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§1 PARSKR II編
#12 優位を狩る悪魔の石像 Part1(ゲーム)
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全ての国の王を倒した類清と青充は瞳彩に挑む。
青充のフォローで早々と【アブゼリード】を召喚することに成功した類清は、一撃必殺のコンボで瞳彩に攻撃するが…
【画策するウィッチ】の攻撃が【龍之落騎兵 Depth:SUBMARINE】に向かう。
「【強情潮流】を発動!」
水流が両モンスターの間に入る。
【強情潮流】
特殊カード/残存型/海流系
発動条件:自分ターンまたは相手ターンにカードの発動が可能。
効果:このカードが場にある限り、自分の場の海流系カードは戦闘で破壊されない。
「このカードがある限り、俺の場の海流系モンスターは戦闘で破壊されない!」
「くっ、防がれたか。
ターン終了だ」
手札
類清:5枚
青充:2枚
瞳彩:3枚
TURN6
(青充のターン)
「俺のターン」
瞳彩が動く。
「【鉄壁潮流】を発動!」
【鉄壁潮流】
特殊カード/残存型/海流系
発動条件:自分ターンまたは相手ターンにカードの発動が可能。
効果:???
「(【龍之落騎兵 Depth:SHALLOW】の効果。
奴が手札に何らかのカードを揃えようとしている可能性はある。
もしそうならば、早めに決着をつけなければ…)
【弐龍抱】を召喚」
【弐龍抱】
モンスターカード/中距離部類/固有ターン1/飛行系
中距離攻撃力200
中距離効果:自分ターンに1度、発動可能。
攻撃力をターン終了時まで、1000上げる。
この効果を発動した場合、このターンこのモンスターは攻撃できない。
(素早い動きで飛び回る龍。
争いを好まないが、本気を出すと手強い)
「効果を発動し、攻撃力を1000上げる!」
【弐龍抱】中距離攻撃力1200(200+1000)
「さらに【酸参湯】の効果を発動!
攻撃力を1000上げる」
【酸参湯】
モンスターカード/中距離部類/固有ターン1/飛行系
中距離攻撃力300
中距離効果:自分ターンに1度、発動可能。
攻撃力をターン終了時まで、1000上げる。
この効果を発動した場合、このターンこのモンスターは攻撃できない。
(素早い動きで相手の背後にまわる龍。
翼から放たれる攻撃を受けると、一瞬にして溶けてしまう)
【酸参湯】中距離攻撃力1300(300+1000)
「2体を墓地に送り…」
2体の龍が飛び立つ。
攻撃力の合計:2500(1200+1300)
「【飛翔の照蜴】を召喚!」
【飛翔の照蜴】
モンスターカード(リード)/中距離部類/固有ターン5/飛行系
召喚条件:自分の場のモンスターの内、カードに記載されている攻撃力と異なる数値の攻撃力を持つモンスターを、攻撃力の合計が1800以上になるように墓地に送ることで、リードデッキから召喚可能。
中距離攻撃力1800
中距離効果:自分ターンに1度、発動可能。
場のカード1枚を指定することで、そのカードの効果は無効になる。
(このカードが場を離れても効果は続く)
(晴天を舞い、翼の光で相手の動きを封じる蜥蜴。
細身で翼があることから、龍のように見える)
「【飛翔の照蜴】の中距離効果を発動。
場のカード1枚の効果を無効にする。
俺が選ぶのは【強情潮流】!」
蜥蜴が翼を広げる。
「遮効光!」
その瞬間、翼に向かって水流が飛んできた。
【飛翔の照蜴】はバランスを崩す。
「!?」
「【鉄壁潮流】の効果。
このカードがある限り、海流系カードの効果は無効にならない!」
【鉄壁潮流】
特殊カード/残存型/海流系
発動条件:自分ターンまたは相手ターンにカードの発動が可能。
効果:このカードが場にある限り、自分の場の海流系カードは効果が無効にならない。
「くっ…。
俺が【飛翔の照蜴】を召喚してくることも読んでいたか」
「当たり前だろ。
お前達の戦いはゆっくり見させてもらった」
「ターン終了だ」
「お前ら焦りすぎだよ。
そんなに怖ぇか?この俺が」
「誰がお前なんか!」
「気づいてんだろ?
