イタズラな運命

はひ〜

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第一話

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性別以外にα   β   Ω  この3つが存在する。αは将来有望で希少価値である。βは一般的に多くいる。Ωは将来的に不安定で希少価値な上、妊娠することができる。そして俺はΩだ、しかも親無しの捨て子。そんな俺をじいちゃんが拾ってくれた。
ちなみにαとΩには運命の番というものがある。(まぁ本当にあるかは分からないけど。)

俺が11歳の時じいちゃんと一緒にどこかのデカいお城のパーティーに行ったことがある。美味しそうな食べ物がいっぱいあって、じいちゃんはそれらを腹がちぎれるくらい食べとけと俺に言った。その言葉通り俺は食らった。(手が止まらなかったんだもん)

何故パーティーに来たのかは忘れてしまったが、多分じいちゃんの仕事関係だったのであろう…
じいちゃんは剣を作る仕事をしている。その腕前は天下一流なのである。そんなじいちゃんのことが俺は大好きだ。

パーティーでは色んな人がじいちゃんに話しかけていてつまらなかった。なんとなくパーティー会場のテラスで一人で夜空を眺めてみた(なんかカッコイイじゃん?)。するととてもいい香りがしてきた。今まで嗅いだことのない甘くてちょっとキリッとする匂い。その匂いに釣られて振り向くと自分と同じくらいの歳の男の子が立っていた。「運命」だと直感した。そう感じたと同時にヒート(発情期)が来た。その子はまるで導かれるかのように足を運んで俺の首を噛んだ…。

その後のことはよく覚えている。
慌てた大人たちに印製剤を飲まされ、パーティーは中止になり俺とその子は引き離された。
そして家を引越してじいちゃんと城からとても遠いウェール村に住むことになった。

噛まれた時の痛さとヒートの辛さに泣いているとその子が遠くの方でにっこりと微笑んでいた。その嘲笑うような笑顔が忘れられなくてそれ以来運命の子(α)のことを憎むようになった。(まぁこれから会うこともないだろう。けどもし今度会ったらタダじゃ済ませない。殺して引き裂いてやる。)

そして俺は明日で20歳になる。20歳になると同時にじいちゃんの剣の仕事を引き継ぎ本格的に剣職人になるのでちょっと緊張する。未だ全然上手くねぇけど絶対にじいちゃんを超えてみせる‼︎

その夜またあの夢を見て目覚めが最悪だったけどせっかくの20歳の誕生日だしじいちゃんをガッカリさせないためにも笑顔!笑顔!そう言って鏡を見ながら口角を上げた。

「おめでとうノア!!」
誕生日を祝ってもらった後、じいちゃんに店番を頼んでこっそり新作の「じいちゃんここまで育ててくれてありがとう剣」というネーミングセンスが1ミリもない剣をプレゼントするために剣を研いでいると、店側の方からドアの開く鈴の音がした。店番をしている時、いつもじいちゃんは「いらっしゃいませ!」と大きい声で言うはずなのに今日はその声が聞こえなかった。(もしかしてじいちゃん買い出し行っちゃったのかな?でもそうだったとしたら一声掛けてくれるはず)気になって店の方に行ってみるとじいちゃんが青ざめた表情で今来た客を見て立っていた。

どしたの?じいちゃん??
気になって客を見てみると兵士が5人立っていた。背が高いのでなんだか威圧感があってちょっと嫌だ。
すると一人の兵士が口を開いた。「王宮からの手紙だ。午後8時に迎えにくる。それまでに準備をしておけ。」と手紙を渡されてすぐに帰っていってしまった。
なんだかよく分からなかったので取り敢えず手紙を見てみた。
「この度、ウェール村のノアへ伝達する。
シヴュディバリーン城第一王子 テオ アレン様からのご命令でここに命ずる。午後8時に其方の方に兵士を向かわす。以上」

なんだよこの手紙、さっきの兵士が言ってたのと全く一緒じゃないか!?全然内容がない!!じいちゃんは色んな人から呼ばれることが多いけど俺はこんなこと今までなかったぞ!?しかも王宮だし!
まぁいい取り敢えず8時に迎えが来るからそれまで待ってればいいんだな!?

「なぁノア…」

なんだ?じいちゃん。

じいちゃんが辛そうな顔で言った。
「その…王宮から言われたということは必ず行かねばならない。だから、その…何があるかわからないから一応私の小刀を渡そう。」

なんでだ?

