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§1 PARSKR II編
#2 考古の復元 Part2(ゲーム)
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流導類清 vs フォーカス
TURN1
(フォーカスのターン)
「僕の先攻。
【掘削の悪魔】を召喚」
場に小柄な悪魔が現れる。
【掘削の悪魔】
モンスターカード/打撃部類/固有ターン1/考古系
打撃攻撃力100
打撃効果:このモンスターの迎撃で発生する戦闘ダメージを、このモンスターを従えていたプレイヤーは、発生させないこともできる。
(シャベルを片手に宝を探し求める悪魔。
飽きもせず、夢中になって掘り進めることができる)
「ターン終了」
手札
類清:5枚
フォーカス:4枚
TURN2
(類清のターン)
「俺のターン。
【推測するドワーフ】を召喚」
地図やメモを手に持ったドワーフが召喚される。
【推測するドワーフ】
モンスターカード/通常部類/固有ターン1/射手系
通常攻撃力400
通常効果:1ターンに1度、発動可能。
自分の手札または自分の場から、素材系カードまたは装飾系カード1枚を墓地に送ることで、2枚ドローする。
(次に相手がどう出るか判断するのが得意なドワーフ。
情報収集における信頼は厚い)
「バトル。
【推測するドワーフ】で【掘削の悪魔】を攻撃」
【推測するドワーフ】通常攻撃力400
vs
【掘削の悪魔】打撃攻撃力100
【掘削の悪魔】がシャベルで立ち向かうも、【推測するドワーフ】はそれをかわしてコンパスを投げる。
よろめいた悪魔は、そのまま破壊された。
「ここで、【ダメージ回収庫】を発動!」
フォーカスがカードを発動させると、大きなタンクが彼の前に現れた。
モニターには"400"の数字が刻まれた。
フォーカスの累積ダメージ:0
【ダメージ回収庫】のカウント:400(0+400)
「奴へのダメージが…」
「あのタンク、プレイヤーへのダメージを吸収するのか?」
「その通り。
この回収庫は、僕へのダメージを代わりに集めてくれるんだ!
便利でしょ?」
【ダメージ回収庫】
特殊カード(重発動)/残存型/貯蔵系
発動条件:
・自分が戦闘ダメージを受ける場合、カードの発動が可能。
・自分にダメージを与える効果が発動した場合、その効果の発動に対してカードを発動できる。
効果:このカードが場にある限り、自分がダメージを受ける場合、このカードが代わりにダメージをカウントする。
カードの発動後、3ターン目の終了時にこのカードを破壊する。(カードを発動したターンを1ターン目とする)
このカードが場を離れた場合、それまでにカウントされていたダメージが自分に発生する。
「便利なもんか!
俺にとっては、いい迷惑だ!」
「でも安心して!
このカードは3ターン経ったら破壊されちゃうから。
その時にはそれまで溜まっていたダメージが、まとめて僕に与えられる」
「そうなのか?
それなら、まぁ、文句もないけど。
多少、時間が遅くなるくらいだからな。
モンスターは破壊できたし、このターンはよしとするか。
ターン終了だ」
楽観的な類清とは対照的に、アブゼリードの顔は曇る。
手札
類清:4枚
フォーカス:3枚
TURN3
(フォーカスのターン)
「それじゃあ、僕のターンね。
もう一体の【掘削の悪魔】を召喚」
【掘削の悪魔】(2枚目)
モンスターカード/打撃部類/固有ターン1/系
打撃攻撃力100
打撃効果:このモンスターの迎撃で発生する戦闘ダメージを、このモンスターを従えていたプレイヤーは、発生させないこともできる。
(シャベルを片手に宝を探し求める悪魔。
飽きもせず、夢中になって掘り進めることができる)
「これで終わり」
「またそいつか。
全然攻めて来ないじゃん…」
手札
類清:4枚
フォーカス:4枚
TURN4
(類清のターン)
「俺のターン。
次は…」
「類清」
アブゼリードが声をかける。
「何だ?」
「奴のプレイングの裏には、きっと何かがあるはずだ」
「どういうこと?」
「あのモンスター、【掘削の悪魔】には、自身が迎撃で破壊された場合、戦闘ダメージを0にする効果がある。
ダメージを防ぎたいのなら【ダメージ回収庫】を発動せずとも、モンスター効果を使えばそれで済むはず。
それなのに奴は、防げるはずのダメージをわざわざ発生させ、あのタンクへとダメージを誘導した」
「なるほどな」
「となれば、【ダメージ回収庫】発動の真の目的は、ダメージを防ぐことではなく…」
「ダメージを貯めること」
「そうだ。
このターンの終わりにあのカードは破壊される。
これ以上奴にダメージを与えるのは危険だ」
二人の様子を見てフォーカスは思う。
「(奴ら、僕の意図に気づいたか?)」
「要は、ダメージを与えなきゃいいんだろ?
