さすがに異世界では学校に行くよ!

キムチ鍋

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ニートの異世界生活の始まり編

第3話 おお!やっと異世界っぽくなってきた!

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放課後.....朝日と由奈は学校の中を歩き回っていた。正しく言えば、由奈が朝日にこの学校のことを教えている最中だ。
「この学校では私たちがいた世界の高校と同じで、"職業"に就くための学校です」
朝日は少し落ち込んだ。(魔法とかねえのかな.....)話を聞くと、由奈は朝日と同じ世界から来たんだとか。
「ちなみに、"職業"というのは.....」
朝日は呆れたような口調で言った。「はいはい。どうせ、俺達の世界と同じで消防士とか警察とか.....」
由奈は真顔で言った。「え?違いますよ?」
(なぬ!?)
「職業には私たちの世界と同じでたくさんの種類があるんですよ」
朝日の目はキラキラと光っていた。「え!?まじかよ!例えばどんなのがあるんだ?」
由奈の横から1人の少女が割り込むように現れた。
朝日を学校まで案内したステラだった。
「必ず私たちが最初に就くのは剣を操る"ソードマン、"魔法を操る"ウィザード"、どちらも使えず知力を武器とする"ファーマー"」
(ファーマーだけにはなりたくない)
朝日はなぜか割り込んできたステラに問いかける。
「あれ?ここでなにしてんの?」
ステラは腕を組み、頬をふくらませて言った。「たまたま話が聞こえてきただけよ!」由奈はステラの前に立ち、自己紹介を始めた。
「あ、私の名前は田中 由奈です。あなたは隣のA組のステラさんですね」
ステラは少し嬉しそうに言った。「私って有名人なのかな.....まあ、職業については私が教えるわよ」
3人は1年B組の教室に入り、朝日は一番前の席に座り.....ステラは黒板の前.....由奈はステラの横に立っている。
そして、ステラの授業が始まった。
「基本的にはさっき言った3つの中から自分の"職業測定テスト"の結果を元に選ぶのよ。テスト方法は校長室にいる校長に能力を見てもらうのよ」
朝日の頭にハテナマークが飛び出た「測定って何されるんだ?」
由奈が答えた。「校長先生に手を握らせて終わりです。その後に言われた職業にまずは就くんです」
朝日は一つ疑問に思った。「でも、なんで校長がそんな力持ってるんだ?」
ステラは朝日を遇うように言った。「知るか」
(ひどい)
由奈は朝日の前に立って言った。「それじゃあ、校長室に行きましょう」
朝日は教室を出ようとしたが、1つ気になることがあった。
「ステラと由奈は何に選ばれたんだ?」
最初にステラが答えた。
「私は"ファーマー"よ」朝日は明らかに笑いをこらえていた。
「プププ.....」その直後、鈍い音が響いた。朝日はステラに殴られた後にできたたんこぶを抑えながら由奈に質問を投げかけた。「由奈は"マジシャン"だよな!?マジシャンだよな!?」
朝日は必死だ。異世界だから周りに1人は魔法を使える人が欲しいのだろう。
「お前はあんな"ツンデレしか取得がないアホヒロイン"略して、ツンアホとは違うよな!?」朝日の頭のたんこぶにもう一つたんこぶが作られた。
由奈は笑顔で答えた。
「私は"ファーマー"です」
3人の空気が固まった。
「え?」
「私は"ファーマー"です」
由奈の笑顔は消えない。
「私はファーマー.....」
まずは朝日が叫んだ。「いやいやいや!!魔法使えそうなオーラ出してたじゃん!?なんか.....こう.....使えそうだったじゃん!?」そこにステラがツッコミを入れる。
「分からなくはないけどないけど、そんな安直な理由で決めるな!」
由奈は悲しそうに言った。「私は別の世界から来たので魔法とか使えるはずありませんよ。それに"ソードマン"と言っても私は強くありませんし.....」
(俺に右ストレートお見舞いした奴が何を.....)3人の内、2人がファーマーと言う驚くべき結果。
朝日は自分は絶対にファーマーにだけはなりたくないと決意を固めた。
そして、校長室.....。ステラと由奈は校長室の外で待っている。
朝日は校長の手を恐る恐る握った。すると、2人の手が光った。
「すげえ.....」
校長は驚いた様子だった。「これは.....」だが、緊張している朝日は気づいていない。
(絶対にマジシャンかソードマンになって.....)そして、光が消える。
「もう離しても良いですよ」朝日は校長の手を離した。校長は笑顔で言った。
「あなたは"ソードマン"に選ばれました。おめでとうございます」
朝日はほっと胸をさすり、安心した。
(良かった良かった)すると、校長が自分の机から何かを取り出した。
「これは先生の"戦友"の剣です。これを鈴木くんに譲ります」
その剣.....というか刀である。持ち手は赤色で、鞘は黒色の刀である。
少し、鞘から引っ張ると、銀色の刀身が光る。「ありがとうございます.....でも、"戦友"って戦争があったんですか?」
一瞬校長の手に力が入ったが、すぐに抜いた。「本当なら自分で調べてほしいんですが、この戦争については調べる事は不可能ですから教えましょう」校長は少し悔しそうに言った。
「10年前.....私たちの前に突然現れた"ヘル"という強力な魔物が人類に戦争を仕掛けてきたんです」
外にいる2人はドアに張り付いてその話を聞いていた。由奈はステラに小さい声で言った。「そんな戦争あったんですか?」ステラは静かに首を横に振った。
「戦争には、腕の立つ者たちが連れていかれ、私もその中の1人でした」朝日は唾をゴクリと音を立てて飲み込んだ。
「それでどうなったんですか?」
校長は窓の外を見ながら言った。「ヘルはある人物によって封印されました。しかし.....その戦争が終戦すると私以外の人間の記憶が消されていたのです」
朝日とステラと由奈は驚いた。「なんで記憶が?」
「おそらく、ヘルの存在を忘れさせてその復活を企む者がいるということです。忘れさせれば邪魔する者もいない.....と」校長は振り向いて言った。
「あなたに宿題があります」
校長は朝日の耳元でその宿題を告げた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
朝日は校長室から出てきた。ステラと由奈は校長と朝日の会話を聞いてない振りをした。
ステラが問いかける。「どうだったの?」
朝日は笑顔で答えた。「ソードマンだったぜ。良かった良かった」由奈は心配そうな表情で朝日を見つめていた。
(宿題って.....一体なんですか?その刀は.....何をする為の物なんですか?)
そんな疑問は声にならず、由奈の心の中で消えていった。「あ、そうだ。2人のどっちかの家に居候させてください」
「は?」
「へ?」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
校長は朝日の耳元で言った。
「ステラさんと田中さんは魔法などを使えません.....あなたが2人を護りなさい.....その刀を使う時は近い内に必ずやって来ます。その刀で、2人を護ってください」朝日は心の中で言った。(ああ。あの2人は何かあったら何もできない.....まかせろ)
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