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現代風ってお願いしたのですが
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「真宵~どこに行ったの?」
「奥様、屋敷内にはいらしゃらない様です!!」
「はぁ・・・またアソコに行ったのね」
西園寺家の夫人である西園寺 愛美はお手伝いの言葉に溜息を出す。
「あの子は、何処にいるかしら?」
「蒼様なら、書斎に居りましたが・・・」
「そう、わかったわ」
愛美は左手をヒラリと覆して振る。
そうすると、愛美の掌から木の葉が現れ窓から飛んで行く。
「とりあえず、先にお客様を私が対応するわ」
「かしこまりました、蒼様にお伝えしておきます」
「うわ~やっぱりここからだと街がよく見える‼」
屋敷を抜け出し、高台に居る。
「やっぱり、似てるよなぁ・・・」
産まれ変わり、あっという間に3歳を一昨日迎えた。
誕生日を迎えるまでは、記憶はなかったけど、周りからは絶対に3歳児には見えなかっただろう。
「真宵」
「あっ、蒼兄様‼」
高台のフェンスの座っていると、フワリと風にのって上から降りてくる蒼兄様。
西園寺 蒼
私より5歳上のお兄さん。
顔付きはお父様似で、余り感情が表に現れない。でも、美少年なのでかなりモテる。
毎年バレンタインデーには山の様なチョコを貰って帰って来る。
そして、髪色は紅い色をしている。
瞳は、属性を表す緑色。
今の様に、風を操る事ができる。
女神ユラシラさんは、私の前世とあまり変化ないと言っていたが・・・
前世に魔力混ぜちゃダメでしょ!!
(そのおかげで、まぁ退屈しないけどさ・・・)
「真宵、母さんが探してた。まだ本調子じゃないのに・・・また倒れたらどうするの??」
「あう・・・だってお部屋に居るの退屈なんだもん」
「うん、それは解る。けど、母さん心配させちゃダメ!!」
「はぁ~い・・・」
(誕生日に、前世を思い出して・・・倒れれば心配するよね)
誕生日を毎年の様に、家族と身内でお祝いしていた時に起こった。
今まで何か違和感あったのがしっくりと合わさった感覚だった。
けど、今の器にはそんなに受け入れる余裕はなかった様です。
食事の祝の席でぶっ倒れて、熱を出した。
家族は、いきなり倒れた私に驚き、屋敷中大騒ぎだったと侍女の友莉亜に聞いた。
どうにか、熱が下がったのが昨日の昼間だった為安静の為今日もベットに追いやられていた。
(もう、飽きたんだよねぇ。だから少しだけ抜け出して来ちゃった)
「真宵、これ誕生日プレゼント・・・」
「えっ、貰えるの?」
「本当は、当日に渡すつもりだったけど・・・」
「渡せなかったから、今になったけど」
ニコッと苦笑する蒼兄様。
その手には、虹色のリボンが付いている箱。
「開けてもいいですか?」
「うん、あまり高くないけど・・・気に入ったらいいな」
「うわ~キレイな石‼」
蒼兄様がくれた箱の中には、透明で光を反射する丸い石が2つ入っていた。
(シンプルだけど、こーいうの好きなんだよねぇ)
「兄様、気に入りました!!ありがとうございます!!」
「うん、加工は好きな様にしてもらって?」
頭を撫でながら、微笑む蒼兄様。
ハニカムお顔がイイです!!
