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第二章
転校
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ここはどこだろう。意識はあるけれど周りが見えない。立っているというよりは浮いてる感覚だ。
「............。」
「この世界は初めて?」少女のか細い声が聞こえた。私はそれに応えようと
「..........。」駄目だ、喋れない。
「そのうち慣れるよ」
そのうち、か。もう今までの暮らしに戻れないのかな。今まで?何も思い出せない。胸が苦しい。誰か、誰か助けて。
「おい、」隣から声が掛かる。
「お前春薔薇のやつ知ってるか?あいつ転校すんだとよ。」
「何の冗談だ?」俺は言う。
「あいつ最近学校来てないだろ?俺の親さPTAの会長やってんだけど、何やらあいつ事件起こしてさ」
「事件?」
「ああ、そうなんだよ。」
「マジかよ」と俺。
「ハイ、そこ静かに。」
先生が俺らに向けて言った。 「今日は大事なお知らせがあります。」 周りがざわつき始め、次第に静かになった。
「春薔薇のことについてなんだが....」 まさかな、そんなことあるはずがない。
春薔薇は転校した。東京に行ったそうだ。高校は通信制で通うことになると先生が言った。
俺は1時間目をさぼって屋上に行った。
そこでスマホを取り出し春薔薇に電話した。
「プルルルルルル」
「おかけになった電話は現在お繋ぎできません。」
「クソっ」
俺は近くにあったペットボトルを蹴り飛ばした。
「やべ」
高く飛んだその炭酸飲料は屋上の柵を越え、下に落ちていった。
俺はすぐに下を見たが誰もいなかった。
「良かった。」安堵のため息をつくと下から人が現れた。
女子生徒だった。
その女生徒は俺をじっと下から見つめてきた。
俺は一礼してことを終えようと階段へ向かった。
「ダッダッダッダッダッッ」
何やら階段を駆け上がってくる音が聞こえる。
ガチャン!!ドンッ!ドアが勢いよく開かれ壁に思いっきり当たった。
「ん!?」その女子生徒はタヌキでも見たような顔で驚いている。あ、たぬきはいるか。昨日川に行って魚を釣りに行った時たぬ...
ドカンッッ!
「ほにゃ!?」痛ぇ、何かで頭を叩かれた。
「ん、ペットボトル?」
「そうだ」
俺の問いに彼女が返す。
おいおい、よく見れば生徒会長様じゃありませんか。
「お前1人だけか?」俺にそう言う。
「はい、1人だけですよ」生徒会長といっても俺と同じ2年であるが、俺は初めて会った人は年下でも敬語を使うようにしている。
何故かって?それはいずれ話すとしよう。
俺は一人で会話をしていた。
「おい、聞いてんのか?」
俺はとりあえず頷くことにした。
「じゃあお前が犯人なんだな?」
「犯人??」
「なんの、、ですか?」
危ねぇ敬語を忘れるとこだった。
彼女は訝しげな顔をしていたが、しっかりと俺の目を見て
「お前が上からペットボトルを投げたんだな?」
えぇ、怖い。会長ってこんな怖いの?普段は馬鹿そうな顔をしてるくせに。まあ顔は綺麗だけどさ。
ここで、はいそうですって言ったら後々めんどいことになると思い
「いや、投げていません。」
まぁ、嘘ではないけどね、
「じゃあ蹴ったのか?」
俺は頷く、いや、頷いちゃダメだ。
ヤバイ、というのもすでにお寿司。
彼女はメモを取り出すとせっせとペンを動かした。
何か言い訳をしようとしたが何も浮かばず、
あ、いや待てよ
俺は時計を見て思わずにやけた。眼鏡かけてたら光ってたかもな。
「お前.....」
「あ、ちなみに私は授業免除だから」
俺が喋るのと同時に彼女は言った。
えぇ、こいつ授業うけなくていーの?え、いーな。
「生徒会特権か?」
もしそうであるならば俺は生徒会に入ろう。そう決心したが、
「そんなわけないでしょ」蔑んだ目で言われた。
「話戻すけど俺わざとじゃねーからな。ペットボトルの」
わざとかどうかで罪は変わるからな。
「じゃあなんでペットボトルを蹴ったの?」
そう生徒会長は言った。
「ムカついたから」
俺は先程の出来事を思い出す。
春薔薇は俺になんも言わず転校した。
普通友達には言うだろ、こう言うことは。
あいつは俺の事友達だと思っていなかったのかな?