だったら、お前の出番だ。
来い、【手練のバフォメット】!」
【手練のバフォメット】
モンスターカード/通常部類/固有ターン3/射手系
通常攻撃力1300
通常効果:モンスターに攻撃する場合、発動可能。
このモンスターの攻撃力は戦闘中のみ、戦闘する相手モンスターの固有ターン×100だけ上がる。
このモンスターは、装飾系カードの効果で指定されていない場合、戦闘ダメージを与えられない。
(黒を基調とした迷彩柄のバフォメット。
武器や道具を使いこなすだけでなく、元々の能力も優れている)
「考えたな。
【手練のバフォメット】は単体での攻撃力は高いが、装飾系カードの効果で指定されていなければ、相手にダメージを与えられないデメリットがある」
「ここはお前が適役だ。
頼んだぞ」
【手練のバフォメット】通常攻撃力1300
vs
【掘削の悪魔】打撃攻撃力100
【手練のバフォメット】に叩かれ、【掘削の悪魔】が破壊される。
「(くそっ、ダメージを発生させないモンスターか。
まぁ、いいけどね)
特殊カード【ギルティ】を発動。
自分のモンスターが迎撃で破壊された時、戦闘した互いのモンスターの攻撃力分のダメージを受けることで、そのモンスターを破壊するか、君の手札を2枚削る」
【バフォメット】が頭を抱える。
【ギルティ】
特殊カード/心理系
発動条件:自分モンスターが迎撃で破壊された場合。
効果:両モンスターの攻撃力の合計分のダメージを受けることで、次から1つを選んで適用する。
・場のモンスター1体を破壊する。
・相手の手札を2枚まで墓地へ送る。
「奴はどうあってもダメージを受けるようだな」
「だが、奴が受けるダメージは1400。
それなら…」
類清が手札から1枚を選ぶ。
「【双主演詠唱】を重発動!」
【双主演詠唱】
特殊カード(重発動)/詠唱系
発動条件:特殊カードが発動した時、それに対して発動可能。
効果:このカードはそのカードと同じカードとなる。
(他のプレイヤーの場で特殊カードが発動した場合は、効果処理前にそのプレイヤーの場に移動する)
**********
<重発動>
通常、効果が発動した場合、その効果は直ちに処理される。
ただし、重発動可能な効果は、効果の発動に対して発動することで、元の効果を強めたり、元の効果を無効にしたりすることができる。
重発動した効果を処理した後で、元の効果は処理される。
**********
「今発動した【ギルティ】の効果を2回使ってもらう」
「なら、1回目。
僕は1400のダメージを受け…」
【ダメージ回収庫】のカウント:1800(400+1400)
「お前の手札を2枚墓地へ!」
【バフォメット】が苦しそうに類清に近づき、手札を2枚奪い取った。
「そして、2回目!
【バフォメット】を破壊!」
【ダメージ回収庫】のカウント:3200(1800+1400)
【バフォメット】は叫ぶと、そのまま破壊された。
「ごめん、バフォメット…」
「しかしこれで、タンクのカウントは3200になった。
このターンの終了時にあのカードは破壊され、蓄えていた数値が奴にダメージとして与えられる。
カウントが3000を超えた今、我々の勝利は決定した」
「ところがそう上手くはいかないんだよなぁ」
「何?」
「【ダメージ回収庫-代用】を発動!
【ダメージ回収庫】が吸収したダメージは、全てこのカードに移し替えられる!」
【ダメージ回収庫-代用】
特殊カード/残存型/貯蔵系
発動条件:自分の場に貯蔵系のカードがある場合。
効果:そのカードの効果でカウントしていた数値を0にして、このカードがその数値を引き継ぐ。
【ダメージ回収庫】のカウント:0
【ダメージ回収庫-代用】のカウント:3200
「ふざけんな!
このターンの終わりにタンクが破壊されるって言ったのはお前だろ!」
「僕はただ、カードの効果を説明しただけだよ。
それでダメージを受けるなんて言ってないじゃん!」
「類清。
そう熱くなるな。
あのようなカードを使う以上、何らかの効果でダメージを回避してくる可能性はあった」
「そうかもしれないけどさ…」
「そうだよ。
【ダメージ回収庫-代用】には、ダメージを吸収する能力はないからさ。
今度こそ安心して!」
「こいつ!」
「今は奴の挑発に乗らず、好機を待とう」
「ああ。
ターン終了だ」
「ターン終了時、【ダメージ回収庫】は破壊されるよ」
【ダメージ回収庫】が消滅する。
「(好機か。
そんなものがあればいいけどね…)」
手札
類清:1枚
フォーカス:2枚
TURN5
(フォーカスのターン)
「僕のターン。
特殊カード【考古の復元装置】をリードデッキから発動!」
【考古の復元装置】
特殊カード(リード)/残存型/考古系
発動条件:自分の場に貯蔵系カードがある場合、自分ターンにカードの発動が可能。
効果:自分ターンに1度、発動可能。
自分の貯蔵系カードの効果によるカウントを2000ポイント取り除くことで、デッキから考古系モンスター1体を召喚する。
場に巨大な装置が現れると、ボディからケーブルが伸び、タンクに接続された。
「このタンクはいわば、装置の動力源。
君達がエネルギーを増やしてくれたおかげで、良いものを見せてあげられそうだよ」
「?」
「【考古の復元装置】の効果発動。
2000のエネルギーを使って、デッキから考古系モンスターを召喚する!」
【ダメージ回収庫-代用】のカウント:1200(3200-2000)
タンクから装置へエネルギーが送られているのが分かる。
装置が音を立てると中から大柄な生物が飛び出した。
体には、タンク同様、ケーブルが繋がっている。
「【現蘇獣 ダイナ】を召喚!」
【現蘇獣 ダイナ】
モンスターカード/打撃部類/固有ターン5/考古系
打撃攻撃力1600
打撃効果:???
