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21 月に溺れる
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路地裏で出会った女のことが、頭にこびりついて離れない。
一夜限りの女ですら翌日には欠片も思い出せないのに、何故だろう。
月明かりに光る銀の髪。彼女が笑うたび揺れる長い睫毛。
女性にしては長身のスラッとした細い身体。
整った綺麗な顔を傾げて人差し指を立てる仕草。
どれもジャックの興味を引くものだった。
彼女にもう一度会いたい。
そう思ったジャックは、昨日と同じ時間より少し早く、昨日と同じ公園に訪れ、昨日と同じベンチに腰掛け彼女を待っていた。
彼女はこの近くの新聞社で働いていると言っていた。
ここで待っていればまた彼女に会えるかもしれない。
そう思ってジャックはベンチで彼女を待った。
昨日彼女に会ってから、ここ数日毎日悩まされていた自己嫌悪や自傷衝動もなく比較的穏やかな気持ちでいられた。
彼女と話すことで、少しだけ楽になれたのだ。
もしかしたら、自分は誰かに話を聞いてもらいたかったのかもしれない。
そんな相手がいないから、昨日出会った彼女を探した。
しばらく道行く人々を眺めていると、遠くの方にお目当ての彼女の姿が見えた。
彼女はこちらに気が付くと、小走りで近づいてくる。
「うわ、ホントにいる。」
「どうも。また来ちゃいました。」
「昨日の今日じゃない。また何か嫌なことでもあったの?」
「アンタと話したいなと思って。…迷惑でした?」
「別に迷惑ではないけど…。天才魔術士様は案外暇なのね。」
彼女は呆れたような顔で隣に腰掛ける。
「俺のこと知ってるんですか。」
「私は新聞社の人間よ。ある程度の有名人なら全員顔と名前は一致してるわ。でも、貴方は私の記憶とは随分イメージが違うわね。」
「ああ、髪切ったんですよ。失恋記念に。」
「女子みたいなこと言わないでよ。」
「俺、意外と女々しい男なので。あながち間違いではないですね。」
「ふふっ、なにそれ。」
それから彼女と他愛のない話をした。
別に面白くもなんともないはずの自分の話を彼女は時に茶化したり、親身になって頷いたり、ただ静かに相槌を打ってくれた。
彼女と話す時間は、居心地が良かった。
時間を忘れて色んなことを話した。
彼女のことも少しは知れた。
妹がいること、昔の男を忘れられないでいること。
「俺たち、似たもの同士ですね。」
そう軽口を叩くと「ばーか。全然似てないわ。」と冗談混じりに額を小突かれた。
彼女に思われる男は幸せだと思う。
同時に、少し羨ましくもあった。
「もうこんな時間だわ。帰らないと。」
腕時計を見て彼女は立ち上がる。
見上げれば星が瞬く夜になっていた。
「…明日も来てもいいですか?」
名残惜しさに思わず口をついて出た言葉。
彼女は少し意外そうな顔をして、それから小首を傾げた。
「貴方、私以外に話す相手いないの?」
「アンタに興味あるって言ったらどうします?」
試すようなジャックの言葉に、彼女は可笑しそうにクスクスと笑った。
「私を口説くなんて百年早いわ。でもまあ、話し相手くらいにはなってあげる。」
「…いい加減、名前教えてくれませんかね。『アンタ』じゃ呼びにくいです。」
「んー、秘密。」
人差し指を立てて小首を傾げる仕草。
それが堪らなく愛おしかった。
それからジャックは毎日彼女に会いに、この公園へ通った。
彼女と話せるのは夕方から夜に変わる僅かな時間だけ。
それでも、ジャックは満足だった。
彼女の言葉、仕草、声、表情。
どれもジャックの興味を引くものだった。
彼女に会うのがだんだんと楽しみになっていた。
夕方になるのを今か今かと待ち侘びた。
「貴方、クマがどんどん酷くなってるみたいだけど、ちゃんと寝てるの?」
何度目かの逢瀬で彼女に指摘された。
彼女に会うことで自己嫌悪や過呼吸、自傷衝動の頻度は減ったものの、ジャックは相変わらず眠れぬ夜を過ごしていた。
アンジェラが自分を捨てた今、夜を共にする人間はいない。
「俺、一人で眠れないんですよ。…子供みたいでしょう?」
「なにそれ。女をベッドに誘う口実?」
「そうだって言ったらどうします?」
「そういう回りくどいのは好きじゃないわ。」
彼女は呆れた表情を見せる。