早くなんとかしねぇと、手札に揃っちまうかもな?」
「え? なんか揃えてんの、あいつ?」
類清の反応にアブゼリードは少し呆れる。
「君は気づいていなかったのか。
【Depth:SHALLOW】の効果は使い切りではなく毎ターン続く。
そのような効果は、一度手にしたカードを保存しておくために使われるもの。
ならば当然、奴がターンを重ね、何らかのカードを揃えようとしていると考えられる」
「"単に良いカードを残したかったから"ってわけじゃなかったのか」
青充が入る。
「お前、それでよくここまで勝ち残れたな」
「うるせぇな。
ちょっと勘違いしてただけだろ?」
「楽しそうなとこ悪ぃけど、次行くぞ」
手札
類清:5枚
青充:4枚
瞳彩:2枚
TURN7
(瞳彩のターン)
「俺のターン。
再び【Depth:SHALLOW】の効果を使う」
【龍之落騎兵 Depth:SHALLOW】
モンスターカード/通常部類/固有ターン1/海流系
通常攻撃力100
通常効果:このモンスターを従えるプレイヤーは、ドローフェイズにおいて、選んだ手札をデッキに戻さなくてもよい。
(体は龍、足は馬の赤紫の騎兵。自身の吐く水で鋭い槍を作る)
手札1枚を残し、もう1枚を渦に投げ込む。
新たなカードが手札に加わった。
カードをドローし、ニヤリと笑う瞳彩。
「さらに【Depth:SUBMARINE】の効果発動。
全てのプレイヤーに600のダメージ!」
【龍之落騎兵 Depth:SUBMARINE】
モンスターカード/通常部類/固有ターン3/海流系
通常攻撃力300
通常効果:自分ターンに1度、発動可能。
全てのプレイヤーは600ダメージを受ける。
(体は龍、足は馬の水色の騎兵。自身の吐く水で鋭い槍を作る)
青充の累積ダメージ:1200(600+600)
瞳彩の累積ダメージ:1700(1100+600)
類清を包んでいる【抱擁の大気】の風は、水をはじいた。
「そして【龍之落騎兵 Depth:ULTRAMARINE】を召喚」
青色の騎兵が現れる。
【龍之落騎兵 Depth:ULTRAMARINE】
モンスターカード/通常部類/固有ターン5/海流系
通常攻撃力500
通常効果:自分ターン中に、自分または相手がダメージを受けた場合、そのターン中に発動可能。
100ダメージを受けることで、次の効果から1つを選んで適用する。
(それぞれ1度ずつまで発動可能)
・自分の手札を任意の枚数デッキに戻し、シャッフルした後、同じ枚数をドローする。
・全てのモンスターは次の自分ターン終了時まで、戦闘で破壊されない。
(このモンスターが場を離れても効果は続く)
(体は龍、足は馬の青色の騎兵。自身の吐く水で鋭い槍を作る)
「ここで【Depth:ULTRAMARINE】の効果を発動。
100ダメージを受けることで、全てのモンスターは次の俺のターン終了時、つまりTURN10終了時まで、戦闘で破壊されない!」
【Depth:ULTRAMARINE】は水で槍をつくると、頭上に投げる。
その水は散らばると、各モンスターの前に盾のように配置された。
瞳彩の方にも水が向かう。
瞳彩の累積ダメージ:1800(1700+100)
「そして【優位を狩る悪魔の石像】を発動!」
【優位を狩る悪魔の石像】
特殊カード/命運系
発動条件:全てのプレイヤーの累積ダメージが0ではない場合、自分ターン中に発動可能。
効果:???
三者の中央に不気味な悪魔の石像が現れる。
「【優位を狩る悪魔の石像】はその名の通り、最も余裕のある奴を懲らしめる悪魔」
「余裕のある奴?」
「五仕旗でいう優位、余裕とは、すなわち累積ダメージ。
この中で最も累積ダメージが小さい奴は、自身が従えるモンスターの攻撃力の合計分のダメージを受け、さらに場のカード全てをデッキに戻さなければならない!」
「何だと!?」
「無茶苦茶だろ! そんなの!」
「今、最も累積ダメージが小さいのは…」
類清の累積ダメージ:2600
青充の累積ダメージ:1200
瞳彩の累積ダメージ:1800
瞳彩が青充を指差す。
「革霧青充! お前だ!」
「くっ…」
「だが安心しろ。
心優しい俺が、お前達に猶予をやるよ」
「猶予だと?」
「この石像の効果が適用されるのは次の青充のターンの終了時。
それまでに何とかするんだな」
【優位を狩る悪魔の石像】
特殊カード/命運系
発動条件:全てのプレイヤーの累積ダメージが0ではない場合、自分ターン中に発動可能。
効果:1ラウンド目の終了時に(この効果を発動したターンを1ラウンド目の1ターン目とする)、累積ダメージが一番小さいプレイヤーは、自身の従えるモンスターの攻撃力の合計分のダメージを受け、自身の場のカード全てをデッキに戻す。
「(せいぜい生き残る方法を模索しろ。
お前らにできることは、流導類清があえて革霧青充を攻撃し、ダメージを与えること…)」
**********
<瞳彩のイメージ>
類清がモンスターで【飛翔の照蜴】を攻撃する。
**********
「(だが、【Depth:ULTRAMARINE】の効果で全てのモンスターの戦闘破壊は封じられている…)」
**********
<瞳彩のイメージ>
攻撃が水の盾に阻まれる。
**********
「(モンスターが戦闘破壊されなければ、プレイヤーはダメージを受けることはない。
したがって、戦闘ダメージによる累積ダメージ増加は見込めない。
もう一つの手段は効果ダメージ。
類清の場には効果ダメージを与えられる特殊カード【呪称骸の輪】がある…)」
**********
<瞳彩のイメージ>
【画策するウィッチ】が【飛翔の照蜴】を攻撃する。
【呪称骸の輪】が発動し、青充にダメージが与えられる。
青充の累積ダメージ:1700(1200+500)
**********
「(だがその効果で与えられるダメージはせいぜい500ポイントどまり。
青充がダメージを受けたとしても、全プレイヤーの累積ダメージは…)」
<想定の累積ダメージ>
類清の累積ダメージ:2600
青充の累積ダメージ:1700
瞳彩の累積ダメージ:1800
「(この場合もまた、最も累積ダメージが小さいのは革霧青充!