(技術の発達により、蘇った恐竜。
敵の力を自らに取り込むことができる)
「恐竜…」
「このモンスター召喚のために、ダメージを貯めていたのか!」
「驚くのは早い。
【現蘇獣 ダイナ】の効果発動!」
【現蘇獣 ダイナ】に【考古の復元装置】を通して、【ダメージ回収庫-代用】からエネルギーが注がれる。
【ダメージ回収庫-代用】:0(1200-1200)
【現蘇獣 ダイナ】打撃攻撃力2800(1600+1200)
「攻撃力が上がった?」
「【現蘇獣 ダイナ】は、自分の場の貯蔵系カードからエネルギーを取り込んで、攻撃力を高めることができる。
場に考古系の特殊カード、つまり【考古の復元装置】がないと破壊されちゃうけどね」
【現蘇獣 ダイナ】
モンスターカード/打撃部類/固有ターン5/考古系
打撃攻撃力1600
打撃効果:自分の場に考古系の特殊カードがない場合、このモンスターは破壊される。
召喚時、発動可能。
自分の場の貯蔵系カードを任意の数選ぶ。
その効果によるカウントを0にすることで、その差の数値をこのモンスターの攻撃力に加える。
(技術の発達により、蘇った恐竜。
敵の力を自らに取り込むことができる)
「バトル!
【現蘇獣 ダイナ】で【推測するドワーフ】に攻撃!」
【現蘇獣 ダイナ】打撃攻撃力2800
vs
【推測するドワーフ】通常攻撃力400
【ドワーフ】は尻尾で叩かれ潰されてしまった。
「うわっ!」
類清の累積ダメージ:2800(0+2800)
「ターン終了」
手札
類清:1枚
フォーカス:5枚
TURN6
(類清のターン)
「俺のターン。
頼んだぞ、アブゼリード」
「任せろ」
【鍛凍龍 アブゼリード】が召喚される。
【鍛凍龍 アブゼリード】
モンスターカード(リード)/魔法部類/固有ターン5/加工系
魔法攻撃力1800
召喚条件:自分の累積ダメージが2500以上の場合、リードデッキから召喚可能。
魔法効果:自分ターンに発動可能。(複数回発動可能)
素材系カード1枚を指定する。
そのカードの性質を被加工系に変化させる。
(素材を加工し、新たな姿にする能力を持つ龍。
見た目は悪魔に近いが、本人は龍だと主張している)
「さらに【レッドスケール・マテリシャル】を召喚」
【レッドスケール・マテリシャル】
モンスターカード/打撃部類/固有ターン3/素材系
打撃攻撃力700
打撃効果:自分の場のこのモンスターの性質が被加工系になった場合に発動する。
このモンスターカードを以下の特殊カードとして自分の場に発動する。
<【一掃鱗の鎌】
特殊カード/残存型/装飾系
効果:このカードの発動時に、次の効果を発動する。
場のモンスター1体を指定する。
このカードが場にある限り、そのモンスターはカードに記載されている攻撃部類を失い、追加で打撃部類を得る。
また、1度のバトルフェイズで複数回攻撃できる。>
(見た目は龍に近い、赤色の悪魔。
強固な鱗を持ち、それを素材にした鎌は敵を一掃できる)
「そして、【アブゼリード】の効果発動。
急冷鍛錬」
【アブゼリード】が氷の塊を放ち、【レッドスケール】が変形する。
彼は【一掃鱗の鎌】を手にした。
「でも、攻撃力は1800のままじゃん。
それで僕のモンスターにどうやって立ち向かうの?」
「お前のモンスターは、その巨大い装置がないと破壊されるんだったよな?」
「そうだけど?」
「なら、これでどうだ?
特殊カード【霹靂】!