「なんでもだよ。Ωを狙う者もおるからな、
私はノアが心配なんだよ。」
そう言って首から下げられる十字架のネックレスのような小刀をもらった。(まぁ俺足早いからなんかあっても逃げられるとは思うし、第一俺はもう噛まれてるし…でもせっかくじいちゃんから貰ったから返すわけにもいかないからなぁ)

そうしてノアが十字架のネックレス状の小刀を首から下げるとじいちゃんは安心した様子でいつもの顔に戻った。


家の時計の8時の鐘がなって馬車の音がした。
気持ち悪いくらいに8時ピッタリだ。
じいちゃんを抱きしめてから馬車に乗った。

何かあったら小刀を使え、良いな

わかってるよじいちゃん、

返事をすると馬車の扉は閉められ、発車してしまった。(あぁ、もうじいちゃんちゃん見えなくなちゃった)

城に向かう道中、不安で落ち着かない手でじいちゃんがくれたネックレスをを握った。




城に着くと大きな門が出迎えていた。(馬車に乗る時もおもったけど王宮っていうぐらいだからやっぱ金持ちなんだなぁ)
「門が大きな音を出しながらゆっくりと会いていく」
中に入ると大勢の兵士が廊下に並んでいた。怖くて案内をしている兵士にしがみつきながら進んでいくと何やら見覚えのあるパーティー会場が現れた。
その時俺の中に嫌な感じがした。(まさか………まさかな…そんなことあるわけな…い。)だが次第に嗅ぎ覚えのあるあの甘くてキリッとした香りが進む連れに濃くなっていく。

嫌だ。いやだ‼︎‼︎ 必死に抵抗すると兵士達が俺を縄で押さえつけて香りの元へ連れて行く。

急に座らされた。
そして一人の兵士が「テオ様に礼。」と言うと周りの兵士達が一斉に礼をした。

「お帰り、僕の運命の番♡」そういうと、ゆっくりとこちらに近づいて来た。

綺麗な金髪に透き通るような肌の色、瞳はまるでダイヤモンドのように輝いている。その中でも一際目立つのはその鋭い八重歯いや、牙といったほうがいいだろう、獲物を絶対に逃さないような恐ろしい物だ。

そして彼の長くてしなやかな手が自分の顎に当てられ、宝石のような顔がゆっくりと近づき俺の唇を奪った。

そう彼こそが俺の運命の番 テオ アレンだ。

キスのせいかヒート(発情期)が来てしまった。だが次第に沸々と怒りが込み上がりそのままテオの唇を噛んでやった。

するとテオは驚いてその後ニヤリと笑った。(そうまるであのパーティの時のように)

「中々可愛いことしてくれるね、あとでじっくり可愛がってあげるからねぇ。」
「βの兵士を呼んでこい、この子を僕の部屋に連れて行かせろ」

「ハッ!」
兵士に掴まれて連れていかれるまでずっとアイツの顔を睨んでやったが、アイツはその牙を見せながら憎たらしい笑顔で此方を見ていた。




  ドサッ
キングサイズの大きなベッドに投げ込まれた。

「テオ様が来るまでここで待っていろ。」と兵士に言われた。待っていろって言われてもそもそもヒートが来てるから体が動かない。ん?…さっきより体が暑くなって来たのがわかる。怖くて当たりを見渡すとベッドの横にお香が炊かれていた。きっとこのお香のせいであろう身体中が熱く何か物足りなくなる。ただでさえヒート(発情期)で辛いのにさらに倍になっている。香りに逆らいながらドアの方に向かおうとするも、ベッドから降りることもままならない。そして体が耐えきれず気絶してしまった。


「ノア  …ノア。」
誰かに呼ばれている気がする。じいちゃん?でも変だな?俺王宮に行ったはずなのに…。
目を覚ますとまだ体は熱く頭はポワポワしていた。

「ノア、こっち向いて」

んー…?(誰だっけ?あれ?俺キスされてる?)
んっ⁉︎

ふふっおはよう可愛いノア
そう言われてまたキスされた。

この香り何だと思う?これはΩと性行する時に暴れないようにする、いわゆる媚薬みたいな物なんだ。
でも安心して今日はシないから。さっき強めのα用の抑制剤飲んじゃってね、薬の副作用で今日は無理みたい。でもやっぱり番がヒートなのにほっとくなんてできないからね♡

(クソ、マジでこいつ何なんだ…。)
ってかお前可愛いとか言うな!気持ち悪い、お前と番ってから毎月のヒートでつらかったし、噛まれた所が熱くなっていつも思い出しちゃうんだよ…。一生忘れられねぇ想いさせて俺がどんだけ苦しんだか知らねぇーだろ⁉︎。今更なんか言ったってもう遅いんだよオラ退けこのクソ野郎。

