公爵令嬢の結婚

きさらぎ

文字の大きさ
21 / 21

熱い夜 ※

しおりを挟む
「あんっ……はぁ……ンっ」

 シフォナードの舌が口内を動き回り、丹念に舐めまわされる。舌を絡ませて、お互いの唾液をすすりあう。
 角度を変え、時折息を吸いながら、唇を重ね合わせる。何度も……
 夜着を脱ぎ捨て裸になった二人の肌が熱を持つ。クリスティアはシフォナードの首に巻き付くように腕を絡ませる。動くたびに固くなった胸の頂が、シフォナードのの胸板でこすれて甘い痺れが走る。心地よい快感と唾液にまみれた水音が耳を犯す。

「はぁ……あっ……はぁ……」

 深く絡みつき舌を吸い貪りあった唇をそっと離すと、ねっとりとした銀の糸が引いていた。激しい口づけに息を整える間もなく、シフォナードは首筋に舌を這わせる。

「ああっ……」

 舌の先を首や胸元にツーとなぞられると、ゾクゾクと電気が奔り抜けたような感覚に背中が震えた。舌を這わせキスを繰り返していると、胸の先端がツンと高くそびえたっていた。

「こんなに固くして、ここも可愛がってあげるからね」

「あんっ……そんな……」
 
 先ほどの深い口づけでこすられた先端はすでに十分に刺激を受けているのに。けれど、心とは裏腹に体はもっと、もっとと快感を欲しがって、ぴくぴくと先端の蕾が期待に震えている。

 シフォナードの手のひらが胸を包み込んで揉みしだく。胸の弾力を楽しむように指を動かすと甘い吐息が零れて、シフォナードの欲情を刺激する。
 
「あっ……ん」
 
 蕾をつまんで先端を弾けば白い光が体を駆け抜けた。

「ああっ……」

 イッた瞬間、肉襞がピクピクン愛液がコポリと蜜口を濡らしたのがわかった。

「胸だけでイッた?」

「やっ……」

 シフォナードの言葉にクリスティアは恥ずかしさで赤くなった顔を両手で隠してしまった。シフォナードは顔を覆った手をはがすと唇にそっと口づけを落とした。

「恥ずかしがらなくても、今夜は何度でもイかせてあげるからね。もっと、乱れて欲望に忠実になって」

 とくん。言葉だけでもイキそう。シフォナードの声はまるで媚薬のように頭の芯に染み渡っていく。

 優しく微笑んだあと、尖った胸の先端を口に含むと舐めまわし、チュウと吸い上げる。片方は手のひらで揉みながら先端をつままれて、繰り返される胸の愛撫にクリスティアも再び欲望に火が灯っていく。

「あんっ……ああっ……」 

 手がお腹を撫で下の秘裂に触れるとくちゅりと愛液が指にまとわりつく。人差し指を愛液を湛えた蜜口に入れると肉襞を刺激するように動かすとクリスティアの腰が揺れる。
 指の数を増やして中を突いて出し入れすれば襞が蠢いて劣情を煽る。

「はあ。ああっ、ああんっ……」

 ある一点をついた時ひときわ高い声が出た。シフォナードは探りあてた感じるところを指で突く。

「あんっ……そこ……は……」

 突かれるたびに何かがせりあがってくる。ぬちゅ、ぬちゅっと水音が響き、

「あっ……あっ……あっ……ああ」

 頂点に達した光が弾けて飛び散った。

「はあ。はあ……」

 クリスティアが荒い息を繰り返していると、シフォナードは屹立した己のモノを彼女の蜜口にあてがうと一気に貫いた。

「ああっ!!……」
 
 イッたばかりの体には刺激が強すぎるけれど、ビクンビクンと痙攣を繰り返す内襞は怒張したモノを喜々として受け入れる。ゆっくりと奥まで突かれるたびに頭の芯がしびれてしまう。

「そんなに締めつけたら……すぐに、イキそうだ」

 吐精を促すかようにうねって蠢く肉襞に我慢ができなくなりそうだった。シフォナードはクリスティアの足を上に抱えると奥まで届くように深く己のモノを差し込んた。
 やわやわと締め付ける膣内に抽送を繰り返す。
 奥を突かれるたびにジンジンとした疼きが生まれて熱が集まってくる。

「あんっ……いいっ……ああん」

 体を揺さぶられ奥に奥にと貫かれて快感が体を駆け抜けていった。何度目かの波が襲ってくる。

「もう……」

 限界だった。シフォナードは抽送を早めると絶頂へと駆け上がっていく。

「ああっ……」

 クリスティアもガンガンと突かれる奥が痺れて何も考えられなくなっていく。ただ追いかけるのは快楽の波だけ。
 ぱんっぱんっと肌がぶつかる音が部屋に響き、汗が滴っていく。出し入れされるたびに絶頂へと押し上げられていく。

「ああんっ。あっ……ああっ……もう……ああ!!……」

 嬌声が上がると押し上げられた絶頂の波が一気砕け散って、視界が真っ白に染まる。
 それと同時にシフォナードの怒張したモノが硬くなり熱いものが勢いよく迸った。呼吸を整えながら、ビュクビュクと吐精する様を身の内に感じると幸福感が心を満たしていく。

 しばらくシフォナードを感じて……
 今イッたばかりなのに。えっ、大きくなっているような……
 まだ入ったままの雄がムクムクと硬さを取り戻して元気になっているような……
 ウソっ……

「何度でもイかせてあげるって言ったからね。約束は守るよ。いろんな体位にも挑戦しようか」

 シフォナードはにっこりと笑って恐ろしいことを言う。

(そんな約束はしてないわ。いろんな体位って、そんなものあるの?)