場のカード1枚の性質を消滅させる」
場に雨雲が現れる。
【霹靂】
特殊カード/落雷系
発動条件:自分の場に残存型の特殊カードがある場合。
効果:場のカード1枚の性質を消滅させる。
「これで【考古の復元装置】を狙えば、そのカードは考古系の性質を失う。
場に考古系の特殊カードがなくなれば、お前の恐竜も終わりだ」
「くっ…」
「機械ってのは、電気に弱いからな。
せっかく蘇ったとこ悪いけど、そいつには眠ってもらうぞ」
光が起こった直後、雷が落ちた。
目が眩む。
類清がゆっくりと目を開けると、恐竜はまだ彼の目の前にいた。
「え? 何で!?」
「雷が直撃する寸前に、これを発動した」
【先手の閃光】
特殊カード(重発動)/閃光系
発動条件:「自分のカードに効果が及ぶ」効果を相手が発動した場合、それに対して発動可能。
効果:その効果を無効にする。
「あの時の光は、このカードによる光だったのか…」
「【アブゼリード】のことは、僕のモンスターが踏み潰してあげるよ」
「まだ終わりじゃないぞ」
「え?」
「手札から【残像のプテラノ】を召喚」
【残像のプテラノ】
モンスターカード/通常部類/固有ターン3/射手系
通常攻撃力1200
通常効果:???
(翼竜の姿に似た鎧を着た戦士。
とにかく動きが速く、大抵の敵は見失ってしまう)
翼竜の鎧を纏った戦士が登場する。
「は?
そいつが何だってんだよ?」
「さらに特殊カード【再誕錬】。
【一掃鱗の鎌】を新たなカードに変化させる」
【再誕錬】
特殊カード/加工系
発動条件:場に装飾系のカードがある場合。
効果:発動条件で、そのカードを墓地に送ることを要求している装飾Lv.2系のカード1枚をリードデッキから発動する。
【一掃鱗の鎌】が変化した。
刃に、目のようなものが付いている。
【一攫鱗の鎌】
特殊カード(リード)/残存型/装飾Lv.2系
このカードの性質は、装飾系としても扱う。
発動条件: 【再誕錬】の効果で【一掃鱗の鎌】を墓地に送ることで、発動可能。
効果:このカードの発動時に、次の効果を発動する。
場のモンスター1体を指定する。
このカードが場にある限り、指定したモンスターはカードに記載された攻撃部類を失い、追加で打撃部類を得る。
指定したモンスターの攻撃力はバトルフェイズの間、そのモンスターの場にいる他のモンスターの攻撃力の合計分上がる。
「アブゼリード!」
「ああ。
受け取れ、【プテラノ】!」
【アブゼリード】は【残像のプテラノ】に【一攫鱗の鎌】を投げ渡す。
【プテラノ】はそれをキャッチすると、慣れた手つきで一振りした。
「バトルフェイズ!」
【アブゼリード】はその鎌の目に向かって、冷気を放つ。
【残像のプテラノ】打撃攻撃力3000(1200+1800)
「攻撃力が…」
「【一攫鱗の鎌】を手にしたモンスターの攻撃力は、自分の他のモンスターの攻撃力分上がる!」
【残像のプテラノ】通常攻撃力3000
vs
【現蘇獣 ダイナ】打撃攻撃力2800
「そんなもん、怖くないね!
【加速力】を発動。
モンスターの攻撃力変化を2倍にする!」
【加速力】
特殊カード/力学系
発動条件:自身のカードに記載されている攻撃力と異なる攻撃力を持つモンスターが場にいる場合。
効果:そのモンスター1体を選ぶ。
そのモンスターの攻撃力に、<そのモンスターの場での攻撃力-そのモンスターのカードに記載されている攻撃力>の数値を加算する。
【現蘇獣 ダイナ】打撃攻撃力4000(1600+1200×2倍)
「これでまた、僕のモンスターの攻撃力が上回った」
「…」
【残像のプテラノ】打撃攻撃力3000
vs
【現蘇獣 ダイナ】打撃攻撃力4000
「さぁ、踏み潰せ!」
【現蘇獣 ダイナ】が片足を地面に打ちつける。
ドシンという音が響き渡った。
フォーカスがアブゼリードを見る。
「次は君の番だ」
「それはない」
「何だと…」
【ダイナ】が足を上げると、そこに【プテラノ】の姿はなかった。
「バカな…どこに…」
何かに気づくフォーカス。
彼の頭上、恐竜の背後には、踏みつけたはずの戦士が飛んでいた。
「お前の大好きな恐竜よりも、俺のモンスターの方が素早いみたいだな」
「どういうことだ?」
「【残像のプテラノ】が攻撃する場合、戦う相手モンスターは本来の攻撃力になる!」
【残像のプテラノ】
モンスターカード/通常部類/固有ターン3/射手系
通常攻撃力1200
通常効果:このモンスターが攻撃する場合、発動可能。
その戦闘で互いのモンスターは、カードに記載された攻撃力で勝敗判定を行う。
このモンスターが装飾系カードの効果で指定されている場合、この効果が及ぶ範囲を相手モンスターのみにしてもよい。
(翼竜の姿に似た鎧を着た戦士。
とにかく動きが速く、大抵の敵は見失ってしまう)