だって目の前に運命の番が現れたら誰だって噛むだろ?しかも君僕を見ただけで発情してしまったしねぇ。其れにしてもやっぱりいい匂い抑制剤飲んでても香るなぁ、やっぱ運命だからかな♡

クソッ触んな!アッ…。首弱いんだよ俺(ボソ)

へぇ~(ニタァ)

あっもう触んなってぇぇ…うう。噛むなぁ、
(ヤベェこのままだと流されて何されるか分かんなねぇ…。あっ!…そうだ。じいちゃんがくれた小刀があるんだった!)
まずは流されるフリしてそれからブスッと行く、我ながらいい作戦だ。この王子には一発痛い目見てくれねぇと気が済まねぇ。

んっあぁ…。キッ気持ちぃ…。もっともっとぉ

何?ここが気持ちいの?

んっソコッ。////
(オシ!今だっ行くぞ!)

シュッ


  パシッ
(振りかざした小刀を持った腕を掴まれた。)

おっととぉ~?
(怒ニヤ)

うわぁなんで分かった⁉︎(最悪ここからどうしよう、後のこと全然考えてなかったぁ…。)

もうこれはお仕置き確定だね♡(怒ニヤ)

だっ誰か助けてぇぇえええええええ!!!!



ゔっゔゔぅぅ…。お、お尻の穴が痛い。一晩中指と変な棒入れさせられた…。殴ってやりたかったけどあのお香とヒートのせいで動けねぇし俺がやり返す隙あるかよ…。

あ、起きた?おはようチュ♡

んっ⁉︎またキスされたぁ…。朝から最悪だぁ。

昨日言うの忘れてたけどノアには僕のお嫁さんになってもらうからね。ちなみに式は今日だよ♡

は!?勝手に決めんなよ!ふざけんなオイ!家に帰らせろ!(絶対にげてやる!)

くれぐれも逃げるなんてこと考えないでよ?僕君にまた逃げられたらもう何するか分からないからニコ♡

じぃちゃん、俺はやばいやつ(番)と運命なのかもしれません。

 




 コンコンッ
失礼します。只今ノア様の準備が整いました。

入れ。
ノア綺麗だよ。僕のノア(番)。


この国では結婚の儀式で、花嫁は初夜まで誰にも汚されてはいけない。それと儀式の際は為黒のマントで体を覆うことが義務付けられている。
儀式が終わるとすぐさま周囲の人間から隔離され
巣の元で監禁されて後継を産むまで外には出てはいけないのだ。巣に入っていいのは番やβの執事のみ許される。

この男を将来愛すると誓いますか?

………………………はい………誓います。

リンゴーン……リンゴーン…。
誓いの言葉と同時に鐘の音が鳴り響いた。

それではここに2人を夫婦と認めます。
さぁ誓いのキスを。

(クソッなんで俺からキスすることになってんだよ…。さっさと済ませてやる。)

ん………………、ん?……ん⁉︎(こいつ舌入れてきやがった⁉︎)

んふぁっんん…(頭と腰押さえつけられて抵抗できねぇ)

ンフフッ可愛いね。でもその顔誰にも見せちゃダメだよ?

(この野郎💢)

さぁ結婚の誓いも終わったことだし父さんに赦しをもらいに行こうね。

え?父さん?




コンコン、失礼します。僕です、テオです。

…入りたまえ。

父さん…いや王様、これが僕の妻のノアです。

おお、君が噂のノアくんかぁ。テオとは仲良くやっておるかい?

は、はい。

そうかい、そりゃよかったよかった。
テオをどうかよろしくお願いします。

(なんて優しそうな父親なんだろう、だがどうやったらあんな捻くれた息子が出来るのだろうか…。)

そういえば今日は2人の初夜じゃろう。これを使うと良い。

そう言って縄とムチを渡された………。
(やっぱり父親もヤバかったぁぁああああ。そうかそうだよな、あんな息子が産まれるんだ。それぐらいあって当然だよなぁ尊敬した俺が馬鹿だった。)

ムチはいいぞ昔はよく母さんにやってもらっていたんだぁ。今もじゃがな!ふぉっほほほっ

父さんは心底ドMだからなぁ。あははははっ

(クソなんだこのドブ親子)


さて、そろそろ僕たちの部屋(巣)に帰ろうかノア

(そうだった⁉︎結婚したってことはやっぱりヤるのか、色んなことがありすぎて考えてなかった!)

