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第1-2章 後宮下女→徳妃付侍女(新版)
「貴妃様はおおらかな方でした」
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これは舞踊会当日のこと。
その日は後宮総出で準備に取り掛かっていた。何せ主催は正一品の妃であらせられる貴妃様。招待するのは他でもない皇帝当人。むしろ後宮という世界がこのためにあると断じて過言ではないほど重要な催しなのだから。
それはわたしも例外ではない……と言いたかったのだけれど、踊りを披露する者はその例外に相当するらしく、代わりに本番で醜態をさらさないよう最後の仕上げに時間を当てるようきつく命じられてしまった。
いかに数合わせといえども参加するからには本気で取り組みたいと思う程度には負けず嫌いなわたしは、この日のために自由時間の殆どを練習に費やした。思った以上に身体がなまっていたせいで勘を戻すのにも苦労したっけ。
「随分と仕上げてきたね」
で、最後の練習も暁明様にバッチリ見られていた。もはや理由を問いただすまでもないぐらい当たり前の光景と化していたと思う。
わたしは一旦踊りを止めて呼吸を整え汗を袖で拭う。
「まあ、単に格好つけたいからですからね。別に皇帝陛下に見初められたい、だなんて微塵も思っていませんから」
「それを聞いて安心した。楽しみだなあ」
「ん? 暁明様も参加するんですか?」
「貴妃様の出し物って全部凄いから今日も楽しみなんだよね」
聞けば会場は後宮の端、宮廷に最も近い区画に位置する広場だそうだ。招かれるのは何も皇帝だけじゃなく、高級武官並びに文官もなんだとか。
後宮の妃って凄いんですよーと貴妃様が誇示したいのかしら?
で、皇帝の御子達は任意参加らしい。毎回顔を出す物好きな方もいれば興味無いとばかりに一度たりとも姿を見せない方もいるっぽい。
暁明様は毎回楽しみだから今後も参加するつもりだと語ってくれた。
「じゃあ他の皇子殿下や皇女殿下を見ることが出来るまたとない機会なんですね」
「折角だから説明してあげようか?」
「わたしは踊りを披露しなきゃいけないんですけど。暁明様は上座で大人しくしてないと駄目では?」
「別に第五皇子ぐらい少し席を外したって誰も気にしないよ」
そんなものなのか、と漠然と考えた辺りで練習を再開した。
初めのうちは暁明様と語り合う余裕があったのだけれど、いつの間にか練習に打ち込むあまりに周りの光景、音が意識から外れていった。
ようやく出てきた辺りで終了。軽く身体を伸ばしたり曲げたりして一息ついた。
準備運動で疲れてしまっては全く意味がない。後は本番の際に重圧に飲み込まれないよう体をほぐしておけばいいでしょう。
「素敵ねー。思わず見入っちゃったわー」
と、いつの間にか暁明様の他にもこちらを見ている方がいたようで、拍手を送ってきた。
反射的に一礼してから面を上げると初めて会う、しかし身にまとう服飾でどんな方だか一発で分かる女性がこちらに微笑んでいた。
年はわたしより二周り……いや、わたしの母と同じぐらいと見受けられる。しかし老いは見られても他のうら若き妃に劣らない美と気品を兼ね備えていた。それでいて安心感と慈悲深さが感じられる雰囲気はさすがとしか言いようがなかった。
「お褒めに預かり恐縮です、貴妃様」
この方が正一品の妃、そしてこの後宮を統括する貴妃様――。
「えーと、貴女は確か……徳妃様の所の女官だったかしら?」
「はい、そのとおりです」
「少数精鋭を好まれる徳妃様が珍しく新人を迎え入れたって聞いてたから一度会ってみたかったのよねー。この間斬新な絵を出したのも貴女でしょう?」
「お恥ずかしい限りですが」
「やっぱり! あーあ、残念。貴女とはもっと早く会いたかったわー」
貴妃様は喜んだり残念がったりと表情をコロコロ変える。自分こそが皇帝に気に入られようと、後宮という閉ざされた世界で成り上がろうと虎視眈々とする中で自分を表に出すのは珍しい。それが実質後宮を取り仕切っている貴妃様であればなおさら。
「ねえ、あたくしの所に来ない? 待遇も今より良くしてあげるから」
「折角のお誘いですが今の環境が気に入っていますので」
「あら残念。皇帝陛下にお願い……して無理強いしたら意味がないわよねー」
「お戯れを」
貴妃様はわたしとの他愛ないやり取りに一区切りつくと、暁明様に向けて深々とお辞儀をした。敬いと優雅さを兼ね備えた、まさしく妃の鏡とも評すべき洗練された、思わずため息が漏れるほどの動作だった。
「紅玉宮殿下におかれましては、ご機嫌麗しゅう」
「いや、そんな堅苦しい挨拶はいいよ。ここは宮廷じゃないんだからさ」
「ふふ、それもそうですねー。とはいえ他の妃に示しがつきませんもの。最低限の礼儀はわきまえないと」
「別に父上の妃が侮ってこようが構いやしないんだけれどね」
予想とは違って暁明様と貴妃様の会話はとても親しげだった。例えるなら子供が近所のおばさんと仲良く喋る、みたいな。
打ち解けあっていて遠慮がなく、微笑ましい……と思いたかったけれど、不思議なことにもやもやした。
複雑な思いを抱くわたしに気づいた暁明様は何故か少し慌てた様子だった。それを見た貴妃様は微笑ましい眼差しを彼に送ってから腰を落として何かしら耳打ちする。途端に暁明様の表情が明るくなった。
「母上と貴妃様は同じぐらいの年なんだ」
「それは意外ですね」
いえ、多分徳妃様の方が年上だと聞かされたらあの見た目でと気味悪がったんでしょうし、貴妃様の方が年上でもそんなに年行ってるんだと軽く驚いたに違いない。これどう転がっても意外に思う事項だ。
「でさ、母上って子育てにだいぶ苦労したらしくて、貴妃様に結構助けてもらったんだって。だから僕にとっては貴妃様も母親みたいな存在なわけ」
「しかし暁明様にも乳母や教育係が付いていたのでは?」
「あいにく、母上は最初から徳妃だったわけじゃないからね。数少ない味方が貴妃様だってところかな」
「成程。理解しました」
妃は皇帝の後継者を生むための存在。徳妃様は暁明様という男子を初めとして多くの子を成したから今の地位に到達出来たってわけか。それまでの過程で生じた苦難、危機はわたしの想像も及ばないくらいでしょうね。
故に、たまたま同期の妃がいて、己の身や我が子を守る為に手を取り合って立ち向かい、結果として敵対者を退けて今の安泰を手に入れた、辺りか。
ならばこそ暁明様にとって貴妃様はもう一人の母親と言って過言ではない。
「んもう雪慧ちゃんったら嫉妬しちゃって。可愛いんだからー」
「えっ?」
可愛い? いや、それより、嫉妬?
誰が? わたしが?
誰に? まさか暁明様に?
混乱の極みにいたわたしはその言葉の意味を噛み締め、突きつけられた現実に慌てふためき、途端に羞恥心が芽生えだす。顔が熱くなるのはきっと直前まで運動していただけではない筈だ。
「あーいえ、別にわたしそっちのけで楽しく喋っていたのを羨ましいとか思ってたりしませんから」
「言い訳お疲れ様ー。ねえねえ紅玉宮殿下、これってもっと押しちゃったらいけるんじゃない?」
「かもしれないね。まんざらでもないみたいだし」
「暁明様まで何を言っているんですか……っ」
「あらあらー。殿下が名前呼びを許していることがもう雪慧ちゃんを相当受け入れているって証じゃないの」
「うぐっ、それはそうですけれど……」
確かにわたしがこの時点で暁明様が日常の一部と化しているのは否定しない。彼が来ない日が寂しいと感じるのも受け入れる。貴妃様が邪推するように暁明様に特別な感情を抱いているのは認めよう。
けれど、果たしてこの想いは勘ぐりの通り恋だの愛だのなのかしら? 単にお気に入りの玩具を取られて怒っただけとか、親しい友人に蔑ろにされただけって可能性も否定できない。
「殿下は雪慧ちゃんのことをどう思っているの?」
「会えば会うだけ魅力的だと気付かされる人かな」
そんなわたしそっちのけで暁明様と貴妃様の会話は続く。その様子は皇子と妃の間柄を超え、実の親子のように見えてならなかった。貴妃様は慈愛に満ちた視線を送り、暁明様もまた心許して穏やかだった。
「そう言えば殿下もそろそろ成人になるんだったわねー。お嫁さんはどうするつもりなの? 宮廷勤めの高級官僚や地方の有力豪族の娘さんを迎えるの?」
「別に僕は今の地位を盤石にしたいとは思わないって何回も言ってるじゃん。翠玉兄達とは違って平穏に慎ましく過ごせればいいんだから」
「欲がないのねー。だから雪慧ちゃんにしちゃうの?」
「今のところは一番一緒にいたいって想う人だね」
とうとうわたし本人とか徳妃様方じゃなくて外にまで言い出しましたよこの方!
