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87 虚無の始まり③
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「ふぐああっ! 出る! いっちゃうう!」
壮絶なまでの快感の嵐に翻弄され、僕はのけぞり、腰も折れよとばかりに裸体を反り返させた。
鳳仙花の実が種子を射出するように包皮のむけた亀頭が膨らみー。
どびゅっ!
どびゅびゅびゅっ!
「あああああんっ」
ビクンッ!
四肢が引き攣りー。
股間の中心に刺さったカテーテルの中を、螺旋を描いて白濁液が流れていく。
ガクンガクンガクン!
腰の蝶番が外れそうになるくらい下半身を前後に揺すって、僕は平らな下腹を淫らにビクビク波打たせた。
ぶるんっ!
ぶるんっ!
先端から突き出たカテーテルを引きちぎろうとでもするかのように、勃起ペニスが肥大化亀頭を旋回させる。
それもこれも、僕が無意識理に腰を前後に振りながら股間で円を描くようにして下半身をグラインドさせているからだ。
「出、出ちゃった…ああ、でも、まだ、あふんっ、あふんっ!」
まだ駄目だ。
止まらない。
それもこれも肛門に突き刺さったファックマシーンがGスポットに絶え間なく刺激を送り続けているからだった。
意志の力では、もうどうにもならなかった。
前立腺に直結する性腺刺激中枢が激烈なまでのバイブレーションを起こし、最早全神経が愉悦に溺れ、麻痺してしまっている。
脳下垂体からドーパミンがダダ洩れに漏れているため脳内スクリーンで何度も何度も悦楽のスーパーノヴァが炸裂し、すべての思考を完全に停止させてしまっていた。
「し、死んじゃう…」
僕は涙目になって、弱音を吐いた。
哀しいことに、家畜生活が一か月を超えた頃から、さすがに体力がもたなくなってきている。
食事が畜舎で出される栄養ドリンクだけ、というのもまずかったのかもしれない。
特にきょうは、体力の消耗が酷かった。
連日睡眠を十分にとれていないため、夏バテしてしまっていたということも原因のひとつだろう。
とにかく、まだ午前中だというのに、僕は1本目の搾乳ボトルを満たしただけで、早くもギブアップしてしまったのだ。
家畜人にあるまじき失態、いや、怠慢だった。
「お願い、誰か、止めて…」
かすれ声で叫んだ。
が。
その必死の訴えにも、どこからも反応はなかった。
僕の弱々しい哀願の声は、周囲のブースから沸き起こる無数の嬌声にかき消されてしまうだけだ。
第一、何頭もの家畜人を担当する飼育係は多忙で、正午にならないとブースに顔を出さないのだ。
「や、やめ、て…」
左右の鏡に、生白い裸体を恥ずかしげもなく露呈して、勃起陰茎の先からドクドクと白濁液を射精し続ける僕の姿が映っている。
その淫蕩に蕩けた顔は木乃伊のようにやつれ、瞳からは生気が失われてしまっている。
「ああ、また…」
さんざん出し尽くしてもなお、情け容赦なく躰の底から湧出する欲情のマグマを感じて、僕はすすり泣く。
背けた視界の隅を、すぐに角度を取り戻し、発射台のミサイルの如く斜め上を向く、肉色の生殖器官の影がかすめて過ぎた。
萎えるひまもなかった。
僕の肉バナナは、永遠に勃ち続けている。
今にもはじけそうなほど、筋肉の鎧で覆われた恥茎に太い静脈を何本も浮き立たせて。
悔しいけれど…気持ち、いい。
でも、嫌だ。
初めて、思った。
このバイトに携わって、初めての疑念だった。
こんな、肉欲だけの快楽は、もう…。
その時、
しかし、それならば、
とー。
心の中のもう一人の僕が、すかさず僕に問いかけてきた。
この期に及んで、肉欲を否定するだと?
ふん、おまえはいったい、何を望んでいるのだ?
壮絶なまでの快感の嵐に翻弄され、僕はのけぞり、腰も折れよとばかりに裸体を反り返させた。
鳳仙花の実が種子を射出するように包皮のむけた亀頭が膨らみー。
どびゅっ!
どびゅびゅびゅっ!
「あああああんっ」
ビクンッ!
四肢が引き攣りー。
股間の中心に刺さったカテーテルの中を、螺旋を描いて白濁液が流れていく。
ガクンガクンガクン!
腰の蝶番が外れそうになるくらい下半身を前後に揺すって、僕は平らな下腹を淫らにビクビク波打たせた。
ぶるんっ!
ぶるんっ!
先端から突き出たカテーテルを引きちぎろうとでもするかのように、勃起ペニスが肥大化亀頭を旋回させる。
それもこれも、僕が無意識理に腰を前後に振りながら股間で円を描くようにして下半身をグラインドさせているからだ。
「出、出ちゃった…ああ、でも、まだ、あふんっ、あふんっ!」
まだ駄目だ。
止まらない。
それもこれも肛門に突き刺さったファックマシーンがGスポットに絶え間なく刺激を送り続けているからだった。
意志の力では、もうどうにもならなかった。
前立腺に直結する性腺刺激中枢が激烈なまでのバイブレーションを起こし、最早全神経が愉悦に溺れ、麻痺してしまっている。
脳下垂体からドーパミンがダダ洩れに漏れているため脳内スクリーンで何度も何度も悦楽のスーパーノヴァが炸裂し、すべての思考を完全に停止させてしまっていた。
「し、死んじゃう…」
僕は涙目になって、弱音を吐いた。
哀しいことに、家畜生活が一か月を超えた頃から、さすがに体力がもたなくなってきている。
食事が畜舎で出される栄養ドリンクだけ、というのもまずかったのかもしれない。
特にきょうは、体力の消耗が酷かった。
連日睡眠を十分にとれていないため、夏バテしてしまっていたということも原因のひとつだろう。
とにかく、まだ午前中だというのに、僕は1本目の搾乳ボトルを満たしただけで、早くもギブアップしてしまったのだ。
家畜人にあるまじき失態、いや、怠慢だった。
「お願い、誰か、止めて…」
かすれ声で叫んだ。
が。
その必死の訴えにも、どこからも反応はなかった。
僕の弱々しい哀願の声は、周囲のブースから沸き起こる無数の嬌声にかき消されてしまうだけだ。
第一、何頭もの家畜人を担当する飼育係は多忙で、正午にならないとブースに顔を出さないのだ。
「や、やめ、て…」
左右の鏡に、生白い裸体を恥ずかしげもなく露呈して、勃起陰茎の先からドクドクと白濁液を射精し続ける僕の姿が映っている。
その淫蕩に蕩けた顔は木乃伊のようにやつれ、瞳からは生気が失われてしまっている。
「ああ、また…」
さんざん出し尽くしてもなお、情け容赦なく躰の底から湧出する欲情のマグマを感じて、僕はすすり泣く。
背けた視界の隅を、すぐに角度を取り戻し、発射台のミサイルの如く斜め上を向く、肉色の生殖器官の影がかすめて過ぎた。
萎えるひまもなかった。
僕の肉バナナは、永遠に勃ち続けている。
今にもはじけそうなほど、筋肉の鎧で覆われた恥茎に太い静脈を何本も浮き立たせて。
悔しいけれど…気持ち、いい。
でも、嫌だ。
初めて、思った。
このバイトに携わって、初めての疑念だった。
こんな、肉欲だけの快楽は、もう…。
その時、
しかし、それならば、
とー。
心の中のもう一人の僕が、すかさず僕に問いかけてきた。
この期に及んで、肉欲を否定するだと?
ふん、おまえはいったい、何を望んでいるのだ?
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