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27 奪還
しおりを挟む月に一度開かれるトップ7を集めた定例会議。
先月と変わらずNo.2の座は空白で、王であるノエル、ジャック、焔、エレナ、ベルの5人が集まっていた。
会議とは名ばかりで、ノエルが決定事項を一方的に通達するだけの独裁的な場だった。
当のノエルはと言うと、相変わらず何かに追い詰められている様子で常に眉間にシワを寄せ険しい顔つきをしていた。
配られた資料を元にノエルは淡々と滞りなく会議を進めていく。
要点が綺麗に纏められていてわかりやすく簡潔なのは几帳面で真面目な彼らしい。
資料のページを一枚一枚捲って会議が進んでいく。
残り数ページ。そのページを全て捲れば、それは会議の終わりを意味する。
何事も要領よく簡潔で隙がないノエルの進行が、この日だけは疎ましかった。
ジャックが今日この場に来たのは会議のためではない。
ノエルは不機嫌そうに、それでもゆっくりと丁寧に資料の内容を説明する。
けれど、この会議の雰囲気はお世辞にもいいとは言えなかった。
ノエルの独裁に他のメンバーたちは不満を持ち、ギスギスとした雰囲気が漂っている。
「あー空気悪ぃですねえ。なんでそんなピリピリしてんだか。ああ、他の男にアンジェラを取られてイライラしてんのか。」
「…は?」
突然声を上げたジャックに、ノエルはピクリと静かに眉を上げ、低い声を漏らす。
「図星かよ。だから言ったじゃねぇですか、お前には相応しくねぇって。」
「…昨日アンジェラさんが行ってたのはお前のとこか。」
「そうだとしたら?」
「お前…!」
ノエルはズカズカとジャックの前に立ち、その胸ぐらを掴む。
ノエルがこんなに感情を露わにする姿は初めて見た。
それくらい、アンジェラのことで精神的に追い詰められているのだろう。
「妬むなよ。男の嫉妬は見苦しいですよ。」
「黙れ…っ!お前に何がわかるんだ!」
ノエルは怒りに任せてジャックの頬を殴る。
勢いでジャックは後ろに倒れ込んだ。
殴られた頬が痛い。ジンジンと熱を持つのを感じた。
「こら!お二人とも、止めなさい。」
見ていられないというように、二人の間に焔が割って入る。
「ノエルくん、落ち着いて。ジャックくんも煽らない。こんなところで内輪揉めはよしてくれ。仲間内で争ったって時間の無駄だ。」
「仲間?ただの穴兄弟でしょう。アンタだって同類のくせに。」
吐き捨てた言葉に、焔は一瞬ピクリと眉を動かしたが、すぐにいつもの朗らかな表情を作る。
「…残念だけど、僕は煽りに乗るほど若くはないよ。君、一体何がしたいんだい。」
「別に。このくだらねぇ会議に嫌気が差しただけっすよ。」
べっ、と馬鹿にするようにジャックは舌を出す。
今の自分に与えられた役割は、時間稼ぎ。
この会議をできるだけ掻き乱して長引かせることだ。
今のノエルは怒りの沸点が低い。
煽って、怒らせ、会議を中断させる。
仲裁に入る焔も巻き込めれば、なおさら都合がいい。
「君、大人なんだから場はわきまえなさい。ここは子供の遊び場じゃないはずだよ。」
「子供なのはそこで踏ん反り返ってるオウサマなんじゃねぇですか。こんなしょーもない煽りに乗るなんて、まだまだガキですね。」
「は?もっかい言ってみろ!」
ノエルは焔を押しのけて再び自分の胸ぐらを掴む。
「ほら、まただ。お前、ホントにガキだね。」
「いい加減にしろ…!」
「止めないか、2人とも!」
ジャックはノエルを煽り、ノエルは簡単に煽りに乗り、そんな二人を焔が仲裁する。
会議が始まってからもうすぐ1時間が経過する。
もう少し引き伸ばせるか?これで引いたほうがいいか?