ほら、ノア行くよ。
父さん、それでは

ふむ。じゃあな





着いたよノア。

ドアを開けると昨日のお香の匂いがした。(今回のはやけに甘ったるい匂いだなぁ)

部屋の真ん中まで来た時に急に体に熱が込み上がってきてそのまま座り込んでしまった。(ヒートだ…。嘘だ。昨日来たばかりなのにそんな筈ない………。まさかこのお香)

そうそのまさかだよノア。このお香は昨日のとは一味違うんだ。本格的にヒートが来るようにできてる。だから昨日ヒートが来てたのは関係なしにこの香りを嗅げばΩはいつでもヒートになってしまう。

クソ、クソ、クソ最悪だ‼︎結婚式が終わったら逃げるつもりだったのに!クソォ~‼︎殺してやる。クソッ
殺してやりたいのに力が入らない…。其れに俺はこいつを求めてしまっている。このαが欲しくてたまらない………。こんな自分やだ。









あの後のことはあまり覚えていない、だが俺の名前を何度も呼んでいるテオの声は鮮明に覚えていた。

それから毎日毎日俺を抱き続け、お陰で少しずつお腹が膨らんできた。(本当に嫌だ嫌いな男の子供を孕んでしまったのだ。だが抱かれている時、テオの顔がいつもは余裕たっぷりで俺を貶してくるのにその時だけ余裕なさげな顔をしているので何故かときめいてしまう。
そしてある日テオは王宮の仕事のため数日間家を出ることになった。その間寂しくならないようにと、テオが自分の服をいっぱいくれた。(お前の服なんかで巣作りするわけない。)

~テオが留守にしてから~
フラグ回収かなぁ?
無意識に巣作りをしていた…。(マジかよ…まぁ、ヒート直前で薬飲んで無理矢理ヒート治めたからなぁ…別にあいつが寂しくて作ったんじゃねぇし…。)
うわぁ…最悪、服はしわしわでシーツもクシャクシャ。これあいつだけには見られたくないな。(笑われながら巣作るの下手くそだね。とか言われそう)

はぁ…そういえばじいちゃんどうしてっかなぁ?
今頃俺がいなくて大変なんだろうなぁ、はぁぁ…。


どうされました?ノア様

ん?あぁ、いやこっちの話。そういえば俺結婚式以来この部屋から一歩も出れてないんだけど、そのぉ…出ちゃダメな感じ?

はい左様でございます。古く昔から番のお妃様は後継様ができるまで外に出てはならないとの仕来りがござます。

はぁ!?子供ができるまで?!

残念ながらそういう仕来りで御座います。ちなみに
βの執事と旦那様のみこの部屋(巣に入ることができます。)そして私はお妃様の身の回りのお世話をさせていだだきます。勿論私はβで御座います。

ってか俺男だから妃じゃないんじゃない?

左様で御座いますね、失礼いたしました。

いやその、謝らせたいんじゃなくてさぁ…あの…そのぉ……ごめんな?

いえ、こちらの配慮が足りませんでした。

はは、いやそんな俺偉くないから気使わないでくださいよ。アハハッ

….。ノア様そろそろお風呂の時間なので支度をして来たいと思います。では失礼します。

あ、えと…。お願いします。

はい。

なんか気まずいなぁ、この生活いつまで続くんだろぉ。
ん?眩しい!何かのライトの光?
(窓の方から向こうの山の展望台から光るものが見えた。)

ん?よく見ると、モールス信号にも見えた。
(昔じいちゃんがよく教えてくれてたから少しわかるけどちょっと難しいな。)
ちょっと紙に書いてみよう

《展望台で待っている。じいちゃんより》

じ、じいちゃん⁉︎向こうの山からなんて!もしこの信号が兵士に伝わってしまったらじいちゃんの方が危ないのに‼︎


待ってろよ!じぃちゃん今行くからな!急いで出かける支度をして、目立たないよう結婚式で使った黒い色のマントを着た。
(今は執事の人も風呂の準備してるし、絶好のチャンスじゃないか!でもどうしようドアから出たらきっと兵士が居るから捕まる、やっぱり窓か…。)

あっそうだ!(俺ってやっぱ天才)

この前初夜の前に王様からもらった縄をベッドの足につけて窓まで伸ばして下に垂らした。おそらくパーティ会場のテラスまでは縄があるはずだ!取り敢えず慎重に降りてみよう。やっとの思いで、パーティ会場のテラスに着くと王様と女王様が踊っていて見つかるかと思ったが、ダンスに夢中で気づいていなかったようだ。

(間一髪ぅ~危なかったぁ)
テラスからは予め梯子が設置されていた。きっとじいちゃんが置いてくれたんだろう。梯子を降りて深い森を歩いていると雨が降って来たので小走りで行走った。山の頂上までたどり着くと雨はもっと強くなっていた。そして展望台の入り口の前にじいちゃんがいた。

じいちゃん!