 結局は逃げられるはずもなく、クリスティアは一晩中、啼かされたのだった。
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

ため息ひとつ――王宮に散る花びらのように

柴田はつみ
恋愛
「離縁を、お願いしたいのです」 笑顔で、震えずに、エレナはそう言った。 夫は言葉を失った。泣いてくれれば、怒ってくれれば、まだ受け止め方があった。しかしあの静けさは、エレナがもう十分に泣き終わった後の顔だと、ヴィクトルにはわかった。 幼なじみと結ばれた三年間。すれ違いは静かに始まり、深紅のドレスの令嬢によって加速した。ため息を飲み込み、完璧な微笑みを保ち続けた公爵夫人が、最後に選んだのは――。 王宮に散る花びらのような、夫婦の崩壊と再生の物語。

【完結】悪役令嬢の反撃の日々

ほーみ
恋愛
「ロゼリア、お茶会の準備はできていますか?」侍女のクラリスが部屋に入ってくる。 「ええ、ありがとう。今日も大勢の方々がいらっしゃるわね。」ロゼリアは微笑みながら答える。その微笑みは氷のように冷たく見えたが、心の中では別の計画を巡らせていた。 お茶会の席で、ロゼリアはいつものように優雅に振る舞い、貴族たちの陰口に耳を傾けた。その時、一人の男性が現れた。彼は王国の第一王子であり、ロゼリアの婚約者でもあるレオンハルトだった。 「ロゼリア、君の美しさは今日も輝いているね。」レオンハルトは優雅に頭を下げる。

踏み台(王女)にも事情はある

mios
恋愛
戒律の厳しい修道院に王女が送られた。 聖女ビアンカに魔物をけしかけた罪で投獄され、処刑を免れた結果のことだ。 王女が居なくなって平和になった筈、なのだがそれから何故か原因不明の不調が蔓延し始めて……原因究明の為、王女の元婚約者が調査に乗り出した。

さようならの定型文~身勝手なあなたへ

宵森みなと
恋愛
「好きな女がいる。君とは“白い結婚”を——」 ――それは、夢にまで見た結婚式の初夜。 額に誓いのキスを受けた“その夜”、彼はそう言った。 涙すら出なかった。 なぜなら私は、その直前に“前世の記憶”を思い出したから。 ……よりによって、元・男の人生を。 夫には白い結婚宣言、恋も砕け、初夜で絶望と救済で、目覚めたのは皮肉にも、“現実”と“前世”の自分だった。 「さようなら」 だって、もう誰かに振り回されるなんて嫌。 慰謝料もらって悠々自適なシングルライフ。 別居、自立して、左団扇の人生送ってみせますわ。 だけど元・夫も、従兄も、世間も――私を放ってはくれないみたい? 「……何それ、私の人生、まだ波乱あるの?」 はい、あります。盛りだくさんで。 元・男、今・女。 “白い結婚からの離縁”から始まる、人生劇場ここに開幕。 -----『白い結婚の行方』シリーズ ----- 『白い結婚の行方』の物語が始まる、前のお話です。

新人メイド桃ちゃんのお仕事

さわみりん
恋愛
黒髪ボブのメイドの桃ちゃんが、働き先のお屋敷で、旦那様とその息子との親子丼。

新婚初夜に『白い結婚にしてほしい』と言われたので論理的に詰めたら夫が泣きました

ささい
恋愛
「愛人がいるから、白い結婚にしてほしい」 政略結婚の初夜にそう告げた夫ルーファス。 妻カレンの反応は—— 「それ、契約不履行ですよね?」 「あなたの感情論、論理的に破綻してますよ?」 泣き落としは通じない。 そして初夜の翌朝、夫は泣いていた。 逃げ道は全部塞がれ、気づけば毎日論破されていた。 これは、論破され続けた夫がなぜか幸せになる話。

将来の嫁ぎ先は確保済みです……が?!

翠月 瑠々奈
恋愛
ある日階段から落ちて、とある物語を思い出した。 侯爵令息と男爵令嬢の秘密の恋…みたいな。 そしてここが、その話を基にした世界に酷似していることに気づく。 私は主人公の婚約者。話の流れからすれば破棄されることになる。 この歳で婚約破棄なんてされたら、名に傷が付く。 それでは次の結婚は望めない。 その前に、同じ前世の記憶がある男性との婚姻話を水面下で進めましょうか。

【完結】無口な旦那様は妻が可愛くて仕方ない

ベル
恋愛
旦那様とは政略結婚。 公爵家の次期当主であった旦那様と、領地の経営が悪化し、没落寸前の伯爵令嬢だった私。 旦那様と結婚したおかげで私の家は安定し、今では昔よりも裕福な暮らしができるようになりました。 そんな私は旦那様に感謝しています。 無口で何を考えているか分かりにくい方ですが、とてもお優しい方なのです。 そんな二人の日常を書いてみました。 お読みいただき本当にありがとうございますm(_ _)m 無事完結しました!

処理中です...