「冗談ですよ。でも一人で眠れないのは本当。誰かがいてくれないと俺、眠れないんです。怖くて。」
「怖い?」
「怖い夢見るんですよ。いい大人が馬鹿みたいだと思うでしょう?でも俺ホントそれがダメで。一人の時はあんま寝ないようにしてるんです。」
「どんな夢なの?」
「…あんまり覚えてないんですよね。でもすごく怖い夢だってことはわかるんです。」
「そう…。それも大変ね。」
ジャックはただの雑談のつもりだったが、彼女は思った以上に深刻そうな顔を見せた。
場を和ませようと、ジャックはわざとらしく明るく返す。
「意外と慣れますよ。最後にしっかり寝たのいつなのかもうわかりませんもん。」
「ねえ。…変なことしないって約束してくれるなら一緒に寝てあげてもいいわよ。」
「それは約束できませんね。俺も男なので。」
「じゃあこの話はナシね。残念でした。」
「え。待ってくたさい、冗談です。」
軽口だと思って軽口で返すと、彼女から思わぬ反応が返ってきた。
「何もしないなら、ホントに一緒に寝てくれるんですか?」
「それは約束できないんでしょう?」
「約束します。約束するから…一緒に寝てくれます…?」
「何かしようとしたら、グーで殴るからね。」
「ははっ、そりゃ怖いや。」
それから彼女を部屋に招いた。
下心がないと言えば嘘になる。
だって、自分はこんなにも彼女に惹かれている。
けれど、せっかくできた彼女との繋がりを壊すようなことはしたくなかった。
彼女に触れたいと思う気持ちを抑え、ジャックはできるだけ平静を装った。
ベッドに横たわり、彼女を見つめる。
長い睫毛が揺れて、彼女は首を傾げた。
「なに?そんなに見つめて。」
「ね。手だけ、貸してくれません?」
「変なことしないでよ。」
そう言って、彼女は右手を差し出した。
壊れ物を扱うようにそっと彼女の手に触れると、その手はひんやりとしていた。
「ありがとうございます。…ははっ、アンタの手、冷たいね。気持ちいいや。」
その手を大事に両手で包み、頬に当てる。
彼女の体温は不思議と心を落ち着かせた。
懐かしいような、愛おしいような。
この体温がもっと欲しくなった。
「俺、いわゆる依存体質みたいで…。誰かを愛していないと…誰かに愛されてないと…自分を保てないというか…。依存してないと生きていけないんですよ。弱い人間だからさ。」
彼女の手の形を確かめるように、そっと指を這わせる。
女性にしては節張っている細い指。
滑らかな肌触り。整えられた形のいい爪。
柔らかな掌を撫で、その手にキスを落としたくなった。
「ねぇ、アンタに依存させてよ。」
「…嫌よ。」
試すように彼女を見つめれば、彼女はそっぽを向いて返した。
「…つれないとこもいいね。」
それから、おやすみ、と言って彼女の手を大事に握って目を閉じた。
もう何日寝てないのかも覚えていない。
睡眠不足で限界の身体は、眠気に任せてゆっくりと意識を遠ざける。
瞼の裏で彼女がもぞもぞと寝返りを打つ気配がした。
冷たい手が髪を梳く。
「早く帰ってきてよ。私もあの子も…ずっと貴方を待ってるんだから。」
聞こえた言葉は夢か現か。
ジャックは久しぶりに穏やかに眠った。
目が覚めると、彼女は隣に座り書類に目を通していた。
仕事のものだろうか。眼鏡をかけて真剣な表情で文字を追う彼女の姿は美しかった。
眠りに落ちる時に握った手は、そのまま彼女の手に繋がれていた。
なんだか堪らなくなって、ジャックはその手をぎゅっと握る。
彼女は書類を置いてこちらを向いた。
「おはよう。よく寝たわね。」
「…アンタは隣にいてくれるんだ。」
「なにそれ。」
「前の彼女はいつも俺が起きる前にいなくなってましたから。」
「…ほんと、なんでそんな女なんか好きになったんだか。」
彼女はジャックの手をぎゅっと握り返してくれた。
その優しさに、愛おしさが溢れた。
もっと触れたい。もっと彼女がほしい。
「ね、抱きしめてもいいですか…?」
「ダメ。」
「ふっ、ホントつれない女ですね。」
彼女との距離は付かず離れず。
ある程度の距離までは許してくれるのに、そこからが遠い。
いっそ無理矢理抱き締めてキスの一つでもしてやりたい。
けれど、そんなことはできない。
適当な軽口叩いて自由奔放に振る舞っているように見せて、ジャックの本質は嫌われるのが怖いだけの臆病な人間だ。
彼女が許してくれるところまでしか踏み込めない。