【残像のプテラノ】打撃攻撃力3000
vs
【現蘇獣 ダイナ】打撃攻撃力1600
【プテラノ】が鎌を振るい、【ダイナ】を切った。
「うわぁ!」
フォーカスの累積ダメージ:3000(0+3000)
類清の勝利。
TURN1
(フォーカスのターン)
「僕の先攻。
【掘削の悪魔】を召喚」
場に小柄な悪魔が現れる。
【掘削の悪魔】
モンスターカード/打撃部類/固有ターン1/考古系
打撃攻撃力100
打撃効果:このモンスターの迎撃で発生する戦闘ダメージを、このモンスターを従えていたプレイヤーは、発生させないこともできる。
(シャベルを片手に宝を探し求める悪魔。
飽きもせず、夢中になって掘り進めることができる)
「ターン終了」
手札
類清:5枚
フォーカス:4枚
TURN2
(類清のターン)
「俺のターン。
【推測するドワーフ】を召喚」
地図やメモを手に持ったドワーフが召喚される。
【推測するドワーフ】
モンスターカード/通常部類/固有ターン1/射手系
通常攻撃力400
通常効果:1ターンに1度、発動可能。
自分の手札または自分の場から、素材系カードまたは装飾系カード1枚を墓地に送ることで、2枚ドローする。
(次に相手がどう出るか判断するのが得意なドワーフ。
情報収集における信頼は厚い)
「バトル。
【推測するドワーフ】で【掘削の悪魔】を攻撃」
【推測するドワーフ】通常攻撃力400
vs
【掘削の悪魔】打撃攻撃力100
【掘削の悪魔】がシャベルで立ち向かうも、【推測するドワーフ】はそれをかわしてコンパスを投げる。
よろめいた悪魔は、そのまま破壊された。
「ここで、【ダメージ回収庫】を発動!」
フォーカスがカードを発動させると、大きなタンクが彼の前に現れた。
モニターには"400"の数字が刻まれた。
フォーカスの累積ダメージ:0
【ダメージ回収庫】のカウント:400(0+400)
「奴へのダメージが…」
「あのタンク、プレイヤーへのダメージを吸収するのか?」
「その通り。
この回収庫は、僕へのダメージを代わりに集めてくれるんだ!
便利でしょ?」
【ダメージ回収庫】
特殊カード(重発動)/残存型/貯蔵系
発動条件:
・自分が戦闘ダメージを受ける場合、カードの発動が可能。
・自分にダメージを与える効果が発動した場合、その効果の発動に対してカードを発動できる。
効果:このカードが場にある限り、自分がダメージを受ける場合、このカードが代わりにダメージをカウントする。
カードの発動後、3ターン目の終了時にこのカードを破壊する。(カードを発動したターンを1ターン目とする)
このカードが場を離れた場合、それまでにカウントされていたダメージが自分に発生する。
「便利なもんか!
俺にとっては、いい迷惑だ!」
「でも安心して!
このカードは3ターン経ったら破壊されちゃうから。
その時にはそれまで溜まっていたダメージが、まとめて僕に与えられる」
「そうなのか?
それなら、まぁ、文句もないけど。
多少、時間が遅くなるくらいだからな。
モンスターは破壊できたし、このターンはよしとするか。
ターン終了だ」
楽観的な類清とは対照的に、アブゼリードの顔は曇る。
手札
類清:4枚
フォーカス:3枚
TURN3
(フォーカスのターン)
「それじゃあ、僕のターンね。
もう一体の【掘削の悪魔】を召喚」
【掘削の悪魔】(2枚目)
モンスターカード/打撃部類/固有ターン1/系
打撃攻撃力100
打撃効果:このモンスターの迎撃で発生する戦闘ダメージを、このモンスターを従えていたプレイヤーは、発生させないこともできる。
(シャベルを片手に宝を探し求める悪魔。
飽きもせず、夢中になって掘り進めることができる)
「これで終わり」
「またそいつか。
全然攻めて来ないじゃん…」
手札
類清:4枚
フォーカス:4枚
TURN4
(類清のターン)
「俺のターン。
次は…」
「類清」
アブゼリードが声をかける。
「何だ?」
「奴のプレイングの裏には、きっと何かがあるはずだ」
「どういうこと?」
「あのモンスター、【掘削の悪魔】には、自身が迎撃で破壊された場合、戦闘ダメージを0にする効果がある。
ダメージを防ぎたいのなら【ダメージ回収庫】を発動せずとも、モンスター効果を使えばそれで済むはず。
それなのに奴は、防げるはずのダメージをわざわざ発生させ、あのタンクへとダメージを誘導した」
「なるほどな」
「となれば、【ダメージ回収庫】発動の真の目的は、ダメージを防ぐことではなく…」
「ダメージを貯めること」
「そうだ。
このターンの終わりにあのカードは破壊される。
これ以上奴にダメージを与えるのは危険だ」
二人の様子を見てフォーカスは思う。
「(奴ら、僕の意図に気づいたか?)」
「要は、ダメージを与えなきゃいいんだろ?
