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662 美青年拷問地獄⑱
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どさりっ。
鈍い音を立てて、翔が落ちてきた。
ステージの上に仰臥した翔は、うつろに目を見開き、惚けたようにはるかかなたの天井を見つめている。
無理もなかった。
翔の分厚い胸板は、二つの傷口からどくどくと噴き出す鮮血で真っ赤だった。
乳首を引きちぎられたせいで、その部分に柘榴が爆ぜたような穴が開いてしまっているのである。
「翔…」
僕はおそるおそる頭上を見上げた。
垂れ下がった二本のテグスが、きらりと照明を反射して揺れている。
むろん、その先のクリップが頑ななまでに挟み込んでいるのは、血にまみれたグミのような翔の勃起乳首である。
獄卒が手を伸ばし、クリップをこじ開けて、ひとつ、またひとつと、ちぎれた乳首の残骸を回収する。
やめろ!
そう、声をかける暇もなかった。
僕が抗議の言葉を発するより前に、二つの肉塊は獄卒の口の中に放り込まれてしまっていた。
ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ。
ガムを噛むようにマスクに開いた口が、逞しい歯で翔の乳首を噛み締める。
獄卒の分厚い唇の間からたらりと血の糸が垂れ、乾きかけていた精巣の血の跡を上書きしていく。
「さあ、どうなるのでしょうか? 我らの翔さまは、このまま出血多量で死んでしまうのでしょうか?」
司会者の金切り声の叫びに触発されたかのように、翔の一部を食べ終えた獄卒が行動を再開した。
背後から翔を抱き起こすと、再びその両手首と両足首に結束バンドを嵌めたのだ。
当然のことながら、バンドにはそれぞれ一本ずつロープが繋がっており、獄卒が他のロープを操作すると、徐々に翔の裸体が宙に上がり始めた。
今度は、四肢を背中側に回し、両手両足首を腰の後ろで固定された、非常に不自然な姿勢である。
それは僕がチーム戦で地上のショーに”出演”した時に、”人間杭打機”に擬された時の体位と全く同じだった。
後ろ側に小包状に畳まれた躰から、勃起しただけをまっすぐ前方へ突き出す、およそ非人間的な格好である。
獄卒は操作用のロープを操り、吊り下げられた翔をステージの奥へと誘っていく。
「あれは…?」
姉さんのいぶかしげな声に目を凝らすと、舞台の奥に設置された新たな拷問道具が見えてきた。
鋼鉄の台に設えられた、頑丈そうな万力である。
ハンドルを回して、獄卒が鰐の口のような万力の顎を開く。
そこへゆっくりと下ろされていく翔。
獄卒は後ろから翔の躰を抱えると、前方に飛び出た棍棒みたいな勃起陰茎を、その万力の歯の間に嵌め込んだ。
翔の特大ソーセージのような陰茎が、黒光りする万力の鉄の顎に挟まれて、みるみる赤く充血する。
「ちょ、ちょっと、それマジ?」
この蛮行に、さすがの姉さんの声も裏返った。
獄卒は、翔の睾丸と二つの乳首を引きちぎっただけでは飽き足らず、事もあろうに、鉄鋼工作作業用の本物の万力で、あの淫らで美しい勃起陰茎までをも圧し潰そうとしているのだ。
「あの化け物、本気で翔を殺す気なの?」
姉さんが苦悩に顔をゆがめた、その時だった。
その苦渋に満ちたつぶやきをかき消すように、どっと会場全体がどよめいた。
はっと顔を上げた僕は、見た。
会場の壁全体が、観客たちの顏で埋め尽くされている。
オンラインの観客たちの顏が、臨場感を高めるためにか、会場の壁面一杯に一斉に映し出されたのである。
鈍い音を立てて、翔が落ちてきた。
ステージの上に仰臥した翔は、うつろに目を見開き、惚けたようにはるかかなたの天井を見つめている。
無理もなかった。
翔の分厚い胸板は、二つの傷口からどくどくと噴き出す鮮血で真っ赤だった。
乳首を引きちぎられたせいで、その部分に柘榴が爆ぜたような穴が開いてしまっているのである。
「翔…」
僕はおそるおそる頭上を見上げた。
垂れ下がった二本のテグスが、きらりと照明を反射して揺れている。
むろん、その先のクリップが頑ななまでに挟み込んでいるのは、血にまみれたグミのような翔の勃起乳首である。
獄卒が手を伸ばし、クリップをこじ開けて、ひとつ、またひとつと、ちぎれた乳首の残骸を回収する。
やめろ!
そう、声をかける暇もなかった。
僕が抗議の言葉を発するより前に、二つの肉塊は獄卒の口の中に放り込まれてしまっていた。
ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ。
ガムを噛むようにマスクに開いた口が、逞しい歯で翔の乳首を噛み締める。
獄卒の分厚い唇の間からたらりと血の糸が垂れ、乾きかけていた精巣の血の跡を上書きしていく。
「さあ、どうなるのでしょうか? 我らの翔さまは、このまま出血多量で死んでしまうのでしょうか?」
司会者の金切り声の叫びに触発されたかのように、翔の一部を食べ終えた獄卒が行動を再開した。
背後から翔を抱き起こすと、再びその両手首と両足首に結束バンドを嵌めたのだ。
当然のことながら、バンドにはそれぞれ一本ずつロープが繋がっており、獄卒が他のロープを操作すると、徐々に翔の裸体が宙に上がり始めた。
今度は、四肢を背中側に回し、両手両足首を腰の後ろで固定された、非常に不自然な姿勢である。
それは僕がチーム戦で地上のショーに”出演”した時に、”人間杭打機”に擬された時の体位と全く同じだった。
後ろ側に小包状に畳まれた躰から、勃起しただけをまっすぐ前方へ突き出す、およそ非人間的な格好である。
獄卒は操作用のロープを操り、吊り下げられた翔をステージの奥へと誘っていく。
「あれは…?」
姉さんのいぶかしげな声に目を凝らすと、舞台の奥に設置された新たな拷問道具が見えてきた。
鋼鉄の台に設えられた、頑丈そうな万力である。
ハンドルを回して、獄卒が鰐の口のような万力の顎を開く。
そこへゆっくりと下ろされていく翔。
獄卒は後ろから翔の躰を抱えると、前方に飛び出た棍棒みたいな勃起陰茎を、その万力の歯の間に嵌め込んだ。
翔の特大ソーセージのような陰茎が、黒光りする万力の鉄の顎に挟まれて、みるみる赤く充血する。
「ちょ、ちょっと、それマジ?」
この蛮行に、さすがの姉さんの声も裏返った。
獄卒は、翔の睾丸と二つの乳首を引きちぎっただけでは飽き足らず、事もあろうに、鉄鋼工作作業用の本物の万力で、あの淫らで美しい勃起陰茎までをも圧し潰そうとしているのだ。
「あの化け物、本気で翔を殺す気なの?」
姉さんが苦悩に顔をゆがめた、その時だった。
その苦渋に満ちたつぶやきをかき消すように、どっと会場全体がどよめいた。
はっと顔を上げた僕は、見た。
会場の壁全体が、観客たちの顏で埋め尽くされている。
オンラインの観客たちの顏が、臨場感を高めるためにか、会場の壁面一杯に一斉に映し出されたのである。
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