ある日のひみつの森のなか

おさかな

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初めての

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 初めてジノと身体を重ねたときは、まだノエルの方が僅かに背が高い頃でした。

 青年期に入ったとは言えまだ幼い顔立ちのジノが甘えてくるままに唇を許してしまったとき、その股についているものが大きく膨らんでしまっているのを感じてノエルは驚いたものでした。

「……ッ、ノエル、どうしよう……」

 性的な知識なども教えられているはずもなく何もないジノは、勃起も射精もセックスも知りません。子を育てるということはこんなことも教えなくてはいけないのかとノエルは困りましたが、ここには二人きりですから自分が手ほどきするしかないと腹を括りました。

「大丈夫ですよ。男の子なら、当たり前のことですから」
「そうなの? これ、なんだか苦しい……」
「……楽にする方法を、教えて差し上げます。ただ、本来は誰かに見せるものではありませんから、一人でも出来るようになりましょうね」
「うん、わかった」

 ジノはノエルの言うことを素直に聞いて頷きました。
 ノエルはこの様子ならおかしなことにはならないだろうと甘く見積もり、ジノの着ていた下着ごと脱がせてベッドに座らせ、自分もその隣に座りました。

「……おれ、ノエルのこと考えてると、たまにこうなっちゃうんだ……これが、普通のことなの?」
「わ、私のことですか……そうですね、普通は好きな人のことなどを考えたり、性的な興奮を得るとこうなることがあります」
「好きな人……? おれは、ノエルが好きだよ」
「……っ、はい……それは、もうお聞きしました。とにかく、こうなっては何もせずに落ち着かせるのは大変だったでしょう。今日は私がお手伝いしますから」

 幼いジノのまっすぐな好きの気持ちでどぎまぎとしてしまうノエルですが、ひとまず身体を楽にしてやろうとします。

「ここは、触ってみたことはありますか?」
「さわる? これを? おしっこの時はちょいって持つけど」
「そうですね。ここはおしっこが出るところでもありますが、精子という子種を含んだものを出すところでもあります」

 それからノエルは生殖というものについてジノに詳しく説明します。ノエルは子ども向けに噛み砕いた言葉を選ぶことが苦手で四苦八苦しましたが、ジノはなんとなく理解してくれたようでした。

「……要するに、おれはノエルと子作りしたいって思ったから今こうなってるってこと?」
「……まあ、恐らくそうなのでしょう。私とジノさんではオス同士ですし、異種族間なので生殖は成立しませんから、子作りは適いませんが」
「……それって、おれが間違ってるんじゃないか……」

 自分がおかしいのかもしれないという不安が拭えないジノはそう言ってしょんぼりとしてしまいます。慣れない身体の異変でナイーブになっているジノのことを、ノエルは優しく励まします。

「セックスは生殖だけを目的に行うというわけでもありません。現代ではコミュニケーションのひとつでもありますから、ジノさんが変ということではありませんよ。ジノさんの場合は身近に居るのが私だけですから、そうなってしまうのも仕方のないことです」
「……ほんと? ……おれ、ノエルがすき。ノエルのことがだいすきで、昔かあさんがしてくれたみたいにキスしたいなって……ノエルからもしてくれたら嬉しいなあって……そう思うんだ」
「それで、さっきは甘えてらしたのですね」
「……いやだった?」

 この状況でとても嫌とは言えないだろうとノエルは思いました。それに実際、ジノとしたキスはそれまでノエルが経験したキスよりもずっと心地のいいものでしたから、ノエルとしても嫌ではありませんでした。
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