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転校生と姫の騎士編
第23話 王様の頼み事って......だいたい想像出来るよな
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太陽の光が朝日の顔を照らしつける。正装で行けとステラに言われたので、朝日は制服で腰には刀を装備している。朝日の周りには誰もいない。
(一人くらい来てくれても良いだろ)
ぶつぶつとそんなことを思っていると、見覚えのある大きな影が空に現れた。
「あいつは......」
大きな羊で頭には長く大きな立派な角が生えていて、背中には天使のような大きな翼......朝日はその生物の正体に気が付いた。
「最初に俺を咥えて、王様の場所まで連れて行ってくれた......イッカク羊の......名前は確か......言われてなかったな」
大きな羊......イッカク羊は朝日の目の前に着地をした。着陸した際に少し地面が揺れたが気にはならない。朝日はイッカク羊の大きな頭を撫でた。イッカク羊はお辞儀をしているような体勢になった。
「名前か......王様決めてないのかな?」
「じゃあ、私が決めるわ」
背後から聞き覚えのある声が朝日の背筋を伝った。
「ステラ!?いつの間に!?」
ステラもなぜか制服姿で立っている。
(行く気満々だな)
「見送ろうと思ってドアを開けたら、その羊ちゃんが飛んでるのが見えて、着替えてきたのよ」
(数秒で着替えるとかバケモノかよ)
「声に出てるわよ」
ステラの冷たい視線が朝日を恐怖へと陥れた。
「ごめんなさい」
ステラはすぐに顔色を変え、嬉しそうにイッカク羊の大きな頭を撫でた。
「イッカク羊ね......あんたいつの間に魔物を手懐けたのよ」
朝日はイッカク羊の背中に乗り込んだ。
「違えよ。それは王様のペットで俺を迎えに来たんだよ」
ステラは背中に登ろうとイッカク羊の大きな毛を伝っているがあと一歩で手が届かない。
「早くしないと遅れちまうよ」
朝日は渋々ステラの手を握り、背中に上げた。ステラは顔を赤くし、小さめの声で言った。
「ありがとう......」
ステラの性格からしてこの言葉を言うのはなんだか気恥しいのだろうか。そんなことを朝日が考えていると、イッカク羊を大きな翼を広げ、大空に飛び上がった。風が朝日とステラの髪を掻き乱している。
「すげえ!!見てみろよステラ!!俺達の街ってこんなんだったんだな!......ステラ?」
返事がないことに不審感を覚え、朝日が後ろにいるステラを見ると、ステラは怖くて目を閉じていた。
「うう......高い......怖い」
少し目を開けると、今すぐにでも涙が流れそうな目を輝かせている。朝日はそんな弱々しいステラを見て新鮮な気持ちになった。
「しょうがねえ...俺に掴まっとけ」
「......うん」
意外と正直な回答に朝日は驚いた。恐らく恐怖で気持ちがいっぱいで何も考えられないのだろう。ステラは後ろから朝日のお腹の辺りに抱きついた。朝日とステラは顔を赤くし、今にも顔から火が吹き出そうだった。
(悲しいほどに柔らかい感触が......うん。ないな)
朝日は残念そうに溜息を吐いた。ステラが恐怖を克服する頃には既に大きな白いお城が見えてきた。
「おお。あのお城も懐かしいな」
「懐かしい?あそこに来たことあるの?」
朝日は自分が初めてこの世界に来た時の記憶を頭の中で蘇らせていた。
「まあな。王様とこいつに助けてもらったんだ」
イッカク羊はゆっくりと地面に足を着いた。朝日とステラはイッカク羊の背中から飛び降りた。イッカク羊は朝日に頭を撫でられ、嬉しそうな表情をしている。
「よしよし。ありがとうな」
朝日たちは目の前には大きな門がそびえ立っている。その大きさに朝日とステラは圧倒された。
「よし......入るか」
すると、大きな門がゆっくりと音を立てながら開いた。門が開き切ると小さい背丈に赤色のローブを肩にかけ、頭には王冠をかぶった長い髭を口元に生やしたおじいさんが立っていた。朝日はその姿に見覚えがあるのを感じ、必死に頭の中の記憶を蘇らせた。しばらくしてから朝日はその男が王様であるということを思い出した。
「あ!おっさ......じゃなくて王様か!?」
王様は長い髭を撫でながら言った。
「久しぶりじゃのう。随分とこの世界に馴染んで来たようじゃな。ん?そっちの女の子は......なるほど」
王様はステラを見て、何かに納得した。ステラにはまったく理解できない。
「私の名前はステラですけど......私のこと知っているんですか?」
王様は青色の空を仰いだ。
「ステラか......わしはお主のことはよく知らんがお主の両親のことなら良く知っているぞ」
ステラは目を大きく見開いて、大きな声で言った。
「本当ですか!?両親は私が小さい頃に死んでしまい、顔とかよく覚えてないんです......良ければ両親のことを詳しく教えてくれませんか?」
王様は朝日とステラに背を向けて歩き出した。
