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心一つに
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秘密戦隊マケレンジャーと怪人アップリケの戦いもいよいよ大詰め。トドメの一撃を加える準備段階に入っていた。
「よし!トドメだ!全員武器を一つにまとめろ!心を一つに合わせるんだ!」
レッドの号令に、メンバー全員が顔を曇らせた。
「ど、どうしたんだ。みんな…。」
「レッド…。心を一つにしないといけないんだよね…。」
「そ、そうだ!奴を倒す正義の心を…!」
「じゃあ、レッドに謝らないといけないことがあるんだ…。」
まず、ブルーが青い顔で言い始めた。
「この前、レッド、モンハンのデータが消えたってすごく悲しんでたよなぁ?」
「な、何だよ。こんな時に…。」
「あのデータ、消したの俺なんだ…。」
「うそ!あの200時間かけたあのデータを!?」
「わざとじゃないんだ。許してくれ…。」
ブルーの懺悔をレッドは苦笑いしながら聞いていた。
「あ、当たり前じゃないか!俺たち仲間だろ!?」
「ありがとう…。俺、頑張るよ。」
「おいらからもいいかな?」
次はイエローがメタボ腹を抱えながら前に出て来た。
「おいら…レッドが楽しみに置いていたプリン、食べちゃったんだ。…ごめん。」
「…プリンだけか?」
「本当は杏仁豆腐も食べた。本当にごめん。」
「まあ。いいさ。デザートの一つや二つくらい…。」
レッドは本当はすごい悔しいのをガマンしながら、イエローを許した。
「わしからもいいかな?」
ベテランのグリーンがおずおずと前に出て来た。
「な、何ですか?グリーン。」
「いやな…。この前、パチンコで負けちまってな。でもどうしても取り返したかった。だからな、その…レッドの財布からちょいと拝借してな…。」
「…もう、いいですよ。水に流します…。ちゃんと返してくれたら…。」
「すまんのう…。」
「レッド…。私からもいい?」
ピンクが気まずそうに出て来た。
「……今度は何?」
「私……できちゃったみたいなの。」
一同「ええっ!!」
「レッド!何やってんだよ!」
「そうだ!ずるいぞ、自分ばっかり!」
「いや、みんな待て。俺じゃない!身に覚えがないんだ!」
「嘘つけ!レッドとピンクが付き合うっていうのは、戦隊ものの定番じゃないか!」
「あのう…。」
怪人アップリケが声をかけた。
「何だよ。今取り込み中なんだよ。」
「多分、ピンクさんのお子さんは私の子です。」
一同「は?」
「そ、そうなのか?ピンク。」
レッドの問いにピンクは頷いた。
「私…もう疲れちゃったの…。世界を救い続けていくなか、同級生はどんどん結婚しちゃって、私だけ取り残されて…。レッドは好きなのかどうかはっきりしないし。私、寂しかったの…。そんな時にアップリケさんが声をかけてくれて。嬉しかった…。それで気づいたら、朝まで二人で…。」
「……。」
「すいません。レッドさん。つい出来心で…。でもピンクさんとお腹の赤ちゃんは必ず幸せにしますから。」
レッド「みんな。」
ブルー&イエロー&グリーン「おうっ!!」
4人の心が一つになり、最終兵器マケンキャノンがアップリケを貫いた。
この一件でチームの絆が一段と深まった!地球の平和を取り戻すまで、負けるな!秘密戦隊マケレンジャー!
「よし!トドメだ!全員武器を一つにまとめろ!心を一つに合わせるんだ!」
レッドの号令に、メンバー全員が顔を曇らせた。
「ど、どうしたんだ。みんな…。」
「レッド…。心を一つにしないといけないんだよね…。」
「そ、そうだ!奴を倒す正義の心を…!」
「じゃあ、レッドに謝らないといけないことがあるんだ…。」
まず、ブルーが青い顔で言い始めた。
「この前、レッド、モンハンのデータが消えたってすごく悲しんでたよなぁ?」
「な、何だよ。こんな時に…。」
「あのデータ、消したの俺なんだ…。」
「うそ!あの200時間かけたあのデータを!?」
「わざとじゃないんだ。許してくれ…。」
ブルーの懺悔をレッドは苦笑いしながら聞いていた。
「あ、当たり前じゃないか!俺たち仲間だろ!?」
「ありがとう…。俺、頑張るよ。」
「おいらからもいいかな?」
次はイエローがメタボ腹を抱えながら前に出て来た。
「おいら…レッドが楽しみに置いていたプリン、食べちゃったんだ。…ごめん。」
「…プリンだけか?」
「本当は杏仁豆腐も食べた。本当にごめん。」
「まあ。いいさ。デザートの一つや二つくらい…。」
レッドは本当はすごい悔しいのをガマンしながら、イエローを許した。
「わしからもいいかな?」
ベテランのグリーンがおずおずと前に出て来た。
「な、何ですか?グリーン。」
「いやな…。この前、パチンコで負けちまってな。でもどうしても取り返したかった。だからな、その…レッドの財布からちょいと拝借してな…。」
「…もう、いいですよ。水に流します…。ちゃんと返してくれたら…。」
「すまんのう…。」
「レッド…。私からもいい?」
ピンクが気まずそうに出て来た。
「……今度は何?」
「私……できちゃったみたいなの。」
一同「ええっ!!」
「レッド!何やってんだよ!」
「そうだ!ずるいぞ、自分ばっかり!」
「いや、みんな待て。俺じゃない!身に覚えがないんだ!」
「嘘つけ!レッドとピンクが付き合うっていうのは、戦隊ものの定番じゃないか!」
「あのう…。」
怪人アップリケが声をかけた。
「何だよ。今取り込み中なんだよ。」
「多分、ピンクさんのお子さんは私の子です。」
一同「は?」
「そ、そうなのか?ピンク。」
レッドの問いにピンクは頷いた。
「私…もう疲れちゃったの…。世界を救い続けていくなか、同級生はどんどん結婚しちゃって、私だけ取り残されて…。レッドは好きなのかどうかはっきりしないし。私、寂しかったの…。そんな時にアップリケさんが声をかけてくれて。嬉しかった…。それで気づいたら、朝まで二人で…。」
「……。」
「すいません。レッドさん。つい出来心で…。でもピンクさんとお腹の赤ちゃんは必ず幸せにしますから。」
レッド「みんな。」
ブルー&イエロー&グリーン「おうっ!!」
4人の心が一つになり、最終兵器マケンキャノンがアップリケを貫いた。
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