淫美な虜囚

ヤミイ

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375 絡み合う裸体、迸る熱い液⑮

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 右手の親指と人差し指で、亀頭のエラの下、つまり、首の部分をつまんで持ち上げる。

 仮性包茎の僕だったら、チューリップ状に開いた余った包皮を抓めばよいのだが、大人の剥け方をした翔の男性器は、そうはいかないのだ。

 完膚なきまでに包皮が後退し、亀頭を搾り上げるようにしてその偉容を剥き出しにしているのである。

 萎えてはいるものの、翔の生殖器官はさすがに大きく、重かった。

 その長さは、優にビッグサイズのフランクフルトソーセージ二本分はあるだろう。

 ただ、何度も射精させられた現在は、本来の弾性を失い、生白いふにゃふにゃの軟体動物と化している。

 それでも横から見た亀頭部分は、兜をかぶった異星人の横顔のように精悍で、勃起した時の雄姿の名残りを留めている。

 ただ、さっきまでの赤紫色の充血は引き、全体的に白っぽく見えるのが少し物足りなかった。

「まさに眠れる大蛇って感じね」

 自分の人差し指を赤い唇で咥え、いやらしくねぶりながら姉さんが言った。

 その目が捉えているのは、むろん僕が摘まみ上げた翔の陰茎である。

「その眠れる大蛇を、どうやって起こすのさ?」

「時間をかければ大丈夫。もともとこいつは絶倫なんだから」

 絶倫ー。

 姉さんの言葉に、僕は半ば気を失いかけている翔を見た。

 右足を垂直に吊るされ、左足一本を軸にして立った翔は、腰から上を斜め後ろに倒している。

 反り返った胸では桜色の乳首が色づき、白い喉では喉仏が微かに上下していた。

 この角度からでは顎から頬のあたりまでしか見えないけれど、それでも翔は美しかった。

 展翅版から外れかけた蝶の標本のように、崩れかけた妖艶さを全身から発散しているのである。

「始めるよ」

 姉さんが、左手の人差し指と中指で翔の肛門を挟み、ゆっくりと開き始めた。

 会陰部の後方、尻肉のはざまに穿たれた赤い亀裂が徐々に広がり、肉底に鮑の形の穴が開いていく。

 鮑は周辺の筋肉をひくひく波打たせていて、まるで別種の生き物のようだ。

 粘液の糸を引くそのもうひとつの唇に、姉さんが唾液をまぶした右手の人差し指を近づける。

 その時になって初めて、僕は姉さんがネイルを塗るどころか、短く爪を切っていることに気づいた。

 おそらくそれが、翔や僕の躰に対する姉さんのささやかな思いやりなのだろう・・・。
 
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