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バレる
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「それじゃブツを取りに行くか? にしても、誰が行く? ツグミが取ってこればいいんじゃない?
」
「ここはユウキに任せるよ」
「なんで俺が行かなきゃなんないんだよ」
「だったら、ジャンケンで決めたらどうですか?」
マドカの鶴の一声で、ジャンケンをするが、結局ユウキに決まってしまう。
「うわあああー、俺、泥棒なんてしたことないのに……。しかもおばさんのパンツを盗むとか情けなさすぎるわ」
ユウキはそんなことを口には出しているものの、口がニヤニヤしてる。
「いい? ブツは1階のトイレの横の部屋だよ。タンスの上から三段目に入ってるはずだから。間違えないようにね」
手でOKサインを作ると早速取りに行こうとユウキは目で合図する。
「ツグミのお母さんがトイレに行ってる隙に、行けばいいんじゃない?」
それから私たちはクッキーを食べたり、ジュースを飲みながら、1階の音に聞き耳を立てて、お母さんのトイレ待ちをする。しばらくすると、1階で、トイレのドアが閉まる音がした。今だ!
「いいよ。トイレに入ったから、今のうちに」
「リョーカイまかせとけって」
ユウキは得意げな顔で答えると、ズダダダッっと階段を降りていく。
「ちなみにだけど、オレ普段こんなことしてないからな」
「分かってるって」
私は答える。マドカはふふって少し笑ってた。マーリンもお腹を抱えて笑う。やっぱりマーリンは小さいから反応が大きい。
お母さんのトイレは多分三分くらい。ユウキ一人にこんな大役を任せるのも大変かなと思い、私とマイも心配してこっそりとユウキの後を追って階段を降りていく。少し離れた廊下から見ていると、ユウキがタンスを開けて几帳面に並べられていたブツをゴソゴソと確認していた。
頼んだのはいいけど、こんなシチュエーションじゃなかったなら、ただの変態じゃない……。
それにお母さんにこんなとこ見つかったらなんて言い訳したらいいのか分からない。早く終わらせないといけない。
ユウキがピンクと白のストライプのパンツを広げて見せてきたから。
「よしっ」
私がそう言い、ユウキが、ポケットへと入れようとしたところに、お母さんがトイレから出てきて、パンツを持つユウキを見て一瞬固まった。
「これはどーいうことなの?」
「つぐみー! 説明しなさい!」
険しい顔で私とマイを問い詰めてくる。奥の部屋ではユウキがお母さんのシマシマパンツを片手にどうしたらいいか分からず、額の汗をハンカチのようにぬぐおうとしていた。
「これには深いわけがあるの……。私もお母さんみたいな大人のもの履きたくて。ユウキに取りに行かせたんだけど……」
分かってる。こんな言い訳まかり通るわけない。なのに。
「そうだったの? だったら言えばいいのに。他にも押し入れに新しいストックが沢山あるのよ」
違うのよ。勇者は使い込んだものが好きなのよ。
「それでいいの。私お古とかの方がやらかくて使いやすいから」
「ツグがそう言うならそのピンクのシマシマいいわよ。本当はあの男の子を庇ってるんでしょ?」
お母さんは、私の頭をコツンと軽く叩くと厨房へパンの仕込みに向かう。何故か少し微笑んでいたような気もする。
「おばさんの下着なんかより、もっといいのあるわよ。さっき焼いたパンあるから夜食に食べなさい」
また、お母さんに助けられてしまった。なんでいつもこうなるの……。
私たちは夜食をほうばると明日に備えて私の部屋で雑魚寝した。眠るユウキの手にはしっかりとピンクのシマシマパンツが握られている。
季節は春で、夜なのに暖かく感じる。大勢で同じ部屋にいるから、なのかな。
私は明日上手くやれるのだろうか……きっと大丈夫だよね。みんないるし。
」
「ここはユウキに任せるよ」
「なんで俺が行かなきゃなんないんだよ」
「だったら、ジャンケンで決めたらどうですか?」
マドカの鶴の一声で、ジャンケンをするが、結局ユウキに決まってしまう。
「うわあああー、俺、泥棒なんてしたことないのに……。しかもおばさんのパンツを盗むとか情けなさすぎるわ」
ユウキはそんなことを口には出しているものの、口がニヤニヤしてる。
「いい? ブツは1階のトイレの横の部屋だよ。タンスの上から三段目に入ってるはずだから。間違えないようにね」
手でOKサインを作ると早速取りに行こうとユウキは目で合図する。
「ツグミのお母さんがトイレに行ってる隙に、行けばいいんじゃない?」
それから私たちはクッキーを食べたり、ジュースを飲みながら、1階の音に聞き耳を立てて、お母さんのトイレ待ちをする。しばらくすると、1階で、トイレのドアが閉まる音がした。今だ!
「いいよ。トイレに入ったから、今のうちに」
「リョーカイまかせとけって」
ユウキは得意げな顔で答えると、ズダダダッっと階段を降りていく。
「ちなみにだけど、オレ普段こんなことしてないからな」
「分かってるって」
私は答える。マドカはふふって少し笑ってた。マーリンもお腹を抱えて笑う。やっぱりマーリンは小さいから反応が大きい。
お母さんのトイレは多分三分くらい。ユウキ一人にこんな大役を任せるのも大変かなと思い、私とマイも心配してこっそりとユウキの後を追って階段を降りていく。少し離れた廊下から見ていると、ユウキがタンスを開けて几帳面に並べられていたブツをゴソゴソと確認していた。
頼んだのはいいけど、こんなシチュエーションじゃなかったなら、ただの変態じゃない……。
それにお母さんにこんなとこ見つかったらなんて言い訳したらいいのか分からない。早く終わらせないといけない。
ユウキがピンクと白のストライプのパンツを広げて見せてきたから。
「よしっ」
私がそう言い、ユウキが、ポケットへと入れようとしたところに、お母さんがトイレから出てきて、パンツを持つユウキを見て一瞬固まった。
「これはどーいうことなの?」
「つぐみー! 説明しなさい!」
険しい顔で私とマイを問い詰めてくる。奥の部屋ではユウキがお母さんのシマシマパンツを片手にどうしたらいいか分からず、額の汗をハンカチのようにぬぐおうとしていた。
「これには深いわけがあるの……。私もお母さんみたいな大人のもの履きたくて。ユウキに取りに行かせたんだけど……」
分かってる。こんな言い訳まかり通るわけない。なのに。
「そうだったの? だったら言えばいいのに。他にも押し入れに新しいストックが沢山あるのよ」
違うのよ。勇者は使い込んだものが好きなのよ。
「それでいいの。私お古とかの方がやらかくて使いやすいから」
「ツグがそう言うならそのピンクのシマシマいいわよ。本当はあの男の子を庇ってるんでしょ?」
お母さんは、私の頭をコツンと軽く叩くと厨房へパンの仕込みに向かう。何故か少し微笑んでいたような気もする。
「おばさんの下着なんかより、もっといいのあるわよ。さっき焼いたパンあるから夜食に食べなさい」
また、お母さんに助けられてしまった。なんでいつもこうなるの……。
私たちは夜食をほうばると明日に備えて私の部屋で雑魚寝した。眠るユウキの手にはしっかりとピンクのシマシマパンツが握られている。
季節は春で、夜なのに暖かく感じる。大勢で同じ部屋にいるから、なのかな。
私は明日上手くやれるのだろうか……きっと大丈夫だよね。みんないるし。
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