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貞操観念逆転世界
しおりを挟む「ね、ねぇ見て!」
ひそひそと声が聞こえる。
「はぅ、宮野君今日もかっこいいよぉ///」
もはや、わざと聞こえる声で言ってるのではないかという声量だ。
「うぅ、挨拶したら嫌われるかなぁ…」
この世界の男達は女から挨拶をされるだけで怒鳴る奴らがいるらしい。
「えっ、ここの店って男の人が買いに来るほどなの!?」
国が管理している男性専用区域に大半の男が移動しているため、こんな区域外に男が出歩いているのはかなり珍しく、更にはお店に自分から出向く様なことは滅多な理由がない限り無い事だ。
「…………」
僕は、周囲の女達に微笑み手を振る。
「「「「「「ぇ………?」」」」」」
一瞬、皆が無言になる。
「ぁ……ぇ…ぇ?」
ペタン。
一人の女子生徒が地面に座り込んでしまう。
それを境に、次々と彼女達は反応を見せていく。
「あ、あ…っ、だめっ…」
涙を浮かべながら、チョロチョロとおしっこを漏らしてしまう子。
「………」
カシャッカシャッカシャッカシャッ!
鼻血を流したまま、無意識に写真を取り続ける子。
「天使様?神様?……御主人様?」
ふらふらと、近付いてくる子。
「…………………」
周りがこんなになったのは、今から一週間前だった。
学校の休日が開け、自身が通う高校へと自転車で向かったその日。
登校している間、周りからの視線を多く感じ不思議に思いながら校門をくぐり、教室の扉を開けた。
「…え?」
自分が知っている教室ではなくなっていた。
自身の席である椅子には、既に違う生徒が座っていて…教室内が物凄く綺麗になっていた。
「えっと………あれ?」
ふと、教室を間違えたかとクラス札を確認したが、どうやら間違えてはいないらしい。
自分にはドッキリを仕掛けてくるような友達もいない。もしかしたら誰か他の子をターゲットとしたドッキリでもしてるのかと思いついて、あまり関わらないよう気配を消して教室に入った。
「……僕の席取られてるからな…」
他のクラスの子はあまり見たことはないが、多分そうだろう女子生徒をチラ見しながら後ろにある自分のロッカーへと歩いていく。
他のクラスにも協力してもらってドッキリかぁ……僕もそんなおふざけができる友達が欲しいよ。
「……あ、あの!」
「え?」
気配を消しているつもりで移動していた最中に、妙に緊張した声で一人の女子生徒が声を掛けてきた。
声の方に振り向くと、同じクラスの子がもじもじとしながら立っていた。
「あ、おはよう。なにかな?」
挨拶をして用を聞く。
彼女は何故か必死に目を合わせないようにしていたが、僕の声に反応して身体をビクリと大きく震わせた。
「?」
そこで、その日三回目になる違和感を感じた。
声を掛けてきた女子生徒は、普段仲いい友達と話す際、中心になって話す様なまとめ役的性格をしていたはずだ。
実際、何度か話したこともあって、こんなにビクビクとした様子でいる子ではなかった。
どうしたんだろうと思いながら、ふと周囲を見渡した。
「……………っ…」
視線。
異常なくらいの目で見られていた。
物珍しそうに、惚けさせるように………………何処か興奮しているように……
そこで僕は気づいた。
この教室内には僕以外の男がいない事に…………。
そして、次の瞬間目の前の女子生徒がおかしな事を言ってきたんだ。
「ぁ…の、貴方様のっ………な、なななっ……お名前はっ!?…………………………なんていうんでしょぉ………か………」
それから、色々と大変だった。
突然初対面かのように名前を聞いてきたかと思うと、ずるいと言いながら周りの女子生徒たちも近づいてきて、一斉に名前や好きなもの、好きな好みを聞いてくる状況になった。
自分から半径1メートルは近づいては来なかったが、あっという間に僕は女子生徒達に囲まれてしまった。
次第に騒ぎに駆けつけた他の女子生徒も廊下から現れて、僕の周辺どころか教室に埋まりきれないほど生徒達が押し掛けて来た為、この意味不明な展開から絶対に抜け出せない状況になってしまったのだ。
「ぇ?……あの、え?………これ、僕へのドッキリだったの?」
当然戸惑いながらも僕はなんとかしようと頭を動かし考える。
混乱で、思わず口に出てしまっていた言葉に「どっきり?」など「声小ちゃいっかわいぃ!」など「なんか困ってる、助けないと!」などの声が聞こえる。
「…なんなんだよこの状況……うぅ」
僕は頭を抱え、どうしたらいいのかと訳が分からなくパニックを起こしていると。
「皆さん!!!!」
大きな声が聞こえた。
覇気のあるその声は、女子生徒達で出来ていた分厚い壁に通路を作り真っ直ぐに向かって来た。
「大丈夫ですか?」
優しく手を差し伸べてくる大人の女性がいた。
内心、怯えながらも僕はその手を取って立ち上がると…その女性に引かれるようにその場を移動して、校長室へと向かった。
校長………見たことがなかったけど、この人が校長先生なのか。
