淫美な虜囚

ヤミイ

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102 満員バスでの痴態⑬

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 バスの中は仕事帰りのサラリーマンやOL、学校帰りの高校生、大学生で混んでいた。

 それでも昇降口近くのベンチシート型の席がかろうじて一つ空いており、姉さんが座った。

 僕は、膝に置いたバッグと一緒にリモコンを握りしめている姉さんの前に立った。

 次の停留所で更に人が乗り込んでくると、僕は押されて姉さんの前から横にずれることになった。

 今度の正面は、頭頂部の薄くなった小太りの中年男性で、僕が立つまで膝の上のスマホを弄っていた。

 人いきれでバスの中は暑く、当然、僕はダウンジャケットの前を開けっぱなしにしていた。

 乳首と股間からどうしようもない快感の波が定期的に押し寄せてきて、歯を食いしばっていないと喘いでしまう。

 だから僕は、吊り革に両手で掴まり、じっと複数の性感帯の甘美な疼きに耐えていたのだがー。

 ふと気がつくと、正面に座った男性が、黒縁メガネの奥で目を真ん丸に見開いて、僕を見つめていた。

 顏ではなく、ダウンジャケットの間から覗く、僕の躰を、である。

 薄い下着から透けて見える、小さなダイヤルのような乳輪とトキトキに勃起した乳首。

 流線形に刻まれたへその穴とその下のバナナ状の膨らみ。

 ピチピチのレギンスを押し上げる縦長の膨らみは、ピンク色の紐ショーツで辛うじて竿を隠しているが、その先端から飛び出た濡れた肉のドームまでは覆い切れていない。

 中年男性の手は、スマホを取り落としそうなほど、小刻みに震えている。

 今や彼の眼は全裸より恥ずかしい僕の姿に釘づけだ。

 やめろ。見るな。

 僕は、心の中で叫ぶ。

 頼む、そんなに見つめないでくれ。

 でも、視線を意識すると、ますます股間のバナナは硬さを増していくようだった。

 やがて僕は気づいた。

 男性の顔に浮かんでいるのは、決して嫌悪の表情ではない。

 いやそれどころか、なんだか熱に浮かされたような、そんな顔をしているのだ。

 間違いなく、その黒縁メガネの奥のどんぐりまなこに浮かぶのは、果てしない渇望と欲情だった。

 蛇のような視線が、僕のエロい躰を舐め回すのがわかった。

 まさか…。

 この人、Gなのか?

 その時だった。

 僕は少し離れた席から、姉さんが僕らの様子をじいっと見つめていることに気づいた。

 今しも、あのリモコンのスイッチを入れようと、待ち構えてー。

 
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