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ペグ(ニート)

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嫉妬心

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 俺は少々事情があってとある女の子とその家族と暮らしている。
 彼女は少々おかしい、例えば自分のことをご主人様と呼び、毎朝おはようのキスをせがまれる、最初は嫌がったりもしたが、彼女はそんなこともお構いなしに逃げる俺を捕まえてキスをしてくる、あんまり悪い気もしない気がしてるので最近は抵抗してない。
 他にも俺がいるのに全く気にせず他の男を部屋に連れ込んできたりする、噛みついてやろうかとは何度か考えたりするけど、やったら絶対に彼女に怒られるから何とか留まってる。



 「……晩ご飯だよ」
 俺の名前が呼ばれた、一度欠伸をすると部屋から出てゆっくり階段を下りていく、リビングに着くと俺以外は全員そろっていた、新聞紙を広げている寡黙な彼女のお義父さん、いつもニコニコしている彼女のお義母さん、そして例の彼女。
 彼女は俺を見つけると食卓に並んだご飯の中から魚の刺身を手で取ると、そのまま俺の口に押し付けた、箸使えよと思いつつ刺身を口に入れる、うん今日はマグロか相変わらずおいしいな。
 その後しっかりと俺用に用意されたご飯を食べてる間も彼女は手で刺身を俺に食べさせた、普通においしかったけど、ちょっとお義父さんとお義母さんに彼女を注意してほしいなとも思った。





 ご飯も食べ終わってゴロゴロとしてるとピンポーンとチャイムが鳴った、こんな時間に来る奴は一人しか思い当たらない、彼女に出ないように伝えようとするが時すでに遅し、もう彼女が扉を開けてしまっていた。
「あっ、トウジ夜遅くにどうしたの?」
 あの男の名前はトウジ、苗字は知らんムカつく相手であり恋敵でもある、そして何よりこの二人微妙にいい空気なのだ、同居してる分まだ俺の方が有利だと思うがいつ抜かされてもおかしくない。
「こんな夜遅くにごめん」
 そう思うなら帰れ、と声を大にして言いたいがもう大人な俺はグッと言葉を飲み込んだ。

「あのさ、大事な話があるんだけど」
「ダメだ、帰れ、お前に彼女はまだ早い、三年経ってからまた来い……」
 業火の如く捲し立てる、彼女を取られるわけにはいかないのだ、そう思うとやる気が俄然湧いてきて更に俺はヒートアップしていった。




「なぁ、お前の後ろからすごい熱気というか雰囲気と声がきこえるんだけど大丈夫?」
 そう憎きトウジが言うと彼女が続けて答えた。
「トウジに嫉妬でもしてるんじゃない?」
「えぇ、でもあいつ…………猫だぞ」
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