「どうぞ中に」
校長先生と思われる女性に、扉を開けてもらって中へと入った僕は、部屋においてある椅子へ腰を掛けるように言われて座った。
「ご挨拶が遅れましてごめんなさいね。初めまして、私はこの高校の校長を勤めております…………………」
予想の通り、校長先生だった女性は話をし始める。
僕はその話を遮らずに聞き続ける。
その途中で、僕が感じた訳のわからない話と、その理由を知ることが出来た。
まず始めに、ここはどうやら僕が知っている学校…いや、世界ではないらしい。
当然のように話す、男女比1:100という言葉………そして、この県には僕しか男がいないという事………。
からかって冗談を言っているようではなかったし、先程の女子生徒しか見なかった状況や、それに関して話し続ける校長先生の言葉にそれが事実なのだと感じた。
そして、僕は今まで通っていた………いつの間にか変わっていた世界では、この学校へ今日転入してくるという話だったらしい。
だが、世界の男性たちは専用区域という場所に移動してしまって一般区域にはほとんど男性がいなくなっている。
昔、女性達が男性達に襲いかかる事件が多発したせいで、男性はその姿を見たくないほどに女性のことを嫌ってしまっている。
その為、転入して来るという話だったが…当然登校はせず名前だけの特別待遇にする事になっていたが、違う世界からやってきた僕はそれを知らずに登校してきてしまったためあんなことが起きた………と。
自分に起きていることの把握ができた俺は、何も考えられなくなってしまっていた。
気が付くと、いつの間にか自分の家………ではなく、見知らぬビルの1室扉の前に立っていた。
「ここは…?」
高級ホテルのような雰囲気を感じさせる廊下、目の前の部屋には番号が書いてある。
「……これって」
ふと、何かを手に持っていた事に気付く。
306……この部屋の番号と同じ数字が彫られた鍵だ。
「………………」
僕は、もしかしたらと扉へ鍵を差し込んだ。
『ピッ…お帰りなさいませ宮野天兎様』
ガチャリ。
電子音声とともに扉の鍵が開いた音がした。
やっぱり………。
漫画のような状況が続き、それにほんの少しだけ慣れてきてしまっていた僕は…この部屋がもしかしたらこの世界の僕の部屋だったのではないかと思った。
僕の部屋だった……とは言うが、そもそもこの世界に『僕』がいたかどうかは分からないけどね。
ともかく、さっきまでの現実を受け入れるために考えが一時的に止まってしまっていた間で僕は覚悟を決めるための考えに切り替わっていた。
「僕が朝、家を出てから学校までたどり着くまでの間でこの世界に来たのかな?」
漫画のような展開と考えついてしまえば、自分に何が起きたのか、どうとでも考えようが付いた。
扉を開け『自分の家』へと入る。
「あれ?」
中は、大きな部屋と小さな部屋が一つずつ。
大きな部屋にはカウンターキッチンやら壁掛けテレビやら如何にも金持ち感溢れる構造の元、家具も揃えられていた。
校長先生の話を聞いていたところ、この世界の男性はその希少性から世界的に重宝されているため、ある程度の我儘ならば罷り通るらしい。
「この世界にいた元の僕も、結構な我儘を国に言ってたみたいだな」
学生の僕……それも、一人暮らしの人間がこんないい部屋に住めているのはそういうことだろう。
「こっちの部屋は……あー、そういう」
もう一つの、小さい部屋の方は僕でも見知った部屋になっていた。
後付けされた様な位置に作られていたその部屋は、朝出た家の僕が元々いた世界の僕の部屋だった。
「これって、神様の力とかそういう話だよね多分」
僕だけが違う世界に来たのであればともかく、こんな事も起きるなんて誰かが意図してやっている事ということだろう。
それならば、それをできる存在は神様くらいのものだとは思うが………多分、それに関しては気にしなくてもいいと思う。
なんの確証はないが、そんな気がする。
「取り敢えずこの世界について調べようかな」
僕は部屋に置いているパソコンを立ち上げて調べ物を始めた。
ひそひそと声が聞こえる。
「はぅ、宮野君今日もかっこいいよぉ///」
もはや、わざと聞こえる声で言ってるのではないかという声量だ。
「うぅ、挨拶したら嫌われるかなぁ…」
この世界の男達は女から挨拶をされるだけで怒鳴る奴らがいるらしい。
「えっ、ここの店って男の人が買いに来るほどなの!?」
国が管理している男性専用区域に大半の男が移動しているため、こんな区域外に男が出歩いているのはかなり珍しく、更にはお店に自分から出向く様なことは滅多な理由がない限り無い事だ。
「…………」
僕は、周囲の女達に微笑み手を振る。
「「「「「「ぇ………?」」」」」」
一瞬、皆が無言になる。
「ぁ……ぇ…ぇ?」
ペタン。
一人の女子生徒が地面に座り込んでしまう。
それを境に、次々と彼女達は反応を見せていく。
「あ、あ…っ、だめっ…」
涙を浮かべながら、チョロチョロとおしっこを漏らしてしまう子。
「………」
カシャッカシャッカシャッカシャッ!