ゆっくりでもいい。少しずつ。
もっと彼女を知りたい。
もっと彼女に許されたいとジャックは思った。
一夜限りの女ですら翌日には欠片も思い出せないのに、何故だろう。
月明かりに光る銀の髪。彼女が笑うたび揺れる長い睫毛。
女性にしては長身のスラッとした細い身体。
整った綺麗な顔を傾げて人差し指を立てる仕草。
どれもジャックの興味を引くものだった。
彼女にもう一度会いたい。
そう思ったジャックは、昨日と同じ時間より少し早く、昨日と同じ公園に訪れ、昨日と同じベンチに腰掛け彼女を待っていた。
彼女はこの近くの新聞社で働いていると言っていた。
ここで待っていればまた彼女に会えるかもしれない。
そう思ってジャックはベンチで彼女を待った。
昨日彼女に会ってから、ここ数日毎日悩まされていた自己嫌悪や自傷衝動もなく比較的穏やかな気持ちでいられた。
彼女と話すことで、少しだけ楽になれたのだ。
もしかしたら、自分は誰かに話を聞いてもらいたかったのかもしれない。
そんな相手がいないから、昨日出会った彼女を探した。
しばらく道行く人々を眺めていると、遠くの方にお目当ての彼女の姿が見えた。
彼女はこちらに気が付くと、小走りで近づいてくる。
「うわ、ホントにいる。」
「どうも。また来ちゃいました。」
「昨日の今日じゃない。また何か嫌なことでもあったの?」
「アンタと話したいなと思って。…迷惑でした?」
「別に迷惑ではないけど…。天才魔術士様は案外暇なのね。」
彼女は呆れたような顔で隣に腰掛ける。
「俺のこと知ってるんですか。」
「私は新聞社の人間よ。ある程度の有名人なら全員顔と名前は一致してるわ。でも、貴方は私の記憶とは随分イメージが違うわね。」
「ああ、髪切ったんですよ。失恋記念に。」
「女子みたいなこと言わないでよ。」
「俺、意外と女々しい男なので。あながち間違いではないですね。」
「ふふっ、なにそれ。」
それから彼女と他愛のない話をした。
別に面白くもなんともないはずの自分の話を彼女は時に茶化したり、親身になって頷いたり、ただ静かに相槌を打ってくれた。
彼女と話す時間は、居心地が良かった。
時間を忘れて色んなことを話した。
彼女のことも少しは知れた。
妹がいること、昔の男を忘れられないでいること。
「俺たち、似たもの同士ですね。」
そう軽口を叩くと「ばーか。全然似てないわ。」と冗談混じりに額を小突かれた。
彼女に思われる男は幸せだと思う。
同時に、少し羨ましくもあった。
「もうこんな時間だわ。帰らないと。」
腕時計を見て彼女は立ち上がる。
見上げれば星が瞬く夜になっていた。
「…明日も来てもいいですか?」
名残惜しさに思わず口をついて出た言葉。
彼女は少し意外そうな顔をして、それから小首を傾げた。
「貴方、私以外に話す相手いないの?」
「アンタに興味あるって言ったらどうします?」
試すようなジャックの言葉に、彼女は可笑しそうにクスクスと笑った。
「私を口説くなんて百年早いわ。でもまあ、話し相手くらいにはなってあげる。」
「…いい加減、名前教えてくれませんかね。『アンタ』じゃ呼びにくいです。」
「んー、秘密。」
人差し指を立てて小首を傾げる仕草。
それが堪らなく愛おしかった。
それからジャックは毎日彼女に会いに、この公園へ通った。
彼女と話せるのは夕方から夜に変わる僅かな時間だけ。
それでも、ジャックは満足だった。
彼女の言葉、仕草、声、表情。
どれもジャックの興味を引くものだった。
彼女に会うのがだんだんと楽しみになっていた。
夕方になるのを今か今かと待ち侘びた。
「貴方、クマがどんどん酷くなってるみたいだけど、ちゃんと寝てるの?」
何度目かの逢瀬で彼女に指摘された。
彼女に会うことで自己嫌悪や過呼吸、自傷衝動の頻度は減ったものの、ジャックは相変わらず眠れぬ夜を過ごしていた。
アンジェラが自分を捨てた今、夜を共にする人間はいない。
「俺、一人で眠れないんですよ。…子供みたいでしょう?」
「なにそれ。女をベッドに誘う口実?」
「そうだって言ったらどうします?」
「そういう回りくどいのは好きじゃないわ。」
彼女は呆れた表情を見せる。
「冗談ですよ。でも一人で眠れないのは本当。誰かがいてくれないと俺、眠れないんです。怖くて。」
「怖い?」
「怖い夢見るんですよ。いい大人が馬鹿みたいだと思うでしょう?でも俺ホントそれがダメで。一人の時はあんま寝ないようにしてるんです。」
