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もう無理 1
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火曜、水曜と過ぎていく度に、詩織は週末のことが夢だったのではないかと思えてきた。
学校での優一は、これまでと何も変わっていないように見えた。私がそう約束させたのだが、一人でドキドキしているのが、バカらしくなってきていた。
そして、木曜日になった。
朝いつもの時間に起きると、ラインが届いていた。送った時間を見ると、2時間以上前だった。
ラインには、電話していい?とだけ書かれていた。
「朝の忙しい時に何よ」
と電話をかけた。
「し~ちゃん!良かった。電話してくれて」
「何よ。女性の朝は忙しいの」
「やっぱり無理だよ。し~ちゃんがいないと寝れない」
「まさか、ずっと起きてたの?」
「3時間くらいは寝たと思う。でも、目が覚めちゃって」
「そんなこと言ったって、一緒になんか住めないわよ」
「それは分かってる。だから、せめて今週も会って。会えるって分かってれば我慢できる」
「無理。土曜に女子バスケ部の試合あるから」
「えっ?し~ちゃん、顧問やってたっけ?」
「顧問は曽根先生。私は昔やってたからって、サポート頼まれてるの」
「場所は何処?」
「言ったら来るでしょ」
「じゃあ、日曜日」
「あのね。あの日帰ってから、結局、掃除が全然終わってないの」
「だったら。僕も手伝う」
「私の部屋には入れないって言ったでしょ?」いつか絶対に来そうな気がする。その前に普通の部屋にしなければならない。
「それなら、ハウスクリーニング頼む。僕の部屋もたまに頼んでるから」
「あっ、その手があったか、って、そんな大掃除しないから」知らない人なんか入れられるわけがない。
「嫌だ。会いたい」
ダメだ。時間がどんどん過ぎていく。結局、折れるつもりがないのだから、時間の無駄だ。
でも、どうしよう?洗濯は、今日の夜からやるとしても、掃除は無理だ。ルンバでも買ってもらうか?
部屋の中を見渡す。物は少ないと思うが、狭い部屋で意味はあるのだろうか?
「ルンバ買って」冗談が99%だったが。
「あっ、いいね。分かった」
「やっぱりね」
「何が?」
「冗談が通じない」
「そっ、そんなことないよ」
「分かった。土曜の夜から泊まる。それでいいでしょ」
甘やかしている。確かにその通りだ。
「ホントに!やった!」
「じゃあ切るからね。遅刻しちゃう」
「うん、し~ちゃん、大好き」
「はいはい」電話を切った。
はぁ~、朝食は買うか。洗面台に行く。鏡に写る自分を見つめる。
ダメ男に引っかかった?
これで働きもせずにブラブラしているなら、そう思える。
優一は、日本でトップの小売業で、不動産、金融、サービス等の幅広い事業も展開している総合企業グループの持ち株会社の社長の一人息子。
しかも、道楽息子などでは全くない。自分の立場をちゃんと理解し、その立場に恥じない人間になろうとしている。
その人生を私のせいでダメにできるわけがない。私のメリットは?好きなものを買ってもらい、贅沢な暮らしを別れるまで満喫すればいい?
