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【灯無蕎麦2】
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待ち合わせの時刻に大学の前に行くと既に彼女が待っていた。昼間とは違い藍色の着物を着ている。
「お待たせしました。改めてよろしくお願いします」
「こちらこそこんな事に付き合ってもらってありがとうございます。よろしくお願いします」
彼女はまた、深々と頭を下げた。
「そういえばそれ大丈夫なのですか」
「あ、この尻尾のことですよね?」
ふわりと浮かせてみせた。
「意識すれば、見えないようにすることも出来るんですが結構疲れるんです。それに、この時間なら人目も少ないですし。やっぱりだめですかね?」
そう言われては、私も無下にする訳にはいかなかった。
よくよく見ると、夜の中に薄らと月光のように輝いており神秘的であった。時々隣あって歩いていると振れた尻尾が私に触れ、柔らかい毛が心地よかった。
暫くは鬼ヶ原先輩が書いた地図を頼りに歩いた。記されていた場所は住宅街の大通りを一つ入った場所で、行き止まっていた。あるとすれば、行き止まっている場所の右手には公園と呼ぶにはいささか心許ない緑地があるだけである。
「えっと、ここら辺のはずなんですが」
そう伝えると、彼女が若干背伸びをして私の持っている地図を覗き込んだ。不意に至近距離になってしまい動揺していたが、気にも留めない様子である。
「確かに、そうですね。もう一周ぐるっと歩いてみましょうか」
そう言って、静かな住宅街を回ってみたがやはり見当たらない。もう一度先程の行き止まっている場所に戻ってきた。
「地図が間違っているんでしょうか」
二人でこの先どうすれば良いのか分からず、途方に暮れていた。とりあえず、歩き疲れたこともあり、緑地にひとつだけ置かれたベンチに腰をかけることにした。同時にため息に近い深呼吸をした。
その時である。
遠くで出汁の匂いがした。
横を見ると、尻尾をぴんと立たせた彼女が目を閉じて鼻へ意識を集中させているらしかった。私たちは立ち上がり、匂いの出所を探す。
「こっちに行くと弱くなります」
彼女は公園の奥に進みながらそう言った。
「こっちは強くなりますよ」
私は公園を出て、反対側にあるコンクリートで出来た二階建ての建物の前に来た。一階は麻専門の洋服店で二階は美容室が入っているようである。
彼女も隣に来る。
「それらしきお店は見つかりませんね。でも確かに、匂いはこっちからしてる気がします」
二人してその建物をじっと見つめていた。
「あ、もしかしてあそこでしょうか」
私は建物の裏側、行き止まっているフェンスとの間に、隠れるように設置されていた地下へ続く階段を見つけた。階段には灯りのない行灯が掛けられていた。
階段の前まで来ると、折り返しになっており下がどうなっているのか検討がつかない。また、灯りも無く、降りていくのは躊躇された。
「どうしますか? 匂いは確かに強くなっているような気がしますが」
振り返ると、私の目を真っ直ぐと見て彼女は答えた。
「いってみたいです。よろしいですか?」
そうして私たちは真っ暗な階段を降りていくことにした。
慎重に降りていき、折り返して更に下に進む。既に灯りは届かず、彼女の尻尾の光さえも見えないほどの完全なる闇であった。
「気をつけてください。ここで階段は終わりみたいです」
私は伝えた。
「本当に真っ暗ですね。どうすれば良いのでしょうか」
壁を手探りで調べていると、扉があることに気が付いた。
「こっちに扉があります」
「どこでしょうか」
「こちらです」
全くの暗闇のためか、方向感覚がうまく掴めないようである。
私は彼女に位置を知らせようと手を前に出した。すると、丁度彼女の手が私を掴み、自分の方向へ引き寄せることが出来た。
「ありがとうございます。すみません」
私たちは、扉を開けて中へ入った。
中に入っても状況は変わらず何も見えない状態である。しかし、外で感じていたその匂いは濃厚で、暗闇に満ちており、ここが目当ての店であることが分かった。