鼻血を流したまま、無意識に写真を取り続ける子。
「天使様?神様?……御主人様?」
ふらふらと、近付いてくる子。
「…………………」
周りがこんなになったのは、今から一週間前だった。
学校の休日が開け、自身が通う高校へと自転車で向かったその日。
登校している間、周りからの視線を多く感じ不思議に思いながら校門をくぐり、教室の扉を開けた。
「…え?」
自分が知っている教室ではなくなっていた。
自身の席である椅子には、既に違う生徒が座っていて…教室内が物凄く綺麗になっていた。
「えっと………あれ?」
ふと、教室を間違えたかとクラス札を確認したが、どうやら間違えてはいないらしい。
自分にはドッキリを仕掛けてくるような友達もいない。もしかしたら誰か他の子をターゲットとしたドッキリでもしてるのかと思いついて、あまり関わらないよう気配を消して教室に入った。
「……僕の席取られてるからな…」
他のクラスの子はあまり見たことはないが、多分そうだろう女子生徒をチラ見しながら後ろにある自分のロッカーへと歩いていく。
他のクラスにも協力してもらってドッキリかぁ……僕もそんなおふざけができる友達が欲しいよ。
「……あ、あの!」
「え?」
気配を消しているつもりで移動していた最中に、妙に緊張した声で一人の女子生徒が声を掛けてきた。
声の方に振り向くと、同じクラスの子がもじもじとしながら立っていた。
「あ、おはよう。なにかな?」
挨拶をして用を聞く。
彼女は何故か必死に目を合わせないようにしていたが、僕の声に反応して身体をビクリと大きく震わせた。
「?」
そこで、その日三回目になる違和感を感じた。
声を掛けてきた女子生徒は、普段仲いい友達と話す際、中心になって話す様なまとめ役的性格をしていたはずだ。
実際、何度か話したこともあって、こんなにビクビクとした様子でいる子ではなかった。
どうしたんだろうと思いながら、ふと周囲を見渡した。
「……………っ…」
視線。
異常なくらいの目で見られていた。
物珍しそうに、惚けさせるように………………何処か興奮しているように……
そこで僕は気づいた。
この教室内には僕以外の男がいない事に…………。
そして、次の瞬間目の前の女子生徒がおかしな事を言ってきたんだ。
「ぁ…の、貴方様のっ………な、なななっ……お名前はっ!?…………………………なんていうんでしょぉ………か………」
それから、色々と大変だった。
突然初対面かのように名前を聞いてきたかと思うと、ずるいと言いながら周りの女子生徒たちも近づいてきて、一斉に名前や好きなもの、好きな好みを聞いてくる状況になった。
自分から半径1メートルは近づいては来なかったが、あっという間に僕は女子生徒達に囲まれてしまった。
次第に騒ぎに駆けつけた他の女子生徒も廊下から現れて、僕の周辺どころか教室に埋まりきれないほど生徒達が押し掛けて来た為、この意味不明な展開から絶対に抜け出せない状況になってしまったのだ。
「ぇ?……あの、え?………これ、僕へのドッキリだったの?」
当然戸惑いながらも僕はなんとかしようと頭を動かし考える。
混乱で、思わず口に出てしまっていた言葉に「どっきり?」など「声小ちゃいっかわいぃ!」など「なんか困ってる、助けないと!」などの声が聞こえる。
「…なんなんだよこの状況……うぅ」
僕は頭を抱え、どうしたらいいのかと訳が分からなくパニックを起こしていると。
「皆さん!!!!」
大きな声が聞こえた。
覇気のあるその声は、女子生徒達で出来ていた分厚い壁に通路を作り真っ直ぐに向かって来た。
「大丈夫ですか?」
優しく手を差し伸べてくる大人の女性がいた。
内心、怯えながらも僕はその手を取って立ち上がると…その女性に引かれるようにその場を移動して、校長室へと向かった。
校長………見たことがなかったけど、この人が校長先生なのか。
「どうぞ中に」
校長先生と思われる女性に、扉を開けてもらって中へと入った僕は、部屋においてある椅子へ腰を掛けるように言われて座った。
