旦那様は、パーフェクト高校生

ぱるゆう

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小百合のお泊り 1 初めての部屋

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「ピンポーン」と優一の部屋のインターホンが鳴った。

集合玄関の前で小百合は待ったが、反応がない。

まさか!救急車で運ばれたの!と小百合は焦って、優一のスマホに電話した。

「う~ん、出ない。どうしよう」
ずっとコール音が鳴っている。

「あっ!おば様なら、流石に連絡行ってるわよね?」

電話を切って、優一の実家に電話しようと電話帳を開いたら、優一から着信があった。

すぐに通話ボタンを押す。
「優一!今どこ!」

「えぇ?もちりょん家だよ。小百合きょそ、どこにいりゅの?」スマホから寝ぼけていそうな声がした。

「優一!今何時だと思ってるの!」つい口調がきつくなる。

「ん~、9時?」

「そう、9時5分。9時に行くって言ったわよね?」

「う~ん」と伸びをしていそうな声がした。

「優一、早く開けなさい」

「うぅぅぅん、今開けるよぉ」

少し経って、やっと小百合の前の集合玄関のドアが開いた。

「じゃあ、今から行くから」

「うん、待ってりゅ」

「ちょっと、寝ないでよ!部屋の玄関も開けてよ!」

「きゃぎ開けときゅかりゃ、きゃってに入って」

「はぁ~」小百合はため息をついて、エレベーターのボタンを押した。

エレベーターの上の数字が変わるのを眺める。
まぁ、元気そうで良かった。とりあえず小百合はホッとした。

部屋の玄関の前に着いた。
「ふぅ~」小百合は息を吐き出した。

流石に男の一人暮らしの部屋に入るのは、緊張する。もちろん優一の実家の部屋には何も気にせずに入っていた。勝手に(と言っても親の許可を得て)入って、優一の帰りを待っていたこともある。

玄関の取っ手を握ると、開いた。鍵が開いているんだから、当然なんだが、ドキッとする。

「お邪魔しま~す」と声を出しながら、中に入る。

思ったよりというか、ちゃんと整理整頓されていた。

玄関に入り、鍵を閉めた。
「優一!」と玄関から声をかける。

「入ってきていいよ」と声がした。

う~ん、荷物があるんだけど。まぁ、後でいいっか、と靴を脱いで廊下に上がった。

リビングのドアを開ける。リビングも綺麗になっていた。優一はいない。

「優一、どこ?」少し不安になる。

「寝室」とドアの向こうから声がした。

そのドアを開くと、優一はうつ伏せで寝ていた。

「いい加減に起きたら?」

「なんか身体がダルいんだ」

「えっ!大丈夫なの?」

「大丈夫だとは思うんだけど、お腹も空いてるし」

「えっ?食べてないの?」

「うん」

「水分は?」

「取ってない」

「ダメよ。脱水症状になっちゃうよ。何飲みたい?」

「いい。自分でやるから」優一はゆっくりと起き上がった。

「無理しなくていいわよ」

「それくらい大丈夫だよ」

優一は、ベッドを降りて、フラフラしながら歩いた。

もう!小百合は優一の腰に手を回して支えた。
「ありがとう」優一はブッキラボウに言った。

「あら?素直なのね?」小百合は、優一の目を見る。

「やっぱり誰かいてくれると安心する」と優一は恥ずかしそうに言った。

「フフフッ、素直過ぎて怖いわ」

「じゃあ、もう言わない」

「そんなこと言わなくても、ちゃんと面倒見てあげるから。いつものことでしょ?」

優一は照れくさそうに頷いた。

「フフフッ」

詩織が冷蔵庫を開いた。
「オレンジジュースにしようかな」

「珍しい」

「内出血にはいいんだって」

「ふ~ん」

優一をキッチンに寄りかからせて、小百合は先にオレンジジュースと2つのコップをテーブルに運んだ。

「何これ?」テーブルに置いてあった紙を見つけた。

「ん?いつの間に?」優一は不思議に思って、
「何か書いてある?」とゆっくりとキッチンから着て、小百合の手元を覗いた。

そこには、食事のメニューと、内出血の治療法が書いてあった。

「優一が書いたんじゃないわよね?この字」

「うん、僕じゃない」少し気不味く思ったが、詩織の優しさに、ぐっとくるものがあった。

「何処かで見たような字なのよね」小百合は首をひねっている。

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