タイトル:転生ワールドでギルド結成! ~最強仲間と歩む異世界冒険譚~

ユキワラシ

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第二章:新たな世界の扉

第七話:忘れられた都《ネブラ・ルイン》

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黒い石が砕けた戦場を後にし、俺たちは新たな目的地――**忘れられた都《ネブラ・ルイン》**へと向かうことになった。

アシュリアの話によれば、そこには**次の「鍵」**が眠っているという。
だが、それだけではない。

「ネブラ・ルインは、かつて偉大な魔道士たちが住んでいた都市。でも、今は“呪われた遺跡”として封印されているわ。」

「呪われた?」
ルゥが訝しげに眉をひそめる。

「そうよ。あの都には、『闇の扉』を封印した魔道士たちがいた。だけど、何者かによって都市ごと封じられ、今では誰も入ることができない。」

「……じゃあ、どうやって行くんだ?」
リリアが尋ねると、アシュリアは少しだけ微笑んだ。

「私が案内する。私には、あの都市に入るための“資格”があるから。」

それ以上のことを話さないまま、アシュリアは俺たちを導くように歩き出した。


---

ネブラ・ルインへの道

ネブラ・ルインへ向かう道は決して楽ではなかった。
古びた森を抜け、険しい山を越え、霧に包まれた谷を進む。

だが、途中で異変が起きた。

「待って!」
アシュリアが突然立ち止まり、俺たちの前に手を広げる。

「どうした?」
俺が問いかけた瞬間――

「……来るわ。」

次の瞬間、空間が歪んだ。

まるで夜の闇が一気に溢れ出すように、黒い霧が俺たちを包み込む。

「な、なんだこれ!?」
ルゥが驚きながら叫ぶ。

霧の中から現れたのは……異形の魔物だった。
それは人型をしているが、肌は漆黒に染まり、瞳は紅く輝いている。

「……《アビス・ウォーカー》。」
アシュリアが低く呟く。

「こいつらは何だ?」
俺が剣を構えると、アシュリアは真剣な眼差しで魔物を見つめた。

「ノワールと同じ闇の力に魅入られた者たちよ。彼らは……封印された都を守る“番人”でもある。」

「ってことは、こいつらを倒さないと先に進めないってことか?」
リリアが剣を抜く。

アシュリアは静かに頷いた。

「だったら、やるしかないな!」
俺は黒剣を握りしめ、一気に前へと踏み込む。

「全員、戦闘態勢!」


---

激闘!アビス・ウォーカー

《アビス・ウォーカー》は異常なほどの強さを誇っていた。
その動きは速く、まるで影のように滑らかに動く。

「こいつ、硬い!」
ルゥの火炎魔法が直撃するが、魔物の身体を焼くことはできなかった。

「物理攻撃も……効いてない!?」
リリアの剣も、魔物の身体を貫くことができない。

「ちっ……だったら!」
俺は黒剣に魔力を込め、全力で斬りつける。

「──闇斬・黒雷!」

黒い剣圧が魔物を貫いた……と思った瞬間、魔物は霧となって消え去った。

「……消えた?」

次の瞬間、背後から殺気を感じる。

「!!」

魔物は瞬間移動のような動きで、俺たちの背後に回り込んでいた。

「リーダー、危ない!」
リリアが叫ぶ。

俺が振り向くよりも速く、魔物の爪が俺を貫こうとする――

「そこよ!」

その時、アシュリアの声が響いた。
彼女の手から光の矢が放たれ、魔物の胸に突き刺さる。

「ギャアアアア!!」

魔物は悲鳴を上げ、闇の霧と共に完全に消滅した。

「す、すげぇ……」
ルゥが驚きの声を漏らす。

アシュリアは弓を収め、静かに言った。

「アビス・ウォーカーは普通の攻撃では倒せない。でも、“浄化の力”を使えば、消し去ることができる。」

「浄化の力……?」
俺が尋ねると、アシュリアは少しだけ悲しげな目をした。

「私は……かつて、この都の“守護者”だったの。」

その言葉に、俺たちは驚く。

「え?お前が?」
ルゥが目を丸くする。

アシュリアは静かに頷いた。

「だから、私は知っているの。ネブラ・ルインの秘密も、そして……『闇の扉』の本当の正体も。」

その言葉に、俺たちは息を呑んだ。

「……知っているなら、最初から話してくれよ。」
俺がそう言うと、アシュリアは少しだけ笑った。

「すべてを話す時が来たらね。でも、今は……急ぎましょう。ネブラ・ルインの奥に、“真実”が眠っているわ。」

俺たちは改めて気を引き締め、ネブラ・ルインの中心へと足を踏み入れる。

そこで待ち受けているものが何かも知らずに――。


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第八話予告:封印された真実
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