君の全ては僕のもの

はひ〜

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第一話

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この世には吸血鬼がいる。基本的に俺たち人間より身長が高く、知能が人間の2倍優れ、貴族や王族が多数だ。そんな吸血鬼たちに血液を売って生活しているのが俺たち人間だ、吸血鬼は人間から買った吸血鬼パックを週に一度飲んだり人間から直接吸って生きている。そのため番にして一生その人間の血液を吸うものがおおい。どんどん吸血鬼が増える一方、人間は貧しい環境のせいで人口が減っていった。そこで王国が考えた対策としては男性でも妊娠できるように全ての男児に妊娠ができる薬を投与することだった。これによりかなり人間の人口が増え、血液市場の循環も潤っていき番という形は一般的になっていった。
俺は絶対に番なんてごめんだけど。

-しかし-

数日前の俺は、今こうなっていることが想像できただろうか。否、そんなことは不可能だ…。

俺はコーディー・ブルーム。ごく普通の男性妊娠用ワクチンを投与した人間だ。昔から吸血鬼が人間を見る目が嫌いだった。あの、人を見下したような赤い瞳。あんな奴らが自分たちの命(血液)を握っていると思うと虫唾が走る。俺は今も昔も、そしてこれからも吸血鬼と関わる気持ちはない。が、今まさに関わってしまった。…客と店員として。

あのぉ、お客さま。ですから当店では血液パックのお取り扱いは致しておりませんので、お帰りねがいます。

パックが欲しいと言っているのではない。この香りのする血液がどこにあるか聞いているんだ。嗅いだことのないとても甘美な香りがする。

そう言われましても、うちはただの人間用の八百屋ですから…。

隠しても、わかる。

はぁ、このまましつこいと王国警備隊を呼びますよ?俺は別にそれで構わないけど
(なんなんだよこいつ。急に現れたかと思ったら匂いがどうのこうなって。他に当たれって言ってることわかんないのかな。マジで気分悪い。背が高いのもムカつくし、顔は布で見えないけど無駄に顔が良さそうだし。本当嫌だ)

それは、困る。すまなかった。
どうしたら王国警備隊を呼ばないで済むか?

……本当は帰って欲しいけど、こっちも商売命なんでね。うちの野菜買ってってくれれば呼ばないよ。

わかった。そうしたら、君のおすすめをもらおう。

………はい。じゃあ今朝取れたにんじんをやるよ。まいどあり。……………?、受け取れよ。……?!
(あ、赤い目の瞳孔が開いている。怖い。)

パシッ

この匂い。ここ、からだったのか…。とても甘くて美味しそうな香り。頂こう。

は、はぁ、ただのにんじんだけど。(まぁ吸血鬼だから鼻がいいのか?)

いくらだ。

…15ドルです。(ヴァンパイアらしいし少し値上げしても構わないだろう)

そんなに安くていいのか?これから一生私のものになるというのに。

はぁ?…ってかちょっと!離してよ!!

私は15ドル払った。君は俺のものだ。

はぁ?馬鹿かお前!15ドルはにんじんのこと!!おれじゃない!離せ!!

随分と騒がしいやつだな…。少し躾が必要なようだ。

んんっ?!
(キスされている?口の中で弄られて足に力入らな……。)

んぅ、もう離してください。

離すわけないだろ。こんなに甘い匂いをさせておいて。

んん?!
(キスされてる??ファーストキスなのに!!)

んぅぅう。いやぁ。
(なんでこんなに頭ふわふわするんだ)

俺の唾液には媚薬効果がある。もうなにも考えられないだろう。

んぅ。む、むり立ってられな……

トサっ




ここどこ??

気を失ってから気づいた。おれはどこか御伽話の城に迷い込んだのだと。しかしいくら頬をつねっても夢は覚めることはなかった。とても大きいベッドだな。人5人以上眠れるのでは無いかと思うほどデカかった。天蓋も装飾がキラキラしていて壁もゴージャスでありながら色合いで上品な仕上がりになっている。部屋の全てを見渡す前にノック音が聞こえた。

コンコン

失礼致します。
はじめまして、メイドのマリサと申します。お体の状態を拝見しに参りました。その後いかがでしょうか?蒸しタオルと軽食を持ってまいりましたのでよろしければお手伝いさせていただいてもよろしいでしょうか?

へ?メイド?からだ?なに??

あら、そのご反応ですと何も覚えていらっしゃらないのですね?…大変ですわぁ!頭が痛いなどございませんか?先ほど就寝されている際に多方、血は拭き取らせていただきましたが、旦那様と違って奥様は人間でしたから体にに出血所があり、放置して仕舞えばあ大惨事です!
すぐに医者を!!

へ??!だ、え?!な、なに?どこも痛くないです!だんなさまって?え?何がなんだか、、!

すみませんでした。記憶がございませんのですわよね。一気に物事を話しすぎました。お許しください。ちなみにどこか痛い場所はございませんか?

え、えっと痛いところはないですね。あ、でも強いて言えば首と尻、あと喉が変ですね。

まぁ、それは昨夜の証ですわね!ふふっ今朝は旦那様は大層浮かれていらっしゃいましたよ!

は、はぁ。というか、ここはどこですか?

っ!ここの場所も奥様は覚えていらっしゃらないのですか!?こ、これは重大な後遺症では!!?!

