異世界転生ワールド

ユキワラシ

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第1章:ようこそ!異世界バブロニア王国

第39話「オリジンへの扉――開かれる

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悠斗が「オリジン」の存在を告げたことで、紫苑たちは新たな目的を得た。異次元の力の根源、そしてゼルトが最後に残した言葉の意味を知るため、彼らはオリジンへ向かう決意を固める。

「でも、オリジンに行く方法は?」リュウが不安げに尋ねた。

悠斗は時の石を見つめる。「時の石が鍵になるはずだ。ただ、それを起動させるには…」

「条件があるんでしょ?」サラが真剣な表情で言う。

悠斗は頷いた。「そう。時の石は"記憶"を糧に動く。だけど、オリジンへ渡るには、僕たちの記憶の一部を犠牲にしなきゃならないかもしれない。」

「記憶を?」紫苑の眉が僅かに動く。

悠斗は苦しげな表情を浮かべた。「たぶん、オリジンは"本来の世界の記憶を持ったままでは行けない場所"なんだ。だから、何かを手放さなきゃならない。」

リュウが拳を握りしめる。「そんなの、受け入れられない!」

「でも、ここで立ち止まるわけにはいかないわ。」サラが静かに言った。「私たちが知るべきことがあるなら、行くしかない。」

紫苑はゆっくりと視線を仲間たちに向けた。「覚悟のある人だけ、来て。」

彼女の言葉に、リュウ、悠斗、サラ、そして他の仲間たちは互いに顔を見合わせる。そして、誰一人として引く者はいなかった。

「よし…行こう。」紫苑は時の石に手をかざした。

――その瞬間、世界が反転するような感覚が彼らを包み込んだ。

オリジンの扉が開かれる

次の瞬間、紫苑たちは暗闇に包まれた空間に立っていた。そこには、巨大な石の扉がそびえ立っている。その表面には古代文字が刻まれており、わずかに青白い光を放っていた。

「これが…オリジンへの扉?」リュウが呟く。

悠斗が扉に近づき、時の石を掲げる。その瞬間、石が共鳴し、扉の模様がゆっくりと光を帯び始めた。しかし、その場にいる全員の頭の中に、不思議な声が響く。

「過去を手放す覚悟はあるか?」

紫苑は深く息を吸った。「過去を…?」

サラが眉をひそめる。「やっぱり、記憶を捨てなきゃいけないの?」

悠斗は苦しげに言った。「もしかすると、オリジンに行けば、今までの出来事の一部を忘れてしまうかもしれない。」

「でも、それでも行くしかない。」紫苑は迷いなく言った。

「覚悟はできてる。」リュウが言う。

「私も。」サラが静かに微笑む。

悠斗は一瞬だけ躊躇したが、すぐに覚悟を決めた。「僕も…行く。」

彼らが一歩踏み出した瞬間、扉がゆっくりと開き、まばゆい光が溢れ出した。そして、その光に包まれながら、彼らの記憶がほんのわずかに薄れていく感覚があった。

新世界・オリジン

目を開けると、そこは今まで見たことのない世界だった。漆黒の空に、光る星々が浮かび、地面は不思議な青い光を帯びていた。建物はまるで天空に浮かぶ遺跡のようにそびえ、異世界特有の静寂が広がっている。

「ここが…オリジン?」悠斗が呟く。

「気をつけて。」サラが警戒する。「この世界には、私たちが知らない力が渦巻いている。」

その時、遠くから誰かが歩いてくる音が聞こえた。彼らの前に現れたのは、一人の青年だった。

長い黒髪に銀色の瞳を持つその青年は、どこかゼルトに似た気配を纏っていた。しかし、彼の雰囲気はどこか違う。

「やっと来たか。」青年は静かに言った。「お前たちが、この世界の"真実"を知る者か。」

「あなたは…?」紫苑が問いかける。

青年はゆっくりと答えた。

「俺の名はアスラ。お前たちが"世界の真実"を知る覚悟があるのなら…俺について来い。」

その瞬間、紫苑たちの新たな旅が幕を開けた――。

次回、第40話「アスラの導き――隠された歴史」
オリジンの真実とは何か?そして、アスラの正体とは?新たな試練が彼らを待ち受ける。
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