ノアァァァァ!(じいちゃんが泣きながら俺を抱きしめてくれた。)
大丈夫か⁉︎怪我はないか⁉︎酷いことされてないか⁉︎

大丈夫だよ!じいちゃん!

はぁ、ノアよかった無事で…。グスッ さあ帰るぞってん?何かお腹が動いて…って………えっ…。ノア…まさか。

…………うん…。孕まされた。

…クッ………………そうか……。辛かったな…。

その、今言う話ではないがお前に話してなかったことがある、実はこの国の王子のテオ アレンはお前の番なんだよ…。お前は覚えてないと思うが…
じぃちゃん…俺覚えてるよ。あんな事忘れる方がおかしい…。

そうか……………。その子供はどうする?じぃちゃんの知り合いに魔法に詳しい奴が居るから取り除いてもらおうか?

それは……………。(何故だか分からないが嫌だった)

今答えを出さなくていい、いずれにせよじいちゃんに全て任せておけ。きっと大丈夫だ。まずは家に帰って暖かくして寝よう。

うん…

今晩はノア、それにおじいさん。

えっ⁉︎な、何で⁉︎仕事に行ってたんじゃ…
ノアが心配で帰って来たんだよ?さぁ僕らの家に帰ろう?

い、嫌だ!

嫌?ふぅーん、そんな事言える立場なのかな?君は年寄りのおじいさんと暮らしていた身寄りもない子、僕がもし子供の時に噛んであげなかったら他の薄汚い野郎どもに番にされてただろう?僕という運命がありながらそんな事があったとしたら…許さない。ほら帰るよノア

待て…。私のことをなんと言おうが構わないが、うちの子にそんな事を言うなんて許さない!テオ アレン!ゲホッ
(じいちゃんがテオに殴りかかろうとした時、グラリと倒れてしまった。)


じいちゃん⁉︎じいちゃん‼︎
じいちゃんの体を触るととても暑かった熱だ。
きっと雨の中で俺をずっと待ち続けていたから風邪をひいてしまったんだ。
(このままじいちゃんを炙って逃げたいのは山々だが今はいち早くじいちゃんを病院に連れていかなければならない。……じいちゃんのためにも俺が犠牲に。)

テオお願いします!じいちゃんを病院に連れて行ってください!もしこの願いを聞いてくれたら何でもするから!子供だって産む。だからお願い

もし僕が願いを聞いたらお前は…れを……きに………くれるのかい。

テオ今なんて…

わかった…。
兵士たち今すぐこの老人を病院に連れて行け!

「ハッ!」
兵士たちがじいちゃんを抱えて馬車に乗せ連れて行った。

何で逃げたのノア

すごい形相でこちらをみるテオに思わず顔を晒してからひとまず謝った。

取り敢えず展望台の中に入ろうか。
手を貸して足元危ないから

あ、うん

(展望台の中は天井が高くて階段があるだけでそれ以外何もなかった。ただ雨の音が鳴り響く)

寒いからおいで
(テオが自分のマントに包まって手を開いている)

うん…

テオの腕の中に入るとそのまま抱きしめて来た

ノア…さっきは酷いこと言ってごめんね。

えっ…(お前はいつも酷いことしか言わないだろ!そう言いたかったが、今のテオはさっきと裏腹に何故だか傷ついている。)

そんな気にしてないから大丈夫だよ!
お前に噛まれてから1人になって周りに散々言われてきたしさ。お前の言う通りもしかしたら他の奴に番にされてたかもしれないし。

ノア本当にごめん。ノアが逃げたことに怒りが湧いてきちゃって…その……口走っちゃって。
本当に申し訳なかった嫌だったらもうおじいさんと元の暮らしに戻ってもいいし俺の子を捨てたっていいだからこれ以上嫌わないで、

や、やめろよ、お前らしくない。ほらこっち向け!
(おでこにキスしてあげた)

えっ⁉︎
(テオが驚いた顔をしてこっちを見た)

なんて顔してんだよハハッ

………ハハッ
(俺が笑うとテオも笑った)

ノアはいつもそうだね。

いつも?

