落ちこぼれオメガとエリートアルファの魔王討伐

ヤミイ

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第137話

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「こうしてやる!」

 ジンが嗤いながら鞭を引く。

「はふっ」

 ブライトの勃起ペニスに巻きついた鞭が乱暴にほどけ、反り返った肉棒が千切れそうに捻られる。

「このクズ!」

 股間めがけて更に打ち据えられる革の鞭。

「ああっ! アアッ! アアアッ!」

 カチコチに硬直した生殖器官を滅多打ちにされ、ブライトが白目を剥いて半開きの口から舌を吐き出した。

「アベル、こいつを持ち上げろ」

 ジンの命令に、牛頭の巨漢がブライトの勃起ペニスを握りしめる。

 何をするつもり?

 唖然とする僕の目の前で、ペニス一本を支点にブライトの裸体を持ち上げていく。

「ハアアアアアアッ」

 握られた股間の肉棒を頂点にして、山型に反り返るブライト。

 両手両足、上半身と下半身、そして首も頭部も垂れ下ったブライトは、さながら奇怪なオブジェのようだ。

 逆さになったブライトの貌が僕を見る。

 瞳が欲情に潤み、今にも蕩けそうな表情をしている。

 ブライトったら、悦んでる…。

 僕はそれを確信せざるを得なかった。

 衝撃的な事実だった。

 ジンの言う通り、このアルファの美青年、僕以上のマゾなのだ…。

 ペニスを取っ手代わりに握り締め、顏の高さまでブライトを吊るし上げたアベルが、空いたほうの手でその脚をこじ開ける。

 筋肉質の尻肉が割れ、たちまち晒される美青年の桜色の肛門。

 そこに、アベルが太い人差し指を突っ込んだ。

 くちゅくちゅ中を掻き回す音が響き渡ったかと思うと、

「き、きもち、い、い…。アアアッ! こ、こうもん、いいっ!」

 ブライトが、網にかかった若い海豚のように烈しく身も悶えして、恥も外聞もなく淫らな言葉を口から発し始めた。
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