だったら、お前の出番だ。
来い、【手練のバフォメット】!」
【手練のバフォメット】
モンスターカード/通常部類/固有ターン3/射手系
通常攻撃力1300
通常効果:モンスターに攻撃する場合、発動可能。
このモンスターの攻撃力は戦闘中のみ、戦闘する相手モンスターの固有ターン×100だけ上がる。
このモンスターは、装飾系カードの効果で指定されていない場合、戦闘ダメージを与えられない。
(黒を基調とした迷彩柄のバフォメット。
武器や道具を使いこなすだけでなく、元々の能力も優れている)
「考えたな。
【手練のバフォメット】は単体での攻撃力は高いが、装飾系カードの効果で指定されていなければ、相手にダメージを与えられないデメリットがある」
「ここはお前が適役だ。
頼んだぞ」
【手練のバフォメット】通常攻撃力1300
vs
【掘削の悪魔】打撃攻撃力100
【手練のバフォメット】に叩かれ、【掘削の悪魔】が破壊される。
「(くそっ、ダメージを発生させないモンスターか。
まぁ、いいけどね)
特殊カード【ギルティ】を発動。
自分のモンスターが迎撃で破壊された時、戦闘した互いのモンスターの攻撃力分のダメージを受けることで、そのモンスターを破壊するか、君の手札を2枚削る」
【バフォメット】が頭を抱える。
【ギルティ】
特殊カード/心理系
発動条件:自分モンスターが迎撃で破壊された場合。
効果:両モンスターの攻撃力の合計分のダメージを受けることで、次から1つを選んで適用する。
・場のモンスター1体を破壊する。
・相手の手札を2枚まで墓地へ送る。
「奴はどうあってもダメージを受けるようだな」
「だが、奴が受けるダメージは1400。
それなら…」
類清が手札から1枚を選ぶ。
「【双主演詠唱】を重発動!」
【双主演詠唱】
特殊カード(重発動)/詠唱系
発動条件:特殊カードが発動した時、それに対して発動可能。
効果:このカードはそのカードと同じカードとなる。
(他のプレイヤーの場で特殊カードが発動した場合は、効果処理前にそのプレイヤーの場に移動する)
**********
<重発動>
通常、効果が発動した場合、その効果は直ちに処理される。
ただし、重発動可能な効果は、効果の発動に対して発動することで、元の効果を強めたり、元の効果を無効にしたりすることができる。
重発動した効果を処理した後で、元の効果は処理される。
**********
「今発動した【ギルティ】の効果を2回使ってもらう」
「なら、1回目。
僕は1400のダメージを受け…」
【ダメージ回収庫】のカウント:1800(400+1400)
「お前の手札を2枚墓地へ!」
【バフォメット】が苦しそうに類清に近づき、手札を2枚奪い取った。
「そして、2回目!
【バフォメット】を破壊!」
【ダメージ回収庫】のカウント:3200(1800+1400)
【バフォメット】は叫ぶと、そのまま破壊された。
「ごめん、バフォメット…」
「しかしこれで、タンクのカウントは3200になった。
このターンの終了時にあのカードは破壊され、蓄えていた数値が奴にダメージとして与えられる。
カウントが3000を超えた今、我々の勝利は決定した」
「ところがそう上手くはいかないんだよなぁ」
「何?」
「【ダメージ回収庫-代用】を発動!
【ダメージ回収庫】が吸収したダメージは、全てこのカードに移し替えられる!」
【ダメージ回収庫-代用】
特殊カード/残存型/貯蔵系
発動条件:自分の場に貯蔵系のカードがある場合。
効果:そのカードの効果でカウントしていた数値を0にして、このカードがその数値を引き継ぐ。
【ダメージ回収庫】のカウント:0
【ダメージ回収庫-代用】のカウント:3200
「ふざけんな!
このターンの終わりにタンクが破壊されるって言ったのはお前だろ!」
「僕はただ、カードの効果を説明しただけだよ。
それでダメージを受けるなんて言ってないじゃん!」
「類清。
そう熱くなるな。
あのようなカードを使う以上、何らかの効果でダメージを回避してくる可能性はあった」
「そうかもしれないけどさ…」
「そうだよ。
【ダメージ回収庫-代用】には、ダメージを吸収する能力はないからさ。
今度こそ安心して!」
「こいつ!」
「今は奴の挑発に乗らず、好機を待とう」
「ああ。
ターン終了だ」
「ターン終了時、【ダメージ回収庫】は破壊されるよ」
【ダメージ回収庫】が消滅する。
「(好機か。
そんなものがあればいいけどね…)」
手札
類清:1枚
フォーカス:2枚
TURN5
(フォーカスのターン)
「僕のターン。
特殊カード【考古の復元装置】をリードデッキから発動!」
【考古の復元装置】
特殊カード(リード)/残存型/考古系
発動条件:自分の場に貯蔵系カードがある場合、自分ターンにカードの発動が可能。
効果:自分ターンに1度、発動可能。
自分の貯蔵系カードの効果によるカウントを2000ポイント取り除くことで、デッキから考古系モンスター1体を召喚する。
場に巨大な装置が現れると、ボディからケーブルが伸び、タンクに接続された。
「このタンクはいわば、装置の動力源。
君達がエネルギーを増やしてくれたおかげで、良いものを見せてあげられそうだよ」
「?」
「【考古の復元装置】の効果発動。
2000のエネルギーを使って、デッキから考古系モンスターを召喚する!」
【ダメージ回収庫-代用】のカウント:1200(3200-2000)
タンクから装置へエネルギーが送られているのが分かる。
装置が音を立てると中から大柄な生物が飛び出した。
体には、タンク同様、ケーブルが繋がっている。
「【現蘇獣 ダイナ】を召喚!」
【現蘇獣 ダイナ】
モンスターカード/打撃部類/固有ターン5/考古系
打撃攻撃力1600
打撃効果:???