奴の敗北は決定的だ!)
ターン終了。
さぁ、流導類清!
まずお前から、無駄な足掻きを始めろ!」
「無駄かどうかその目でよく確かめるんだな」
「得意の強がりか?」
「類清」
アブゼリードが声をかける。
「何だ?」
「青充がこの効果でダメージを受ければ、累積ダメージ1200の彼は敗北してしまう。
何としても、彼を救うぞ!」
「そんなこと、言われなくても分かってるよ!」
手札
類清:5枚
青充:4枚
瞳彩:3枚
TURN8
(類清のターン)
「俺のターン」
その瞬間、石像が類清の方に顔を向けた。
体は動かさず、首だけこちらを向いた分、余計に気味が悪い。
「うわっ! びっくりした!
あいつ、怖くねぇか?」
「ああ。正直私も驚いた」
「同じ悪魔のお前でも驚くんだから相当恐ろしいな」
「私は悪魔ではない。
それよりも、打つ手はあるか?」
「えっと…」
「類清!」
その時、青充の声がした。
「ん?」
「俺を攻撃しろ。
このゲーム、ルール上、俺が負けてもお前は残る。
そうなれば、累積ダメージが最も小さいプレイヤーは瞳彩。
奴のカードはデッキに戻り、隙が生まれるはずだ。
そこをお前が倒してくれ」
「青充…」
瞳彩がそれを見て喜ぶ。
「(こいつバカなんじゃねぇのか?
相当混乱してるみてぇだな。
第一に【Depth:ULTRAMARINE】の効果で戦闘破壊はできねぇんだよ。
そのことを忘れてる時点で、てめぇは終わってる。
それに、仮に破壊できたとしても、類清はそれをしない。
なぜなら奴は仲間を見捨てることができないから。
自分のために誰かを犠牲にするなんてことはできない奴なんだよ、こいつは。
Sort:Enのくせに、わざわざ乗り込んでくるくらいの正義感だからな。
そんなことにも気づけないとは。
もういい。お前はここで負けろ)」
類清はターンを進める。
「俺は【再誕錬】を発動。
【呪称骸の輪】を墓地に送り、さらなる加工を施す」
【再誕錬】
特殊カード/加工系
発動条件:場に装飾系のカードがある場合。
効果:発動条件で、そのカードを墓地に送ることを要求している装飾Lv.2系のカード1枚をリードデッキから発動する。
首飾りは襷のように長くなり、装着すれば、体全体を覆ってしまいそうだった。
「【呪重骸の輪】を発動!」
【呪重骸の輪】
特殊カード(リード)/残存型/装飾Lv.2系
このカードは装飾系カードとしても扱う。
発動条件: 【再誕錬】の効果で【呪称骸の輪】を墓地に送ることで、発動可能。
効果:このカードの発動時に、次の効果を発動する。
場のモンスター1体を指定する。
このカードが場にある限り、指定したモンスターはカードに記載された攻撃部類を失い、追加で思念部類を得る。
???
「俺は【飛翔の照蜴】を選ぶ!」
蜥蜴の翼を首飾りが覆った。
「バトル!
【アブゼリード】で【飛翔の照蜴】を攻撃!」
【鍛凍龍 アブゼリード】魔法攻撃力1800
vs
【飛翔の照蜴】思念攻撃力1800
「(攻撃だと!?
