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休話1 友人
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戦士の日常は忙しい。
けれどその忙しさの合間に束の間の休息は必要だ。
仲のいいメンバーで集まり、男だけで飲みに行くことは度々あった。
町の中心街の路地裏のバーのVIPルーム。
知る人ぞ知る店で物静かなマスターが営む隠れ家的な店だ。
4人で集まる時はいつもこの店を利用していた。
乾杯、と4人はグラスを傾ける。
アダムとジャックと焔は最初の1杯としてビール。
ノエルはジュースで乾杯した。
「お前またジュースですか。最初の一杯くらい付き合ってくださいよ。」
「俺明日朝から遠征だから今日はパス~。雰囲気だけ楽しむよ。」
「おい、ノエルに酒勧めるのはやめてくれ。こいつ酔うと結構めんどくさいんだぜ。」
「それが面白いんじゃねぇですか。ほら一口くらいいいでしょう?」
「絶対嫌でーす!」
「そんなこと言わずにほら!」
ジャックは面白半分で身を乗り出して無理矢理にノエルに自分の酒を飲ませようとする。
アダムはまたか、と呆れつつ二人を眺めながら酒を煽る。
こうやってじゃれあうのは日常茶飯事だった。
「こらこら、ジャックくん。嫌がってる相手に酒を強要するのはいけないな。お説教が必要かい?」
「げぇ。すんませーん、お利口にしてマース。」
「焔さんのお説教は長いからな。」
「怒らせたくない人ナンバーワンだぜ。」
そう、焔のお説教は長い。
子供の頃、実力試しだとアダムと2人だけで勝手に南の森に入った時は酷かった。
すぐに焔に見つかり保護され怪我等はなかったが、「年寄りのお説教は長いから覚悟するように。」と言われ二人とも正座をさせられ3時間もくどくどと長いお説教を聞かされた。
足は痺れて立てなくなるし、長いお説教に途中から集中力が切れボケっとしているとまた最初から同じ内容のお説教が繰り返されるのだ。
3時間で済んだのは途中で他の戦士が「そのくらいにしてあげましょう。」と焔を宥めてくれたからで、それがなかったら何時間続いたのかもわからない。
あんな思い二度としたくない。
それはジャックも同じだったようだ。
彼はノエルに酒を飲ませるのを諦めて大人しく自分の席に座り直した。
焔も「わかればよろしい。」と不敵に笑ってビールを飲み干した。
「焔さんは世界中を旅してたんですよね。他の国ってどんな感じなんです?」
「色々行ったよ。一年中日が沈まない国とか、吸血鬼と人間が共存する国とか、悪魔だけの国や人魚がいる国とかね。異種族がたくさん共存する国なんてのもあったけど、あんまり治安は良くなかったかな。」
「吸血鬼や悪魔なんて架空の生き物だと思ってたぜ。」
「いいや、彼らはちゃんと存在しているよ。まあこの国には純粋な人間しかいないからね。むしろ、そっちの方が珍しいよ。たいていはどこかに異種族が紛れ込んでいるものさ。」
「天使とかもいるんですか?」
「いるよ。けれど彼らはあまり人間の前に姿を現さないらしいからね。僕も見たことはないかな。」
「へー…。」
「…『アンジェラさん、実は天使とのハーフだったりしないかな』…とか考えてます?」
「か、考えてないし!」
「ふふふ。確かに彼女の容姿ならそういう可能性も考えるかもね。でも、異種族間での子供が産まれるのは難しいらしいからそれはないんじゃないかな。」
「そういうものなのか。」
「まぁ100%というわけではないみたいだけど。よく聞くのはダンピール…人間と吸血鬼の間に産まれた子供は短命だとかいうよね。加えて吸血鬼としての能力も弱い。種族としては欠落だらけで子孫を残しにくいらしいよ。」
