いつか物語にしたい

キィー

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風とツバサ

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作詞作曲、シナリオ脚本、小説漫画、イラスト芸術、あらゆる作品を作り出し、その全てが大ヒット!名作の数々を生みだした超人!
しかし、その正体は誰も見た事がない。外見、性別、年齢、生まれ、全てが謎に包まれている"風(フウ)"、私はそう呼ばれている。

21歳、葉山蒼空。ある夢に向かって、親の反対を押し切り、家出をして、家事代行のバイトをしながら漫画喫茶で寝る生活をしていた。そんなある日、先輩に勧められた住み込みバイトに応募して、現在…

「やっと好条件の住み込みのバイトを見つけたのに…まさか丘の上にあるなんて…」

丘の上にひっそり立つ一軒家。俺はそこに住み込みの家事代行をしにやってきた。

大学も行ってないし、住んでる家も無いから良かったけど…先輩…そうゆうことはちゃんと前もって言ってください!

そんな丘の上の家に住んでいたのは…

「私が風の作品を作った張本人だ」

身長は蒼空より低いが、女子にしてはやや高め、男子にしてはやや低めぐらい。
体型がわかりづらいゆったりとしたパーカーとズボン。
常にフードを目深にかぶり、マスクをしていて、その見た目だけでは性別や年齢はわからないし、本人も明かさないが…

全てが謎に包まれた風の正体…"ツバサ"だった。

「俺、風の作品が好きなんです。いろんな視点を持ってて、感じたこと全てを表している、想いの詰まった作品がすごく好きなんです!」

憧れであり、夢だった風に出会えた"蒼空"。

「私は人、自然、生物、この世の全てを"ネタ"にしか思ってない。それ以上も以下も無い。そんなふうにしか考えられないんだ。」

ネタとしか思ってないから誰も好きになれない、嫌いにもならない。音も、人の生き方も、感情も、その全てが作品を作り出すための"ネタ"でしかない。
めんどうなことと、意味が無いことが嫌い。
作品に全てを注ぐ"ツバサ"。

「私にとって作品は…」
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