「まあまあ立ち話もなんじゃし。わしの部屋に入りなさい」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
王様と朝日とステラは大きな食堂に座っていた。そのデザインはステラの屋敷と同じということに朝日たちは気が付いた。途中、何度か執事やメイドに会ったがそれほど多いわけではなさそうだった。
「ステラちゃん。お主の両親はわしの幼馴染みだったんじゃ」
ステラは執事が先ほど持って来た紅茶を一口を飲まずに緊張した様子で座っている。
「朝日くん。お主は桜ノ宮の校長から戦争の話は聞かされたはずじゃ。この子にも戦争の話をしたかね?」
「はい。でも、まだ例の記憶については......」
王様は紅茶を啜り、紅茶が入ったコップをテーブルに置いた。
「承知じゃ。それならステラちゃんが聞いた戦争の話には続きがあるんじゃ」
その後、一通り王様はヘルが封印される際に自分が復活しやすいように人々の記憶を改善したことについて話した。
「10年前って......私が6歳の時に戦争が起きていたのね......記憶を改善されてからはもう誰も覚えてないんですか」
「いいや。この世界の住民ではないものにはその魔法は効かないんじゃ。だから、桜ノ宮の校長は覚えておったのじゃ。それにわしも......」
校長ははっとした表情をした。
「それよりも、お主の父親はわしが小さい頃に異世界からこの世界に迷い込んだ時に拾ってもらった家族の中にいたのじゃ。そして、その父親の家族と仲が良かった家族がお主の母親の家族で、そこからは毎日遊んでいたのう。それから20年して、2人は結婚しさらに10年経ち、お主が生まれたのじゃが......」
王様は少し悔しそうな表情をした。その表情にステラは溜まった唾を呑んだ。
「それから5年ほど経ち、戦争が始まりお主の両親はその時に......」
朝日は足を組み始めた。ステラは冷汗を額に浮かべている。
「そんな......両親が戦争で......」
「お主の両親は優秀な魔法使いでな。戦争で活躍したのじゃが、ヘルを倒すのにあと一歩のところで二人は殺られてしまったんじゃ」
ステラは自分の両手を見つめた。
「お父さんとお母さんが優秀な魔法使い......でも私は......」
王様は紅茶を飲み干した。
「大丈夫じゃ。来る時が来たらお主に告げることがあるからのう......そんなことより本題に入ろう」
朝日は耳の穴に小指を入れ、汚れを取っていたところを見られ、慌てて体勢を直した。「失礼しました!えーっと......俺をここに呼び出した理由ですか」
「そうじゃ。お主の活躍などは桜ノ宮の校長から色々聞いてのう。どうかその力で我が娘の騎士になってもらえないだろうか?」
朝日とステラは目を丸くした。
「へ?」
(一人くらい来てくれても良いだろ)
ぶつぶつとそんなことを思っていると、見覚えのある大きな影が空に現れた。
「あいつは......」
大きな羊で頭には長く大きな立派な角が生えていて、背中には天使のような大きな翼......朝日はその生物の正体に気が付いた。
「最初に俺を咥えて、王様の場所まで連れて行ってくれた......イッカク羊の......名前は確か......言われてなかったな」
大きな羊......イッカク羊は朝日の目の前に着地をした。着陸した際に少し地面が揺れたが気にはならない。朝日はイッカク羊の大きな頭を撫でた。イッカク羊はお辞儀をしているような体勢になった。
「名前か......王様決めてないのかな?」
「じゃあ、私が決めるわ」
背後から聞き覚えのある声が朝日の背筋を伝った。
「ステラ!?いつの間に!?」
ステラもなぜか制服姿で立っている。
(行く気満々だな)
「見送ろうと思ってドアを開けたら、その羊ちゃんが飛んでるのが見えて、着替えてきたのよ」
(数秒で着替えるとかバケモノかよ)
「声に出てるわよ」
ステラの冷たい視線が朝日を恐怖へと陥れた。
「ごめんなさい」
ステラはすぐに顔色を変え、嬉しそうにイッカク羊の大きな頭を撫でた。
「イッカク羊ね......あんたいつの間に魔物を手懐けたのよ」
朝日はイッカク羊の背中に乗り込んだ。
「違えよ。それは王様のペットで俺を迎えに来たんだよ」
ステラは背中に登ろうとイッカク羊の大きな毛を伝っているがあと一歩で手が届かない。
「早くしないと遅れちまうよ」
朝日は渋々ステラの手を握り、背中に上げた。ステラは顔を赤くし、小さめの声で言った。
「ありがとう......」
ステラの性格からしてこの言葉を言うのはなんだか気恥しいのだろうか。そんなことを朝日が考えていると、イッカク羊を大きな翼を広げ、大空に飛び上がった。風が朝日とステラの髪を掻き乱している。
「すげえ!!見てみろよステラ!!俺達の街ってこんなんだったんだな!......ステラ?」
返事がないことに不審感を覚え、朝日が後ろにいるステラを見ると、ステラは怖くて目を閉じていた。
「うう......高い......怖い」