視線を移すとNo.7のスナイパーの女はオロオロと困ったような顔をして、No.5のエレナは興味なさげに髪を弄んでいた。
「くだらない。時間の無駄ね。帰るわ。」
エレナは吐き捨てるように呟いて席を立つ。
ここまでか。
しかし時間は存分に稼いだ。
後は愛しいラウムを信じるだけだ。
ーーーーーー
薄暗い部屋で一人きり。
エレナは少し前に扉の向こうへ消えていった。
窓がない部屋にずっと閉じ込められて、今が朝なのか夜なのかもわからない。
何度も殺され意識を失い、もうどのくらいの月日をここで過ごしたのかすらもわからなくなっていた。
最初こそ逃げ出してやると思考を巡らせたが、今の自分にできることは何もない。
拘束された不自由な身体はピクリとも動かせやしない。
視線だけを動かして辺りを見ても、何の代わり映えのない景色。
ここでこうやって放置され、時にはエレナの実験に付き合わされ血液を抜かれたり、変な薬を飲まされたり、身体を刻まれたり。そしてまた殺される。
そんな日々に、この状況をどうにかしようという気はすっかり削がれていた。
一生、このままなのだろうか。
こんな実験動物のような日々が一生続いていくのか。
嫌気が差す。けれど、今のアダムにはどうしようもなかった。
王としてやりたいことはたくさんあった。
唯一の親友もいた。大切な友人もいた。最愛の女もいた。宝物のような子供もいた。
もう一度会いたい人がたくさんいた。
でも、もうそれは叶わないのだろう。
どうしてこんなことになってしまったのだろう。
アンジェラの秘密にさえ手を出さなければ、以前のままでいられたのだろうか。
ジャックは言った。彼女はこの国の触れてはならない秘密だと。
彼の忠告をちゃんと聞いていればよかったのか?
いいや、違う。この国の王として、彼女を野放しにしておくことはできなかった。
自分は間違った選択はしていない。そう思う。
けれど、自分の選択がこの状況を作り出したのも事実だった。
ふいに、床をネズミが動き回るのが見えた。
そのネズミはテーブルをよじ登り、いつもエレナが何かを操作している機械の前に辿り着く。
そして小さな身体で飛び上がり、何かのボタンを踏んだ。
同時に、重厚な扉が開かれる。
今が逃げ出すチャンスではないか、そうアダムは思った。
しかし、厳重すぎる拘束をどうやったって抜ける術がない。
どうしたものかと悩んでいると、扉の向こうから見覚えのある人物が部屋に入ってきた。
真っ黒なロングコートに重たいフードとマスクで顔のほとんどを隠した人物。
「レイヴン…。」
レイヴンはアダムを一瞥する。
「…やはり、君もアンジェラの仲間だったのか。」
レイヴンは何も答えずにアダムにゆっくりと近付いてきた。
そして、アダムを拘束するベルトに手をかける。
足首、下腿、腰。下から順番に拘束を外していく。
「…何をしているんだ?」
手首、上腕、肩、胸、首。
全ての拘束が外された。
アダムは身を起こす。
「どういうつもりだ。」
「助かりたかったら、黙って着いてきなさい。」
レイヴンは初めて口を開いた。
凛とした美しい声。
「君…女性だったのか。」
レイヴンはフードとマスクを外し、アダムに投げつける。
素顔を晒した彼女は、中性的な雰囲気を纏った美しい女性だった。
「貴方は死んだことになっているわ。誰かに見つかると面倒だから、それを着けなさい。」
「俺をどこに連れて行く気だ。」
「私の主のとこよ。」
「…ノエルか?」
「いいえ。私は最初から王になんて仕えていないわ。」
「じゃあ主とは誰なんだ。」
「私、お喋りな男は好きじゃないの。黙って着いてくればわかるわ。貴方のよく知った人よ。」
アダムは考えた。
拘束を解き、ここから連れ出そうとしているということは、彼女はアンジェラ側の人間ではない。
本人は王であるノエルに仕えてはいないと言う。
なら一体誰が自分を助け出そうとしたのか。
一体どこへ連れて行こうというのか。
考えても、検討がつかなかった。
アダムは素直にフードとマスクを着けた。
彼女は「着いてきて。」と部屋の外に出た。
薄暗い階段を登り扉を開けると、そこは消毒液の匂い、清潔なベッド、様々な医療器具のある診療所だった。
エレナは自身が営む診療所の地下でアダムを幽閉していたのだ。
無人の診療所の裏口から静かに外に出る。
久しぶりの太陽の光に目がチカチカした。
「こっちよ。」そう言って彼女は人通りの少ない路地裏を選んで進んでいく。
入り組んだ路地を見て、今なら逃げ出せそうだなんて考えていると、「逃げてもいいわよ。でも、貴方に行く場所なんてないわ。」と己の考えを見透かすように彼女は牽制した。