そう、いつも笑っている…




昔ノアが引っ越してしまった後僕は必死で君を探していた。毎日飽きずに探していた。そしてある日、隣町の噂でとても上手く剣を作る店のことを聞いた。ノアのおじいちゃんは剣を作る人だ。
それでピンと来て、すぐに隣町のその店に行ってみたんだ。その時にはもうノアは少し大人になっていた。(まぁ、僕もだけどね)
可愛いノア、ずっと見ていたい、だがあの時あんなことを言ってしまった手前なかなか会いに行けなかった。酷いことを言った幼い時の僕が憎くてたまらなかった。だから大人になって正式に妻として迎えればいいと思った。

ずっと君に会いたかった。



そう…だったのか…。(でももし急にテオが現れてたら俺はお前を思いっきり殴ってたかもしれないなハハッ)お前に城に呼ばれていた時、なんだか分からなくて怖かった、でも期待していた自分もいたんだまたあの男の子に会えるんじゃないかってね。勿論あんな言い方されたらお前と番なったことが本当に嫌だったよ。

じゃぁ、何で。

何でだろうな、嫌でたまらなかったのに運命には逆らえなかったみたいだなハハッそれにさっきじいちゃんに子供のことどうするって聞かれた時に子供をおろしたくはないと思ったんだ、無理矢理噛まれて、連れてこられて、孕まされて、散々なのにでもテオが好きだやっぱり俺とお前は運命なんだな。


ノアッ  好き 大好き 愛してる

うん、俺も好き!

はぁ、やっと俺のノアになってくれた。
ねぇノアキスしていい?

聞くな馬鹿ッ


そのまま俺たちは愛し合いながら夜を明かした。

雨も止んだことだし城に帰ろうノア!
うん!





ノア様どこにおられたんですか!?国中探したんですよ!

ごめんなさい!

ってあれ?テオ様お仕事の方はどうされたんですか?

あぁ実は父の北の方に住んでいる友人の王の娘に求婚されてね、僕には妻がいると断って来たんだよ。だからノアがいないと聞いてすぐ帰ってこれたんだよ。

えっ////

なあに?意識しちゃった?

馬鹿ッ////

可愛いなぁノアは

も、もうだから可愛いとか言うな…




フフッ
ところでノアくん部屋に戻って来たはいいけど何?これ?

あ、(まずい巣作りしたまんま城を出たんだった。)

ふぅーん、ノアは巣作り下手くそなんだねぇ

ふざけんな無意識だ馬鹿!別に寂しくて作ったわけじゃな…
ノア可愛い♡チュッ

うぐっ

ねぇ、ノアシよ?

は?!何言ってんだお腹には赤ちゃんが!

そっかー…

(なんだよそんな残念がって、俺が悪いみたいじゃん。)
…………べ、別に産んだ後だったら………。

!本当?じゃぁそれまで楽しみに待ってるね!

楽しみにするのは赤ちゃんが生まれることの方だろう!

ハハッそだね、ごめん。


こうしてバカップルが誕生してしまったわけだが、じいちゃんはと言うと退院した後テオが許しを貰いに行って、じいちゃんは少しずつ許してくれることとなった。

そして子供が産まれた後はもう一度本当の結婚式をした。







俺らの日常その1

あのあと俺たちは平和に暮らしている。子供はレオと名付けられた。性別は男の子だ。
まさに順風満帆だがしかし、なんだか最近テオの様子がおかしい、何かと気が散ることが多い。
例えば最中の時に電話がかかってきてその電話に出てしまったり、何日家に帰ってこないことが多くなっている。(まさか他に好きな人ができちゃったのかな?)
そんなことを考えながら1日が終わってしまう

ノア様最近元気がありませんがどうかされましたか?私にできることなら何でも言ってください。
そう執事が言ってきた。

ありがとうでもこれは自分で解決したいから。

作用でございますかでは、ノア様の元気が出るお茶をお持ちしますので少々お待ちください。
執事がそう言って出て行った

このまま変な気持ちのままは居心地悪いし思い切って言ってみるか!(確かテオは書斎にいるから執事が入れてくれてるお茶飲んだら行こうかな)

コンコンッ

お茶をお持ちしましたよぉ

悪いな気を使わせて。

いえいえ!お茶を入れることぐらいさせてください
ノア様は働きすぎです。

本当にありがとう執事。

頼ってもらっていいんですよ。ふふ。
(…ふっふっふっ元気がない時は精力剤が一番!次のお子様も楽しみですね…ふっふっふっはーっはっはっは!)

ん?何だかいい匂いすごい美味しい!何だか元気が出てきた感じがするよ執事!

ええ、それは良かったですニコニコ。

ご馳走様!じゃぁ俺はテオのいる書斎に行ってくるからレオがぐずったり何かあったら呼んでね。

さてとっ私はレオ様とお散歩にでも行きますか、
結果が楽しみだ♪

コンコン

テオ、その…今いいか?っ
(女の人がいる。あれ近くないか?嘘、本当に?まさか本当に他に好きな人ができてるなんて…浮気ならもっと誰にも見られないところですればいいのに。ふっ馬鹿だな俺そうだよな、Ωは生涯に1人しか番えないけどαはいくらでも番を作れるもんな…。

ん?ノア?何でドアの前で止まってるの?