「人間のいいところと吸血鬼のいいところの両方取りみたいなことにはならないのか。」
「まあ確かにそんな都合のいい話はないわな。」
「もしそんなことができたら今頃俺らは品種改良されまくっててもはや人間じゃないでしょうよ。」
「確かにそうだ。」
「でももし本当にそんなことができたら凄いよな。人間の知能、悪魔の力、天使の魅力、不老不死とか、そんな異種族のいいところだけを取った人間がいるなら、それは最強だぜ。」
「なにそれ。アダムはそうなりたいわけ?」
「うーん、どうだろうか。もしそうなれればそれだけで世界をひっくり返せそうだが…。」
「僕はオススメしないな。」
「俺もです。」
ジャックも焔に同調する。
「大きすぎる力は確かにそれだけで世界を変えられるだろうね。けれど、身に余る力はきっと身を滅ぼすよ。」
「それに、その力を悪用しようと考える奴が必ず出てきます。そんな奴らに一生狙われることになるなんて俺はごめんですね。」
「ふむ…。確かにそうか。じゃあ逆にもしそんな奴が現れたら俺たちはどうするべきなんだろう。」
「そいつが敵か味方かにもよるよな。味方ならいいけど、敵なら相当やっかいだぞ。」
「どっちつかず、ってパターンもありますよ。」
「こういうとき、アダムくんならどうする?」
「うーん、俺は…なんとか力でねじ伏せるぜ。」
「お前、ホント脳筋ですね…。」
「ふふふっ、アダムくんらしいや。ノエルくんはどうだい?」
「そういう相手ならまず力で太刀打ちできないと仮定して…俺なら取り入るかな。利害を一致させてこちらに危害を加えさせない代わりに相手の要求をある程度聞く。それで共生できたらいいかな、と。」
「さすがノエル。なんか賢そうなこと言ってるぜ。」
「確かにそうなれば犠牲は少なくて済むよね。ジャックくんは?」
「逃げます。無駄な争いはしない主義なので。」
「君…堂々と情けないこと言うなよ。天下のNo.3が聞いて呆れるぜ。」
「まあでも、それも賢いよね。時には逃げることも必要だ。」
「そういう焔さんはどうなんです?」
「僕かい?僕は…うーんどうだろうね。考えたこともなかったや。でもノエルくんと同意見かな。とりあえず取り入ることを考えるだろうね。それで無理ならジャックくんと同じで逃げるしかないね。」
「焔さん、俺の意見はスルーか。」
不満そうにアダムは唇を尖らせる。
「もちろん戦って勝てる相手ならそうするさ。でもこの仮定だと無茶な話だろう?」
「そうかもしれないが…。あ。いいこと思いついたぞ。」
「なんです?」
「悪魔とか吸血鬼を仲間に加えて倒すってのはどうだ?」
「やっぱり倒す方向にいくのか…。ブレないな。」
「その悪魔とか吸血鬼はどこからやってくるんです?」
「それは…うん、どこだろうな。全然考えてなかったぜ。」
「全然ダメじゃん。そんな都合良く悪魔とか吸血鬼が近くにいるわけないだろ。」
「いや、どうかな。彼らは人間そっくりに擬態していたり、あるいは元から人間と同じような容姿をしているからね。気付いていないだけで案外君たちのすぐ側にいるかもよ?」
「まさか焔さんがそうだったりするのか…?」
「まさか。僕はただの人間だよ。」
「案外ジャックが悪魔だったりして。」
「見た目だけで言ってるでしょう、それ。残念ながら俺もただの人間ですよ。」
「まあこんな近くに天使とか悪魔とか吸血鬼なんているわけないよな。」
「それもそうだ。それよりこの前の話だけど…。」
夜遅くまでこの飲み会は続いた。
他愛のない話をあーだこーだと言って酒を煽りながら4人で話すこの時間が好きだった。
年齢や出身が違っても彼らの中には確かに友情があった。
願わくば、この関係がずっと続きますようにと思っているのは自分だけじゃないだろう。
アダムも、ノエルも、焔も、ジャックも。