確かに王の座を追われ、死んだことになっている自分に行く場所なんてない。
アダムは素直に彼女に着いていった。
彼女の主というのにも興味があったからだ。
しばらく路地を進み、開けた場所に出る。
そこは不自然に何もない空間だった。
「手を出して。」
言われるまま手を差し出すと、彼女はその手を握り強く引いた。
弾みで一歩、二歩前に出る。
何かを、超えた感覚がした。
顔を上げれば、何もなかったはずの空間に大きな家が建っていた。
「結界よ。外からは何もない空き地に見えているわ。主の許しがある者しか入れないの。」
彼女はその家に自分を招いた。
広いリビングに通されソファに座ると、彼女は一杯の紅茶を差し出した。
「ここは、どこなんだ。」
「私と主の隠れ家よ。」
「その主とは一体誰なんだ。」
「会えばわかるわ。」
「俺の知っている奴だと言ったが、何者だ。何故俺を助けた?」
「会えばわかるわ。」
主の正体を聞いても、会えばわかるの一点張りで話が進まなかった。
その主は今は出かけていて、もうすぐ帰ってくるらしい。
のらりくらりと彼女はアダムの疑問を躱す。
どこの誰のかもわからない家で見知らぬ女と二人きり。
気まずい沈黙が流れる。
紅茶が入ったティーカップからは、いい香りが漂っていた。
こんな小洒落たものを飲む習慣は、アダムにはない。
そういえば、好んで紅茶をよく飲んでいた奴がいたな、と思っていた時だった。
「ほら、噂をすれば主のお帰りよ。」
ガチャリと玄関の扉が開く音がして、廊下の奥から静かな足音が近付いてきた。
そして、ゆっくりと扉が開かれる。
現れた人物は確かにアダムのよく知る人物だった。
濡れ羽色の髪に細い体を隠すようなライダースジャケット。
右頬を押さえた男は間の抜けた声を上げた。
「うわ、ホントに生きてた。」
「ジャック…?ジャックなのか…?え、君、髪は…?」
「切りました。色々あったんで心機一転です。」
「一瞬誰かわからなかったぜ…。」
腰が隠れるほどの長い髪をしていたジャックは、どういう心境の変化か今はサッパリと短くなっていた。
不健康そうな顔色と目の下のクマも消えて、以前より健康的に見える。
「酷いですね。お前を助けるために俺だって頑張ってきたのに。」
ジャックはわざとおどけるように大袈裟に肩を落とした。
手袋をした手で押さえていた右頬は腫れて赤くなっていた。
「あーあ、男前になっちゃって。何してきたのよ。」
「思った以上に早く会議が終わりそうだったんで、長引かせようとちょっとノエルを煽ったらこのザマです。アイツ、意外と手ぇ出るタイプなんすね。ま、こんだけで済んだからいいでしょ。」
「他にやりようがあるでしょうに。待ってて、今冷やすものを持ってくるわ。」
レイヴンはジャックに駆け寄る。
親しげに話す二人を見て、アダムは混乱した。
「どういうことだ、君たち一体…。」
「お前をあそこから助け出すために一芝居うってきたんですよ。エレナたちが研究所を空けるタイミング…今日のトップ7の会議に合わせてラウムにお前を助け出すように頼みました。俺はお前を逃がすまでアイツらを足止めする時間稼ぎしてたんですよ。」
「二人はどういう関係なんだ?」
「彼女はラウム。俺と生涯を誓い合った仲ですよ。」
「君、アンジェラと恋仲じゃなかったのか?」
「ちょっと、アダム。その話は…」
「違うわ。」
気まずそうに制止しようとするジャックの言葉を遮って、ラウムと呼ばれた女はピシャリと言い放つ。
「ジャックは私のよ。最初からずっと。アンジェラが操っていただけ。」
その目は、ひどく冷たく、どこか怒っているようにも見えた。
ジャックはこっそり耳打ちする。
「ラウムの前であんまその話しないでくれます?めちゃくちゃ怒るんですよ。」
「当たり前でしょう。あの女、絶対許さないんだから。」
小さく囁いたジャックの言葉を聞き逃さずに、ラウムは唇を尖らせて不貞腐れてみせる。
二人は長く連れ添ったような親しい関係に見えた。
「で?お前は何で生きてるんです?あれだけ派手に死んだのに。」
「俺は派手に死んだのか。」
「ええ、だいぶ派手でしたねえ。」
氷嚢で頬を冷やしながらジャックはいつものように軽口を叩く。
ラウムはぴったりとジャックの隣に寄り添っていた。
「エレナが言うには、俺は人間じゃないらしい。なんか…遺伝子?とかDNA?がどうのこうの言ってたが、よくわからなかったぜ。」
「彼は人間の遺伝子に神の遺伝子を結合させた人造人間らしいわ。要するにアンジェラと同じ人工的に作り出された化け物よ。」
アダムの要領を得ない説明に、ラウムが解説を加える。