今テオの顔見たら泣いちゃうから見れない。

どうしたの?そんなに俯いて、嫌なことでもあった?取り敢えず部屋に入りな?

やだ!(他の奴の匂いがした部屋なんかに入らたくない)

?、どうした?この部屋に入りたくない感じかな?
うーんじゃ、寝室に行っていな、後で僕もそっちに行くから、終わったら必ず行くから待っててね。
そう言ってテオは俺のおでこにキスをして行ってしまった。

テオに言われた通り寝室に行った。考えすぎて疲れてしまってそのまま寝てしまった。

ノア起きて、ノア~

うぅう~ん何だよ気持ちよく寝てたのにぃ

フフッおはよ!

ん?おはよってえっ!?何で巣の中にいるんだ!?
(まさか俺寝ながら巣作りしてたのか!?マジかぁスッゲェ恥ずかしい。でもなんでテオがここにいるんだっけ?
さっき浮気現場見てショックでそのまま寝ちゃったのか!ってことは話の続きするためにテオは来たんだよな?余計顔合わせたくねぇ)

?どしたのノアさっきからなんか変だよ?

今はお前と話したくない…。(やべ思わず冷たく遇らっちゃった)

ふ~ん…なるほどねぇ。話したくないんだぁ。
じゃあこれならどうかな?

シュルルッ

ん?何だ何だ?何かもぞもぞしてってえ!?巣の中入ってきた!?

こぉちょこちょこちょぉ~

うわっ………ちょ…まっ…テオ!くっくっくすぐったい馬鹿!ッハハハハハッ…あっ

ほらほら言ったほうが楽だよ?

い、言う言う言う言いますからやめてぇ……んぁ

はい、やめたから言ってくれるよね

う、うん。ででもぉ…。

何でもいいから言う!

わ、わかったよ。
そ、そのな最近なんかテオが忙しくてちょっと寂しくてささっきの商談してたところ見た時に浮気されてるんだなって思っちゃってちょっとかなしくなっちゃって。

そっか、寂しい思いさせちゃってごめんねノア。

ううん、そのこっちも疑ってごめん

そんなのいいんだよ寂しい気持ちに気づかなかった俺の方が責任重大だ。本当ごめん。ちなみにさっきの商談の人は同じαだからなんの問題もないよ!
それに僕は浮気なんてするはずない!最近気が散っていたのは雑務が多くてね、それが原因。


そ、そっか
それよりあのさ、な、なんかさっきから体熱いんだけどなんか盛った?

え?!盛ってないよ?俺結婚式以来君に盛った覚えないけど…?

え?じゃ、じゃぁ単なるヒート?でもそんなはずないよなヒートはこの前テオがいなかった時に来たし、あれ?なんでだ??

あ、もしかして!?
(この前確か執事が2人目のお子様も楽しみですねなんてことを独り言で言っていたのをたまたま聞いたことがあったなぁ…。

ん?どうしたテオ。

嫌なんでもないよノア
(そういえばヒートの時のあの濃い香りはしないと言うことはヒートではない。精力剤か何かかな?あの執事め!よりにもよってノアに盛るとはいい度胸じゃぁねぇか)

なんかテオすごい怖い顔してるぞ、もしかして怒ってる。また俺疑っちゃったか?

ん?怒ってないよ?あぁ~でもちょっと怒ってるかなぁ(そんな無防備だから薬なんて盛らされるんだよもぉ~俺の可愛いノアはぁ、こんなことが続くなら俺のそばから離れられなくしないといけくなるな)※この時執事は、
ハックシュンッ誰か私の噂をしましたね?

あ、ごごめ

もぉ~こっちおいでノア!(弱ってるノア可愛い)

え、うわっ!

これからは2人でいられる時間いっぱい増やしてあげるから心配しないでね大丈夫だから、ね?

う、うん
(うわぁぁぁあ照れながら「う、うん」だって可愛すぎかよおい)

それはそうと体キツイよね俺が治してあげるからベット行こうね

ま、まさかテオや、ヤるのか?

うん!もっちろ~ん、大変な番を放っておかないもんね!

はい、行こうねノアちゃぁ~ん♪

えちょ、ま、レオにおっぱいまだあげてないしそれに洗濯物も取り込まないといけないしあ、あと廊下の窓拭きしないといけないしそれに、それに…

はい、ストップ~ノアちゃんは他のお手伝いさんの仕事を全部取る気なのかな?家事より今はノアを優先させて?ね?

う、ぅ~。

それにノアのおっぱいはもともと僕のものだし!

はぁ!?俺のおっぱいは俺のものだ!

わかってないなぁこんなに開発したのは誰でちゅかぁあ?