既成事実を作る……ううん、この場合は外堀を埋めていっていると言うべきかしら。段々とわたしの逃げ道が無くなっていく、そんな感じの。
「だってさー雪慧ちゃん。将来安泰ねー」
「御冗談を……。いえ、嬉しいっちゃ嬉しいんですけど、一過性の感情とも限りませんし? からかわれているだけって線も捨てきれないじゃないですか」
「だって。殿下ももっと頑張らないとねー」
「うーん、僕は結構本気なんだけどなぁ」
貴妃様から生暖かい目で見られるようになったのはこの日からだった。解せない。
その日は後宮総出で準備に取り掛かっていた。何せ主催は正一品の妃であらせられる貴妃様。招待するのは他でもない皇帝当人。むしろ後宮という世界がこのためにあると断じて過言ではないほど重要な催しなのだから。
それはわたしも例外ではない……と言いたかったのだけれど、踊りを披露する者はその例外に相当するらしく、代わりに本番で醜態をさらさないよう最後の仕上げに時間を当てるようきつく命じられてしまった。
いかに数合わせといえども参加するからには本気で取り組みたいと思う程度には負けず嫌いなわたしは、この日のために自由時間の殆どを練習に費やした。思った以上に身体がなまっていたせいで勘を戻すのにも苦労したっけ。
「随分と仕上げてきたね」
で、最後の練習も暁明様にバッチリ見られていた。もはや理由を問いただすまでもないぐらい当たり前の光景と化していたと思う。
わたしは一旦踊りを止めて呼吸を整え汗を袖で拭う。
「まあ、単に格好つけたいからですからね。別に皇帝陛下に見初められたい、だなんて微塵も思っていませんから」
「それを聞いて安心した。楽しみだなあ」
「ん? 暁明様も参加するんですか?」
「貴妃様の出し物って全部凄いから今日も楽しみなんだよね」
聞けば会場は後宮の端、宮廷に最も近い区画に位置する広場だそうだ。招かれるのは何も皇帝だけじゃなく、高級武官並びに文官もなんだとか。
後宮の妃って凄いんですよーと貴妃様が誇示したいのかしら?
で、皇帝の御子達は任意参加らしい。毎回顔を出す物好きな方もいれば興味無いとばかりに一度たりとも姿を見せない方もいるっぽい。
暁明様は毎回楽しみだから今後も参加するつもりだと語ってくれた。
「じゃあ他の皇子殿下や皇女殿下を見ることが出来るまたとない機会なんですね」
「折角だから説明してあげようか?」
「わたしは踊りを披露しなきゃいけないんですけど。暁明様は上座で大人しくしてないと駄目では?」
「別に第五皇子ぐらい少し席を外したって誰も気にしないよ」
そんなものなのか、と漠然と考えた辺りで練習を再開した。
初めのうちは暁明様と語り合う余裕があったのだけれど、いつの間にか練習に打ち込むあまりに周りの光景、音が意識から外れていった。
ようやく出てきた辺りで終了。軽く身体を伸ばしたり曲げたりして一息ついた。
準備運動で疲れてしまっては全く意味がない。後は本番の際に重圧に飲み込まれないよう体をほぐしておけばいいでしょう。
「素敵ねー。思わず見入っちゃったわー」
と、いつの間にか暁明様の他にもこちらを見ている方がいたようで、拍手を送ってきた。
反射的に一礼してから面を上げると初めて会う、しかし身にまとう服飾でどんな方だか一発で分かる女性がこちらに微笑んでいた。
年はわたしより二周り……いや、わたしの母と同じぐらいと見受けられる。しかし老いは見られても他のうら若き妃に劣らない美と気品を兼ね備えていた。それでいて安心感と慈悲深さが感じられる雰囲気はさすがとしか言いようがなかった。
「お褒めに預かり恐縮です、貴妃様」
この方が正一品の妃、そしてこの後宮を統括する貴妃様――。
「えーと、貴女は確か……徳妃様の所の女官だったかしら?」
「はい、そのとおりです」
「少数精鋭を好まれる徳妃様が珍しく新人を迎え入れたって聞いてたから一度会ってみたかったのよねー。この間斬新な絵を出したのも貴女でしょう?」
「お恥ずかしい限りですが」
「やっぱり! あーあ、残念。貴女とはもっと早く会いたかったわー」
貴妃様は喜んだり残念がったりと表情をコロコロ変える。自分こそが皇帝に気に入られようと、後宮という閉ざされた世界で成り上がろうと虎視眈々とする中で自分を表に出すのは珍しい。それが実質後宮を取り仕切っている貴妃様であればなおさら。
「ねえ、あたくしの所に来ない? 待遇も今より良くしてあげるから」
「折角のお誘いですが今の環境が気に入っていますので」
「あら残念。皇帝陛下にお願い……して無理強いしたら意味がないわよねー」
「お戯れを」
貴妃様はわたしとの他愛ないやり取りに一区切りつくと、暁明様に向けて深々とお辞儀をした。敬いと優雅さを兼ね備えた、まさしく妃の鏡とも評すべき洗練された、思わずため息が漏れるほどの動作だった。