またしても手探りで店内を探索すると、おそらく木で出来ている椅子と机があった。机は店内の真ん中に長机が置かれており、そこに椅子が配置されているようであった。そのため、私たちは隣り合って座ることにした。
「いらっしゃいませ」
突然暗闇から声が発せられた。声の感じからして、若くはいのは分かった。一語であったが、愛想の良い物腰の柔らかな印象であった。私たちが驚いて口がすぐに開かなかったため、追って言葉を発する。
「珍しいお客さんですね。あなた方のようなものは長いこと商売やっておりますが、初めてお目にかかります」
彼女が答えた。
「勝手に入ってきてしまったご無礼をお許しください。実は、ここのお蕎麦が美味しいと紹介されて参りました。どうか、頂けませんでしょうか」
「それはそれは。そんな嬉しいことを言ってくださるのはどちらのお客様でありましょうか」
私が答える。
「名を鬼ヶ原と言います」
「あれま、まさか、あの鬼の方の紹介でしたか。あの方には毎回御贔屓にしていただいておりますので、勿論召し上がっていってください」
そう言うと、奥で支度をする音が聞こえ始めた。湯の沸騰する音、まな板と包丁、鮫肌だろうか何かを摺り下ろす音。しかし、そのすべては依然見えない。
「お待たせいたしました。どうぞお召し上がりください」
そう言うと、目の前に器が置かれる音がした。ふわりと湯気が顔にあたり、出汁の中に薄らと柑橘系の香りがした。
「すごい、美味しそうな匂い」
隣で彼女が呟いた。
「お箸も目の前にありますので、冷めないうちにどうぞ」
暗闇の中、手探りで箸と器の位置を確認した。
箸を持ち、器の中へ入れた。先端に蕎麦のあたる感触が僅かにあったため、掬い上げて口へ持っていった。
蕎麦の香りをここまで感じたのは初めての体験であった。また、暗いため分からなかったけれど、蕎麦は絹糸のように細く、滑らかで唇にあたるとくすぐったくなるほどであった。噛むと、張った糸がぷつりと一本一本が噛み切れる食感が心地よくこれまでに体験したことのない食感である。不意に隣を見てみたが、暗くて確認することは出来なかった。
「美味しいね」
隣に向かって話しかけると、彼女は頷くような返事をした。
「お気に召しましたか」
暗闇から私たちに声がかけられた。
「凄く美味しいです。本当に、ありがとうございます」
「そう言っていただけると狸冥利に尽きます」
突然の出来事であった。
それまで、何も見えず、完全なる暗闇であったはずだった空間がぱっと照らされた。光源は何かと灯りの方向を見ると、彼女の尻尾であった。
「え、あ、ごめんなさい! 何で、どうしてだろう」
実は、私は照らされたその一瞬、目の前が見えてしまった。正確には照らされた、大狸の店主の姿である。牙が鋭く、片方の目が潰れており、顔にはいくつもの傷があった。とても物腰の低い温和な声からは想像できないものである。
発光した尻尾はすぐに落ち着き、また、もとの空間に戻った。
音さえ消えたのかと思うほど、緊張感のある暗闇である。
「貴様、見たな」
低く、獣の声である。
私は手探りで彼女の手を握る。
そして強く握り、逃げることを合図した。彼女も握り返す。
勢いよく立ち上がり、暗闇の中扉を開けて外へ出た。
「食ってやる!」
店内から声がする。
階段を駆け上がった。彼女は着物であったため、急ぐのにも限界があった。
扉が開く音がする。
暗闇を進むと、行き止まりになった。おそらく折り返しである。
あと少しと思い、彼女の手を強く引いた。
しかし、それまでとは打って変わって彼女は一切動かなかった。
「すみません、捕まってしまったようです」
絶望的な状況である。必死に打開策を考えたが、八方塞がりに思われた。暗闇の中、振り返り、捨て身の覚悟で体当たりをしようとした時である。見覚えのある灯りが階段に沿っていくつも現れた。途端に彼女を捕まえていた大狸は叫び声を上げ、店の中へ逃げ帰った。
私たちは、階段をすぐさま上がり公園のベンチに座った。
「大変な目にあいましたね」
「申し訳ないです」
「いやいや、謝ることではないです。でも何で突然尻尾が光ったのでしょうか」
「私も知らなかったのですが、私の中の狐様が満足された証のようです」
