コトノハ

hyui

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冷たい夜道を とぼとぼと

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世界は 冷たい

いつからだろう ずっとそう思っていた

気がつけば夜道に1人放り出されて

吹きっさらしの闇の中

とぼとぼとあてもなく歩く



激しい雨が体を濡らす

凍てつく雹が心に刺さる

吹き荒ぶ風が歩みを阻み

果てない闇に希望のぞみが消える



いつしか体も心も凍りついて

何も感じなくなった

それでいい

冷たさも痛さも何も感じなければいい

そうすれば少しでも前に進める

希望のぞみなんて重荷は持たなければいい



とぼとぼ とぼとぼ

1人歩き続ける

足元だけを見つめ

ただひたすら

止まるまいと進み続ける

感覚を無くして

私は闇に溶けていく



その時 何かが触れた

何かが いや誰かが

私を抱きしめた

心地いい「ぬくもり」に包まれる



その「ぬくもり」は

ゆっくりと

しかし鮮やかに

私に感覚を取り戻させ

「私」という輪郭を取り戻させた



この世界にこんな「ぬくもり」があったのか

いつの間にか涙が頬を伝う

この涙は「人」として正しいのか?

壊れた心には分からない



だけどいつしか「ぬくもり」は去っていった

何故だろう 辛さがより沁みる

痛みは知ってたはずなのに

冷たさは知ってたはずなのに



「ぬくもり」を求めて またとぼとぼと歩く

うたかたのものでもいい

いつわりのものでもいい

身を寄せる「ぬくもり」を探し求める



果たして落ち着ける「ぬくもり」などあるのだろうか

雨は答えてくれない

雹は包んではくれない

風は示してはくれない



私は夜道をひたすらとぼとぼと歩く

この世界は冷たい

あまりにも

呆れるほどに

冷たい
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