淫美な虜囚

ヤミイ

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596 弄ばれる肉人形⑫

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 僕の渇望が伝わったのかー。

 陽が姉さんに目配せするのがわかった。

 姉さんの手が僕の勃起した熱いモノを解放し、同じく双子が一歩後ろに下がる気配がした。

「行きたいんでしょ」

 姉さんが耳打ちしてきた。

「行きなよ。行って、好きなだけ、遊ばれてくるがいい」

 陽の含み笑いを背後に聞きながら、僕はたまらずまろび出た。

 股間で屹立した陰茎が、一歩足を踏み出すだけでたわんで揺れて、ずっしりとした重さを伝えてくる。

 男根の重みを感じながらよろめく足取りで和室の中央までたどりつくと、僕は頭上に下がった翔を見上げた。

「ああ、翔…」

 無意識理に、そううめいていた。

 陰部を剥き出しにして吊り下げられ、乳首をついばまれながらペニスを扱かれる翔は、あまりにも淫猥だった。
 
 その声が届いたのかー。

 涎でぐちょぐちょになった顔を、翔が僕に向けてきた。

 ータ、ク、ミ…?

 その口が、かすかに動き、僕の名を紡ぎ出す。

「翔、僕だよ…」

 僕は思わず自身の陰茎を握りしめ、濡れ光る亀頭を翔のほうへと向けて、合図するように二、三度振り立てた。

 ーああ、君も…。

 翔がうっすらとほほ笑んだ。

 ー勃起してるんだね。僕の、ために…。

「そうだよ」

 僕はいきり立って、叫んだ。

「僕も仲間に入れてほしいんだ! 翔だけがそんな目に遭うなんて、許せない!」

 そんな目、と言っても、ひどい目、という意味ではない。

 そんないい目、という意味だ。

 とー。

 翔を扱くのをやめ、獄卒がゆっくりと振り向いた。

 見上げるほどの巨体からは、汗が湯気となって蒸発している。

 鼻まで覆ったマスクの中で、ぎらつく眼球がぎょろりと動き、僕をにらみすえている。

「お、お願いです。ぼ、僕も、仲間に、入れてください」

 ひるむ気持ちを懸命に押さえつけ、僕は懇願した。

 どうすれば、仲間入りを許してくれるのだろう?

 陽の話では、僕も秘密ショーの構成要員としてカウントされているということだったけど、ここまで来てもなかなかお呼びがかからないのは、いったいなぜなのか。

 まだ早いということなのか、それとも、翔の”演技”が凄すぎて、僕の存在など忘れ去られてしまったのだろうか。

 グルルルル…。

 獄卒が不機嫌そうに唸った。

 楽しみを中断されて、明らかに怒っている。

 丸太のような右腕が、目にもとまらぬ速さで伸びてきた。

「ぐはあっ!」

 次の瞬間、下腹部をしたたかに殴られ、僕は勃起陰茎をメトロノームの針みたいに振りたくりながら、無様な格好で畳の上に仰向けに転倒していた。
 
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