淫美な虜囚

ヤミイ

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113 生贄少年④

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 運転席のあたりは、ヘッドライトの陰になるせいか、心持ち、薄暗い。

 それでもかろうじて天井から下がったバックミラーに、運転手の鼻から上が映っているのを認めることができた。

 制帽を目深にかぶっているため、顔かたちも表情もわからない。

 が、その制帽のひさしの下の暗闇に昏い輝きを秘めた双眸が開き、じっと僕のほうを凝視しているのがわかった。

 それは僕にとって、ある意味衝撃的な認識だった。

 運転手は気づいているのだ。

 なのにエスカレートする乗客たちを放置して、注意の声ひとつ、上げようとしない。

 これは、いったい、どういうことだろう?

「何を戸惑ってるのかな?」

 そんな僕の心の内を見透かしたかのように、あからさまな揶揄の口調で、例の中年男が声をかけてきた。

「君はついさっき、同好の士たちに、自ら許可を与えたのだよ。これは痴漢行為などではなく、自ら求めたことだとね。その瞬間から、このバスの中は、一種の色欲地獄と化してしまったのだ。ただそれだけのことさ」

 ま、まさか…。

 僕は茫然となった。

 運転手までもが、男の言う”同好の士”なのだとしたら?

 その証拠に、バスはさっきから、一度もバス停で停まっていない。

 それどころか、ルート地図の上部にあるプレートから行く先表示が消えて、”回送中”に変わっている。

 おそらく、外の表示にも、同じ細工が施されているに違いなかった。

 このバスはいつのまにか、僕という”生贄”を同好の士たちが弄ぶための、動くプレイルームへと変貌を遂げてしまったというわけだ。

 運転手の舐めるような視線と、姉さんの突き出すスマホの画面に晒された僕の裸体に、複数の手が忍び寄る。

 下腹に突き刺さらんばかりに反り返った勃起陰茎を誰かの手が掴み、亀頭が真下を向くように垂直に折り曲げる。

「あああ、くうう…」

 媚薬ローションのせいで全体が性感帯と化した勃起ペニスに不自然な力が加えられ、僕は悦ばずにはいられない。

 と、次の瞬間、つけ根から折り曲げた太くて硬い肉の棒を手のひらが両側から挟み込み、凄い勢いで扱き出した。

 小麦を粉にすりつぶす擂り粉木みたいに、手のひらの中で右に左に回転させられる僕の筋肉バナナ。

 包皮がよじれ、最も感じる亀頭の裏筋を、縮緬状に縮んだ部位で擦り上げる。

 おまけに別の誰かが僕の睾丸を両手で握り、揉みながら片方ずつ下に引っ張った。

「アア…アアアア…」

 睾丸は皮で陰茎と繋がっているから、引っ張られると、その分陰茎に快感が加算される。

 中のアーモンド形の精巣を揉まれるのも、実のところ、すごく気持ちがいい。

 同時に、それぞれ指でつままれ、睾丸同様に下方に引っ張られる一対のグミ状乳首。

 更に誰かが僕の肛門に刺さったエネマグラを抓み出し、それを使ってピストン運動を始めたからもうたまらない。

「あふ、で、でちゃう、でりゅ」

 四肢を大の字に広げた人間飛行機の姿勢のまま、僕は湧き上がる快楽の津波に呑まれ、落雷に直撃された裸の蛙のように、足の指先までピキピキピキッと硬直した。

 
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