互いに互いを認め合い、尊重し合い、いい関係が築けていると思っていた。
この時までは。
けれどその忙しさの合間に束の間の休息は必要だ。
仲のいいメンバーで集まり、男だけで飲みに行くことは度々あった。
町の中心街の路地裏のバーのVIPルーム。
知る人ぞ知る店で物静かなマスターが営む隠れ家的な店だ。
4人で集まる時はいつもこの店を利用していた。
乾杯、と4人はグラスを傾ける。
アダムとジャックと焔は最初の1杯としてビール。
ノエルはジュースで乾杯した。
「お前またジュースですか。最初の一杯くらい付き合ってくださいよ。」
「俺明日朝から遠征だから今日はパス~。雰囲気だけ楽しむよ。」
「おい、ノエルに酒勧めるのはやめてくれ。こいつ酔うと結構めんどくさいんだぜ。」
「それが面白いんじゃねぇですか。ほら一口くらいいいでしょう?」
「絶対嫌でーす!」
「そんなこと言わずにほら!」
ジャックは面白半分で身を乗り出して無理矢理にノエルに自分の酒を飲ませようとする。
アダムはまたか、と呆れつつ二人を眺めながら酒を煽る。
こうやってじゃれあうのは日常茶飯事だった。
「こらこら、ジャックくん。嫌がってる相手に酒を強要するのはいけないな。お説教が必要かい?」
「げぇ。すんませーん、お利口にしてマース。」
「焔さんのお説教は長いからな。」
「怒らせたくない人ナンバーワンだぜ。」
そう、焔のお説教は長い。
子供の頃、実力試しだとアダムと2人だけで勝手に南の森に入った時は酷かった。
すぐに焔に見つかり保護され怪我等はなかったが、「年寄りのお説教は長いから覚悟するように。」と言われ二人とも正座をさせられ3時間もくどくどと長いお説教を聞かされた。
足は痺れて立てなくなるし、長いお説教に途中から集中力が切れボケっとしているとまた最初から同じ内容のお説教が繰り返されるのだ。
3時間で済んだのは途中で他の戦士が「そのくらいにしてあげましょう。」と焔を宥めてくれたからで、それがなかったら何時間続いたのかもわからない。
あんな思い二度としたくない。
それはジャックも同じだったようだ。
彼はノエルに酒を飲ませるのを諦めて大人しく自分の席に座り直した。
焔も「わかればよろしい。」と不敵に笑ってビールを飲み干した。
「焔さんは世界中を旅してたんですよね。他の国ってどんな感じなんです?」
「色々行ったよ。一年中日が沈まない国とか、吸血鬼と人間が共存する国とか、悪魔だけの国や人魚がいる国とかね。異種族がたくさん共存する国なんてのもあったけど、あんまり治安は良くなかったかな。」
「吸血鬼や悪魔なんて架空の生き物だと思ってたぜ。」
「いいや、彼らはちゃんと存在しているよ。まあこの国には純粋な人間しかいないからね。むしろ、そっちの方が珍しいよ。たいていはどこかに異種族が紛れ込んでいるものさ。」
「天使とかもいるんですか?」
「いるよ。けれど彼らはあまり人間の前に姿を現さないらしいからね。僕も見たことはないかな。」
「へー…。」
「…『アンジェラさん、実は天使とのハーフだったりしないかな』…とか考えてます?」
「か、考えてないし!」
「ふふふ。確かに彼女の容姿ならそういう可能性も考えるかもね。でも、異種族間での子供が産まれるのは難しいらしいからそれはないんじゃないかな。」
「そういうものなのか。」
「まぁ100%というわけではないみたいだけど。よく聞くのはダンピール…人間と吸血鬼の間に産まれた子供は短命だとかいうよね。加えて吸血鬼としての能力も弱い。種族としては欠落だらけで子孫を残しにくいらしいよ。」
「人間のいいところと吸血鬼のいいところの両方取りみたいなことにはならないのか。」
「まあ確かにそんな都合のいい話はないわな。」
「もしそんなことができたら今頃俺らは品種改良されまくっててもはや人間じゃないでしょうよ。」