「・・・っ加工ですか?」
「うん。それちょっとしたモノを付与したんだ。だから、アクセサリーとかにして身に着けていて欲しいな」
「ほえ~そうなのですね。では、2つあるのでピアスにしますわ!!」
石を持つと、ほわほわとした優しい気持ちが湧き上がる。
「さて、真宵。今日何か予定あるって母さんから言われてない?」
「いえ、特には。何かありましたっけ?」
思い当たる節が無いので首をかかげてしまう。
(俺的には、忘れてて全然イイんだけどね・・・)
可愛い俺の妹は、見た目は美少女なのに・・・どこか抜けている。
3歳になったばかりなのに、書斎の活字ばかりの本を読んだり・・・どこか家族に対しても一歩引いていて壁が合った。
けど、一昨日倒れた時に隣に居たから聞こえた。
真宵は倒れる瞬間、ボソッと呟いた。
幸せになりたい。
涙を浮かべながら、呟いた一言に俺は何故か惹かれた。
今まで、精一杯頑張っていた真宵を甘やかそうって。
一番の理解者でいよう、誰よりも近くで。
それが、なんの感情か気付いていたけど・・・
今は、その気持ちには気付かないふりをしようと。
「とりあえず、屋敷に戻ろう。風が夕立が来るって言っているし・・・」
「はい、兄様!!」
無垢な笑顔を向けてくれる真宵。
今だけは、俺がこの笑顔を独り占めしてもいいだろう。
「奥様、屋敷内にはいらしゃらない様です!!」
「はぁ・・・またアソコに行ったのね」
西園寺家の夫人である西園寺 愛美はお手伝いの言葉に溜息を出す。
「あの子は、何処にいるかしら?」
「蒼様なら、書斎に居りましたが・・・」
「そう、わかったわ」
愛美は左手をヒラリと覆して振る。
そうすると、愛美の掌から木の葉が現れ窓から飛んで行く。
「とりあえず、先にお客様を私が対応するわ」
「かしこまりました、蒼様にお伝えしておきます」
「うわ~やっぱりここからだと街がよく見える‼」
屋敷を抜け出し、高台に居る。
「やっぱり、似てるよなぁ・・・」
産まれ変わり、あっという間に3歳を一昨日迎えた。
誕生日を迎えるまでは、記憶はなかったけど、周りからは絶対に3歳児には見えなかっただろう。
「真宵」
「あっ、蒼兄様‼」
高台のフェンスの座っていると、フワリと風にのって上から降りてくる蒼兄様。
西園寺 蒼
私より5歳上のお兄さん。
顔付きはお父様似で、余り感情が表に現れない。でも、美少年なのでかなりモテる。
毎年バレンタインデーには山の様なチョコを貰って帰って来る。
そして、髪色は紅い色をしている。
瞳は、属性を表す緑色。
今の様に、風を操る事ができる。
女神ユラシラさんは、私の前世とあまり変化ないと言っていたが・・・
前世に魔力混ぜちゃダメでしょ!!
(そのおかげで、まぁ退屈しないけどさ・・・)
「真宵、母さんが探してた。まだ本調子じゃないのに・・・また倒れたらどうするの??」
「あう・・・だってお部屋に居るの退屈なんだもん」
「うん、それは解る。けど、母さん心配させちゃダメ!!」
「はぁ~い・・・」
(誕生日に、前世を思い出して・・・倒れれば心配するよね)
誕生日を毎年の様に、家族と身内でお祝いしていた時に起こった。
今まで何か違和感あったのがしっくりと合わさった感覚だった。
けど、今の器にはそんなに受け入れる余裕はなかった様です。
食事の祝の席でぶっ倒れて、熱を出した。
家族は、いきなり倒れた私に驚き、屋敷中大騒ぎだったと侍女の友莉亜に聞いた。
どうにか、熱が下がったのが昨日の昼間だった為安静の為今日もベットに追いやられていた。
(もう、飽きたんだよねぇ。だから少しだけ抜け出して来ちゃった)
「真宵、これ誕生日プレゼント・・・」
「えっ、貰えるの?」
「本当は、当日に渡すつもりだったけど・・・」
「渡せなかったから、今になったけど」
ニコッと苦笑する蒼兄様。
その手には、虹色のリボンが付いている箱。
「開けてもいいですか?」
「うん、あまり高くないけど・・・気に入ったらいいな」
「うわ~キレイな石‼」
蒼兄様がくれた箱の中には、透明で光を反射する丸い石が2つ入っていた。
(シンプルだけど、こーいうの好きなんだよねぇ)
「兄様、気に入りました!!ありがとうございます!!」
「うん、加工は好きな様にしてもらって?」
頭を撫でながら、微笑む蒼兄様。
ハニカムお顔がイイです!!
「・・・っ加工ですか?」
「うん。それちょっとしたモノを付与したんだ。だから、アクセサリーとかにして身に着けていて欲しいな」
「ほえ~そうなのですね。では、2つあるのでピアスにしますわ!!」
石を持つと、ほわほわとした優しい気持ちが湧き上がる。
「さて、真宵。今日何か予定あるって母さんから言われてない?」
「いえ、特には。何かありましたっけ?」
思い当たる節が無いので首をかかげてしまう。
(俺的には、忘れてて全然イイんだけどね・・・)
可愛い俺の妹は、見た目は美少女なのに・・・どこか抜けている。
3歳になったばかりなのに、書斎の活字ばかりの本を読んだり・・・どこか家族に対しても一歩引いていて壁が合った。
けど、一昨日倒れた時に隣に居たから聞こえた。
真宵は倒れる瞬間、ボソッと呟いた。
幸せになりたい。
涙を浮かべながら、呟いた一言に俺は何故か惹かれた。
今まで、精一杯頑張っていた真宵を甘やかそうって。
一番の理解者でいよう、誰よりも近くで。
それが、なんの感情か気付いていたけど・・・
今は、その気持ちには気付かないふりをしようと。
「とりあえず、屋敷に戻ろう。風が夕立が来るって言っているし・・・」
「はい、兄様!!」
無垢な笑顔を向けてくれる真宵。
今だけは、俺がこの笑顔を独り占めしてもいいだろう。
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