バカな! 何のために!?)」
「鍛凍識!」
【アブゼリード】が吹雪を放つ。
「【旋回の空】を発動!」
青空が広がる。
【旋回の空】
特殊カード/残存型/飛行系
発動条件:自分ターンまたは相手ターンに、カードの発動が可能。
効果:このカードがある限り、飛行系モンスターを従えるプレイヤーは次の効果を発動できる。
自身の飛行系モンスターが中距離部類以外のモンスターに攻撃を受けた場合、発動可能。
その攻撃を無効にする。
蜥蜴は吹雪をかわした。
「ターン終了」
「(奴は類清に自ら攻撃を誘いながら、何故!?)」
手札
類清:4枚
青充:3枚
瞳彩:3枚
TURN9
(青充のターン)
石像が青充の方に顔を向ける。
「俺のターン。
バトル!
【飛翔の照蜴】で【龍之落騎兵 Depth:ULTRAMARINE】を攻撃!」
【飛翔の照蜴】思念攻撃力1800
vs
【龍之落騎兵 Depth:ULTRAMARINE】通常攻撃力500
「【Depth:ULTRAMARINE】の効果でモンスターは破壊されねぇって言ってんだろ!」
「そこではない!」
「あ?」
その時、【飛翔の照蜴】に巻きついた【呪重骸の輪】の口から黒い靄が放たれ、青充を包んだ。
「う…」
青充の累積ダメージ:2100(1200+900)
「何だこれは!?」
「【呪重骸の輪】の効果。
このカードに指定されたモンスターが破壊された場合、そのモンスターの攻撃力分のダメージを、そのモンスターを従えていたプレイヤーに与える。
だが、この首飾りの真の力はその先にある。
相手がダメージを恐れて破壊を逃れたその時、更なる罠が起動するんだ」
「俺は前の類清のターン、【旋回の空】を使って攻撃を無効にした。
それこそ【呪重骸の輪】、第二の効果の発動条件。
指定されたモンスターが戦闘する度に、攻撃力の半分のダメージがプレイヤーに発生する!」
【呪重骸の輪】
特殊カード(リード)/残存型/装飾Lv.2系
このカードは装飾系カードとしても扱う。
発動条件: 【再誕錬】の効果で【呪称骸の輪】を墓地に送ることで、発動可能。
効果:このカードの発動時に、次の効果を発動する。
場のモンスター1体を指定する。
このカードが場にある限り、指定したモンスターはカードに記載された攻撃部類を失い、追加で思念部類を得る。
指定したモンスターが場を離れた場合、そのモンスターを従えていたプレイヤーに、そのモンスターの攻撃力分のダメージを与える。(場での攻撃力を参照)
また、指定したモンスターが攻撃されても、その攻撃が成立しなかった場合、以降、そのモンスターが戦闘する度に発動する。
そのモンスターを従えるプレイヤーに、そのモンスターの攻撃力の半分のダメージを与える。
「!?
お前はその効果を知っていてわざと!」
「ああ。あえて攻撃を無効にしたんだ」
「青充が俺に、攻撃をしかけるように指示した時、"戦闘ダメージじゃなく、効果ダメージを与えろ"って言ってるんだって分かった。
青充は昔から、勝負を諦めるようなことは言わなかったからな。
まぁ、だからってホントに攻撃しても大丈夫かは分からなかったけど」
「その時はその時で、お前が戦えばいいだろ」
「何だ。
あれ、半分本気で言ってたのか」
「負けを恐れて瞳彩に勝てると思うか?」
「お前がいいならいいけどさ」
「俺は【飛翔の照蜴】の効果を発動」
翼から光が放たれ、首飾りにヒビが入る。
「これで【呪重骸の輪】の効果は無効になり、【飛翔の照蜴】が破壊されても俺はダメージを受けない。
そして、ターン終了。
さて、今、最も累積ダメージが小さいのは誰だ?」
「くっ…」
類清の累積ダメージ:2600
青充の累積ダメージ:2100
瞳彩の累積ダメージ:1800
「したがって【優位を狩る悪魔の石像】の効果が適用され、お前は自分のモンスターの攻撃力分のダメージを受ける」
瞳彩のモンスター:
【龍之落騎兵 Depth:SHALLOW】通常攻撃力100
【龍之落騎兵 Depth:SUBMARINE】通常攻撃力300
【龍之落騎兵 Depth:ULTRAMARINE】通常攻撃力500
攻撃力の合計:900(100+300+500)
石像が瞳彩の方を向いて笑うと、彼の場をぐるぐると回り始めた。
それは次第に速くなり、場の様子は見えなくなる。
しばらくして悪魔が止まると、全てのカードは消滅していた。
悪魔はもう一度笑い声をあげて、消えていった。
瞳彩の累積ダメージ:2700(1800+900)
「どうだ?