(技術の発達により、蘇った恐竜。
敵の力を自らに取り込むことができる)
「恐竜…」
「このモンスター召喚のために、ダメージを貯めていたのか!」
「驚くのは早い。
【現蘇獣 ダイナ】の効果発動!」
【現蘇獣 ダイナ】に【考古の復元装置】を通して、【ダメージ回収庫-代用】からエネルギーが注がれる。
【ダメージ回収庫-代用】:0(1200-1200)
【現蘇獣 ダイナ】打撃攻撃力2800(1600+1200)
「攻撃力が上がった?」
「【現蘇獣 ダイナ】は、自分の場の貯蔵系カードからエネルギーを取り込んで、攻撃力を高めることができる。
場に考古系の特殊カード、つまり【考古の復元装置】がないと破壊されちゃうけどね」
【現蘇獣 ダイナ】
モンスターカード/打撃部類/固有ターン5/考古系
打撃攻撃力1600
打撃効果:自分の場に考古系の特殊カードがない場合、このモンスターは破壊される。
召喚時、発動可能。
自分の場の貯蔵系カードを任意の数選ぶ。
その効果によるカウントを0にすることで、その差の数値をこのモンスターの攻撃力に加える。
(技術の発達により、蘇った恐竜。
敵の力を自らに取り込むことができる)
「バトル!
【現蘇獣 ダイナ】で【推測するドワーフ】に攻撃!」
【現蘇獣 ダイナ】打撃攻撃力2800
vs
【推測するドワーフ】通常攻撃力400
【ドワーフ】は尻尾で叩かれ潰されてしまった。
「うわっ!」
類清の累積ダメージ:2800(0+2800)
「ターン終了」
手札
類清:1枚
フォーカス:5枚
TURN6
(類清のターン)
「俺のターン。
頼んだぞ、アブゼリード」
「任せろ」
【鍛凍龍 アブゼリード】が召喚される。
【鍛凍龍 アブゼリード】
モンスターカード(リード)/魔法部類/固有ターン5/加工系
魔法攻撃力1800
召喚条件:自分の累積ダメージが2500以上の場合、リードデッキから召喚可能。
魔法効果:自分ターンに発動可能。(複数回発動可能)
素材系カード1枚を指定する。
そのカードの性質を被加工系に変化させる。
(素材を加工し、新たな姿にする能力を持つ龍。
見た目は悪魔に近いが、本人は龍だと主張している)
「さらに【レッドスケール・マテリシャル】を召喚」
【レッドスケール・マテリシャル】
モンスターカード/打撃部類/固有ターン3/素材系
打撃攻撃力700
打撃効果:自分の場のこのモンスターの性質が被加工系になった場合に発動する。
このモンスターカードを以下の特殊カードとして自分の場に発動する。
<【一掃鱗の鎌】
特殊カード/残存型/装飾系
効果:このカードの発動時に、次の効果を発動する。
場のモンスター1体を指定する。
このカードが場にある限り、そのモンスターはカードに記載されている攻撃部類を失い、追加で打撃部類を得る。
また、1度のバトルフェイズで複数回攻撃できる。>
(見た目は龍に近い、赤色の悪魔。
強固な鱗を持ち、それを素材にした鎌は敵を一掃できる)
「そして、【アブゼリード】の効果発動。
急冷鍛錬」
【アブゼリード】が氷の塊を放ち、【レッドスケール】が変形する。
彼は【一掃鱗の鎌】を手にした。
「でも、攻撃力は1800のままじゃん。
それで僕のモンスターにどうやって立ち向かうの?」
「お前のモンスターは、その巨大い装置がないと破壊されるんだったよな?」
「そうだけど?」
「なら、これでどうだ?
特殊カード【霹靂】!