「何かあったの?」
さすが生徒会長。俺の表情を読み取ったのか。
誰かに話したいと思ったが、流石に初対面の人には相談はできないな。
「いや、ちょっと寝不足で」俺はそう言って、
「俺が授業サボってることは何も言わないのか?」疑問に思ってたことを言った。
「!?」彼女は驚いた表情で俺を見ていた。
「そういえばそうね。何故あなたは授業でないでここにいるの?」
そう言ってメモを取り始めた。
あーあ言わなければ良かった。
「この世界は初めて?」少女のか細い声が聞こえた。私はそれに応えようと
「..........。」駄目だ、喋れない。
「そのうち慣れるよ」
そのうち、か。もう今までの暮らしに戻れないのかな。今まで?何も思い出せない。胸が苦しい。誰か、誰か助けて。
「おい、」隣から声が掛かる。
「お前春薔薇のやつ知ってるか?あいつ転校すんだとよ。」
「何の冗談だ?」俺は言う。
「あいつ最近学校来てないだろ?俺の親さPTAの会長やってんだけど、何やらあいつ事件起こしてさ」
「事件?」
「ああ、そうなんだよ。」
「マジかよ」と俺。
「ハイ、そこ静かに。」
先生が俺らに向けて言った。 「今日は大事なお知らせがあります。」 周りがざわつき始め、次第に静かになった。
「春薔薇のことについてなんだが....」 まさかな、そんなことあるはずがない。
春薔薇は転校した。東京に行ったそうだ。高校は通信制で通うことになると先生が言った。
俺は1時間目をさぼって屋上に行った。
そこでスマホを取り出し春薔薇に電話した。
「プルルルルルル」
「おかけになった電話は現在お繋ぎできません。」
「クソっ」
俺は近くにあったペットボトルを蹴り飛ばした。
「やべ」
高く飛んだその炭酸飲料は屋上の柵を越え、下に落ちていった。
俺はすぐに下を見たが誰もいなかった。
「良かった。」安堵のため息をつくと下から人が現れた。
女子生徒だった。
その女生徒は俺をじっと下から見つめてきた。
俺は一礼してことを終えようと階段へ向かった。
「ダッダッダッダッダッッ」
何やら階段を駆け上がってくる音が聞こえる。
ガチャン!!ドンッ!ドアが勢いよく開かれ壁に思いっきり当たった。
「ん!?」その女子生徒はタヌキでも見たような顔で驚いている。あ、たぬきはいるか。昨日川に行って魚を釣りに行った時たぬ...
ドカンッッ!
「ほにゃ!?」痛ぇ、何かで頭を叩かれた。
「ん、ペットボトル?」
「そうだ」
俺の問いに彼女が返す。
おいおい、よく見れば生徒会長様じゃありませんか。
「お前1人だけか?」俺にそう言う。
「はい、1人だけですよ」生徒会長といっても俺と同じ2年であるが、俺は初めて会った人は年下でも敬語を使うようにしている。
何故かって?それはいずれ話すとしよう。
俺は一人で会話をしていた。
「おい、聞いてんのか?」
俺はとりあえず頷くことにした。
「じゃあお前が犯人なんだな?」
「犯人??」
「なんの、、ですか?」
危ねぇ敬語を忘れるとこだった。
彼女は訝しげな顔をしていたが、しっかりと俺の目を見て
「お前が上からペットボトルを投げたんだな?」
えぇ、怖い。会長ってこんな怖いの?普段は馬鹿そうな顔をしてるくせに。まあ顔は綺麗だけどさ。
ここで、はいそうですって言ったら後々めんどいことになると思い
「いや、投げていません。」
まぁ、嘘ではないけどね、
「じゃあ蹴ったのか?」
俺は頷く、いや、頷いちゃダメだ。
ヤバイ、というのもすでにお寿司。
彼女はメモを取り出すとせっせとペンを動かした。
何か言い訳をしようとしたが何も浮かばず、
あ、いや待てよ
俺は時計を見て思わずにやけた。眼鏡かけてたら光ってたかもな。
「お前.....」
「あ、ちなみに私は授業免除だから」
俺が喋るのと同時に彼女は言った。
えぇ、こいつ授業うけなくていーの?え、いーな。
「生徒会特権か?」
もしそうであるならば俺は生徒会に入ろう。そう決心したが、
「そんなわけないでしょ」蔑んだ目で言われた。
「話戻すけど俺わざとじゃねーからな。ペットボトルの」
わざとかどうかで罪は変わるからな。
「じゃあなんでペットボトルを蹴ったの?」
そう生徒会長は言った。
「ムカついたから」
俺は先程の出来事を思い出す。
春薔薇は俺になんも言わず転校した。
普通友達には言うだろ、こう言うことは。
あいつは俺の事友達だと思っていなかったのかな?
「何かあったの?」
さすが生徒会長。俺の表情を読み取ったのか。
誰かに話したいと思ったが、流石に初対面の人には相談はできないな。
「いや、ちょっと寝不足で」俺はそう言って、
「俺が授業サボってることは何も言わないのか?」疑問に思ってたことを言った。
「!?」彼女は驚いた表情で俺を見ていた。
「そういえばそうね。何故あなたは授業でないでここにいるの?」
そう言ってメモを取り始めた。
あーあ言わなければ良かった。
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