他人を落とすために仕掛けた罠で受けるダメージの味は」
「貴様ら…」
続く…
**********
「瞳彩のカードは全部なくなったし、さすがにもう大丈夫だろ。
それにしてもあいつ、何を揃えようとしてたんだ?」
次回 三漂群
青充のフォローで早々と【アブゼリード】を召喚することに成功した類清は、一撃必殺のコンボで瞳彩に攻撃するが…
【画策するウィッチ】の攻撃が【龍之落騎兵 Depth:SUBMARINE】に向かう。
「【強情潮流】を発動!」
水流が両モンスターの間に入る。
【強情潮流】
特殊カード/残存型/海流系
発動条件:自分ターンまたは相手ターンにカードの発動が可能。
効果:このカードが場にある限り、自分の場の海流系カードは戦闘で破壊されない。
「このカードがある限り、俺の場の海流系モンスターは戦闘で破壊されない!」
「くっ、防がれたか。
ターン終了だ」
手札
類清:5枚
青充:2枚
瞳彩:3枚
TURN6
(青充のターン)
「俺のターン」
瞳彩が動く。
「【鉄壁潮流】を発動!」
【鉄壁潮流】
特殊カード/残存型/海流系
発動条件:自分ターンまたは相手ターンにカードの発動が可能。
効果:???
「(【龍之落騎兵 Depth:SHALLOW】の効果。
奴が手札に何らかのカードを揃えようとしている可能性はある。
もしそうならば、早めに決着をつけなければ…)
【弐龍抱】を召喚」
【弐龍抱】
モンスターカード/中距離部類/固有ターン1/飛行系
中距離攻撃力200
中距離効果:自分ターンに1度、発動可能。
攻撃力をターン終了時まで、1000上げる。
この効果を発動した場合、このターンこのモンスターは攻撃できない。
(素早い動きで飛び回る龍。
争いを好まないが、本気を出すと手強い)
「効果を発動し、攻撃力を1000上げる!」
【弐龍抱】中距離攻撃力1200(200+1000)
「さらに【酸参湯】の効果を発動!
攻撃力を1000上げる」
【酸参湯】
モンスターカード/中距離部類/固有ターン1/飛行系
中距離攻撃力300
中距離効果:自分ターンに1度、発動可能。
攻撃力をターン終了時まで、1000上げる。
この効果を発動した場合、このターンこのモンスターは攻撃できない。
(素早い動きで相手の背後にまわる龍。
翼から放たれる攻撃を受けると、一瞬にして溶けてしまう)
【酸参湯】中距離攻撃力1300(300+1000)
「2体を墓地に送り…」
2体の龍が飛び立つ。
攻撃力の合計:2500(1200+1300)
「【飛翔の照蜴】を召喚!」
【飛翔の照蜴】
モンスターカード(リード)/中距離部類/固有ターン5/飛行系
召喚条件:自分の場のモンスターの内、カードに記載されている攻撃力と異なる数値の攻撃力を持つモンスターを、攻撃力の合計が1800以上になるように墓地に送ることで、リードデッキから召喚可能。
中距離攻撃力1800
中距離効果:自分ターンに1度、発動可能。
場のカード1枚を指定することで、そのカードの効果は無効になる。
(このカードが場を離れても効果は続く)
(晴天を舞い、翼の光で相手の動きを封じる蜥蜴。
細身で翼があることから、龍のように見える)
「【飛翔の照蜴】の中距離効果を発動。
場のカード1枚の効果を無効にする。
俺が選ぶのは【強情潮流】!」
蜥蜴が翼を広げる。
「遮効光!」
その瞬間、翼に向かって水流が飛んできた。
【飛翔の照蜴】はバランスを崩す。
「!?」
「【鉄壁潮流】の効果。
このカードがある限り、海流系カードの効果は無効にならない!」
【鉄壁潮流】
特殊カード/残存型/海流系
発動条件:自分ターンまたは相手ターンにカードの発動が可能。
効果:このカードが場にある限り、自分の場の海流系カードは効果が無効にならない。
「くっ…。
俺が【飛翔の照蜴】を召喚してくることも読んでいたか」
「当たり前だろ。
お前達の戦いはゆっくり見させてもらった」
「ターン終了だ」
「お前ら焦りすぎだよ。
そんなに怖ぇか?この俺が」
「誰がお前なんか!」
「気づいてんだろ?
