遊ばれる男

ぱるゆう

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わざと?な再会

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仕事と育児、旦那との夜の生活、母のサポートもあり、全て順調にいっていた。本当に幸せだった。

でも、やはり世の中そんなに上手くはいかないようにできていると痛感させられた。



「スミレ、すまない。相手の子が姙娠した」旦那は床に正座している。

「いいわ。いつかはこうなる気がしたのよ。あなただから」

「そっ、そうなのか?」

「騙されたんでしょ。ゴムに穴を開けられたとか、寝ている間に生でされたとか」

「そうなんだ。この前の泊まりの学会の発表会の後に、酔っぱらってしまって。本当に申し訳ない」旦那は床に頭をつけた。

「本当に気にしないで。浮気を許したのは私なんだし。で、相手は?」

「小児病棟の美杉さんだよ」

「えっ!美杉さんって、女優に似てるとか言われてる子?」

「あぁ」

「うわっ!あなたも隅に置けないわね。先生の誘いには絶対に乗らないって噂なのに」

「なんか、物凄く気に入られてるみたいで」

「別に別れてもいいわよ」

「そんな、勘弁してくれ。俺にはスミレしか考えられないんだ」

「あら?嬉しいこと言ってくれるじゃない。2人目作る?」

「えっ!ホントにいいの?」

「うん、作りましょ。でも、その前に美杉さんをなんとかしないとね」

「そうなんだ。本人は産むの一点張りで、全く聞く耳を持たない。病院も辞めると言ってる」

「あらら、そろそろ私にも電話かかってきそうね。別れろって」

「後で番号教えるから、拒否設定してくれ」

「うん、分かった。あっ!」

「どうした?」

私の頭に、あの子が浮かんだ。弁護士ならいい解決策を知ってるかもしれない。でも、普通は奥さんか旦那が離婚するためだろうが、今回は、浮気相手をどうにかしてほしいという依頼だ。

「知り合いの弁護士に相談してみる」

「えっ!いつそんな相手を見つけだんだよ」

「あなたと別れようと思ってた時」あっさりと答えてみる。

「えっ!今も付き合いあるのか」

妊娠させたことよりも、そっちの方が気になるの?でも、私と別れたくないって証拠ね。

「そんなわけないでしょ。昔の話よ」可愛そうだから、またあっさりと言ってあげる。

「良かったぁ。そっ、それならいいけど。頼む、本当に別れたくないんだ」と、また頭を床につけた。

「大丈夫、安心して。私が、あなたと別れる時は、どっちかが死ぬときよ」

旦那が顔を上げた。今にも泣き出しそうだ。
「スミレ・・・本当に愛してるよ」

はぁ、私も本当に離れられないわ。
「私もよ」



幸い、縁美もグッスリと寝ている。
「行く?」

「こんな時にいいのか?」

「あなたの言葉を証明して」

「あぁ、精一杯証明してみせるよ」






そして、次の日、仕事の合間に、あの子に電話した。やはり出ない。
「忙しいのかな?」

帰る時にスマホを確認すると、留守番電話にメッセージがあった。

聞いてみると、
「スミレさん、嬉しい、本当に嬉しい。いつか、この電話があると思って、頑張ってきました。また電話します。多分7時過ぎになると思います」

時計を見る。7時10分前だ。
「どうしよっかな?まぁ、かけて出ないとイラッとするから待つか。すぐ出たら、喜ぶかもしれない。まぁ、今は別にしたくはないんだが、フフフッ」

そうこうしているうちに、電話がかかってきた。予定の6分前だ。
「もしもし、純太?」

「あぁ、本当にスミレさんだ。嬉しすぎる。ねぇ、いつにします?いつがいいですか?」

「あのね。今回はホテル行かないわよ」

「えっ、嫌だ!別れたくない!ちゃんと待ってたじゃないですか?僕の何が悪いんですか?嫌だ!絶対に別れない」

あぁ、ダメだ。この子が美杉さん会ったら、彼女に同情して、私を別れさせようとしそうだ。

それがどんな結果に繋がろうとも。この子は後先を考えない。

「やっぱりいい。また電話する」

「ちょっ、ちょっと待ってください。今から会えませんか?お願いします」

「あなた2人の子供の親なんでしょ。いい加減にしなさい」

「それはそうですけど、スミレさん、全然連絡くれないから。いつも会える子供とは違います」

「ポケモンのレアモンスターみたいに言わないで。本当にすぐ帰るからね。ホテルとか、中に入りたいとか、触りたいとか言ったら、その場で帰るから」

「それでいいです」

「はぁ」ため息をついて、私の近くの駅に場所を設定した。母に電話して、悪いけど先に食べててと伝える。


待ち合わせ場所に着いた。流石に私の方が早い。席について紅茶を注文した。

はぁ、明日が休みでよかった。たっぷり縁美と遊んで、栄養補給しよう。

思ったよりも早くあの子は来た。手を上げる。気がついて、近づいてくる。
「すいません、待たせちゃいました?」

「さっき来たところよ」白石はコーヒーを注文した。

「嬉しい!スミレさんにまた会えて」

「そういうの。飽きないの?」

「何でですか?本当にそう思って・・・」

「もうお腹いっぱいよ」

「それでいつにしますか?」

「帰るわよ」

「NGワード言ってませんよ」

「あなたも大人になったのね」

「お願いします。本当にスミレさんが必要なんです」

「分かった。分かった。今、私はトラブルに巻き込まれてるの。それを解決したら、旅行でも何でもしてあげるわ」

「旅行!本当ですか?うわっ、その時は夫婦みたいにしていいんですよね?」

「好きにしなさい」

「うわっ!本当に頑張って旅行を実現します」

「そんなこと言って、あなたの家は平気なの?」

しばらく黙っていたが、
「なんとかします」

「止めてよ。こっちに飛び火させないでよ」 

「流石に、それは大丈夫ですよ。それでトラブルって?」

「旦那の浮気相手が姙娠したの。絶対に産むって言ってるみたい」

「分かりました。それでスミレさんも旦那さんも別れる気はないってことでいいんですよね?」

「そうね。だったら、あなたに相談なんかしないわ」

「分かりました。その浮気相手に出産を諦めさせればいいんてすね」とあっさりと言った。

「えっ?そんなことできるの?」

「それは分かりません。僕ができることを一生懸命にするだけです」

「あぁ、そうよね」ベテランの弁護士でも、絶対なんて言わないだろう。

「相手と僕が会うことはできますか?スミレさんは会わない方がいいと思います」

「となると、旦那とあなたが会うの?」

「そうなりますね。羨ましいな。スミレさんの旦那さん」

「お願いたから、変なこと言わないでよ」

「そのへんは弁護士だから大丈夫です」

「あなたの事務所へは、私から連絡した方がいい?」

「そんなのいい、と言いたいところですが、旦那さんが絡んでるので、止めましょう。仕事として受けます。話は僕からしておきます。経緯は、昔の友人と話してたら、トラブルがあったので、仕事として引き受けたってことにします」

「なんか悪いわね。お金はいくらでも払うから」

「もちろん正規の料金はもらわないとならないです。でもそれだけです」

「なんか頼もしく感じるわ。ちゃんと社会人してるのね」

「僕にも夢がありますから」

「ふ~ん、まぁ、よろしくね」私は伝票を持って立ち上がった。

「あっ!帰るんですか?」

「お母さんに任せてるから」

「あのぉ、そのぉ」

「分かった。分かった。キスまでならしていいわ」

「やった!」

暗い所にきて、舌を絡ませた。

「じゃあ、旦那に確認して、予定を連絡する」

「はい、待ってます」



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