「確かにそうだ。」
「でももし本当にそんなことができたら凄いよな。人間の知能、悪魔の力、天使の魅力、不老不死とか、そんな異種族のいいところだけを取った人間がいるなら、それは最強だぜ。」
「なにそれ。アダムはそうなりたいわけ?」
「うーん、どうだろうか。もしそうなれればそれだけで世界をひっくり返せそうだが…。」
「僕はオススメしないな。」
「俺もです。」
ジャックも焔に同調する。
「大きすぎる力は確かにそれだけで世界を変えられるだろうね。けれど、身に余る力はきっと身を滅ぼすよ。」
「それに、その力を悪用しようと考える奴が必ず出てきます。そんな奴らに一生狙われることになるなんて俺はごめんですね。」
「ふむ…。確かにそうか。じゃあ逆にもしそんな奴が現れたら俺たちはどうするべきなんだろう。」
「そいつが敵か味方かにもよるよな。味方ならいいけど、敵なら相当やっかいだぞ。」
「どっちつかず、ってパターンもありますよ。」
「こういうとき、アダムくんならどうする?」
「うーん、俺は…なんとか力でねじ伏せるぜ。」
「お前、ホント脳筋ですね…。」
「ふふふっ、アダムくんらしいや。ノエルくんはどうだい?」
「そういう相手ならまず力で太刀打ちできないと仮定して…俺なら取り入るかな。利害を一致させてこちらに危害を加えさせない代わりに相手の要求をある程度聞く。それで共生できたらいいかな、と。」
「さすがノエル。なんか賢そうなこと言ってるぜ。」
「確かにそうなれば犠牲は少なくて済むよね。ジャックくんは?」
「逃げます。無駄な争いはしない主義なので。」
「君…堂々と情けないこと言うなよ。天下のNo.3が聞いて呆れるぜ。」
「まあでも、それも賢いよね。時には逃げることも必要だ。」
「そういう焔さんはどうなんです?」
「僕かい?僕は…うーんどうだろうね。考えたこともなかったや。でもノエルくんと同意見かな。とりあえず取り入ることを考えるだろうね。それで無理ならジャックくんと同じで逃げるしかないね。」
「焔さん、俺の意見はスルーか。」
不満そうにアダムは唇を尖らせる。
「もちろん戦って勝てる相手ならそうするさ。でもこの仮定だと無茶な話だろう?」
「そうかもしれないが…。あ。いいこと思いついたぞ。」
「なんです?」
「悪魔とか吸血鬼を仲間に加えて倒すってのはどうだ?」
「やっぱり倒す方向にいくのか…。ブレないな。」
「その悪魔とか吸血鬼はどこからやってくるんです?」
「それは…うん、どこだろうな。全然考えてなかったぜ。」
「全然ダメじゃん。そんな都合良く悪魔とか吸血鬼が近くにいるわけないだろ。」
「いや、どうかな。彼らは人間そっくりに擬態していたり、あるいは元から人間と同じような容姿をしているからね。気付いていないだけで案外君たちのすぐ側にいるかもよ?」
「まさか焔さんがそうだったりするのか…?」
「まさか。僕はただの人間だよ。」
「案外ジャックが悪魔だったりして。」
「見た目だけで言ってるでしょう、それ。残念ながら俺もただの人間ですよ。」
「まあこんな近くに天使とか悪魔とか吸血鬼なんているわけないよな。」
「それもそうだ。それよりこの前の話だけど…。」
夜遅くまでこの飲み会は続いた。
他愛のない話をあーだこーだと言って酒を煽りながら4人で話すこの時間が好きだった。
年齢や出身が違っても彼らの中には確かに友情があった。
願わくば、この関係がずっと続きますようにと思っているのは自分だけじゃないだろう。
アダムも、ノエルも、焔も、ジャックも。
互いに互いを認め合い、尊重し合い、いい関係が築けていると思っていた。
この時までは。
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