「なら、良かったですね。危ないところでしたけど」
一息ついて、目的を達成した私たちはまた明日鬼ヶ原先輩の部屋で会うことにして別れた。空は既に白んでいた。
こうして、灯無蕎麦の夜は幕を閉じたのであった。
「お待たせしました。改めてよろしくお願いします」
「こちらこそこんな事に付き合ってもらってありがとうございます。よろしくお願いします」
彼女はまた、深々と頭を下げた。
「そういえばそれ大丈夫なのですか」
「あ、この尻尾のことですよね?」
ふわりと浮かせてみせた。
「意識すれば、見えないようにすることも出来るんですが結構疲れるんです。それに、この時間なら人目も少ないですし。やっぱりだめですかね?」
そう言われては、私も無下にする訳にはいかなかった。
よくよく見ると、夜の中に薄らと月光のように輝いており神秘的であった。時々隣あって歩いていると振れた尻尾が私に触れ、柔らかい毛が心地よかった。
暫くは鬼ヶ原先輩が書いた地図を頼りに歩いた。記されていた場所は住宅街の大通りを一つ入った場所で、行き止まっていた。あるとすれば、行き止まっている場所の右手には公園と呼ぶにはいささか心許ない緑地があるだけである。
「えっと、ここら辺のはずなんですが」
そう伝えると、彼女が若干背伸びをして私の持っている地図を覗き込んだ。不意に至近距離になってしまい動揺していたが、気にも留めない様子である。
「確かに、そうですね。もう一周ぐるっと歩いてみましょうか」
そう言って、静かな住宅街を回ってみたがやはり見当たらない。もう一度先程の行き止まっている場所に戻ってきた。
「地図が間違っているんでしょうか」
二人でこの先どうすれば良いのか分からず、途方に暮れていた。とりあえず、歩き疲れたこともあり、緑地にひとつだけ置かれたベンチに腰をかけることにした。同時にため息に近い深呼吸をした。
その時である。
遠くで出汁の匂いがした。
横を見ると、尻尾をぴんと立たせた彼女が目を閉じて鼻へ意識を集中させているらしかった。私たちは立ち上がり、匂いの出所を探す。
「こっちに行くと弱くなります」
彼女は公園の奥に進みながらそう言った。
「こっちは強くなりますよ」
私は公園を出て、反対側にあるコンクリートで出来た二階建ての建物の前に来た。一階は麻専門の洋服店で二階は美容室が入っているようである。
彼女も隣に来る。
「それらしきお店は見つかりませんね。でも確かに、匂いはこっちからしてる気がします」
二人してその建物をじっと見つめていた。
「あ、もしかしてあそこでしょうか」
私は建物の裏側、行き止まっているフェンスとの間に、隠れるように設置されていた地下へ続く階段を見つけた。階段には灯りのない行灯が掛けられていた。
階段の前まで来ると、折り返しになっており下がどうなっているのか検討がつかない。また、灯りも無く、降りていくのは躊躇された。
「どうしますか? 匂いは確かに強くなっているような気がしますが」
振り返ると、私の目を真っ直ぐと見て彼女は答えた。
「いってみたいです。よろしいですか?」
そうして私たちは真っ暗な階段を降りていくことにした。
慎重に降りていき、折り返して更に下に進む。既に灯りは届かず、彼女の尻尾の光さえも見えないほどの完全なる闇であった。
「気をつけてください。ここで階段は終わりみたいです」
私は伝えた。
「本当に真っ暗ですね。どうすれば良いのでしょうか」
壁を手探りで調べていると、扉があることに気が付いた。
「こっちに扉があります」
「どこでしょうか」
「こちらです」
全くの暗闇のためか、方向感覚がうまく掴めないようである。
私は彼女に位置を知らせようと手を前に出した。すると、丁度彼女の手が私を掴み、自分の方向へ引き寄せることが出来た。
「ありがとうございます。すみません」
私たちは、扉を開けて中へ入った。
中に入っても状況は変わらず何も見えない状態である。しかし、外で感じていたその匂いは濃厚で、暗闇に満ちており、ここが目当ての店であることが分かった。
またしても手探りで店内を探索すると、おそらく木で出来ている椅子と机があった。机は店内の真ん中に長机が置かれており、そこに椅子が配置されているようであった。そのため、私たちは隣り合って座ることにした。