えぇえ?!そ、そんなぁ、お、おれ!本当に昨日の昼に知らない吸血鬼の男にキスされてから記憶がないんです!今ここにいるのはそいつに関係があるんですか?

知らない吸血鬼??。あぁ!旦那様のことかしら、奥様のこと一目惚れだ。ですとか、運命の番だ。などと仰られてましたよ!それにもう…お二人は/////。

へ?な、なに?、2人はなんなんですか??!(怖いこの状況で何が起こったかは大体察しがついてしまう。この状況が怖い。)

奥様の首元を見れば一目瞭然!お二人は…もう番われていますのですわ!なんて素敵なことなんでしょう!

……やはり、一番考えたくもないことが当たってしまった。
(あぁ、なんか思い出してきた。昨夜ヴァンパイアに出会った後、気を失ってそのあと、…こんなことやあんなことを。)

ガチャ

おはよう。

っ!旦那様!お帰りになられていらっしゃったのですね!!

あぁ、今さっきだ。すまないが、マリサは一度席を外してもらえないか?

承知いたしましたわ!ごゆっくり。

ちょっ!ま、まって!

ガチャン。

思い出せたようだね、昨夜のこと。

……。


昨夜俺は朦朧とした記憶の中だが、着実にこの部屋に連れてこられたことを覚えている。そして降ってくるキスに悶えながら、なんとかその行為に抗おうとしていた。しかし止まらない吸血のせいで頭は働かず快感を受け入れてしまっていた。

んんぅ、もう足吸っちゃやだぁ。

ジュゥっ

も、きもちぃい。

じゃぁもう一回しようか。

いや!それはやだぁ、もうお腹いっぱいぃ……。もう入んないいい。ゆ、許して……。

何言ってるの、おれまだ全然足りないよ。

ひへぇ?………おれもう、4回イッたのに。

そうだねぇ、あともう少し頑張って。

うぅぁぅ、おしり熱い。
(もうだめだこれ以上イかされたらおかしくなる)

こら、どこ行こうとしてるんだ。

スザァッ

いや!いやぁぁあ。

夜はこれからだよ。

(このままだとほんとにおかしくなる。逃げなきゃ)
俺は必死の覚悟で目の前の猛獣を引き剥がし部屋を出ることに成功した。

ガチャっ!

そのまま奥の突き当たりの部屋へ入った。中は誰もいない様子だったため、手前にあるクローゼットの中に隠れた。

しばらくすると足音が聞こえた。素足で何か喋りながら近づいてくる。

ねぇ、私には君がどこにいるかわかるんだよ。なんでわかるとおもう?君の後ろから私のものが垂れてしまっているからだよ。

ガチャッ

うう、もうやだぁ!!

ふふ、かわいい。こんなところに隠れてしまって。疲れてもう歩けないだろうから、私が抱いてあげよう。

ゔぅぅ、やだぁ。

あとで沢山噛んであげるから許してね。それに君の匂いは格別だ。私が見つけられないわけがないよ。


この後番の契約が成立し、おれとコイツは番関係になってしまった。
思い出したくもない記憶をしっかり思い出してしまったのは本当に腑におちないが、なってしまったことはしょうがない。

あの、やっぱり見ず知らずの男と番になるのはいやだし、できれば番解消してくれないかな?

なぜ?

な、なぜって。

これから知っていけばいいじゃないか。それに私たちは運命の番なんだから解消なんてしたら君も私もとても困るんだよ。

こ、こまる?

一度番になった運命は必ず結ばれるようになっている。解消後運命以外と番になったとしてもどうしても運命の存在が頭から離れず。いずれは体が勝手に運命の場所へ近づいて、また結ばれる。これは古い書物から新しい書物の結果からもハッキリ出ている。

そ、そうなんですね。
そうだとしても、俺はやっぱり番を解消したい!!

…はぁ、強情だな。
それにもう君は私の支配下(番)になったのだから、君は私の思う通りだよ。

は?

試しにやってみようか。
コーディー、私の膝に座って。

うぐぅ。か、体が勝手に動いて…!

んぅ、これでいいの?

あぁ、ありがとう。

って何してんだ俺!!は、離れろ!

別に番なんだからいいじゃない。どう?わかった?

あぁ、悔しいけど俺はあんたの指示に逆らえなかった。それに従うのがなんだかふわふわして気持ちが良かった。

ふふ、意外にも素直なんだな。

うるせぇ、◯ね!ってか離せよ!

いや、もう少しこのままがいい。

…うぅ、ったくなんなんだよ。
(顔が良すぎてほんとにムカつく。お前は俺をどうしたいんだ、全く)

さっ、とりあえず今日はこのままお互いにスキンシップの練習をしよう。

君はこのまま抱かれていればいいからね。

っ!変な言い方すんな!!

ははっ、すまない。気をつけるよ。昨日はいきなり抱いてしまったからね。今日は昨日みたいなこと、何もしないよ。

本当だろうな?

ああ、約束だ。

あれから奴は、俺を抱いて書類を整理していた。本当に何もされずひたすら奴の膝で座っているだけ。たまに内腿を撫でられたり首にキスされたりはしたが、本人は無意識のようで集中しており、怒ってやりたかったができなかった。
___________________________________
続く


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