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Ⅰ.変わらぬ日々
素直になれない子犬
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「おっそい!」
少女の声に、ねこみーは耳を塞いだ。
「ごめんって、寝てたんだよ。」
「寝てたんだよじゃないわよ!もう、みんな待たせてるんだからはやくあがって!」
綺麗な茶髪をハーフアップにした少女は急かすように、ねこみーの荷物を取り、家の中へ消えていった。
「おじゃましまーーす。」
気のない挨拶をし、ねこみーもまた家の中に入る。少し進んだ先にある電気の付いた明るい部屋に続く扉を開けた。
「あー!やっと来たー!ねこみーやっほー!」
「おー…まさ、やほー。」
『まさ』と呼ばれた少女は、真っ黒なストレートヘアに綺麗な真っ赤な瞳と透き通るほどにしろい肌をしている。上向きに生える大きな長い2つの耳がぴょこぴょこと動いていた。
「あれ、レイは?」
「レイは今飲み物取りに行ってるよ。」
「おー、おっけーい。」
軽く返事をし、部屋にあるクッションに腰掛けた。ふわふわとしていて座り心地が良く、これに座るのがこの家に来た時の楽しみである。
ガチャ、と音がして部屋の扉が開いた。
「あー、またそのクッションに座ってる。あんたそれ好きね。」
「おうよ、レイん家来た時の一番の楽しみだ。」
何それ、とレイが笑う。もっと遊びを楽しもうよ、とまさがどこか不満そうに言った。
「ていうかさぁ、まぁたたいる呼んでないの?呼びゃあいいのに。」
何の気なしにそう言った瞬間、茶髪の少女は顔を真っ赤にして立ち上がった。
「は、は、はぁぁあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!?ななななな何言ってるのよ、だいたいなんであいつを呼ばなきゃならないの?どうしてもって言うなら考えるけど呼ぶ気はないし呼んだって話すことなんて…」
「あーはいはい、ごめんな。レイにはまだ早いな。」
「ちょっとそれどういうこと?失礼ね。」
途端に饒舌になった少女をまさが宥める。もー、けんかしないでよぉ、というため息とともに。
「でもさ、あいつも友達だかんな?一応。」
「それはわかってるわよ。」
「だったら呼んだっていいと思うんだけどなぁ。」
ちらりとレイの顔を見ると、耳まで真っ赤に染め上げていた。
「いや、あいつ話上手だし。外で遊ぶにしても雨察知するしさぁ。何気にあいつの能力めっちゃ便利なんだよなぁ…。一家に一たいる欲しいよなぁ。」
「いや、それは要らないわ。」
即答かよ、と思いつつ先程レイが持ってきたジュースを飲み干す。めっちゃ美味しい。こいつ人の好みいつの間にか把握してるよな。そう考えながらぼけーっとレイを見詰めた。あれ、そういえばレイっていつからあの髪型だったっけ…?
「ね、いい加減行こうよぉ!」
止まった時を再び動かすように、まさの声が部屋に轟く。
「そうね、そろそろ行こうか。ねこみーも、準備出来てる?」
「ん…?お、おう?」
「怪しい返事ね…。」
そらそうだ。わかんないのだから。とりあえず曖昧に返事をし、荷物を持った。
「しゅっぱーつ!」
まさの楽しそうな声が、玄関の扉を開ける音と共に響いた。
少女の声に、ねこみーは耳を塞いだ。
「ごめんって、寝てたんだよ。」
「寝てたんだよじゃないわよ!もう、みんな待たせてるんだからはやくあがって!」
綺麗な茶髪をハーフアップにした少女は急かすように、ねこみーの荷物を取り、家の中へ消えていった。
「おじゃましまーーす。」
気のない挨拶をし、ねこみーもまた家の中に入る。少し進んだ先にある電気の付いた明るい部屋に続く扉を開けた。
「あー!やっと来たー!ねこみーやっほー!」
「おー…まさ、やほー。」
『まさ』と呼ばれた少女は、真っ黒なストレートヘアに綺麗な真っ赤な瞳と透き通るほどにしろい肌をしている。上向きに生える大きな長い2つの耳がぴょこぴょこと動いていた。
「あれ、レイは?」
「レイは今飲み物取りに行ってるよ。」
「おー、おっけーい。」
軽く返事をし、部屋にあるクッションに腰掛けた。ふわふわとしていて座り心地が良く、これに座るのがこの家に来た時の楽しみである。
ガチャ、と音がして部屋の扉が開いた。
「あー、またそのクッションに座ってる。あんたそれ好きね。」
「おうよ、レイん家来た時の一番の楽しみだ。」
何それ、とレイが笑う。もっと遊びを楽しもうよ、とまさがどこか不満そうに言った。
「ていうかさぁ、まぁたたいる呼んでないの?呼びゃあいいのに。」
何の気なしにそう言った瞬間、茶髪の少女は顔を真っ赤にして立ち上がった。
「は、は、はぁぁあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!?ななななな何言ってるのよ、だいたいなんであいつを呼ばなきゃならないの?どうしてもって言うなら考えるけど呼ぶ気はないし呼んだって話すことなんて…」
「あーはいはい、ごめんな。レイにはまだ早いな。」
「ちょっとそれどういうこと?失礼ね。」
途端に饒舌になった少女をまさが宥める。もー、けんかしないでよぉ、というため息とともに。
「でもさ、あいつも友達だかんな?一応。」
「それはわかってるわよ。」
「だったら呼んだっていいと思うんだけどなぁ。」
ちらりとレイの顔を見ると、耳まで真っ赤に染め上げていた。
「いや、あいつ話上手だし。外で遊ぶにしても雨察知するしさぁ。何気にあいつの能力めっちゃ便利なんだよなぁ…。一家に一たいる欲しいよなぁ。」
「いや、それは要らないわ。」
即答かよ、と思いつつ先程レイが持ってきたジュースを飲み干す。めっちゃ美味しい。こいつ人の好みいつの間にか把握してるよな。そう考えながらぼけーっとレイを見詰めた。あれ、そういえばレイっていつからあの髪型だったっけ…?
「ね、いい加減行こうよぉ!」
止まった時を再び動かすように、まさの声が部屋に轟く。
「そうね、そろそろ行こうか。ねこみーも、準備出来てる?」
「ん…?お、おう?」
「怪しい返事ね…。」
そらそうだ。わかんないのだから。とりあえず曖昧に返事をし、荷物を持った。
「しゅっぱーつ!」
まさの楽しそうな声が、玄関の扉を開ける音と共に響いた。
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