「紅玉宮殿下におかれましては、ご機嫌麗しゅう」
「いや、そんな堅苦しい挨拶はいいよ。ここは宮廷じゃないんだからさ」
「ふふ、それもそうですねー。とはいえ他の妃に示しがつきませんもの。最低限の礼儀はわきまえないと」
「別に父上の妃が侮ってこようが構いやしないんだけれどね」
予想とは違って暁明様と貴妃様の会話はとても親しげだった。例えるなら子供が近所のおばさんと仲良く喋る、みたいな。
打ち解けあっていて遠慮がなく、微笑ましい……と思いたかったけれど、不思議なことにもやもやした。
複雑な思いを抱くわたしに気づいた暁明様は何故か少し慌てた様子だった。それを見た貴妃様は微笑ましい眼差しを彼に送ってから腰を落として何かしら耳打ちする。途端に暁明様の表情が明るくなった。
「母上と貴妃様は同じぐらいの年なんだ」
「それは意外ですね」
いえ、多分徳妃様の方が年上だと聞かされたらあの見た目でと気味悪がったんでしょうし、貴妃様の方が年上でもそんなに年行ってるんだと軽く驚いたに違いない。これどう転がっても意外に思う事項だ。
「でさ、母上って子育てにだいぶ苦労したらしくて、貴妃様に結構助けてもらったんだって。だから僕にとっては貴妃様も母親みたいな存在なわけ」
「しかし暁明様にも乳母や教育係が付いていたのでは?」
「あいにく、母上は最初から徳妃だったわけじゃないからね。数少ない味方が貴妃様だってところかな」
「成程。理解しました」
妃は皇帝の後継者を生むための存在。徳妃様は暁明様という男子を初めとして多くの子を成したから今の地位に到達出来たってわけか。それまでの過程で生じた苦難、危機はわたしの想像も及ばないくらいでしょうね。
故に、たまたま同期の妃がいて、己の身や我が子を守る為に手を取り合って立ち向かい、結果として敵対者を退けて今の安泰を手に入れた、辺りか。
ならばこそ暁明様にとって貴妃様はもう一人の母親と言って過言ではない。
「んもう雪慧ちゃんったら嫉妬しちゃって。可愛いんだからー」
「えっ?」
可愛い? いや、それより、嫉妬?
誰が? わたしが?
誰に? まさか暁明様に?
混乱の極みにいたわたしはその言葉の意味を噛み締め、突きつけられた現実に慌てふためき、途端に羞恥心が芽生えだす。顔が熱くなるのはきっと直前まで運動していただけではない筈だ。
「あーいえ、別にわたしそっちのけで楽しく喋っていたのを羨ましいとか思ってたりしませんから」
「言い訳お疲れ様ー。ねえねえ紅玉宮殿下、これってもっと押しちゃったらいけるんじゃない?」
「かもしれないね。まんざらでもないみたいだし」
「暁明様まで何を言っているんですか……っ」
「あらあらー。殿下が名前呼びを許していることがもう雪慧ちゃんを相当受け入れているって証じゃないの」
「うぐっ、それはそうですけれど……」
確かにわたしがこの時点で暁明様が日常の一部と化しているのは否定しない。彼が来ない日が寂しいと感じるのも受け入れる。貴妃様が邪推するように暁明様に特別な感情を抱いているのは認めよう。
けれど、果たしてこの想いは勘ぐりの通り恋だの愛だのなのかしら? 単にお気に入りの玩具を取られて怒っただけとか、親しい友人に蔑ろにされただけって可能性も否定できない。
「殿下は雪慧ちゃんのことをどう思っているの?」
「会えば会うだけ魅力的だと気付かされる人かな」
そんなわたしそっちのけで暁明様と貴妃様の会話は続く。その様子は皇子と妃の間柄を超え、実の親子のように見えてならなかった。貴妃様は慈愛に満ちた視線を送り、暁明様もまた心許して穏やかだった。
「そう言えば殿下もそろそろ成人になるんだったわねー。お嫁さんはどうするつもりなの? 宮廷勤めの高級官僚や地方の有力豪族の娘さんを迎えるの?」
「別に僕は今の地位を盤石にしたいとは思わないって何回も言ってるじゃん。翠玉兄達とは違って平穏に慎ましく過ごせればいいんだから」
「欲がないのねー。だから雪慧ちゃんにしちゃうの?」
「今のところは一番一緒にいたいって想う人だね」
とうとうわたし本人とか徳妃様方じゃなくて外にまで言い出しましたよこの方!
既成事実を作る……ううん、この場合は外堀を埋めていっていると言うべきかしら。段々とわたしの逃げ道が無くなっていく、そんな感じの。
「だってさー雪慧ちゃん。将来安泰ねー」
「御冗談を……。いえ、嬉しいっちゃ嬉しいんですけど、一過性の感情とも限りませんし? からかわれているだけって線も捨てきれないじゃないですか」
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