早くなんとかしねぇと、手札に揃っちまうかもな?」
「え? なんか揃えてんの、あいつ?」
類清の反応にアブゼリードは少し呆れる。
「君は気づいていなかったのか。
【Depth:SHALLOW】の効果は使い切りではなく毎ターン続く。
そのような効果は、一度手にしたカードを保存しておくために使われるもの。
ならば当然、奴がターンを重ね、何らかのカードを揃えようとしていると考えられる」
「"単に良いカードを残したかったから"ってわけじゃなかったのか」
青充が入る。
「お前、それでよくここまで勝ち残れたな」
「うるせぇな。
ちょっと勘違いしてただけだろ?」
「楽しそうなとこ悪ぃけど、次行くぞ」
手札
類清:5枚
青充:4枚
瞳彩:2枚
TURN7
(瞳彩のターン)
「俺のターン。
再び【Depth:SHALLOW】の効果を使う」
【龍之落騎兵 Depth:SHALLOW】
モンスターカード/通常部類/固有ターン1/海流系
通常攻撃力100
通常効果:このモンスターを従えるプレイヤーは、ドローフェイズにおいて、選んだ手札をデッキに戻さなくてもよい。
(体は龍、足は馬の赤紫の騎兵。自身の吐く水で鋭い槍を作る)
手札1枚を残し、もう1枚を渦に投げ込む。
新たなカードが手札に加わった。
カードをドローし、ニヤリと笑う瞳彩。
「さらに【Depth:SUBMARINE】の効果発動。
全てのプレイヤーに600のダメージ!」
【龍之落騎兵 Depth:SUBMARINE】
モンスターカード/通常部類/固有ターン3/海流系
通常攻撃力300
通常効果:自分ターンに1度、発動可能。
全てのプレイヤーは600ダメージを受ける。
(体は龍、足は馬の水色の騎兵。自身の吐く水で鋭い槍を作る)
青充の累積ダメージ:1200(600+600)
瞳彩の累積ダメージ:1700(1100+600)
類清を包んでいる【抱擁の大気】の風は、水をはじいた。
「そして【龍之落騎兵 Depth:ULTRAMARINE】を召喚」
青色の騎兵が現れる。
【龍之落騎兵 Depth:ULTRAMARINE】
モンスターカード/通常部類/固有ターン5/海流系
通常攻撃力500
通常効果:自分ターン中に、自分または相手がダメージを受けた場合、そのターン中に発動可能。
100ダメージを受けることで、次の効果から1つを選んで適用する。
(それぞれ1度ずつまで発動可能)
・自分の手札を任意の枚数デッキに戻し、シャッフルした後、同じ枚数をドローする。
・全てのモンスターは次の自分ターン終了時まで、戦闘で破壊されない。
(このモンスターが場を離れても効果は続く)
(体は龍、足は馬の青色の騎兵。自身の吐く水で鋭い槍を作る)
「ここで【Depth:ULTRAMARINE】の効果を発動。
100ダメージを受けることで、全てのモンスターは次の俺のターン終了時、つまりTURN10終了時まで、戦闘で破壊されない!」
【Depth:ULTRAMARINE】は水で槍をつくると、頭上に投げる。
その水は散らばると、各モンスターの前に盾のように配置された。
瞳彩の方にも水が向かう。
瞳彩の累積ダメージ:1800(1700+100)
「そして【優位を狩る悪魔の石像】を発動!」
【優位を狩る悪魔の石像】
特殊カード/命運系
発動条件:全てのプレイヤーの累積ダメージが0ではない場合、自分ターン中に発動可能。
効果:???
三者の中央に不気味な悪魔の石像が現れる。
「【優位を狩る悪魔の石像】はその名の通り、最も余裕のある奴を懲らしめる悪魔」
「余裕のある奴?」
「五仕旗でいう優位、余裕とは、すなわち累積ダメージ。
この中で最も累積ダメージが小さい奴は、自身が従えるモンスターの攻撃力の合計分のダメージを受け、さらに場のカード全てをデッキに戻さなければならない!」
「何だと!?」
「無茶苦茶だろ! そんなの!」
「今、最も累積ダメージが小さいのは…」
類清の累積ダメージ:2600
青充の累積ダメージ:1200
瞳彩の累積ダメージ:1800
瞳彩が青充を指差す。
「革霧青充! お前だ!」
「くっ…」
「だが安心しろ。
心優しい俺が、お前達に猶予をやるよ」
「猶予だと?」
「この石像の効果が適用されるのは次の青充のターンの終了時。
それまでに何とかするんだな」
【優位を狩る悪魔の石像】
特殊カード/命運系
発動条件:全てのプレイヤーの累積ダメージが0ではない場合、自分ターン中に発動可能。
効果:1ラウンド目の終了時に(この効果を発動したターンを1ラウンド目の1ターン目とする)、累積ダメージが一番小さいプレイヤーは、自身の従えるモンスターの攻撃力の合計分のダメージを受け、自身の場のカード全てをデッキに戻す。
「(せいぜい生き残る方法を模索しろ。
お前らにできることは、流導類清があえて革霧青充を攻撃し、ダメージを与えること…)」
**********
<瞳彩のイメージ>
類清がモンスターで【飛翔の照蜴】を攻撃する。
**********
「(だが、【Depth:ULTRAMARINE】の効果で全てのモンスターの戦闘破壊は封じられている…)」
**********
<瞳彩のイメージ>
攻撃が水の盾に阻まれる。
**********
「(モンスターが戦闘破壊されなければ、プレイヤーはダメージを受けることはない。
したがって、戦闘ダメージによる累積ダメージ増加は見込めない。
もう一つの手段は効果ダメージ。
類清の場には効果ダメージを与えられる特殊カード【呪称骸の輪】がある…)」
**********
<瞳彩のイメージ>
【画策するウィッチ】が【飛翔の照蜴】を攻撃する。
【呪称骸の輪】が発動し、青充にダメージが与えられる。
青充の累積ダメージ:1700(1200+500)
**********
「(だがその効果で与えられるダメージはせいぜい500ポイントどまり。
青充がダメージを受けたとしても、全プレイヤーの累積ダメージは…)」
<想定の累積ダメージ>
類清の累積ダメージ:2600
青充の累積ダメージ:1700
瞳彩の累積ダメージ:1800
「(この場合もまた、最も累積ダメージが小さいのは革霧青充!