あぁ、あん…。クッぅぅ~んんっ。

クソ、調子に乗るんじゃない!

ハハッごめんごめんつい、でもノアシたいでしょ?

ウンッ

フフッ可愛い~、じゃベット行こっか!
こんな感じにまたラブラブ生活は元通りになりましためでたしめでたし。


後日
しぃつぅじぃ~???

はひ~テオ様お許しをぉ~

この野郎一発殴らせろ‼︎

すみませんでしたすみませんでした!出来心だったんです。手を離してくださいテオ様!どうか殴らないでくださいまし~

ガチャッ

執事~洗濯物干すから手伝って~…!?テ、テオ!!まさか…ま、まさか次は執事かー?この浮気者ぉ~!

ちょっ、ノア待って!

やなこった!もうじいちゃんのところ帰る!

ノ、ノア本当に待って、誤解なんだよぉ



しぃつぅじぃ??????
もぉう許せねぇ!

ひぇ~

こんなこんなで色んなことがあるけど俺らの日常は続いていく。ノアより
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#オメガバース#運命#美形×平凡 ヴィレン→→→→→→→←←←コリン 私国の城の使用人としてアルバイトしていたコリンだがある日、自国の王子の隣に見慣れない若い者がいた。それは自国の王子の友人であり北の国の王子であるヴィレンであった。 2人が目があったその時…。

鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる

結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。 冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。 憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。 誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。 鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。

こわがりオメガは溺愛アルファ様と毎日おいかけっこ♡

なお
BL
政略結婚(?)したアルファの旦那様をこわがってるオメガ。 あまり近付かないようにしようと逃げ回っている。発情期も結婚してから来ないし、番になってない。このままじゃ離婚になるかもしれない…。 ♡♡♡ 恐いけど、きっと旦那様のことは好いてるのかな?なオメガ受けちゃん。ちゃんとアルファ旦那攻め様に甘々どろどろに溺愛されて、たまに垣間見えるアルファの執着も楽しめるように書きたいところだけ書くみたいになるかもしれないのでストーリーは面白くないかもです!!!ごめんなさい!!!

借金のカタで二十歳上の実業家に嫁いだΩ。鳥かごで一年過ごすだけの契約だったのに、氷の帝王と呼ばれた彼に激しく愛され、唯一無二の番になる

水凪しおん
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名家の次男として生まれたΩ(オメガ)の青年、藍沢伊織。彼はある日突然、家の負債の肩代わりとして、二十歳も年上のα(アルファ)である実業家、久遠征四郎の屋敷へと送られる。事実上の政略結婚。しかし伊織を待ち受けていたのは、愛のない契約だった。 「一年間、俺の『鳥』としてこの屋敷で静かに暮らせ。そうすれば君の家族は救おう」 過去に愛する番を亡くし心を凍てつかせた「氷の帝王」こと征四郎。伊織はただ美しい置物として鳥かごの中で生きることを強いられる。しかしその瞳の奥に宿る深い孤独に触れるうち、伊織の心には反発とは違う感情が芽生え始める。 ひたむきな優しさは、氷の心を溶かす陽だまりとなるか。 孤独なαと健気なΩが、偽りの契約から真実の愛を見出すまでの、切なくも美しいシンデレラストーリー。

従僕に溺愛されて逃げられない

大の字だい
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〈従僕攻め×強気受け〉のラブコメ主従BL! 俺様気質で傲慢、まるで王様のような大学生・煌。 その傍らには、当然のようにリンがいる。 荷物を持ち、帰り道を誘導し、誰より自然に世話を焼く姿は、周囲から「犬みたい」と呼ばれるほど。 高校卒業間近に受けた突然の告白を、煌は「犬として立派になれば考える」とはぐらかした。 けれど大学に進学しても、リンは変わらず隣にいる。 当たり前の存在だったはずなのに、最近どうも心臓がおかしい。 居なくなると落ち着かない自分が、どうしても許せない。 さらに現れた上級生の熱烈なアプローチに、リンの嫉妬は抑えきれず――。 主従なのか、恋人なのか。 境界を越えたその先で、煌は思い知らされる。 従僕の溺愛からは、絶対に逃げられない。

仕事ができる子は騎乗位も上手い

冲令子
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うっかりマッチングしてしまった会社の先輩後輩が、付き合うまでの話です。 後輩×先輩。

かわいい王子の残像

芽吹鹿
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 王子の家庭教師を務めるアリア・マキュベリー男爵の思い出語り。天使のようにかわいい幼い王子が成長するにつれて立派な男になっていく。その育成に10年間を尽くして貢献した家庭教師が、最終的に主に押し倒されちゃう話。

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