場のカード1枚の性質を消滅させる」
場に雨雲が現れる。
【霹靂】
特殊カード/落雷系
発動条件:自分の場に残存型の特殊カードがある場合。
効果:場のカード1枚の性質を消滅させる。
「これで【考古の復元装置】を狙えば、そのカードは考古系の性質を失う。
場に考古系の特殊カードがなくなれば、お前の恐竜も終わりだ」
「くっ…」
「機械ってのは、電気に弱いからな。
せっかく蘇ったとこ悪いけど、そいつには眠ってもらうぞ」
光が起こった直後、雷が落ちた。
目が眩む。
類清がゆっくりと目を開けると、恐竜はまだ彼の目の前にいた。
「え? 何で!?」
「雷が直撃する寸前に、これを発動した」
【先手の閃光】
特殊カード(重発動)/閃光系
発動条件:「自分のカードに効果が及ぶ」効果を相手が発動した場合、それに対して発動可能。
効果:その効果を無効にする。
「あの時の光は、このカードによる光だったのか…」
「【アブゼリード】のことは、僕のモンスターが踏み潰してあげるよ」
「まだ終わりじゃないぞ」
「え?」
「手札から【残像のプテラノ】を召喚」
【残像のプテラノ】
モンスターカード/通常部類/固有ターン3/射手系
通常攻撃力1200
通常効果:???
(翼竜の姿に似た鎧を着た戦士。
とにかく動きが速く、大抵の敵は見失ってしまう)
翼竜の鎧を纏った戦士が登場する。
「は?
そいつが何だってんだよ?」
「さらに特殊カード【再誕錬】。
【一掃鱗の鎌】を新たなカードに変化させる」
【再誕錬】
特殊カード/加工系
発動条件:場に装飾系のカードがある場合。
効果:発動条件で、そのカードを墓地に送ることを要求している装飾Lv.2系のカード1枚をリードデッキから発動する。
【一掃鱗の鎌】が変化した。
刃に、目のようなものが付いている。
【一攫鱗の鎌】
特殊カード(リード)/残存型/装飾Lv.2系
このカードの性質は、装飾系としても扱う。
発動条件: 【再誕錬】の効果で【一掃鱗の鎌】を墓地に送ることで、発動可能。
効果:このカードの発動時に、次の効果を発動する。
場のモンスター1体を指定する。
このカードが場にある限り、指定したモンスターはカードに記載された攻撃部類を失い、追加で打撃部類を得る。
指定したモンスターの攻撃力はバトルフェイズの間、そのモンスターの場にいる他のモンスターの攻撃力の合計分上がる。
「アブゼリード!」
「ああ。
受け取れ、【プテラノ】!」
【アブゼリード】は【残像のプテラノ】に【一攫鱗の鎌】を投げ渡す。
【プテラノ】はそれをキャッチすると、慣れた手つきで一振りした。
「バトルフェイズ!」
【アブゼリード】はその鎌の目に向かって、冷気を放つ。
【残像のプテラノ】打撃攻撃力3000(1200+1800)
「攻撃力が…」
「【一攫鱗の鎌】を手にしたモンスターの攻撃力は、自分の他のモンスターの攻撃力分上がる!」
【残像のプテラノ】通常攻撃力3000
vs
【現蘇獣 ダイナ】打撃攻撃力2800
「そんなもん、怖くないね!
【加速力】を発動。
モンスターの攻撃力変化を2倍にする!」
【加速力】
特殊カード/力学系
発動条件:自身のカードに記載されている攻撃力と異なる攻撃力を持つモンスターが場にいる場合。
効果:そのモンスター1体を選ぶ。
そのモンスターの攻撃力に、<そのモンスターの場での攻撃力-そのモンスターのカードに記載されている攻撃力>の数値を加算する。
【現蘇獣 ダイナ】打撃攻撃力4000(1600+1200×2倍)
「これでまた、僕のモンスターの攻撃力が上回った」
「…」
【残像のプテラノ】打撃攻撃力3000
vs
【現蘇獣 ダイナ】打撃攻撃力4000
「さぁ、踏み潰せ!」
【現蘇獣 ダイナ】が片足を地面に打ちつける。
ドシンという音が響き渡った。
フォーカスがアブゼリードを見る。
「次は君の番だ」
「それはない」
「何だと…」
【ダイナ】が足を上げると、そこに【プテラノ】の姿はなかった。
「バカな…どこに…」
何かに気づくフォーカス。
彼の頭上、恐竜の背後には、踏みつけたはずの戦士が飛んでいた。
「お前の大好きな恐竜よりも、俺のモンスターの方が素早いみたいだな」
「どういうことだ?」
「【残像のプテラノ】が攻撃する場合、戦う相手モンスターは本来の攻撃力になる!」
【残像のプテラノ】
モンスターカード/通常部類/固有ターン3/射手系
通常攻撃力1200
通常効果:このモンスターが攻撃する場合、発動可能。
その戦闘で互いのモンスターは、カードに記載された攻撃力で勝敗判定を行う。
このモンスターが装飾系カードの効果で指定されている場合、この効果が及ぶ範囲を相手モンスターのみにしてもよい。
(翼竜の姿に似た鎧を着た戦士。
とにかく動きが速く、大抵の敵は見失ってしまう)
【残像のプテラノ】打撃攻撃力3000
vs
【現蘇獣 ダイナ】打撃攻撃力1600
【プテラノ】が鎌を振るい、【ダイナ】を切った。
「うわぁ!」
フォーカスの累積ダメージ:3000(0+3000)
類清の勝利。
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