「いらっしゃいませ」
突然暗闇から声が発せられた。声の感じからして、若くはいのは分かった。一語であったが、愛想の良い物腰の柔らかな印象であった。私たちが驚いて口がすぐに開かなかったため、追って言葉を発する。
「珍しいお客さんですね。あなた方のようなものは長いこと商売やっておりますが、初めてお目にかかります」
彼女が答えた。
「勝手に入ってきてしまったご無礼をお許しください。実は、ここのお蕎麦が美味しいと紹介されて参りました。どうか、頂けませんでしょうか」
「それはそれは。そんな嬉しいことを言ってくださるのはどちらのお客様でありましょうか」
私が答える。
「名を鬼ヶ原と言います」
「あれま、まさか、あの鬼の方の紹介でしたか。あの方には毎回御贔屓にしていただいておりますので、勿論召し上がっていってください」
そう言うと、奥で支度をする音が聞こえ始めた。湯の沸騰する音、まな板と包丁、鮫肌だろうか何かを摺り下ろす音。しかし、そのすべては依然見えない。
「お待たせいたしました。どうぞお召し上がりください」
そう言うと、目の前に器が置かれる音がした。ふわりと湯気が顔にあたり、出汁の中に薄らと柑橘系の香りがした。
「すごい、美味しそうな匂い」
隣で彼女が呟いた。
「お箸も目の前にありますので、冷めないうちにどうぞ」
暗闇の中、手探りで箸と器の位置を確認した。
箸を持ち、器の中へ入れた。先端に蕎麦のあたる感触が僅かにあったため、掬い上げて口へ持っていった。
蕎麦の香りをここまで感じたのは初めての体験であった。また、暗いため分からなかったけれど、蕎麦は絹糸のように細く、滑らかで唇にあたるとくすぐったくなるほどであった。噛むと、張った糸がぷつりと一本一本が噛み切れる食感が心地よくこれまでに体験したことのない食感である。不意に隣を見てみたが、暗くて確認することは出来なかった。
「美味しいね」
隣に向かって話しかけると、彼女は頷くような返事をした。
「お気に召しましたか」
暗闇から私たちに声がかけられた。
「凄く美味しいです。本当に、ありがとうございます」
「そう言っていただけると狸冥利に尽きます」
突然の出来事であった。
それまで、何も見えず、完全なる暗闇であったはずだった空間がぱっと照らされた。光源は何かと灯りの方向を見ると、彼女の尻尾であった。
「え、あ、ごめんなさい! 何で、どうしてだろう」
実は、私は照らされたその一瞬、目の前が見えてしまった。正確には照らされた、大狸の店主の姿である。牙が鋭く、片方の目が潰れており、顔にはいくつもの傷があった。とても物腰の低い温和な声からは想像できないものである。
発光した尻尾はすぐに落ち着き、また、もとの空間に戻った。
音さえ消えたのかと思うほど、緊張感のある暗闇である。
「貴様、見たな」
低く、獣の声である。
私は手探りで彼女の手を握る。
そして強く握り、逃げることを合図した。彼女も握り返す。
勢いよく立ち上がり、暗闇の中扉を開けて外へ出た。
「食ってやる!」
店内から声がする。
階段を駆け上がった。彼女は着物であったため、急ぐのにも限界があった。
扉が開く音がする。
暗闇を進むと、行き止まりになった。おそらく折り返しである。
あと少しと思い、彼女の手を強く引いた。
しかし、それまでとは打って変わって彼女は一切動かなかった。
「すみません、捕まってしまったようです」
絶望的な状況である。必死に打開策を考えたが、八方塞がりに思われた。暗闇の中、振り返り、捨て身の覚悟で体当たりをしようとした時である。見覚えのある灯りが階段に沿っていくつも現れた。途端に彼女を捕まえていた大狸は叫び声を上げ、店の中へ逃げ帰った。
私たちは、階段をすぐさま上がり公園のベンチに座った。
「大変な目にあいましたね」
「申し訳ないです」
「いやいや、謝ることではないです。でも何で突然尻尾が光ったのでしょうか」
「私も知らなかったのですが、私の中の狐様が満足された証のようです」
「なら、良かったですね。危ないところでしたけど」
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