落ちこぼれオメガとエリートアルファの魔王討伐

ヤミイ

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第452話

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 短い腕でしがみつくようにしてブライトの筋肉質の躰を抱きしめた。

 勃起した乳首と乳首の乳頭をくっつけ合い、ぎゅうぎゅう押し込んだ。

 そうしておいて、腰をリズミカルに弾ませる。

 挿入したペニスと挿入されたペニスが、それぞれの穴の中で前後に動き、快感が炸裂した。

「あ、く、くううう…」

 ブライトが感に堪えぬように目をつぶる。

 気持ち、いい。

 最高だった。

 ガタガタ身体を揺すりながら、肉棒をブライトの躰の奥まで突き入れ、彼のものを子宮の入口で受け入れる。

 狭い直腸の中でぎゅうぎゅう押していると、ぐにゅりとペニスの先がブライトの管の奥の壁にめりこんだ。

「あひいっ」

 小さく叫んで白目を剥くブライト。

 僕のこん棒があやまたず前立腺との境の肉壁を直撃したのに違いない。

「ちゅき」

 我慢できなくなって、ブライトの唇を自分の唇でふさぎ、舌を差し入れた。

 右手を股の下に差し込んで、垂れ下がったブライトの睾丸を握り、揉む。

「あぐ、ぐぐぐぐぐ」

 ブライトが泡を吹く。

 ずんずんペニスで突いて、膣でぎゅうぎゅう締め付けてやる。

 僕より大柄で筋肉の鎧に覆われた逞しいブライトの躰が硬直し、僕の中で生殖器官を膨張させるのがわかった。

「で、でる」

 僕に唇を吸われたまま、くぐもった声でブライトが喘いだ。

「僕もだよ」

 ささやいて、力任せに腰をグラインドさせてやった。

「ちょうだい」

 逃げないようにブライトの骨盤を両手でつかみ、烈しい突きを食らわせる。

「い、いく」

 仰のくブライト。

 喉仏がごくんと動き、

「いっちゃう」

「ぼ、僕も」

 ブライトのどくんどくんと、僕のどくんどくんが合奏のように重なった。

 脈動が僕らを虫にした。

「あうううっ!」

「きゅうん!」

 どびゅっ。

 どびゅびゅびゅっ!

 種を飛ばすホウセンカの実のように収縮し、僕のペニスがエキスを放つのと同時に、ブライトが射精した。

「アアアアアアアア・・・」

「デチャッタ・・・」

 ちゅき・・・」

「愛してる…」

 身体中が熱かった。

 まるで全身が一本の管でできた単純な環形動物にでも成り下がったような気分だった。

 熱い体液を互いの穴の中に注ぎ込みながら、僕らはもう一度濃厚なキスを交わし合う。

 僕の子宮がブライトのミルクで満たされていく。

 それと同じくブライトの直腸内に僕のミルクが広がった。 

 子宮がブライトの精子を吸収するにつれ、力が湧いてきた。

 直腸壁から僕の精子を取り込んだブライトも、おそらく僕と同じだったろう。

 こうして僕らはやっとのことで、魔王と対峙しても怯まないで済む、超絶的なパワーを手に入れたのだった。
 

 
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