「どんな夢なの?」
「…あんまり覚えてないんですよね。でもすごく怖い夢だってことはわかるんです。」
「そう…。それも大変ね。」
ジャックはただの雑談のつもりだったが、彼女は思った以上に深刻そうな顔を見せた。
場を和ませようと、ジャックはわざとらしく明るく返す。
「意外と慣れますよ。最後にしっかり寝たのいつなのかもうわかりませんもん。」
「ねえ。…変なことしないって約束してくれるなら一緒に寝てあげてもいいわよ。」
「それは約束できませんね。俺も男なので。」
「じゃあこの話はナシね。残念でした。」
「え。待ってくたさい、冗談です。」
軽口だと思って軽口で返すと、彼女から思わぬ反応が返ってきた。
「何もしないなら、ホントに一緒に寝てくれるんですか?」
「それは約束できないんでしょう?」
「約束します。約束するから…一緒に寝てくれます…?」
「何かしようとしたら、グーで殴るからね。」
「ははっ、そりゃ怖いや。」
それから彼女を部屋に招いた。
下心がないと言えば嘘になる。
だって、自分はこんなにも彼女に惹かれている。
けれど、せっかくできた彼女との繋がりを壊すようなことはしたくなかった。
彼女に触れたいと思う気持ちを抑え、ジャックはできるだけ平静を装った。
ベッドに横たわり、彼女を見つめる。
長い睫毛が揺れて、彼女は首を傾げた。
「なに?そんなに見つめて。」
「ね。手だけ、貸してくれません?」
「変なことしないでよ。」
そう言って、彼女は右手を差し出した。
壊れ物を扱うようにそっと彼女の手に触れると、その手はひんやりとしていた。
「ありがとうございます。…ははっ、アンタの手、冷たいね。気持ちいいや。」
その手を大事に両手で包み、頬に当てる。
彼女の体温は不思議と心を落ち着かせた。
懐かしいような、愛おしいような。
この体温がもっと欲しくなった。
「俺、いわゆる依存体質みたいで…。誰かを愛していないと…誰かに愛されてないと…自分を保てないというか…。依存してないと生きていけないんですよ。弱い人間だからさ。」
彼女の手の形を確かめるように、そっと指を這わせる。
女性にしては節張っている細い指。
滑らかな肌触り。整えられた形のいい爪。
柔らかな掌を撫で、その手にキスを落としたくなった。
「ねぇ、アンタに依存させてよ。」
「…嫌よ。」
試すように彼女を見つめれば、彼女はそっぽを向いて返した。
「…つれないとこもいいね。」
それから、おやすみ、と言って彼女の手を大事に握って目を閉じた。
もう何日寝てないのかも覚えていない。
睡眠不足で限界の身体は、眠気に任せてゆっくりと意識を遠ざける。
瞼の裏で彼女がもぞもぞと寝返りを打つ気配がした。
冷たい手が髪を梳く。
「早く帰ってきてよ。私もあの子も…ずっと貴方を待ってるんだから。」
聞こえた言葉は夢か現か。
ジャックは久しぶりに穏やかに眠った。
目が覚めると、彼女は隣に座り書類に目を通していた。
仕事のものだろうか。眼鏡をかけて真剣な表情で文字を追う彼女の姿は美しかった。
眠りに落ちる時に握った手は、そのまま彼女の手に繋がれていた。
なんだか堪らなくなって、ジャックはその手をぎゅっと握る。
彼女は書類を置いてこちらを向いた。
「おはよう。よく寝たわね。」
「…アンタは隣にいてくれるんだ。」
「なにそれ。」
「前の彼女はいつも俺が起きる前にいなくなってましたから。」
「…ほんと、なんでそんな女なんか好きになったんだか。」
彼女はジャックの手をぎゅっと握り返してくれた。
その優しさに、愛おしさが溢れた。
もっと触れたい。もっと彼女がほしい。
「ね、抱きしめてもいいですか…?」
「ダメ。」
「ふっ、ホントつれない女ですね。」
彼女との距離は付かず離れず。
ある程度の距離までは許してくれるのに、そこからが遠い。
いっそ無理矢理抱き締めてキスの一つでもしてやりたい。
けれど、そんなことはできない。
適当な軽口叩いて自由奔放に振る舞っているように見せて、ジャックの本質は嫌われるのが怖いだけの臆病な人間だ。
彼女が許してくれるところまでしか踏み込めない。
ゆっくりでもいい。少しずつ。
もっと彼女を知りたい。
もっと彼女に許されたいとジャックは思った。
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