落ちこぼれオメガとエリートアルファの魔王討伐

ヤミイ

文字の大きさ
455 / 495

第450話

しおりを挟む
 ここで出させたらブライトを甘やかすことになる。

 ふとそれに気づいた僕は、やり方を変えることにした。

 むろんブライトの精液を飲みたいのはやまやまだ。

 あの濃厚なスープの中に、粒々感のある精子が大量に泳ぐ美男子アルファの精液は、今や僕の主食と言っていい。

 でも、それならなおさら、もう少し焦らした後で出させないと…。

 じらせば焦らすほど、ブライトの睾丸の中で精液は熟成されていく。

 ちょうど、高級ワインを醸造所で発酵させるように…。

「こうしてあげる」

 僕はブライトの育ちすぎてカチコチにしこったペニスを口から吐き出した。

 竿の中ほどを右手でつまみ、少し角度を変えて目の前に掲げてみた。

 ペニスの中で、いちばん感じるところは、と…。

 ひねって裏返すと、あった。

 亀頭の裏側。

 雁首の真裏で、縮こまった包皮が裏筋と連結する部位である。

 亀頭はこのあたりの肌が最も敏感だ。

 太い肉茎の先端に、ハート形の兜をかぶせたような亀頭部分。

 それを裏側から見ると、人間の顔ならちょうど下顎にあたるあたりが開いていて、すべすべになっている。

 そこはあたかも感じやすい少女の喉のようで、実際、僕もその部位を触られると一気に濡れてしまうほどなのだ。

 右手で肉竿をぎゅうっと締め上げ、亀頭部分を膨らませる。

 そうして感度をマックスにまで上げておき、やおら左手の人差し指の腹で亀頭の”喉”を撫で回す。

「あああっ!」

 ブライトが大声を上げ、悩ましげにぷりぷりのお尻を振りたくる。

 くびれた腰をくねらせるそのさまは、まるで卑猥なショーのプロのダンサーのよう。

「ここ、気持ちいいの?」

 すりすりすり。

 ペニスの裏側を擦るスピードを上げると、

 ちゅぷうっ!

 充血し切った赤剥け亀頭が新たな前駆液を吐き出し始めた。

「ああ~ああ~ああああん~あああああああああああんっ!」

 全裸で四つん這いになり、形よく上がったお尻の間から勃起ペニスを真後ろに尻尾みたいに突き出したブライト。

 その胸では薔薇色に尖った一組の突起が、まるで授乳期の女の乳首のように熟している。

 凄まじいまでの美形アルファが歯を食いしばり、興奮し切った怒張性器に加えられる凄絶な快感に耐えるさまは、見ているだけでこちらが射精しそうになるほどヤバくてエグくていやらしい。 

「出し、たい…」

 スレンダーな裸身を支える長くしなやかな四肢をガクガクさせながら、魂を絞り出すように、すすり泣きながら、ブライトがつぶやいた。

「はやく、出させて、ミ、ミルク…を…。せ、精液、を…」
しおりを挟む
感想 8

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

とある男の包〇治療体験記

moz34
エッセイ・ノンフィクション
手術の体験記

自習室の机の下で。

カゲ
恋愛
とある自習室の机の下での話。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

密室に二人閉じ込められたら?

水瀬かずか
恋愛
気がつけば会社の倉庫に閉じ込められていました。明日会社に人 が来るまで凍える倉庫で一晩過ごすしかない。一緒にいるのは営業 のエースといわれている強面の先輩。怯える私に「こっちへ来い」 と先輩が声をかけてきて……?

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

処理中です...