さすがに異世界では学校に行くよ!

キムチ鍋

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クリスマスの悪魔編

第11話 いや、お前は強すぎな

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ドアをノックする音が響いた。
ドアの前にはステラと由奈にナイフを突きつけているティアーノとヴァレールだ。ティアーノが言った。
「道案内どうも」ステラと由奈は悔しそうにティアーノとヴァレールを見ている。
「出てこないな......」
すると、ドアがゆっくりと開いた。そこにはユウが立っていた。仁王立ちである。
「いらっしゃいませ......"恐怖の屋敷"へ」
ティアーノが笑いながら言った。
「なかなか面白いことを言うお嬢さんだ!」
ユウが片手を突き出した。
「眠れ!スリープボール!!」すると、ユウの手から青いサッカーボールほどの玉がヴァレールに飛んだ。
だが、ヴァレールは動かない。
(避けようとしない......それなら!!)ユウは突き出した手を少し下に下げた。すると、青い玉も少し下に下がった。そして、由奈に直撃した。
ヴァレールとティアーノとステラは驚いた表情をしている。由奈はすぐに眠りについてしまった。ヴァレールがユウを鋭い目で見つめた。
「味方を眠らせて何をする気だ」
ユウは鼻で笑った。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
数時間前......「作戦っていうのは簡単だ。ユウさんが敵二人を眠らせてその間に相手を警察に突き出す。だけど、もし奴らが魔法を避けようとしなかったら由奈に当てるんだ」
ユウとガイアはまたまた驚いた表情をしている。ガイアが大きな声で言った。
「なんで由奈ちゃんに!?」
「とても正気じゃ......」
朝日は自信に満ち溢れた表情をしている。
「あいつは眠ってる時に起こされるとめちゃくちゃ強いんだ」ユウは少し前のことを思い出した。
「睡眠を途中で邪魔されるとああなるのね」
朝日は頷いて続ける。「そんで、ユウは自分なりに大きな音を立てて、由奈を起こしてくれ。それで体勢を崩した隙に合体される前に一気に俺達がぶっ潰す」
ガイアが疑問をぶつけた。
「でも、もし合体されたら?」
「今回は3人だ。合体されても、俺とガイアが二本ずつ剣を受け止め、ユウさんが魔法でトドメで削る!!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
屋敷のドアの付近にある草の中に朝日とガイアは隠れていた。
「そんなにうまくいくものなの?」
「まあ見てろって」ユウが大きな声で叫んだ。
「ああ!!カップルが二人で手を繋いで歩いている!」ステラは何かを理解した様にユウと共に叫んだ。
「あら!!本当だ!!あ!!今度はキスまでしてる!!」
すると、由奈が小さく呟いた。
「リア......充......」
そして、死んでいた目を大きく見開いた。
その目は赤く輝いている。
「どりゃあああああああ」由奈はヴァレールを足払いをし、転ばせ、ナイフを踏み潰し、ヴァレールを蹴り飛ばした。
「なに!?こんな娘にこんなパワーが......」
ティアーノが驚いていると由奈はティアーノの視界から消えていた。
「おりゃあああああ!!」ティアーノはヴァレールの方に蹴り飛ばされた。そして、ヴァレールの上に落ちた。
「速すぎる......」
(由奈はリア充の話題で起こされるとさらに凶暴になり、パワーアップする!!)
ユウは解放されたステラの方に行った。そして、二人が立ち上がった。ヴァレールが小さな声で言った。
「こうなったら......」ティアーノが大きな声で言った。
「合体じゃああああああ!!」二人の影が重なり、再びティアヴァルが出現した。だが、その4本の腕には剣が一本も握られていない。
朝日とガイアは草から飛び出した。
「って、感心してる場合じゃなかったな!」
「じゃあ、右腕は任せ......」
ガイアが全て言い終わる前に由奈がティアヴァルの4本の腕の攻撃を受け止めていた。
「そこまで強いの!?主人公の俺の立場考えてほしいんだけど!」すると、由奈はティアヴァルを持ち上げた。
「うおりゃああああああああああ!!」
ティアヴァルは外に投げ出された。そして、由奈はティアヴァルの顔面を右ストレートで殴りつけた。
「二度と睡眠の邪魔するんじゃねえぞ!!」
ティアヴァルは完全に気絶していた。
「ちょっと待て......」
由奈はハッとした表情をした。
「あれ?私は......ん?これは......」
朝日はその場に崩れ落ちた。
「初めての長編で主人公の俺なんにもしてなねえじゃああああああん!!」
その後......二人は警察に引き渡され、朝日たちは平和を取り戻した。朝日と由奈とステラとユウとガイアは警察に連れて行かれる二人を見送っていた。
「まあ、結果オーライ?か」ガイアがじっと考えた。
「でも、僕達なにか忘れてない?」
5人は一斉に自分の記憶を整理した。すると、朝日と由奈とガイアとステラが大きな声で叫んだ。
「あ!!校長先生の居場所聞くの忘れてたあ!!」
後ろから眠そうにあくびをするマイサンが歩いてきた。ユウはわけが分かっていなかったが、この後、ちゃんと居場所を聞き出して、救出をしたらしい。
マイサンが月に遠吠えをした。
「わお~ん」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
桜ノ宮高校......朝日が通う高校の裏にある大きな山......。
その山奥には薄暗い不気味な大きな屋敷があった。部屋にはロウソクで明かりがある。
男が窓の外を眺めている。男の髪は白く、長く、片目を前髪が隠している。
すると、男の部屋のドアが開いた。そこにはフードを被った男がいた。
「どうやら、ヴァレールとティアーノは仕留めそこなったらしいです」フードの隙間からは白い髪が見える。
「そうか......まあ、いずれ奴を殺す時がくる。計画を慎重に行うぞ」
男は不敵な笑みを浮かべた。
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