少し目を開けると、今すぐにでも涙が流れそうな目を輝かせている。朝日はそんな弱々しいステラを見て新鮮な気持ちになった。
「しょうがねえ...俺に掴まっとけ」
「......うん」
意外と正直な回答に朝日は驚いた。恐らく恐怖で気持ちがいっぱいで何も考えられないのだろう。ステラは後ろから朝日のお腹の辺りに抱きついた。朝日とステラは顔を赤くし、今にも顔から火が吹き出そうだった。
(悲しいほどに柔らかい感触が......うん。ないな)
朝日は残念そうに溜息を吐いた。ステラが恐怖を克服する頃には既に大きな白いお城が見えてきた。
「おお。あのお城も懐かしいな」
「懐かしい?あそこに来たことあるの?」
朝日は自分が初めてこの世界に来た時の記憶を頭の中で蘇らせていた。
「まあな。王様とこいつに助けてもらったんだ」
イッカク羊はゆっくりと地面に足を着いた。朝日とステラはイッカク羊の背中から飛び降りた。イッカク羊は朝日に頭を撫でられ、嬉しそうな表情をしている。
「よしよし。ありがとうな」
朝日たちは目の前には大きな門がそびえ立っている。その大きさに朝日とステラは圧倒された。
「よし......入るか」
すると、大きな門がゆっくりと音を立てながら開いた。門が開き切ると小さい背丈に赤色のローブを肩にかけ、頭には王冠をかぶった長い髭を口元に生やしたおじいさんが立っていた。朝日はその姿に見覚えがあるのを感じ、必死に頭の中の記憶を蘇らせた。しばらくしてから朝日はその男が王様であるということを思い出した。
「あ!おっさ......じゃなくて王様か!?」
王様は長い髭を撫でながら言った。
「久しぶりじゃのう。随分とこの世界に馴染んで来たようじゃな。ん?そっちの女の子は......なるほど」
王様はステラを見て、何かに納得した。ステラにはまったく理解できない。
「私の名前はステラですけど......私のこと知っているんですか?」
王様は青色の空を仰いだ。
「ステラか......わしはお主のことはよく知らんがお主の両親のことなら良く知っているぞ」
ステラは目を大きく見開いて、大きな声で言った。
「本当ですか!?両親は私が小さい頃に死んでしまい、顔とかよく覚えてないんです......良ければ両親のことを詳しく教えてくれませんか?」
王様は朝日とステラに背を向けて歩き出した。
「まあまあ立ち話もなんじゃし。わしの部屋に入りなさい」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
王様と朝日とステラは大きな食堂に座っていた。そのデザインはステラの屋敷と同じということに朝日たちは気が付いた。途中、何度か執事やメイドに会ったがそれほど多いわけではなさそうだった。
「ステラちゃん。お主の両親はわしの幼馴染みだったんじゃ」
ステラは執事が先ほど持って来た紅茶を一口を飲まずに緊張した様子で座っている。
「朝日くん。お主は桜ノ宮の校長から戦争の話は聞かされたはずじゃ。この子にも戦争の話をしたかね?」
「はい。でも、まだ例の記憶については......」
王様は紅茶を啜り、紅茶が入ったコップをテーブルに置いた。
「承知じゃ。それならステラちゃんが聞いた戦争の話には続きがあるんじゃ」
その後、一通り王様はヘルが封印される際に自分が復活しやすいように人々の記憶を改善したことについて話した。
「10年前って......私が6歳の時に戦争が起きていたのね......記憶を改善されてからはもう誰も覚えてないんですか」
「いいや。この世界の住民ではないものにはその魔法は効かないんじゃ。だから、桜ノ宮の校長は覚えておったのじゃ。それにわしも......」
校長ははっとした表情をした。
「それよりも、お主の父親はわしが小さい頃に異世界からこの世界に迷い込んだ時に拾ってもらった家族の中にいたのじゃ。そして、その父親の家族と仲が良かった家族がお主の母親の家族で、そこからは毎日遊んでいたのう。それから20年して、2人は結婚しさらに10年経ち、お主が生まれたのじゃが......」
王様は少し悔しそうな表情をした。その表情にステラは溜まった唾を呑んだ。
「それから5年ほど経ち、戦争が始まりお主の両親はその時に......」
朝日は足を組み始めた。ステラは冷汗を額に浮かべている。
「そんな......両親が戦争で......」
「お主の両親は優秀な魔法使いでな。戦争で活躍したのじゃが、ヘルを倒すのにあと一歩のところで二人は殺られてしまったんじゃ」
ステラは自分の両手を見つめた。
「お父さんとお母さんが優秀な魔法使い......でも私は......」
王様は紅茶を飲み干した。
「大丈夫じゃ。来る時が来たらお主に告げることがあるからのう......そんなことより本題に入ろう」
朝日は耳の穴に小指を入れ、汚れを取っていたところを見られ、慌てて体勢を直した。「失礼しました!えーっと......俺をここに呼び出した理由ですか」
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