28 / 94
第1章
進めない
しおりを挟む
「んはぁっ、あう!」
今度はアナルに結び目がぐぽぉっと入り込み、すぼまりの入口をぐいっと引っかけ、押しひろげながらまた出ていった。
「あ、ああぁあ! っはぁ」
アイルは息を整えるために一旦立ち止まった。最初の結び目を越えるだけでもう疲労困憊だ。でも、まだまだ結び目は無数にある。この先のことを思うとアイルは気が遠くなりそうだった。
「休んでいる暇はないぞ。さっさと進め!」
パァン!
「んうう!」
またアンソニーのパドルが振り下ろされて、アイルはまたずりずりと股を動かしはじめた。
「あっ、あうう、っんふぅ!」
すぐにまた次の結び目にたどり着く。アイルは今度は思い切って勢いよく睾丸を結び目に擦りつけながら進んだ。
「あああん! ひうう!」
今度は引っかからずに縄を越える事が出来た。でも痛い。痛いけど、気持ちいい。
「あっ、はぁ! ああん!」
そして今度はアナル。穴にはまり込んで引っかかるのを、ぐいぐいと腰を揺らしてなんとか抜け出す。
「はぁっ、あっ」
いつの間にか、喘ぎすぎて口元からぼたぼたと唾液を垂らしていた。こんなだらしない姿を見せては怒られると思ってなんとかゆるんだ口を閉じようとするのだがうまくいかない。
「あっ、あう、あ……」
「ほら、さっさと前に進め」
「あう、はい……」
アンソニーに言われて、アイルは一生懸命股を縄にこすり付けながら前へ進もうとするが、なかなかうまくいかない。それというのも、だんだん縄の高さが上がってきて、アイルの足が届かなくなってきたからだった。つま先立ちでは十分に踏ん張ることができず、一生懸命前に動こうとしても、本人が思っているほどは前に進んではいなかった。
「おい、真剣にやれ」
「あっ、前に……、前に進めなくて……」
「また甘えたことを!」
バシィン!
「あふぅ! ご、ごめんなさい……! ひう……」
アンソニーに打たれて、アイルは足をガクガクさせて耐えた。必死に股を縄に擦りつけて、なんとか両足を地面にしっかりつけようと努力するのだがうまくいかない。
「何をもたもたしている。さっさと、前へ……進め!」
そう言いながら、アンソニーはアイルの背中をぐっと押し、無理やりアイルを前へと進ませた。
ゴリゴリィ!
「あひぃいいいい!」
ぐいっと押されて、アイルは前に進んだ。アイルの足はほとんど宙に浮いたようになり、体重のかかった縄はしなりながらさらに深く、強くアイルの股の間に食い込んだ。
「んあああ!」
睾丸にも会陰にもアナルにも、荒縄がぐいぐいと食い込んでアイルを責めさいなむ。
「はぁあん、あぅっ」
「アイル選手は、綱渡りでかなり苦戦していますねえ。まだ綱は三分の一ほど残っていますが、すでに自力で進めなくなっているようです」
「他の奴隷たちに比べて背が低いのが不利になっているようですね。足がつかないから上手く進めないし、股に全体重がかかってしまうから、荒縄もより深く食い込んでしまう。ちょっとかわいそうですが、これがルールですからね」
実況が同情的なことを言ってくれているが、もうアイルの耳には入っていなかった。
今度はアナルに結び目がぐぽぉっと入り込み、すぼまりの入口をぐいっと引っかけ、押しひろげながらまた出ていった。
「あ、ああぁあ! っはぁ」
アイルは息を整えるために一旦立ち止まった。最初の結び目を越えるだけでもう疲労困憊だ。でも、まだまだ結び目は無数にある。この先のことを思うとアイルは気が遠くなりそうだった。
「休んでいる暇はないぞ。さっさと進め!」
パァン!
「んうう!」
またアンソニーのパドルが振り下ろされて、アイルはまたずりずりと股を動かしはじめた。
「あっ、あうう、っんふぅ!」
すぐにまた次の結び目にたどり着く。アイルは今度は思い切って勢いよく睾丸を結び目に擦りつけながら進んだ。
「あああん! ひうう!」
今度は引っかからずに縄を越える事が出来た。でも痛い。痛いけど、気持ちいい。
「あっ、はぁ! ああん!」
そして今度はアナル。穴にはまり込んで引っかかるのを、ぐいぐいと腰を揺らしてなんとか抜け出す。
「はぁっ、あっ」
いつの間にか、喘ぎすぎて口元からぼたぼたと唾液を垂らしていた。こんなだらしない姿を見せては怒られると思ってなんとかゆるんだ口を閉じようとするのだがうまくいかない。
「あっ、あう、あ……」
「ほら、さっさと前に進め」
「あう、はい……」
アンソニーに言われて、アイルは一生懸命股を縄にこすり付けながら前へ進もうとするが、なかなかうまくいかない。それというのも、だんだん縄の高さが上がってきて、アイルの足が届かなくなってきたからだった。つま先立ちでは十分に踏ん張ることができず、一生懸命前に動こうとしても、本人が思っているほどは前に進んではいなかった。
「おい、真剣にやれ」
「あっ、前に……、前に進めなくて……」
「また甘えたことを!」
バシィン!
「あふぅ! ご、ごめんなさい……! ひう……」
アンソニーに打たれて、アイルは足をガクガクさせて耐えた。必死に股を縄に擦りつけて、なんとか両足を地面にしっかりつけようと努力するのだがうまくいかない。
「何をもたもたしている。さっさと、前へ……進め!」
そう言いながら、アンソニーはアイルの背中をぐっと押し、無理やりアイルを前へと進ませた。
ゴリゴリィ!
「あひぃいいいい!」
ぐいっと押されて、アイルは前に進んだ。アイルの足はほとんど宙に浮いたようになり、体重のかかった縄はしなりながらさらに深く、強くアイルの股の間に食い込んだ。
「んあああ!」
睾丸にも会陰にもアナルにも、荒縄がぐいぐいと食い込んでアイルを責めさいなむ。
「はぁあん、あぅっ」
「アイル選手は、綱渡りでかなり苦戦していますねえ。まだ綱は三分の一ほど残っていますが、すでに自力で進めなくなっているようです」
「他の奴隷たちに比べて背が低いのが不利になっているようですね。足がつかないから上手く進めないし、股に全体重がかかってしまうから、荒縄もより深く食い込んでしまう。ちょっとかわいそうですが、これがルールですからね」
実況が同情的なことを言ってくれているが、もうアイルの耳には入っていなかった。
38
あなたにおすすめの小説
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
ふたなり治験棟 企画12月31公開
ほたる
BL
ふたなりとして生を受けた柊は、16歳の年に国の義務により、ふたなり治験棟に入所する事になる。
男として育ってきた為、子供を孕み産むふたなりに成り下がりたくないと抗うが…?!
被虐趣味のオメガはドSなアルファ様にいじめられたい。
かとらり。
BL
セシリオ・ド・ジューンはこの国で一番尊いとされる公爵家の末っ子だ。
オメガなのもあり、蝶よ花よと育てられ、何不自由なく育ったセシリオには悩みがあった。
それは……重度の被虐趣味だ。
虐げられたい、手ひどく抱かれたい…そう思うのに、自分の身分が高いのといつのまにかついてしまった高潔なイメージのせいで、被虐心を満たすことができない。
だれか、だれか僕を虐げてくれるドSはいないの…?
そう悩んでいたある日、セシリオは学舎の隅で見つけてしまった。
ご主人様と呼ぶべき、最高のドSを…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる