたは一体誰なの……?)
一人残された私はまだ状況が飲み込めずにいた。
混乱する頭で考えていると、やがて扉が静かに開いた。
そこに立っていたのは私の知っているロイエルではなかった。
いつもの汚れた旅装束ではなく気品ある正装。
胸にはグリゼルダ皇国の紋章。
雑に切られていた黒髪はきちんと整えられ、土と汗の匂いの代わりに高貴な香りが漂う。
そこにいたのは農夫や研究者の息子などではなく紛れもない一国の皇族だった。彼はゆっくりと私の前に歩みを進めると、まっすぐに私の瞳を見つめた。
「驚かせてすまない。俺はロイエル・グリゼルダ。このグリゼルダ皇国の――皇太子なんだ」
静かな部屋に彼の言葉だけがはっきりと響き渡った。
目の前に立つ見違えるほど凛々しい彼の姿から目を逸らすことができなかった。
私はこれまで経験したことのないほどの爽快な気分で目を覚ました。小屋の扉を開けると、そこには昨日までの荒涼とした風景とは全く違う、生命力に満ち溢れた世界が広がっていた。
「……すごい」
澄み切った空気の中を、祝福するように光の精霊たちがキラキラと舞っている。思わず裸足で外へ駆け出し、柔らかな緑の絨毯を踏みしめた。
足元では小さなテントウムシが葉の上をよちよちと歩き、頭上では澄んだ空に鳥たちの喜びの歌声が響き渡っていた。一夜にしてこんなにも多くの命がこの地に戻ってきてくれた。
「おはよう、フィーナ。昨日はよく眠れたか?」
背後から聞こえてきたのは少しだけ眠そうなロイエルの声だった。
彼もまた目の前に広がる光景に感慨深げな表情を浮かべている。
「ええ、とても。ねえ、ロイエル。ここは本当にグランフェルドなのよね?」
「ああ、そうだな。俺がずっと見てきたあの灰色の大地が一晩でこんな……。やっぱり君はとんでもないな」
「あなたが信じてくれたから。それにあなたのお父様の研究があったからこそ。これは私たち三人の奇跡だわ」
「いやいや、ほとんど君のおかげだ。グランフェルドの女神様」
茶化すような口調だったが、その声には抑えきれない喜びがあった。
私たちはしばらく言葉もなく、生まれ変わった大地を散策した。
こんなにも穏やかに流れる時間は生まれて初めてだった。
少し間を置いてから、ロイエルは決意を込めて口を開いた。
「なあ、フィーナ」
「なあに?」
「ちゃんとした礼がしたい。だから……その、なんだ。俺の家に招待したいんだがいいか? 話さなきゃいけないこともあるし」
唐突な申し出に驚いて彼を見た。
グリゼルダ皇国に住んでいるとは聞いていたが、まさかそんな風に誘われるとは思ってもみなかった。
「ええ、もちろん喜んで。あなたのことをもっと知りたいもの」
「……そうか。なら決まりだな。大したもてなしはできねえかもしれないが歓迎はするぜ」
私の返事を聞いて、彼はなぜかホッとしたような顔で立ち上がった。
◇◇◇
グランフェルドを出て半日。馬車はグリゼルダ皇国の領地へと入った。活気のある街並み、手入れの行き届いた農園、そして何よりすれ違う人々の表情が明るい。
「すごいわ……。豊かで平和な国なのね」
窓の外を眺めながら感嘆の声を漏らす私にロイエルは少しだけ誇らしげに、でもどこか複雑な表情で応えた。
「……そう見えるか?」
「ええ。人々の顔を見ればわかるもの」
「そうか……。ならいいんだが」
彼はそれきり黙り込んで、真剣な顔で前を見つめている。
(話さなきゃいけないことって一体なんだろう……)
やがて馬車は小高い丘を登り始めた。
その先にあったのは想像をはるかに超える光景だった。
…………………城!?
「ロ、ロイエル……。ここは……?」
「俺の家だ」
彼は短くそう答えた。
冗談を言っているようにはとても見えない。
馬車が城門に近づくと、重厚な鎧に身を包んだ二人の門番がロイエルを見るなり直立不動の姿勢で深々と敬礼した。
「ロイエル様、お帰りなさいませ!」
その声に私の心臓がどきりと跳ねた。「様」……?
ロイエルは馬車の窓から軽く手を上げてそれに答えると、そのまま城の中へと進んでいく。
城の敷地内でも木々の手入れをする庭師や巡回中の衛兵らが私たちの馬車に気づくと、皆一様に動きを止め、敬意を込めてお辞儀をする。
もう何が何だかわからなくなっていた。
農作業をしていた土埃まみれの青年。
瘴気の中でたった一人、無謀な挑戦を続けていたひたむきな人。
私が見てきたロイエルと目の前で人々から敬礼されるこの人物がどうしても結びつかない。
馬車が止まり、玄関ホールに足を踏み入れると、執事らしき老紳士が待っていたかのように私たちを迎えた。
「お帰りなさいませ、ロイエル様。長旅でお疲れでしょう。すぐにお部屋と食事の準備を」
「ああ、頼む。それと彼女は俺の客人だ。失礼のないようにもてなしてくれ」
「かしこまりました」
長い廊下を歩き、息を呑むほど豪華な応接室に通された。
部屋の中央に置かれたテーブルに着席するよう促され、腰を下ろしたが、柔らかなソファの感触も頭に入ってこない。
「悪い、フィーナ。少し着替えてくる。この格好のままだとうるさい奴がいるんでな。すぐに戻るから、ここで待っててくれ」
そう言ってロイエルは部屋を出て行った。
一人残された私はただただ呆然と部屋を見回す。
壁には見事な絵画が飾られ、窓には上質な生地のカーテンがかかっている。
こんな場所が「家」だなんて……。
(ロイエル、あなたは一体誰なの……?)
一人残された私はまだ状況が飲み込めずにいた。
混乱する頭で考えていると、やがて扉が静かに開いた。
そこに立っていたのは私の知っているロイエルではなかった。
いつもの汚れた旅装束ではなく気品ある正装。
胸にはグリゼルダ皇国の紋章。
雑に切られていた黒髪はきちんと整えられ、土と汗の匂いの代わりに高貴な香りが漂う。
そこにいたのは農夫や研究者の息子などではなく紛れもない一国の皇族だった。彼はゆっくりと私の前に歩みを進めると、まっすぐに私の瞳を見つめた。
「驚かせてすまない。俺はロイエル・グリゼルダ。このグリゼルダ皇国の――皇太子なんだ」
静かな部屋に彼の言葉だけがはっきりと響き渡った。
目の前に立つ見違えるほど凛々しい彼の姿から目を逸らすことができなかった。
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