奴の敗北は決定的だ!)
ターン終了。
さぁ、流導類清!
まずお前から、無駄な足掻きを始めろ!」
「無駄かどうかその目でよく確かめるんだな」
「得意の強がりか?」
「類清」
アブゼリードが声をかける。
「何だ?」
「青充がこの効果でダメージを受ければ、累積ダメージ1200の彼は敗北してしまう。
何としても、彼を救うぞ!」
「そんなこと、言われなくても分かってるよ!」
手札
類清:5枚
青充:4枚
瞳彩:3枚
TURN8
(類清のターン)
「俺のターン」
その瞬間、石像が類清の方に顔を向けた。
体は動かさず、首だけこちらを向いた分、余計に気味が悪い。
「うわっ! びっくりした!
あいつ、怖くねぇか?」
「ああ。正直私も驚いた」
「同じ悪魔のお前でも驚くんだから相当恐ろしいな」
「私は悪魔ではない。
それよりも、打つ手はあるか?」
「えっと…」
「類清!」
その時、青充の声がした。
「ん?」
「俺を攻撃しろ。
このゲーム、ルール上、俺が負けてもお前は残る。
そうなれば、累積ダメージが最も小さいプレイヤーは瞳彩。
奴のカードはデッキに戻り、隙が生まれるはずだ。
そこをお前が倒してくれ」
「青充…」
瞳彩がそれを見て喜ぶ。
「(こいつバカなんじゃねぇのか?
相当混乱してるみてぇだな。
第一に【Depth:ULTRAMARINE】の効果で戦闘破壊はできねぇんだよ。
そのことを忘れてる時点で、てめぇは終わってる。
それに、仮に破壊できたとしても、類清はそれをしない。
なぜなら奴は仲間を見捨てることができないから。
自分のために誰かを犠牲にするなんてことはできない奴なんだよ、こいつは。
Sort:Enのくせに、わざわざ乗り込んでくるくらいの正義感だからな。
そんなことにも気づけないとは。
もういい。お前はここで負けろ)」
類清はターンを進める。
「俺は【再誕錬】を発動。
【呪称骸の輪】を墓地に送り、さらなる加工を施す」
【再誕錬】
特殊カード/加工系
発動条件:場に装飾系のカードがある場合。
効果:発動条件で、そのカードを墓地に送ることを要求している装飾Lv.2系のカード1枚をリードデッキから発動する。
首飾りは襷のように長くなり、装着すれば、体全体を覆ってしまいそうだった。
「【呪重骸の輪】を発動!」
【呪重骸の輪】
特殊カード(リード)/残存型/装飾Lv.2系
このカードは装飾系カードとしても扱う。
発動条件: 【再誕錬】の効果で【呪称骸の輪】を墓地に送ることで、発動可能。
効果:このカードの発動時に、次の効果を発動する。
場のモンスター1体を指定する。
このカードが場にある限り、指定したモンスターはカードに記載された攻撃部類を失い、追加で思念部類を得る。
???
「俺は【飛翔の照蜴】を選ぶ!」
蜥蜴の翼を首飾りが覆った。
「バトル!
【アブゼリード】で【飛翔の照蜴】を攻撃!」
【鍛凍龍 アブゼリード】魔法攻撃力1800
vs
【飛翔の照蜴】思念攻撃力1800
「(攻撃だと!?
