異世界転生ワールド

第1章:ようこそ！異世界バブロニア王国

第13話：究極魔法・四大元素の継承

紫苑が「天雷覇断」を会得してから数日が経った。
その間も特攻隊の訓練は続いていたが、紫苑の心には新たな野望が生まれていた。

「俺はまだ、強くなれるはずだ……！」

雷の力を得た今、さらに他の属性の力を手に入れれば、戦場で圧倒的な力を発揮できるはず。
そう考えた紫苑は、再びバブロニア王国魔導院の門を叩いた。

魔導院長 グラディウス
「フン……貴様、まだ欲するか？」

紫苑
「はい。俺はもっと強くなりたい。この戦争を終わらせるために。」

グラディウスは目を細めると、ゆっくりと頷いた。

グラディウス
「よかろう。ならば、試練を受けるがいい。」

そう言って彼は魔法陣を展開し、紫苑を古代の遺跡へと転送した。
そこはバブロニア王国最古の神殿、「四元素の祠」。

そこにはそれぞれの属性を司る精霊たちが封印されていた。
紫苑は一つずつ、その試練に挑むこととなる――。


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第一の試練：「疾風断空」（風の力）

最初に紫苑が立ち向かったのは 風の精霊王・シルフィード 。

シルフィード
「速さを極めし者よ。我が力を求めるならば、嵐を超えてみせよ！」

その瞬間、神殿内に猛烈な暴風が吹き荒れる！
紫苑は地面を蹴り、風の刃を避けながら進む。

――"風は流れを読むもの"。

紫苑は風の動きを見極め、その流れに乗ることで無傷で突破した。

シルフィード
「見事だ。そなたに風の力を授けよう――"疾風断空"！」

紫苑の身体が軽くなり、風を自在に操る力を手に入れた。
これにより彼のスピードは常人の数倍に跳ね上がる！


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第二の試練：「大地轟震」（土の力）

次に待ち構えていたのは 土の精霊王・ゲイアス 。

ゲイアス
「揺るがぬ意思を持つ者よ。我が力に耐えられるか？」

突如、紫苑の足元が崩れ、巨大な岩の拳が襲い掛かる！
しかし紫苑は臆することなく、その拳を真正面から受け止めた。

紫苑
「俺はもう、逃げない……！」

大地の力を受け入れ、紫苑はその圧倒的な重圧を耐え抜いた。

ゲイアス
「よかろう。その覚悟に応えよう。"大地轟震"！」

これにより、紫苑は大地を操る力を得た。
その力を使えば、大地を隆起させたり、地割れを引き起こすことができる。


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第三の試練：「煉獄爆炎」（炎の力）

次の相手は 炎の精霊王・イグニス 。

イグニス
「燃え盛る覚悟を見せろ！貴様の魂が燃え尽きぬ限り、我は試し続ける！」

神殿内が一瞬で灼熱地獄へと変わり、火柱が紫苑を襲う。
しかし紫苑は恐れることなく、その炎をまともに受けた。

紫苑
「炎は……恐れるものじゃない！力に変えるものだ！！」

紫苑の体が紅蓮の炎に包まれる。

イグニス
「見事だ！貴様に"煉獄爆炎"を授けよう！」

紫苑の中に熱き炎の力が宿る。
この魔法により、彼は戦場を業火で包み、敵を焼き尽くす力を手に入れた。


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第四の試練：「蒼海覇渦」（水の力）

最後の試練は 水の精霊王・ウンディーネ 。

ウンディーネ
「流れるように戦え。水のごとく、しなやかに、そして鋭く。」

紫苑は巨大な水流に飲み込まれた。
体が沈んでいく――だが、彼はあえて力を抜いた。

――"水は抗わずに受け入れるもの"。

紫苑は水流を意識的に操り、その流れに身を任せながら自由自在に動く。

ウンディーネ
「ふふ……悪くないわ。その感覚、確かに水を理解している。"蒼海覇渦"を授けよう。」

この力により、紫苑は水を自在に操り、海を割るほどの力を得た。


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覚醒――五大究極魔法の継承者

紫苑は雷・風・土・炎・水の全ての試練を乗り越え、究極魔法を手にした。
彼の体には五大元素の力が宿り、かつてないほどの魔力を放っていた。

サラはその姿を見て、息をのむ。

サラ（心の中）
「すごい……もう、紫苑は普通の人間じゃない……！」

魔導院へ戻った紫苑を見たグラディウスも、驚きとともに満足げに微笑んだ。

グラディウス
「フッ……まさか、ここまで成長するとはな。貴様こそ、"五大究極魔法の継承者"だ。」

紫苑は静かに拳を握りしめる。

――この力を、戦場で証明する時が来る。

こうして紫苑は、かつてないほどの力を手にし、次なる戦いへと向かうのだった――！