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29話 地下の社
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鳥居をくぐる。
明らかに整備された道。石畳。
更にゆっくりと階段を登る。
その先から声が聞こえる。
階段の先を頭を出すようにして覗く。
「神殿・・・なんてキレイなんでしょう。
それにこれは巨人の銅像?」
神社に大仏。
なんでここに?
こんな大きいものを地下に運び込んだのか?
ここで作ったとも考えにくい。
これも転移か。
まさか学校も?
学校跡には巨大なクレーターができていた。
ありうる。
さらに神社への階段を登り覗く。
声の主がそこにいる。
社(やしろ)にうずくまる様にして寝ている?
そこにいたのは猫だった。
件の迷い猫車。
丸まっている。
腹の部分が不自然に動く。
もそもそと腹の毛をかき分けて子猫が顔を出す。
子猫がこちらに気づく。親猫もこちらをみる。
「にーーー。なおーーーー。」
こちらになにか訴えると子猫を腹の中に押し戻しまた眠ってしまった。
「かわいいーー!!私初めて見ました!猫の赤ちゃん!
触ってもいいのかな!?いいですよね!?」
カティが手を伸ばすと、親猫は一瞬警戒した様子を見せたがまた寝てしまった。
カティが腹をまさぐっている。
心なしか親猫は気持ちよさそうだ。
「ここで休憩しよう」
「そうしましょう!!!」
カティが親猫の腹の中に両手を突っ込み、子猫を触っているのを見ながら俺は寝ころんだ。
それにしても不思議な場所だ。
灯りもないのに神社全体が薄い紫色に灯っていようだ。
モンスターが入ってこない領域
なぜかそう思えた。
俺は目を閉じ回復に専念した。
何時間経っただろうか。
ほんの数分寝るつもりが熟睡してしまった。
カティがいない。猫の親子も。
「うぎゃーーーー」
奥からカティの叫び声。
神社の中の廊下を走る。
ふすまを開ける。
カティが子猫たちと戯れていた。こたつで。
「この子たちが服の中に入ってきちゃうんですよ」
嬉しそうに苦情をいう。
口からなにか棒のような物が出ている。
なにか咥えている。
「それなに?」
「あ!すごいの見つけちゃったんですよ!氷魔法のアーティファクトです!」
別の部屋に連れていかれる。
カティが自慢気に紹介する。
「これです!!」
冷蔵庫だった。
というか普通にキッチン。
冷蔵庫を開ける。
上段 ぎりぎりくんアイスバー
氷
大福アイス
下段 コーラ むぎちゃ 6分けチーズ パワーインゼリー
普通に冷えている。
冷蔵庫の裏はコードが伸びていてコンセントが刺さっている。
電気来てるのか?
と思って抜いてみたけど冷蔵庫の中はついたままだ。
スマホは確認したがやはり圏外だった。
ポットもあったのでお湯出してみる。
普通にお湯が出る。
ヒーターの電源を入れてみる。
加熱戦が二本オレンジに光る。
普通につく。
水道、普通に水が出る。
もうこれ以上はカティの目が飛び出そうだ。
謎空間。なんなんだここは。
と疑問に思いつつも発見した紙コップでコーラを飲む。
賞味期限は文字化けしてるが下3桁が∞∞∞になっている。
この空間にある限り腐らないってことだよなたぶん。
「そんな黒い水飲んだらダメです!」
といっていたカティも
コーラを飲み
ミカンを食べ
大福アイスを食べながら
子猫とじゃれあっている。
そしてこたつの電源をいれると、たちまち二人で眠りについた。
いかん、すまん。
クロック・バン。
だが抗えぬ魔力がこたつにはあるのだ。
明らかに整備された道。石畳。
更にゆっくりと階段を登る。
その先から声が聞こえる。
階段の先を頭を出すようにして覗く。
「神殿・・・なんてキレイなんでしょう。
それにこれは巨人の銅像?」
神社に大仏。
なんでここに?
こんな大きいものを地下に運び込んだのか?
ここで作ったとも考えにくい。
これも転移か。
まさか学校も?
学校跡には巨大なクレーターができていた。
ありうる。
さらに神社への階段を登り覗く。
声の主がそこにいる。
社(やしろ)にうずくまる様にして寝ている?
そこにいたのは猫だった。
件の迷い猫車。
丸まっている。
腹の部分が不自然に動く。
もそもそと腹の毛をかき分けて子猫が顔を出す。
子猫がこちらに気づく。親猫もこちらをみる。
「にーーー。なおーーーー。」
こちらになにか訴えると子猫を腹の中に押し戻しまた眠ってしまった。
「かわいいーー!!私初めて見ました!猫の赤ちゃん!
触ってもいいのかな!?いいですよね!?」
カティが手を伸ばすと、親猫は一瞬警戒した様子を見せたがまた寝てしまった。
カティが腹をまさぐっている。
心なしか親猫は気持ちよさそうだ。
「ここで休憩しよう」
「そうしましょう!!!」
カティが親猫の腹の中に両手を突っ込み、子猫を触っているのを見ながら俺は寝ころんだ。
それにしても不思議な場所だ。
灯りもないのに神社全体が薄い紫色に灯っていようだ。
モンスターが入ってこない領域
なぜかそう思えた。
俺は目を閉じ回復に専念した。
何時間経っただろうか。
ほんの数分寝るつもりが熟睡してしまった。
カティがいない。猫の親子も。
「うぎゃーーーー」
奥からカティの叫び声。
神社の中の廊下を走る。
ふすまを開ける。
カティが子猫たちと戯れていた。こたつで。
「この子たちが服の中に入ってきちゃうんですよ」
嬉しそうに苦情をいう。
口からなにか棒のような物が出ている。
なにか咥えている。
「それなに?」
「あ!すごいの見つけちゃったんですよ!氷魔法のアーティファクトです!」
別の部屋に連れていかれる。
カティが自慢気に紹介する。
「これです!!」
冷蔵庫だった。
というか普通にキッチン。
冷蔵庫を開ける。
上段 ぎりぎりくんアイスバー
氷
大福アイス
下段 コーラ むぎちゃ 6分けチーズ パワーインゼリー
普通に冷えている。
冷蔵庫の裏はコードが伸びていてコンセントが刺さっている。
電気来てるのか?
と思って抜いてみたけど冷蔵庫の中はついたままだ。
スマホは確認したがやはり圏外だった。
ポットもあったのでお湯出してみる。
普通にお湯が出る。
ヒーターの電源を入れてみる。
加熱戦が二本オレンジに光る。
普通につく。
水道、普通に水が出る。
もうこれ以上はカティの目が飛び出そうだ。
謎空間。なんなんだここは。
と疑問に思いつつも発見した紙コップでコーラを飲む。
賞味期限は文字化けしてるが下3桁が∞∞∞になっている。
この空間にある限り腐らないってことだよなたぶん。
「そんな黒い水飲んだらダメです!」
といっていたカティも
コーラを飲み
ミカンを食べ
大福アイスを食べながら
子猫とじゃれあっている。
そしてこたつの電源をいれると、たちまち二人で眠りについた。
いかん、すまん。
クロック・バン。
だが抗えぬ魔力がこたつにはあるのだ。
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