「へえ。なんで今まで隠してたんです?」
「俺も知らなかったんだ。というか、何故君がそのことを知っているんだ。」
「おかしなことを言うわね。貴方だって私の能力は知ってるでしょう。私の能力は使役。扱うのはカラスだけじゃないわ。ネズミやヘビだって使役しているの。アンジェラに尾行を付けてたらたまたま貴方の存在を見つけたってわけ。ネズミを通して研究所での会話はほとんど把握しているわ。」
「恐ろしいな、君は。」
「この国で私に隠し事なんてできないのよ。」
レイヴンとして自分に仕えていた時もそうだったが、彼女の得意分野は情報収集。
使役した動物を通して、全ての情報は彼女の元へ集まる。
いつ、どこで、誰が、何をして、何を話したのか。
全ては彼女に筒抜けだ。
彼女の言う通り、隠し事なんてできないのだ。
「アンジェラたちは貴方のことを殺したはずなのに死なないからと言って持て余してたみたいね。でも、エレナ・シュバルツは元々は有名な遺伝子学の研究者だったみたいだわ。彼女はアンジェラを被検体と称し様々な実験を行っていた。そこにたまたま新たな不死の人間が現れた。彼女は嬉々としてアダム・ウォードの研究を始めたわ。」
「確かに身体をまさぐられたり、血を抜かれたりしたな。実験だと言ってあの後も何度も殺された。」
「げえ。お前よく平然としていられますね。」
「俺だってしんどかったさ。でも何度か殺されるうちに慣れたな。痛いのとか苦しいのはやっぱり嫌だが。」
「彼は既に17回死んでるわ。その全てで生還している。アンジェラと同じく不死の能力があると言っていいでしょう。」
「アンジェラと同じ、ねぇ…。」
ジャックは信じられないと訝しむような視線をアダムに向ける。
当然だろう。アダムも自分が不死だなんて今でも半信半疑だ。
「そうだ。そのアンジェラだが。」
思い出したようにアダムは口を開く。
「彼女は何がしたいんだ?何が目的で君やノエルを操っているんだ?」
ジャックはうーん、と首を捻り顎に手を当て考えるような仕草を見せる。
「彼女に大層な目的なんてねえですよ。彼女は多分…普通に暮らしたいだけ。けど、いつアンジェラを狙う奴らが襲ってくるかわからないから、力のある男を手籠めにして自分を守らせてるんだと思います。」
「襲ってくる奴らというのは、やはり彼女の不死の能力が目的なのか?」
「そうでしょうね。彼女を研究して不死の能力を手に入れる。それが目的でしょうね。」
「それは…可哀想だな。」
「可哀想?」
「俺だって同じようなことをされた。狭い部屋にずっと閉じ込められて血を抜かれたり、変な薬を飲まされたり、身体を刻まれたり、殺されたりした。死んでも生き返って目が覚めてもその繰り返し。正直気が狂いそうだったさ。あんな思い、彼女はずっとしてきたんだな。」
アダムは少しだけ、彼女の気持ちがわかったような気がした。
ジャックの話によると、自分がエレナの診療所の地下に閉じ込められていたのは1ヶ月半程だと言う。
たった1ヶ月半だ。
その間、体液や血液を抜かれ、身体をまさぐられ、何か変な薬を飲まされたり、様々な検査を受け、刺され、四肢を切断され、燃やされ、溶かされ、様々な方法で殺された。
死んで、生き返って、また実験動物のような扱いをされる。
痛かった。苦しかった。辛かった。なんで自分がこんな目に遭わなければいけないんだと思った。
心が休まる暇なんてなかった。
大丈夫だ、きっといつか逃げ出せると強がっていないと自分を保てなかった。
いっそ生き返らなければいいのに、とさえ思ったこともあった。このまま死んでしまいたいと思った。
その願いは叶わず、アダムは殺されては生き返ることを繰り返した。
正直、生き地獄だった。あんな思い、二度としたくはない。
彼女は700年以上もそんな日々に怯え、耐え忍んできたのか。
そう思うと、彼女に対する同情の気持ちが湧いた。
「ま、今日は休みましょ。お前も疲れたでしょう。うまいもん食って、ゆっくり休んで、これからのことは明日考えましょうよ。部屋はたくさん余ってるんで、しばらくここにいたらいいですよ。どうせ行くとこもないでしょう?」
ジャックに言われた通り今の自分には行く場所がない。
死んだことになって王の座は追われたし城には戻れない。
自身が居住する家はあるが、エレナたちが自分を探していることを考えると家に帰るのは得策ではない。
ソフィアのところなんてもってのほかだ。彼女を危険な目に遭わせるわけにはいかない。
アダムはジャックの言葉に甘えることにした。
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