「ご挨拶が遅れましてごめんなさいね。初めまして、私はこの高校の校長を勤めております…………………」
予想の通り、校長先生だった女性は話をし始める。
僕はその話を遮らずに聞き続ける。
その途中で、僕が感じた訳のわからない話と、その理由を知ることが出来た。
まず始めに、ここはどうやら僕が知っている学校…いや、世界ではないらしい。
当然のように話す、男女比1:100という言葉………そして、この県には僕しか男がいないという事………。
からかって冗談を言っているようではなかったし、先程の女子生徒しか見なかった状況や、それに関して話し続ける校長先生の言葉にそれが事実なのだと感じた。
そして、僕は今まで通っていた………いつの間にか変わっていた世界では、この学校へ今日転入してくるという話だったらしい。
だが、世界の男性たちは専用区域という場所に移動してしまって一般区域にはほとんど男性がいなくなっている。
昔、女性達が男性達に襲いかかる事件が多発したせいで、男性はその姿を見たくないほどに女性のことを嫌ってしまっている。
その為、転入して来るという話だったが…当然登校はせず名前だけの特別待遇にする事になっていたが、違う世界からやってきた僕はそれを知らずに登校してきてしまったためあんなことが起きた………と。
自分に起きていることの把握ができた俺は、何も考えられなくなってしまっていた。
気が付くと、いつの間にか自分の家………ではなく、見知らぬビルの1室扉の前に立っていた。
「ここは…?」
高級ホテルのような雰囲気を感じさせる廊下、目の前の部屋には番号が書いてある。
「……これって」
ふと、何かを手に持っていた事に気付く。
306……この部屋の番号と同じ数字が彫られた鍵だ。
「………………」
僕は、もしかしたらと扉へ鍵を差し込んだ。
『ピッ…お帰りなさいませ宮野天兎様』
ガチャリ。
電子音声とともに扉の鍵が開いた音がした。
やっぱり………。
漫画のような状況が続き、それにほんの少しだけ慣れてきてしまっていた僕は…この部屋がもしかしたらこの世界の僕の部屋だったのではないかと思った。
僕の部屋だった……とは言うが、そもそもこの世界に『僕』がいたかどうかは分からないけどね。
ともかく、さっきまでの現実を受け入れるために考えが一時的に止まってしまっていた間で僕は覚悟を決めるための考えに切り替わっていた。
「僕が朝、家を出てから学校までたどり着くまでの間でこの世界に来たのかな?」
漫画のような展開と考えついてしまえば、自分に何が起きたのか、どうとでも考えようが付いた。
扉を開け『自分の家』へと入る。
「あれ?」
中は、大きな部屋と小さな部屋が一つずつ。
大きな部屋にはカウンターキッチンやら壁掛けテレビやら如何にも金持ち感溢れる構造の元、家具も揃えられていた。
校長先生の話を聞いていたところ、この世界の男性はその希少性から世界的に重宝されているため、ある程度の我儘ならば罷り通るらしい。
「この世界にいた元の僕も、結構な我儘を国に言ってたみたいだな」
学生の僕……それも、一人暮らしの人間がこんないい部屋に住めているのはそういうことだろう。
「こっちの部屋は……あー、そういう」
もう一つの、小さい部屋の方は僕でも見知った部屋になっていた。
後付けされた様な位置に作られていたその部屋は、朝出た家の僕が元々いた世界の僕の部屋だった。
「これって、神様の力とかそういう話だよね多分」
僕だけが違う世界に来たのであればともかく、こんな事も起きるなんて誰かが意図してやっている事ということだろう。
それならば、それをできる存在は神様くらいのものだとは思うが………多分、それに関しては気にしなくてもいいと思う。
なんの確証はないが、そんな気がする。
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