でも、アメリカの大学で、そんなに贅沢に着飾って、これ見よがしにしている人なんて、そうはいない。みんな自分で考えて、必要なもの、要らないものを選択して生活している。
だから、私もそうするのが当たり前になっている。別にミニマム主義みたいな括りにいるつもりはないし、港区女子のように、自分の生活が充実していると満足するために、必死になるつもりもない。
自分らしくいたい。
だから、日本に来て以来、リアルの恋人ができなかったのだけど。
一つ言い訳させてもらえば、日本の男子は子供に見えてしまうこともある。
だからと言って、アメリカの男子が優れているかという訳では無いが、アメリカの方が自立していることは間違いない。
じゃあ、なぜ日本にきたのか?少なくとも婚活では決してない。
あぁ、今は、一刻も早く家を出ないと。
学校での優一は、これまでと何も変わっていないように見えた。私がそう約束させたのだが、一人でドキドキしているのが、バカらしくなってきていた。
そして、木曜日になった。
朝いつもの時間に起きると、ラインが届いていた。送った時間を見ると、2時間以上前だった。
ラインには、電話していい?とだけ書かれていた。
「朝の忙しい時に何よ」
と電話をかけた。
「し~ちゃん!良かった。電話してくれて」
「何よ。女性の朝は忙しいの」
「やっぱり無理だよ。し~ちゃんがいないと寝れない」
「まさか、ずっと起きてたの?」
「3時間くらいは寝たと思う。でも、目が覚めちゃって」
「そんなこと言ったって、一緒になんか住めないわよ」
「それは分かってる。だから、せめて今週も会って。会えるって分かってれば我慢できる」
「無理。土曜に女子バスケ部の試合あるから」
「えっ?し~ちゃん、顧問やってたっけ?」
「顧問は曽根先生。私は昔やってたからって、サポート頼まれてるの」
「場所は何処?」
「言ったら来るでしょ」
「じゃあ、日曜日」
「あのね。あの日帰ってから、結局、掃除が全然終わってないの」
「だったら。僕も手伝う」
「私の部屋には入れないって言ったでしょ?」いつか絶対に来そうな気がする。その前に普通の部屋にしなければならない。
「それなら、ハウスクリーニング頼む。僕の部屋もたまに頼んでるから」
「あっ、その手があったか、って、そんな大掃除しないから」知らない人なんか入れられるわけがない。
「嫌だ。会いたい」
ダメだ。時間がどんどん過ぎていく。結局、折れるつもりがないのだから、時間の無駄だ。
でも、どうしよう?洗濯は、今日の夜からやるとしても、掃除は無理だ。ルンバでも買ってもらうか?
部屋の中を見渡す。物は少ないと思うが、狭い部屋で意味はあるのだろうか?
「ルンバ買って」冗談が99%だったが。
「あっ、いいね。分かった」
「やっぱりね」
「何が?」
「冗談が通じない」
「そっ、そんなことないよ」
「分かった。土曜の夜から泊まる。それでいいでしょ」
甘やかしている。確かにその通りだ。
「ホントに!やった!」
「じゃあ切るからね。遅刻しちゃう」
「うん、し~ちゃん、大好き」
「はいはい」電話を切った。
はぁ~、朝食は買うか。洗面台に行く。鏡に写る自分を見つめる。
ダメ男に引っかかった?
これで働きもせずにブラブラしているなら、そう思える。
優一は、日本でトップの小売業で、不動産、金融、サービス等の幅広い事業も展開している総合企業グループの持ち株会社の社長の一人息子。
しかも、道楽息子などでは全くない。自分の立場をちゃんと理解し、その立場に恥じない人間になろうとしている。
その人生を私のせいでダメにできるわけがない。私のメリットは?好きなものを買ってもらい、贅沢な暮らしを別れるまで満喫すればいい?
でも、アメリカの大学で、そんなに贅沢に着飾って、これ見よがしにしている人なんて、そうはいない。みんな自分で考えて、必要なもの、要らないものを選択して生活している。
だから、私もそうするのが当たり前になっている。別にミニマム主義みたいな括りにいるつもりはないし、港区女子のように、自分の生活が充実していると満足するために、必死になるつもりもない。
自分らしくいたい。
だから、日本に来て以来、リアルの恋人ができなかったのだけど。
一つ言い訳させてもらえば、日本の男子は子供に見えてしまうこともある。
だからと言って、アメリカの男子が優れているかという訳では無いが、アメリカの方が自立していることは間違いない。
じゃあ、なぜ日本にきたのか?少なくとも婚活では決してない。
あぁ、今は、一刻も早く家を出ないと。
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