バカな! 何のために!?)」
「鍛凍識!」
【アブゼリード】が吹雪を放つ。
「【旋回の空】を発動!」
青空が広がる。
【旋回の空】
特殊カード/残存型/飛行系
発動条件:自分ターンまたは相手ターンに、カードの発動が可能。
効果:このカードがある限り、飛行系モンスターを従えるプレイヤーは次の効果を発動できる。
自身の飛行系モンスターが中距離部類以外のモンスターに攻撃を受けた場合、発動可能。
その攻撃を無効にする。
蜥蜴は吹雪をかわした。
「ターン終了」
「(奴は類清に自ら攻撃を誘いながら、何故!?)」
手札
類清:4枚
青充:3枚
瞳彩:3枚
TURN9
(青充のターン)
石像が青充の方に顔を向ける。
「俺のターン。
バトル!
【飛翔の照蜴】で【龍之落騎兵 Depth:ULTRAMARINE】を攻撃!」
【飛翔の照蜴】思念攻撃力1800
vs
【龍之落騎兵 Depth:ULTRAMARINE】通常攻撃力500
「【Depth:ULTRAMARINE】の効果でモンスターは破壊されねぇって言ってんだろ!」
「そこではない!」
「あ?」
その時、【飛翔の照蜴】に巻きついた【呪重骸の輪】の口から黒い靄が放たれ、青充を包んだ。
「う…」
青充の累積ダメージ:2100(1200+900)
「何だこれは!?」
「【呪重骸の輪】の効果。
このカードに指定されたモンスターが破壊された場合、そのモンスターの攻撃力分のダメージを、そのモンスターを従えていたプレイヤーに与える。
だが、この首飾りの真の力はその先にある。
相手がダメージを恐れて破壊を逃れたその時、更なる罠が起動するんだ」
「俺は前の類清のターン、【旋回の空】を使って攻撃を無効にした。
それこそ【呪重骸の輪】、第二の効果の発動条件。
指定されたモンスターが戦闘する度に、攻撃力の半分のダメージがプレイヤーに発生する!」
【呪重骸の輪】
特殊カード(リード)/残存型/装飾Lv.2系
このカードは装飾系カードとしても扱う。
発動条件: 【再誕錬】の効果で【呪称骸の輪】を墓地に送ることで、発動可能。
効果:このカードの発動時に、次の効果を発動する。
場のモンスター1体を指定する。
このカードが場にある限り、指定したモンスターはカードに記載された攻撃部類を失い、追加で思念部類を得る。
指定したモンスターが場を離れた場合、そのモンスターを従えていたプレイヤーに、そのモンスターの攻撃力分のダメージを与える。(場での攻撃力を参照)
また、指定したモンスターが攻撃されても、その攻撃が成立しなかった場合、以降、そのモンスターが戦闘する度に発動する。
そのモンスターを従えるプレイヤーに、そのモンスターの攻撃力の半分のダメージを与える。
「!?
お前はその効果を知っていてわざと!」
「ああ。あえて攻撃を無効にしたんだ」
「青充が俺に、攻撃をしかけるように指示した時、"戦闘ダメージじゃなく、効果ダメージを与えろ"って言ってるんだって分かった。
青充は昔から、勝負を諦めるようなことは言わなかったからな。
まぁ、だからってホントに攻撃しても大丈夫かは分からなかったけど」
「その時はその時で、お前が戦えばいいだろ」
「何だ。
あれ、半分本気で言ってたのか」
「負けを恐れて瞳彩に勝てると思うか?」
「お前がいいならいいけどさ」
「俺は【飛翔の照蜴】の効果を発動」
翼から光が放たれ、首飾りにヒビが入る。
「これで【呪重骸の輪】の効果は無効になり、【飛翔の照蜴】が破壊されても俺はダメージを受けない。
そして、ターン終了。
さて、今、最も累積ダメージが小さいのは誰だ?」
「くっ…」
類清の累積ダメージ:2600
青充の累積ダメージ:2100
瞳彩の累積ダメージ:1800
「したがって【優位を狩る悪魔の石像】の効果が適用され、お前は自分のモンスターの攻撃力分のダメージを受ける」
瞳彩のモンスター:
【龍之落騎兵 Depth:SHALLOW】通常攻撃力100
【龍之落騎兵 Depth:SUBMARINE】通常攻撃力300
【龍之落騎兵 Depth:ULTRAMARINE】通常攻撃力500
攻撃力の合計:900(100+300+500)
石像が瞳彩の方を向いて笑うと、彼の場をぐるぐると回り始めた。
それは次第に速くなり、場の様子は見えなくなる。
しばらくして悪魔が止まると、全てのカードは消滅していた。
悪魔はもう一度笑い声をあげて、消えていった。
瞳彩の累積ダメージ:2700(1800+900)
「どうだ?
他人を落とすために仕掛けた罠で受けるダメージの味は」
「貴様ら…」
続く…
**********
「瞳彩のカードは全部なくなったし、さすがにもう大丈夫だろ。
それにしてもあいつ、何を揃えようとしてたんだ?」
次回 三漂群
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