淫美な虜囚

ヤミイ

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298 共有される裸体②

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「豪華な景品、って何だと思う?」

 訊くと姉さんが振り向いた。

「さあ…。でも、そんなものはどうでもいい。あたしに興味あるのは、翔を逝かせることだけ。この中で、絶対に一番になってやるわ」

 ミラーボールの照り返しの中、アーモンド形の目を光らせてそんなことを言う。

 紐水着を突き上げる小ぶりながら形のいい乳房は、完全に乳首を勃起させている。

 僕は姉さんの股間から立ちのぼるかすかな牝の匂いを嗅ぎ取って、複雑な心境になった。

 ああ、こんなにも欲情してるなんてー。

 佐代子姉さんは、完全に翔の虜なのだ。

 むろん、匂いを発しているのは、僕の剥け亀頭も同様である。

 僕のほうはといえば、翔と同様、カウパー腺液に一部精液まで滲ませているほどだ。

 でも、姉さんまでもが、そんなふうに濡れるだなんて…。

 やっぱり姉さんは、弟の僕では飽き足らず、今まで主人面をしていた美青年をも己の性奴隷にするつもりなのだ。

「けど、四人一組って、あとふたりはどうするの? ここにいるの、全然知らない人たちばっかりだぜ」

 周囲では、すでに何組もグループができつつあった。

 客の数は二十人ほどだから、できてせいぜい五チームほどだが、すでに三、四組はまとまっているようだ。

「そうねえ…。問題は、そこ。まあ、いざとなれば、あんたとふたりで…」

 姉さんが、珍しく気弱な表情を見せたその時だった。

「あのう、よろしければ、僕たちと組んでいただけませんか?」

 突然後ろから声がかかり、僕と姉さんはびくりと飛び上がった。

 見ると、この会場には珍しく、若者二人がニコニコ顔で立っている。

 ふたりとも僕や姉さん同じ、露出の多い真っ赤な紐水着姿だが、不思議なことに性器は勃起していない。

 双子のようにそっくりな二人は、歳の頃は僕と同じくらい。

 どちらもやせ形の体型で、これといって特徴のない平凡な顔立ちをしている。

「誰?あんたたち?」

 あからさまに警戒心をみなぎらせて姉さんが問いただすと、

「実は僕ら、バイトなんです。さっきまで、舞台で黒子やってました。僕らの仕事はあれでおしまいなんですけど、どうしてももっとやりたくなって…」

 向かって右側の青年が、照れたように頭をかいて答えた。

「あの御曹司、むっちゃ感じやすくて、面白いですよね。一度いじると、もうやめられない。あ、そうそう、僕のことは”陽”、こいつは”陰”と呼んでやってください」



 
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